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あーちゃん(夏の海)
気になる視線
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浅見ひかりは、ローライズデニムホットパンツに、
ピチピチのTシャツを着て、その上からパーカーを羽織っていた。
サービスエリアに到着したあとも、車を降りた瞬間から、
心なしか周りの視線が、自分たちに向けられているのを感じていた。
彼女の背は168cmと女性としては長身で、
短めのソックスにスポーツシューズというラフな格好と、
ライトブラウンのブリーチにしたショートカットが、
とても可愛い顔に似合っていた。
その目立つ服装のせいか、周囲の視線が集まっているように感じ、
少し落ち着かない気分になっていた。
「ちょっと、亮平くん。騒がないでね。海までまだ時間あるんだから。」
「だって、お姉ちゃん、すごく綺麗だし、みんな見ているよ!」
「コンタクトだからね。アハハハハ。」
しかも、旅行だと気合を入れたせいで、
いつもの野暮ったいメガネからコンタクトに変えていた。
最初は大した違いはないと気にしていなかったが、
目の周りがスースーしているような気がするし、
顔をジロジロと見られている気がして、一段と気になっていた。
「でもさぁ、その熱そうな服が目立ってるんじゃないのぉ。
早く脱いだら?その下って汗だくでしょ?」
亮平はキラキラした目で、何の悪気もなく言ってきた。
その姿を見てひかりは、心の中で苦笑いを浮かべていた。
確かに、彼女の服装は目立つし、汗だくで暑いのも本当だが、
亮平に言われると、なんだか汗が臭くてみられているのかもと、
本当に恥ずかしい気分になっていた。
「そ、そうかもしれないけど、今日は海に行くんだから、普通の格好よ。」
「でもさぁああ、お姉ちゃん、すごくかっこいいよ!
オレもそんな風に。。。。って、いや、男だから無理か!」
「うふっ。ウフフ。アハハハハ。」
亮平が笑いながら言い、ひかりは彼がこの服を着ている姿を想像して、
思わず釣られて笑ってしまっていた。
もちろん、サービスエリアの広場には、
休憩中の旅行客やトラックドライバーがちらほらと見受けられ、
売店の前には軽食を買う人たちの列が出来ているし、
その人達が、騒いだ自分達を睨んでいるような気がして、
「ねぇ、亮平くん、ちょっとおとなしくしててくれる?」
突然笑い出した彼女が悪いが、ひかりは彼を見ながら頼んでいた。
「うん、わかってるよ。でも、お姉ちゃん、
ほんとに今日は楽しみだなぁ!海ってどんな感じなんだろう!」
亮平は目を輝かせ、ひかりの言葉をあまり気にしていない様子で、
ひかりは彼の純粋な反応に苦笑いしながら、少しだけ心が和らいでいた。
「そうね、楽しみだね。
でも、あんまり騒ぐと疲れちゃうから、少し落ち着いてね。」
「はーい!」
亮平は元気よく返事をしながら、周りをキョロキョロと見渡すと、
いい場所があったらしく、ひかりとの想い出をそこで撮影をしていた。
「ねえ、何か飲み物買ってこようか?少し喉乾かない?」
ひかりが提案すると、
亮平は「うん、オレ、コーラがいい!」と笑顔で答えた。
二人は売店に向かい、
ひかりは冷たいペットボトルのコーラを亮平に手渡し、
自分用には麦茶を買っていた。
ちょうどレジの横には、お土産や軽食が並んでいて、
友達へのお土産を悩んでいる内に、
ひかりは亮平がソフトクリームに目を輝かせているのに気づいていた。
「食べたいの?でも、もうすぐ車に戻るからね。」
「うん!でも、ほんとにお姉ちゃんって優しいなぁ!」「ウフフ。」
亮平の素直な反応に、ひかりは少し恥ずかしくなりながらも、
思わず笑ってソフトクリームを買ってあげた。
「さ、そろそろ出発しようか。」「海ぃい、ウミウミィイ。ハヤクウウ。」
その後は、二人ともトイレに行ってから車へと戻ると、
助手席に座る亮平は、すでに海への期待で心がいっぱいで、
ひかりの不安をよそに、足をバタバタさせてスマホを見ていた。
気になる視線
ピチピチのTシャツを着て、その上からパーカーを羽織っていた。
サービスエリアに到着したあとも、車を降りた瞬間から、
心なしか周りの視線が、自分たちに向けられているのを感じていた。
彼女の背は168cmと女性としては長身で、
短めのソックスにスポーツシューズというラフな格好と、
ライトブラウンのブリーチにしたショートカットが、
とても可愛い顔に似合っていた。
その目立つ服装のせいか、周囲の視線が集まっているように感じ、
少し落ち着かない気分になっていた。
「ちょっと、亮平くん。騒がないでね。海までまだ時間あるんだから。」
「だって、お姉ちゃん、すごく綺麗だし、みんな見ているよ!」
「コンタクトだからね。アハハハハ。」
しかも、旅行だと気合を入れたせいで、
いつもの野暮ったいメガネからコンタクトに変えていた。
最初は大した違いはないと気にしていなかったが、
目の周りがスースーしているような気がするし、
顔をジロジロと見られている気がして、一段と気になっていた。
「でもさぁ、その熱そうな服が目立ってるんじゃないのぉ。
早く脱いだら?その下って汗だくでしょ?」
亮平はキラキラした目で、何の悪気もなく言ってきた。
その姿を見てひかりは、心の中で苦笑いを浮かべていた。
確かに、彼女の服装は目立つし、汗だくで暑いのも本当だが、
亮平に言われると、なんだか汗が臭くてみられているのかもと、
本当に恥ずかしい気分になっていた。
「そ、そうかもしれないけど、今日は海に行くんだから、普通の格好よ。」
「でもさぁああ、お姉ちゃん、すごくかっこいいよ!
オレもそんな風に。。。。って、いや、男だから無理か!」
「うふっ。ウフフ。アハハハハ。」
亮平が笑いながら言い、ひかりは彼がこの服を着ている姿を想像して、
思わず釣られて笑ってしまっていた。
もちろん、サービスエリアの広場には、
休憩中の旅行客やトラックドライバーがちらほらと見受けられ、
売店の前には軽食を買う人たちの列が出来ているし、
その人達が、騒いだ自分達を睨んでいるような気がして、
「ねぇ、亮平くん、ちょっとおとなしくしててくれる?」
突然笑い出した彼女が悪いが、ひかりは彼を見ながら頼んでいた。
「うん、わかってるよ。でも、お姉ちゃん、
ほんとに今日は楽しみだなぁ!海ってどんな感じなんだろう!」
亮平は目を輝かせ、ひかりの言葉をあまり気にしていない様子で、
ひかりは彼の純粋な反応に苦笑いしながら、少しだけ心が和らいでいた。
「そうね、楽しみだね。
でも、あんまり騒ぐと疲れちゃうから、少し落ち着いてね。」
「はーい!」
亮平は元気よく返事をしながら、周りをキョロキョロと見渡すと、
いい場所があったらしく、ひかりとの想い出をそこで撮影をしていた。
「ねえ、何か飲み物買ってこようか?少し喉乾かない?」
ひかりが提案すると、
亮平は「うん、オレ、コーラがいい!」と笑顔で答えた。
二人は売店に向かい、
ひかりは冷たいペットボトルのコーラを亮平に手渡し、
自分用には麦茶を買っていた。
ちょうどレジの横には、お土産や軽食が並んでいて、
友達へのお土産を悩んでいる内に、
ひかりは亮平がソフトクリームに目を輝かせているのに気づいていた。
「食べたいの?でも、もうすぐ車に戻るからね。」
「うん!でも、ほんとにお姉ちゃんって優しいなぁ!」「ウフフ。」
亮平の素直な反応に、ひかりは少し恥ずかしくなりながらも、
思わず笑ってソフトクリームを買ってあげた。
「さ、そろそろ出発しようか。」「海ぃい、ウミウミィイ。ハヤクウウ。」
その後は、二人ともトイレに行ってから車へと戻ると、
助手席に座る亮平は、すでに海への期待で心がいっぱいで、
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気になる視線
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