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みさき(運命)
温泉旅館②
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美咲が素直に話し続けると、男たちの態度は意外にも優しく紳士的で、
最初は緊張していた彼女の心も、
次第に解放され、穏やかに話せるようになっていった。
「ワキの処理は週に一回くらいです」と、美咲は笑顔を浮かべて言うと、
男たちの間から軽い笑い声が漏れ、
自然と彼女を引き込むような雰囲気が生まれた。
「ムダ毛の処理は、月に二回くらいですね。
生理の周期は、28日くらいでしょうか?案外不定期です」
と、彼女は普段なら話さないような話題もさらりと口にする。
そうして会話が進むうちに、
彼女は恥ずかしさよりも、相手が興味を持って聞いてくれていることに、
楽しさを感じるようになっていった。
男たちもそれに呼応するかのように、興味深そうに耳を傾けている。
美咲は、まるで友人同士の気軽な会話のように感じはじめ、
心の中の緊張も少しずつほぐれ、自然体で話せるようになっていく。
「生理の時は普段以上に気を使いますが、
楽しみを見つけるようにしています」と彼女が語ると、
周囲の男たちはさらに興味津々に彼女の言葉を聞き入っていた。
その場の雰囲気は次第にリラックスし、
美咲は自分が特別な存在であるかのような感覚に包まれ、
男たちの笑顔や頷きが彼女に安心感を与え、彼女も心を開いていく。
「寝る時に…」「疲れちゃうと…」「ムラムラってのは…」
「自慰行為で考えるのは…」「その時に使っちゃうのは…」
「たまにはスリルで…」「痴漢って…」「一度部屋に…」「襲われた…」
何でも話す彼女は、いつの間にか男達から違う感情を向けられていた。
。
美咲の話が一段落すると、
男のひとりが「じゃあ、野球拳をしようぜ!」と提案し、
場の雰囲気が一気に変わった。
もちろん、一人だけ黒いスーツ姿の美咲の姿は浮いていて、
酔って浴衣に帯しか巻いていない男達から、容赦ない視線が注がれる。
美咲は少し驚きつつも、「佐々木さん…見せてもいいの?」と、
彼の反応を見たくて視線を向けた。
しかし、佐々木は満足そうに笑いながら、
「ああ、美咲、楽しませてやれ。ただし、
男たちの帯や靴下はカウントしないこと。男はパンツで終わりだ」
と答える。
「見せちゃいますよ…本当に見られちゃいますからね…」
と、美咲は心のどこかで佐々木を少し嫉妬させたい気持ちが、
湧き上がってくるのを感じながら、
「さあ、私は沢山着ているので、皆さんをどんどん脱がせちゃいますよ!」
と、美咲は大胆に微笑み、野球拳に応じた。
最初の勝負が始まると、意外にも美咲は勝ち続けた。
周囲の男たちは一度負けただけで挑戦権を失い、
シャツを内側に着ていた男は「勇者」と称えられる一方、
それでも負けると、次の対戦者に譲っていった。
美咲が連勝するたびにほっとする反面、
次第に場の空気が微妙に変わっていくのを感じた。
だが、彼女は彼らを見ているうちに、
佐々木が自分を覗いていた時と同じような、
「可愛い」という感情が胸にこみ上げてきた。
「おい、ちょっと負けてくれよ」と、ある男が不満を漏らしたが、
美咲は心の中で「そんなに勝つのが難しいのかな?」と思いつつ、
次の対戦に臨んだ。
しかし、運命は反転し、次から美咲は連続で負け始める。
最初は靴下。「可愛い爪だね」「小指もキュートだ」
と男たちが囁き合う中、美咲が靴下を脱ぐと、
すでに多くの男たちは負けて脱落しており、残ったのは数人だけ。
ステージ上には、若く元気な男たちがパンツ一枚で美咲を見つめ、
年配の男たちは、彼女の気持ちを見透かしているような視線を送る。
美咲は連敗を重ね、
次にジャケットを脱ぐと、佐々木の鋭い視線が彼女を捉えた。
その視線に気づいた美咲は「…秘書の仕事」と、
佐々木から言われた言葉を思い出し、
次に負けると「負けちゃったので、脱ぎますね」
と、微笑みながらスラックスに手をかける。
気の強そうなメイクを施した美咲が、スラックスに手をかけると、
一斉に視線が彼女の下半身に集中し、
最初は余裕を持っていた美咲が、恥じらう表情に息を呑む者もいた。
彼女がスラックスを脱ぐ時に、
ちらりと見えたお尻や、よく見ると大胆な下着にどよめきが起こり、
「そんなに見ないでくださいよ」と美咲は少し照れくさそうに言い、
胸を張って垂直に立つと、
垂れ下がった白シャツが、彼女の下半身を綺麗に隠していた。
スラックスを脱いでからは一進一退が続き、
美咲はネクタイを外して、次に脱ぐのは白シャツのはずだが、
「ちょっと待って…今回はボタン……で、お願い……します」
と、恥ずかしそうに体を震わせ、泣きそうな顔でお願いする。
次に下着姿だと我慢できない男から文句がでそうだが、
「いいよな」「ああ、もちろん」「いいよ」「…」
何故か男達は、素直に美咲の提案を受け入れる。
美咲は、一つづつ白シャツのボタンを外しながら、
「見てる…こんなに見たいの?」と、強くなっていく視線と、
「熱い…エアコンが…」と、全身が燃えるように熱く、
視線が集まってくる度に、汗が太ももに垂れていく快感に流されていた。
全てのボタンが外され、
シャツの間から下着に覆われた下腹部と胸の谷間が見える。
意思が強そうに見える美咲が、恥ずかしそうにしている姿も最高だし、
白シャツを肩から羽織って、上下の白い下着が覗けているだけで、
男達の興奮が頂点に達し、「次。次…」という声が木霊する。
最後の一人に負けた美咲は、仕方なくシャツを脱がされ、
本当に恥ずかしかったのかと疑うぐらいに、
「熱い…熱い。アツイ」と、大胆にシャツを脱ぎ捨て下着姿をさらす。
彼女の滑らかな肌に映える下着姿に、
男たちはさらに興奮し、全員で「次も脱がせ」と迫ってきた。
勝負は続き、美咲から「えっ…」という驚きの声が漏れる。
少し油断したのか、それとも別の感情があったのか、
あっけなく彼女は負けてしまった。
「もう終わり…これ以上は脱がなくていいよね…」
と、必死に佐々木に視線を送る美咲。
しかし、男たちの「脱げ!」「脱げ!」という大合唱に諦めたのか、
羞恥と興奮で頬を赤らめながら、
美咲はブラのホックに手をかけた瞬間だった。
「美咲ちゃんは処女だぞ!」と、佐々木の大声が響いた。
その一言が彼女の心を救うように感じられ、「よかった…」
と、ほっとした美咲は視線を地面に落とした。
だが現実は無情だった。
「ここじゃ恥ずかしいだろ?
それなら全員で風呂に入って、美咲に背中を流してもらうぞ」
と、佐々木が続けて提案する声に、涙が込み上げてくる美咲。
逃げ出したい気持ちでいっぱいだが、
周囲の期待と興奮に満ちた視線が、彼女を縛りつける。
心の中で「お願い、そんなの無理…」と叫ぶが、言葉にはならない。
佐々木の「これで全て終わりだから、我慢してくれ」
という囁きが彼女の耳に届き、「秘書としての役目はこれで終わり…」
と必死に思い込んで、自分の気持ちを誤魔化す。
もちろん、答えなど「は。。はい」と、美咲はかすかに頷いていた。
自分の中で戦い続ける色々な感情と、自分を押し潰しそうな現実。
逃げ出したい気持ちが渦巻くが、
この場を耐え忍ばなければならないと感じ、
その事で背中を流れる冷たい汗が、彼女の不安を一層煽った。
羞恥と不安が交錯する中、
美咲は男たちの視線を感じながら、ゆっくりと大浴場に向かい、
薄暗い廊下を抜け更衣室に入ると、下着を静かに脱いでいた。
。
浴室から漏れ出す声や笑い声は、
まるで異次元の世界からの招待状のように美咲の耳に響く。
ドアを開けると、そこには男たちが裸になり、
笑いながらお互いの体を見せ合っている光景が広がっていた。
温かい湯気が立ち込め、薄暗い光の中で彼らの肌は柔らかく光り、
その場面は美咲にとって異様なショーのように感じられ、
彼女は扉を開けたまま動けず、まるで石像のように固まってしまった。
その時、佐々木が近づいてきて、優しく手を取った。
「大丈夫、入れ」彼の声は少しだけ安心感を与えたが、
美咲の心はざわついていたし、緊張から上手く体が動かない、
彼女は体を洗っていないのに、彼が強引に浴槽へと誘導する。
佐々木に手を引かれている美咲の姿に、男たちの視線が集中し、
彼女は恥ずかしさで顔が赤くなるが、温かい湯気が肌を包むと、
少しだけ緊張がほぐれるように感じる。
湯船に足先だけいれると、男たちの会話が耳に入ってくる。
「彼女、どう思う?」という言葉や
「アハハ、最高!」という無邪気な笑い声に、
「全裸だぞ」「アソコ…」「やっぱり綺麗な胸」という容赦ない言葉。
美咲は一瞬、気が遠くなるような感覚に襲われ、
ここにいる理由を忘れて、周りの雰囲気に飲まれそうになった。
「ほら、はいれ」と、
湯船の縁に座って入ろうとしない彼女を中に引き寄せると、
美咲は何とか体を動かし、湯に浸かることにした。
男達と同じ湯船に入り、心の抵抗が和らいでいく一方で、
何かが彼女を捕らえて離さないような感覚が続き、
周りの視線を感じながら、美咲は温かいお湯に身を任せ、
湯船に浮かんでいる塊が、自分がここでは違う生き物だと教えてくれた。
「あんな格好で…」「入りたいの?」「色んな色や形…」
「さっきも見たよね…」「わたし…」「今日で…」
あの時にスマホで見た映像が何度も再生され、
モザイクが無い映像以上にリアルな現実の息吹に匂い。
この状況が嫌というよりも、
これから同じ事をされて、同じような反応を自分が見せるだろうと、
「こういう事…」と、現実として諦めたのか、
「これで…」と、夢として受け入れたのか、美咲は冷静になっていた。
。
湯船に入り心が落ち着いた美咲は、泡立てたタオルを握りしめると、
その柔らかな感触が彼女に安心感を与え、手が自然と動き出す。
まずは、右隣の男から始め、
彼は少し照れくさそうに、彼女の全裸を近くで見ながら、
目を閉じて待っていた。
美咲がタオルを彼の肩に当てると、泡がゆっくりと広がり、肌に触れる。
その瞬間、男の表情が和らぎ、彼は「気持ちいい」と小さく呟やき、
美咲は少しだけ心が軽くなり、次第にリズムを掴んでいった。
風呂場の雰囲気は、リラックスした笑い声やお湯の温かい音に包まれ、
男たちの視線を感じながらも、
美咲は少しずつ集中して次の男へと目を移し、泡立てたタオルを使い、
肩、背中、腕を丁寧に洗い上げていく。
彼らの体温が伝わり、温かさが彼女の心を少しずつ溶かしていくたびに、
彼女の手の動きに合わせて男たちの表情が変わる。
リラックスした顔、少し恥ずかしそうな顔、嬉しそうに笑う顔。
美咲はその反応に心地よさを感じつつ、流れる時間に身を委ねていった。
やがて、男の一人が「次は前もお願い」と言うと、
美咲はその要求に応え、タオルを大きく使って広い胸をなぞっていく。
泡が弾けては湯に溶け、彼女の手の中で温かい感触が繰り返され、
椅子に座っても立ち上がっている場所へと彼女の手が動き、
男は気持ちよさそうに目を閉じて、彼女の手に包まれていた。
美咲は、この不思議な状況に少しずつ慣れていく一方で、
何かの合図を待っているような心地で、
自分の手の動きと、周りの男たちの反応が一つのリズムを生み出し、
彼等の膨らみと猛りは、次々とはてていった。
温泉旅館②
最初は緊張していた彼女の心も、
次第に解放され、穏やかに話せるようになっていった。
「ワキの処理は週に一回くらいです」と、美咲は笑顔を浮かべて言うと、
男たちの間から軽い笑い声が漏れ、
自然と彼女を引き込むような雰囲気が生まれた。
「ムダ毛の処理は、月に二回くらいですね。
生理の周期は、28日くらいでしょうか?案外不定期です」
と、彼女は普段なら話さないような話題もさらりと口にする。
そうして会話が進むうちに、
彼女は恥ずかしさよりも、相手が興味を持って聞いてくれていることに、
楽しさを感じるようになっていった。
男たちもそれに呼応するかのように、興味深そうに耳を傾けている。
美咲は、まるで友人同士の気軽な会話のように感じはじめ、
心の中の緊張も少しずつほぐれ、自然体で話せるようになっていく。
「生理の時は普段以上に気を使いますが、
楽しみを見つけるようにしています」と彼女が語ると、
周囲の男たちはさらに興味津々に彼女の言葉を聞き入っていた。
その場の雰囲気は次第にリラックスし、
美咲は自分が特別な存在であるかのような感覚に包まれ、
男たちの笑顔や頷きが彼女に安心感を与え、彼女も心を開いていく。
「寝る時に…」「疲れちゃうと…」「ムラムラってのは…」
「自慰行為で考えるのは…」「その時に使っちゃうのは…」
「たまにはスリルで…」「痴漢って…」「一度部屋に…」「襲われた…」
何でも話す彼女は、いつの間にか男達から違う感情を向けられていた。
。
美咲の話が一段落すると、
男のひとりが「じゃあ、野球拳をしようぜ!」と提案し、
場の雰囲気が一気に変わった。
もちろん、一人だけ黒いスーツ姿の美咲の姿は浮いていて、
酔って浴衣に帯しか巻いていない男達から、容赦ない視線が注がれる。
美咲は少し驚きつつも、「佐々木さん…見せてもいいの?」と、
彼の反応を見たくて視線を向けた。
しかし、佐々木は満足そうに笑いながら、
「ああ、美咲、楽しませてやれ。ただし、
男たちの帯や靴下はカウントしないこと。男はパンツで終わりだ」
と答える。
「見せちゃいますよ…本当に見られちゃいますからね…」
と、美咲は心のどこかで佐々木を少し嫉妬させたい気持ちが、
湧き上がってくるのを感じながら、
「さあ、私は沢山着ているので、皆さんをどんどん脱がせちゃいますよ!」
と、美咲は大胆に微笑み、野球拳に応じた。
最初の勝負が始まると、意外にも美咲は勝ち続けた。
周囲の男たちは一度負けただけで挑戦権を失い、
シャツを内側に着ていた男は「勇者」と称えられる一方、
それでも負けると、次の対戦者に譲っていった。
美咲が連勝するたびにほっとする反面、
次第に場の空気が微妙に変わっていくのを感じた。
だが、彼女は彼らを見ているうちに、
佐々木が自分を覗いていた時と同じような、
「可愛い」という感情が胸にこみ上げてきた。
「おい、ちょっと負けてくれよ」と、ある男が不満を漏らしたが、
美咲は心の中で「そんなに勝つのが難しいのかな?」と思いつつ、
次の対戦に臨んだ。
しかし、運命は反転し、次から美咲は連続で負け始める。
最初は靴下。「可愛い爪だね」「小指もキュートだ」
と男たちが囁き合う中、美咲が靴下を脱ぐと、
すでに多くの男たちは負けて脱落しており、残ったのは数人だけ。
ステージ上には、若く元気な男たちがパンツ一枚で美咲を見つめ、
年配の男たちは、彼女の気持ちを見透かしているような視線を送る。
美咲は連敗を重ね、
次にジャケットを脱ぐと、佐々木の鋭い視線が彼女を捉えた。
その視線に気づいた美咲は「…秘書の仕事」と、
佐々木から言われた言葉を思い出し、
次に負けると「負けちゃったので、脱ぎますね」
と、微笑みながらスラックスに手をかける。
気の強そうなメイクを施した美咲が、スラックスに手をかけると、
一斉に視線が彼女の下半身に集中し、
最初は余裕を持っていた美咲が、恥じらう表情に息を呑む者もいた。
彼女がスラックスを脱ぐ時に、
ちらりと見えたお尻や、よく見ると大胆な下着にどよめきが起こり、
「そんなに見ないでくださいよ」と美咲は少し照れくさそうに言い、
胸を張って垂直に立つと、
垂れ下がった白シャツが、彼女の下半身を綺麗に隠していた。
スラックスを脱いでからは一進一退が続き、
美咲はネクタイを外して、次に脱ぐのは白シャツのはずだが、
「ちょっと待って…今回はボタン……で、お願い……します」
と、恥ずかしそうに体を震わせ、泣きそうな顔でお願いする。
次に下着姿だと我慢できない男から文句がでそうだが、
「いいよな」「ああ、もちろん」「いいよ」「…」
何故か男達は、素直に美咲の提案を受け入れる。
美咲は、一つづつ白シャツのボタンを外しながら、
「見てる…こんなに見たいの?」と、強くなっていく視線と、
「熱い…エアコンが…」と、全身が燃えるように熱く、
視線が集まってくる度に、汗が太ももに垂れていく快感に流されていた。
全てのボタンが外され、
シャツの間から下着に覆われた下腹部と胸の谷間が見える。
意思が強そうに見える美咲が、恥ずかしそうにしている姿も最高だし、
白シャツを肩から羽織って、上下の白い下着が覗けているだけで、
男達の興奮が頂点に達し、「次。次…」という声が木霊する。
最後の一人に負けた美咲は、仕方なくシャツを脱がされ、
本当に恥ずかしかったのかと疑うぐらいに、
「熱い…熱い。アツイ」と、大胆にシャツを脱ぎ捨て下着姿をさらす。
彼女の滑らかな肌に映える下着姿に、
男たちはさらに興奮し、全員で「次も脱がせ」と迫ってきた。
勝負は続き、美咲から「えっ…」という驚きの声が漏れる。
少し油断したのか、それとも別の感情があったのか、
あっけなく彼女は負けてしまった。
「もう終わり…これ以上は脱がなくていいよね…」
と、必死に佐々木に視線を送る美咲。
しかし、男たちの「脱げ!」「脱げ!」という大合唱に諦めたのか、
羞恥と興奮で頬を赤らめながら、
美咲はブラのホックに手をかけた瞬間だった。
「美咲ちゃんは処女だぞ!」と、佐々木の大声が響いた。
その一言が彼女の心を救うように感じられ、「よかった…」
と、ほっとした美咲は視線を地面に落とした。
だが現実は無情だった。
「ここじゃ恥ずかしいだろ?
それなら全員で風呂に入って、美咲に背中を流してもらうぞ」
と、佐々木が続けて提案する声に、涙が込み上げてくる美咲。
逃げ出したい気持ちでいっぱいだが、
周囲の期待と興奮に満ちた視線が、彼女を縛りつける。
心の中で「お願い、そんなの無理…」と叫ぶが、言葉にはならない。
佐々木の「これで全て終わりだから、我慢してくれ」
という囁きが彼女の耳に届き、「秘書としての役目はこれで終わり…」
と必死に思い込んで、自分の気持ちを誤魔化す。
もちろん、答えなど「は。。はい」と、美咲はかすかに頷いていた。
自分の中で戦い続ける色々な感情と、自分を押し潰しそうな現実。
逃げ出したい気持ちが渦巻くが、
この場を耐え忍ばなければならないと感じ、
その事で背中を流れる冷たい汗が、彼女の不安を一層煽った。
羞恥と不安が交錯する中、
美咲は男たちの視線を感じながら、ゆっくりと大浴場に向かい、
薄暗い廊下を抜け更衣室に入ると、下着を静かに脱いでいた。
。
浴室から漏れ出す声や笑い声は、
まるで異次元の世界からの招待状のように美咲の耳に響く。
ドアを開けると、そこには男たちが裸になり、
笑いながらお互いの体を見せ合っている光景が広がっていた。
温かい湯気が立ち込め、薄暗い光の中で彼らの肌は柔らかく光り、
その場面は美咲にとって異様なショーのように感じられ、
彼女は扉を開けたまま動けず、まるで石像のように固まってしまった。
その時、佐々木が近づいてきて、優しく手を取った。
「大丈夫、入れ」彼の声は少しだけ安心感を与えたが、
美咲の心はざわついていたし、緊張から上手く体が動かない、
彼女は体を洗っていないのに、彼が強引に浴槽へと誘導する。
佐々木に手を引かれている美咲の姿に、男たちの視線が集中し、
彼女は恥ずかしさで顔が赤くなるが、温かい湯気が肌を包むと、
少しだけ緊張がほぐれるように感じる。
湯船に足先だけいれると、男たちの会話が耳に入ってくる。
「彼女、どう思う?」という言葉や
「アハハ、最高!」という無邪気な笑い声に、
「全裸だぞ」「アソコ…」「やっぱり綺麗な胸」という容赦ない言葉。
美咲は一瞬、気が遠くなるような感覚に襲われ、
ここにいる理由を忘れて、周りの雰囲気に飲まれそうになった。
「ほら、はいれ」と、
湯船の縁に座って入ろうとしない彼女を中に引き寄せると、
美咲は何とか体を動かし、湯に浸かることにした。
男達と同じ湯船に入り、心の抵抗が和らいでいく一方で、
何かが彼女を捕らえて離さないような感覚が続き、
周りの視線を感じながら、美咲は温かいお湯に身を任せ、
湯船に浮かんでいる塊が、自分がここでは違う生き物だと教えてくれた。
「あんな格好で…」「入りたいの?」「色んな色や形…」
「さっきも見たよね…」「わたし…」「今日で…」
あの時にスマホで見た映像が何度も再生され、
モザイクが無い映像以上にリアルな現実の息吹に匂い。
この状況が嫌というよりも、
これから同じ事をされて、同じような反応を自分が見せるだろうと、
「こういう事…」と、現実として諦めたのか、
「これで…」と、夢として受け入れたのか、美咲は冷静になっていた。
。
湯船に入り心が落ち着いた美咲は、泡立てたタオルを握りしめると、
その柔らかな感触が彼女に安心感を与え、手が自然と動き出す。
まずは、右隣の男から始め、
彼は少し照れくさそうに、彼女の全裸を近くで見ながら、
目を閉じて待っていた。
美咲がタオルを彼の肩に当てると、泡がゆっくりと広がり、肌に触れる。
その瞬間、男の表情が和らぎ、彼は「気持ちいい」と小さく呟やき、
美咲は少しだけ心が軽くなり、次第にリズムを掴んでいった。
風呂場の雰囲気は、リラックスした笑い声やお湯の温かい音に包まれ、
男たちの視線を感じながらも、
美咲は少しずつ集中して次の男へと目を移し、泡立てたタオルを使い、
肩、背中、腕を丁寧に洗い上げていく。
彼らの体温が伝わり、温かさが彼女の心を少しずつ溶かしていくたびに、
彼女の手の動きに合わせて男たちの表情が変わる。
リラックスした顔、少し恥ずかしそうな顔、嬉しそうに笑う顔。
美咲はその反応に心地よさを感じつつ、流れる時間に身を委ねていった。
やがて、男の一人が「次は前もお願い」と言うと、
美咲はその要求に応え、タオルを大きく使って広い胸をなぞっていく。
泡が弾けては湯に溶け、彼女の手の中で温かい感触が繰り返され、
椅子に座っても立ち上がっている場所へと彼女の手が動き、
男は気持ちよさそうに目を閉じて、彼女の手に包まれていた。
美咲は、この不思議な状況に少しずつ慣れていく一方で、
何かの合図を待っているような心地で、
自分の手の動きと、周りの男たちの反応が一つのリズムを生み出し、
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温泉旅館②
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