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二人の日常
誓い④
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身体にピッタリと、さっき購入した巨大なタオルを巻いた夏目の目には、
複数レーンのある25mプールに歩行用の流水プール。
あとは、子供や幼児用のプールが並んでいた。
「ぐいい。パチン。はぁああ。ミチ。ビチビチ。。。ビチビチ。モォ。」
タオルで身体を隠しているのだから、堂々と立っていればいいのだが、
夏目も色々と気になる事があるのか、
身体を覆っているタオルの下から手を入れて、
下腹部を覆っている布の隙間に指を入れて、食い込む場所を広げながら、
ブツブツと何かを言っていた。
「夏目さーん。こっちですよぉお。こっちいぃい。夏目さぁアアん。」
180を超える身長に均整の取れた筋肉美。
こんな時間でルームランナーのようにプールを歩いている
女性たちの視線は、海斗に釘付けだった。
もちろん、老人と言ってもいい暇そうな男の視線は、
そんな王子様よりも、スイムキャップの中に長い髪を無理やり入れて、
少しつり目になった可愛らしい夏目の顔と、
大きな胸と同じく大きなお尻をした若い女が、
股下ギリギリのチューブワンピースを着て歩いている姿を、
ジロジロ。ジックリ。ベタベタと見ていい事に喜んでいた。
夏目が着ている脚の付け根が見えそうで、ピチピチなワンピースは、
ただのバスタオルが身体に巻かれている姿だし、
もちろんプールに入る時には、そのタオルは外されるはずだった。
もちろん、タオルの上からでもわかる巨大な胸の膨らみや、
タオルからはみ出しそうな、突き出たお尻の形や、
太ももの先に出来る女性器が作る芸術も、
ただの水着姿だから見ても問題無いと、嬉しそうに観客は見ていた。
「ばさん。。カイトォ。ゴーグルにタオル。これが必要よ。」
「あ。。。。。ありがとう。夏目さん。
プールなのに、どうしてタオルを巻いているの?」
(水着は、どんなのを買ったの?
太ももは剥き出しだし、アレとは違うのかな?。じゃあ、花柄の?
でも、暗いから?ウゥゥン。よく見えないなぁ。)
恥ずかしがり屋の夏目が選ぶ水着など、海斗が選ばなければ、
絶対に太ももを隠した競泳用水着だと思っていたが、
今海斗が見ている姿は、彼女の真っ白で綺麗な太ももが丸見えだった。
そんな姿で、ムッチリとした脚をモジモジと動かすので、
タオルの合わせ目が緩んで持ち上がり、
隠されている脚の付け根と、その先の暗がりが気になって、
無意識にチラチラと視線を送っていた。
もちろん、プールに入っていたり、床にお尻を着けて休んでいる男など、
周りの風景でも見ているように、少しだけ視線を上げれば、
ムッチリとした真っ白な太ももの合わせ目の奥に、
布一枚だけで隠している、肉ビラで出来た谷間や膨らんだ突起と、
掴むようにはみ出している、大陰唇が見えているように感じていた。
「もぉぉぉ。うぅうう。外すから、笑わないでよ。絶対によ。。バサン。」
近くから探るように見てくる視線や、舐めるように覗き込む視線も、
タオルで隠しているせいで、色々な場所に突き刺さっていたが、
海斗が近くにいてくれるので夏目も安心したらしく、
身体に巻いていたタオルを外していた。
「凄い。夏目さん。あ。。ありがとう。か。。カメラ。」
「もぉ。ちゃんと見てよ!カメラなんかじゃなく、カイトに見て欲しいの!
見たいって言ったから、恥ずかしくても着たのよ。
もぉおおお。。どお?。どおかなぁ。。まだ大丈夫?まだ、いいかな?」
夏目が着ているのは、海斗がどうしても見たいと言っていた水着で、
ネイビーブルーの極薄生地で作られた、ワンピース型のデザインで、
残念ながら脚の付け根は、ローレグなデザインになっているので、
布がそけい部に沿って、大陰唇の膨らみも隠していたが、
熟れた身体の夏目が着ているので、
色々と隠している場所が多い水着でも、場違いな雰囲気を漂わせていた。
着ている水着のデザイン以外で目を引くのは、
胸の谷間が見えないように、全てをしっかり覆い隠していること、
胸元から背中までを白い縁取りがされ、
その縁取りと同じ紐が肩紐にも使われ、胸の中央付近から肩を通って、
肩甲骨より下の背骨辺りで、V字になって繋がっていた。
「ありがとう。夏目さん。とっても似合っています。
最高に可愛くって最高です。今の水着が最高で、一番です。」
「そお?喜んでくれた?感じちゃった?」
「今もドキドキが止まらないです。最高に可愛くって。すっごく。。。」
(ししょぉお。これはダメでしょう。インナーは?これはダメですよ!
夏目さん。インナーが付いていないって、本当に知らないのぉおお?)
いつも海斗を助けてくれた師匠は、今回は助けてくれなかったし、
水着のサイズが小さく、まだ乾いているので、
締め付けながら食い込んでいる事が気になっているらしく、
夏目も、その事に気づいていないようだった。
「すげぇ。眼福眼福。」「ありゃ。透ける。透けるぞぉ。」「きゃ。」
「知らないの?」「カイトさんって言うのねぇ。」「うお。」
「二人とも、タオルはあっち。」「タオル置き場は、あっちですよ。」
平日の昼間に若い男女が、田舎の公営プールに来ているだけで目立つが、
一人は明らかにイケメンで、水着がボクサーパンツ。
もう一人の美女は、昔使っていたようなスクール水着を着ていた。
ついでに言うと、水着の表面にはサポーターの跡が無く、
上半身は、乳房の膨らみや揺れている姿に、乳頭の膨らみまで見えて、
下半身は、女性器の膨らみや割れ目の形に、陰核まで浮き出ていた。
この水着が乾いている状態でも、これだけ透けて見えるのに、
もし一度でも水に入ってしまえば、
薄い紙が濡れた時のように、ピッタリと身体に貼り付き、
夏目の裸体を好きなだけ鑑賞できると、見ただけで周りに知らせていた。
「ありがとうございます。バサン。」「すみません。バサン。」
「いいさぁ。お姉さんよく似合って、可愛い水着だねぇ。」「アハハ。」
「私もよく着たよぉお。」「そうなんですか。」「違うだろォ。」
「可愛いねえ。彼女かい?」「妻です。」「あらァあらまぁ。羨ましい。」
夏目にとっても、その年齢の人々の視線は独特で、
時には舐め回すような不快で、気持ち悪い時もあるし、
時には優しく孫を見ているような、温かい時もあるので、
何か複雑な気がして、その視線を手で遮ろうとも、
声に出してやめさせようとも思えなかった。
「あっ。。。ここって、泳いでも大丈夫ですか?」
プールの中を電車のようにグルグル歩くことも、
休んでいる人々の前で見られ続けることも、
ここに来た理由とは違うため、素直に泳げる場所を聞いていた。
「ああ、大丈夫だが、あっちの大きいので、1。2。は上級者用だから、
二人はそっちで競ったらいいよ。」
「お兄ちゃん。俺は君に。」「おくさーああん。勝ってえぇええ。」
「無理しないでな。」「君にしようかな。」「二人ともガンバってぇ。」
ただ二人で、プールを泳いで楽しもうと思っていただけだが、
海斗の身体は、運動が好きな男のように引き締まっいるし、
夏目の水着は、水の抵抗を限界まで減らした物に見えて、
いつの間にか、その二人が競争するような雰囲気になっていた。
「夏目さん。競走しようか?」「いいわよぉ。でも、負けないからァ。」
大きなプールと言っても、室内で話している言葉は通りやすく、
観客の声援や野次馬のざわめきを集めている二人を、
見ている人も増え始めていた。
。
「じゃばァあん。冷たアァアぁ。あ。。アハハ。すみません。」
「ばちゃん。うふふ。じゃあ、距離は50mで、
スタートは、あっ。あの針が上にいったらね。」
スイムキャップに髪を全て入れているので、
夏目の真剣な顔が、丸見えになっているのと、
彼女の肩から下が水の中に入ったせいで、
ふたつの重りが浮いて、ブラブラと水面を漂っていた。
「ばちゃんバシャン。アレよあれぇ。見えるゥう。ばちゃ。あれねぇ。」
夏目も、巨大な重りが水に浮いて身体が軽くなったせいなのか、
海斗の目の前で何度も水から飛び出して、
それに手を向けて説明していた。
「夏目さんも子供だなぁ。見えてますよ。あの針ですよね。」
二人共に自信があるのか、軽い準備運動もせずに水に入り、
壁にかけられた大きなストップウォッチを見ていた。
(可愛いなぁぁ。はぁ。あの真剣に見ている目。可愛くって綺麗でぇええ。
いつも、前髪を上げていればいいのになぁ。
はぁああ。僕の奥さん。可愛くって最高だァアア。)
夏目がプールで嬉しそうに笑って飛び跳ねている横顔と、
飛び跳ねるたびに水面に重りが打ち付けられ、
大きな水しぶきができる姿に見とれていた。
(こうやって見ると、胸って大きいなぁ。パットやサポーターも無いから、
柔らかそうだし、いいよなぁあ。アレをこうやってぇ。ハァ。揉みたい。
あの胸。あの顔。もう、最高だよぉお。また可愛い顔を歪ませて。。
しかも、水から出たらピッチリ身体のラインが出てぇえ。ハアハア。)
よからぬ妄想や雑念が、ニタニタな顔と下腹部の膨らみに出ていた。
もちろん、雑念だらけで見ているのを知っていた夏目は、
「バシャン。。バシャン。。。バシャン。。バシャン。。。バシャーン。」
相手が見たい場所が覗きやすいように、身体を捻り視線を釘付けにして、
時間が過ぎていくのを忘れさせ、
自分だけは、針が上にいくと同時に泳ぎ始めていた。
夏目が泳ぎ始めると、少し日に焼けた生脚がバシャバシャと飛び出して、
大きな丸いお尻が、水着が窮屈で嫌がっているのか、
脚が水面から出る度にジワジワとよれて、くい込み始めていた。
(はぁ。。綺麗なお尻。。生足も。。。あの間もぉお。ぷかぷか。
くい込んだ!脚が。。お。おしり。ウゥ。飛び出して。。スゲ。
また舐めたいなぁ。はぁ。触りたいなぁ。エッチでも。ひろげてぇえ。)
クロールで脚で強く水面を叩く度に、
脚とはみ出したお尻がブルブルと左右に揺れる姿を、
ジロジロ。ジックリ。モットと、次はモット?と見続けていた。
色々と揺れている夏目の姿を楽しんでいたが、
だんだんと遠ざかって、見えなくなっていくお尻に焦った海斗は、
(えっ。。や。。ヤバい。ちょっと、夏目さん。ちょっと、なっちゃん。)
「バシャン。。バシャァアアン。ばっぢゃぁあん。バチャァアアン。」
スグに追いかけて泳ぎ始めていたが、
夏目とはちがって、気持ちが焦っているのか、
力任せに全身を動かして、ただ無理矢理に彼女を追っていた。
「バシャン。。。バシャン。。。バシャン。。。バシャン。。。バシャ。」
夏目は一定のリズムで冷静に泳いでいたのだが、
必死に追いかけてくる海斗の姿を感じているらしく、
だんだんと泳ぎが、緩慢でゆっくりとした動きに変わっていた。
「バシャン。。バシャァアアン。ばっぢゃぁあん。バジャッッァアン。」
(はやぁあ。ハアハア。夏目さん。待って、待ってくださいってぇえ。)
ゆっくり流しながら泳ぎ始めた夏目が相手だと、
さすがに、力任せに泳いでいる海斗の方が圧倒的に速いので、
じわじわと夏目との差を詰めていた。
「ぐるん。。ドン。。
バシャン。。バシャン。。。バシャン。。バシャン。。。バシャン。。」
海斗がすぐ近くまで来ていることに気づいた夏目は、
手を抜いて泳いでいたのを気づかれないように、
折り返してからは、また最初のときと同じ速さで泳ぎ始めていた。
「ゴン。。いっってぇええ。ごぼぼぼ。。ごぼ。。。ごぼぼぼぼ。」
もうすぐ夏目に追いつくと、海斗も思っていたが、
彼女が折り返した時に、視界から脚が消えて焦ったらしく、
何かを思い切り殴る音と、苦しんでいるくぐもった声がしていた。
「バシャン。。バシャン。。。バシャン。。バシャン。。。バシャン。。」
もちろん、もう少しで海斗が追い越していくだろうと思っていた夏目は、
彼に何かがあったなど気付かずに、そのまま冷静に泳ぎ続けていた。
「バシャン。。。。。バシャァアアン。。。ばっぢゃぁあん。。うぐぐ。」
海斗はなにかの怪我をしたらしく、泳ぎがぎこち無くなっているが、
遠ざかっていく夏目を見ながら泳ぎ続けていた。
。
もちろんそれ以降は何も無かったように、夏目の手が壁に触れ、
「トン。。ふうぅぅぅ。ばしゃん。」
「バシャァアアン。。。。。ばっぢゃぁあん。。。。トン。。。バシャ。」
少し遅れた海斗の手が、同じく隣の壁に届いていた。
「バッチャアアン。ザザァア。すっごい音がしていたけど、大丈夫?」
「ばさ。。じゃぁアアアア。ちょっと叩いちゃった。アハ。。。。いっ。」
夏目の全身が、水着が濡れて透けていたので、
海斗は男たちからその姿を守ろうと、
すぐにプールから出てきて、周りからの視線を遮っていた。
「もぉぉぉ。何をしているのよ!ここでしょ?ぐい。」「イタッ。。」
海斗や観客たちの自分を探るような視線が気にならないのか、
夏目はプールから出てきた海斗に近づき、
彼の赤くなった指を手で掴んで、ここが痛くないかを聞いていた。
「夏目さん。大丈夫だって、ちょっとした打撲。大丈夫。打撲ですから。」
「ぎゅ。」「イタタ。。」「ほら痛いじゃないの。痛いのよねェ。」
「アハハハハハ。見とれちゃったんで。アハハハハハ。ちょっと。」
夏目がプールで折り返した時には、まだゆっくり泳いでいたので、
その時に自分を見た顔が、とても嬉しそうに笑っていたので、
海斗もその可愛らしい笑顔に見とれていた。
夏目の笑顔に見とれていたとしても、顔が見えるのは一瞬なので、
すぐに視線を戻せば指先を壁にぶつけることは無いはずだが、
泳ぎ始めたときに見ていた場所がそばを通ったので、つい見続けていた。
その場所は、夏目が何度も脚をバタバタと動かしていたので、
股布が女性器に食い込み、お尻が半分以上はみ出ているらしく、
生脚に続いて、その場所が何度も飛び出していた。
そんな夏目の姿を、夢中になって見てた海斗は、
そのまま減速もせずに泳ぎ続けて、指を壁にぶつけていた。
「海斗が怪我をするのは嫌なの、海斗が。。うぅぅぅ。」
「ちょと、見えています。透けて見えますって。見えていますよ!
くい込んでいるし、はみ出してもいますよ。夏目さん。早く隠して!!」
サポーターや裏地が無い極薄の濡れた水着は、
身体に絡みつくように貼り付き、美しい裸体を浮き上がらせていた。
水着が濡れて色が濃く見えるので、見えずらいとも言えるが、
呼吸をする度に、大きな乳房が上下左右に揺れて、
冷たい水の刺激で膨らんだ乳首が、布の表面に浮き出ていた。
そして、胸を支える細いウエストと、割れた腹筋に出来た窪みが続き、
その先には、腰骨辺りまでせり上ったV字の布が続いていた。
V字になった布の背中側は、お尻の半分以上がはみ出し、
女性器に続いている布は、完全にお尻の間に落ち込んでいた。
V字の正面など、大陰唇が布の左右にはみ出しているので、
小陰唇や陰核が、引き上げられてくい込んだ布で押しつぶされ、
その肉ビラの形や突起の膨らみまで、観客たちに見せていた。
全裸を何度も見た事のある海斗であっても、
少し日に焼けた肌と、記憶に残ってしまった夏目の笑顔。
そして、つい最近見ていた光景を思い出すには十分だった。
「ああ、これ?前にも言ったけど、べつにどおでもいいけど?」
「恥ずかしく、無いんですか?」
「どうして?海斗が着て欲しいと言っていた物を着ているのよ。
海斗が喜んでくれるなら、どうだっていいわ!
濡れた水着を見せるのが恥ずかしいのなら、ここで脱ぎましょうか?」
「ほ。。ほかの人が。」
「あんなの、見られたって減るわけじゃないから、どおでもいいわよ。
もちろん、海斗が嫌なら隠すけど?見たくないの?」
「あの。。。」
「うふふ。やっぱり、心配?ぎゅうううう。
じゃあ、一緒に戻りましょう。ちゃんと、これから守ってね。」
「は。。ハイ。。」
夏目の体温を感じてしまうと、あの映像を思い出してしまったが、
今必死にしがみついてくる彼女の身体は小さく華奢で、
あの映像の中で、なんども彩っていた彼女を思い出す度に、
ただ前を向いて、真っ直ぐ歩く事しか出来なかった。
「(立っているわよぉおお。あはは、恥ずかしイナアァア。あはは。)」
暖かく柔らかな、彼女の身体を感じていた。
とても穏やかな顔で、歩いている彼女を見ていた。
「(。。。。。。。。。夏目だって、濡れるんじゃないの?)」
今朝の出来事を思い出す度に、こんなに自分が苦しんでいるのに、
それを忘れているのか、穏やかな顔で笑っている夏目への返事なのか、
彼女が他の男達を受け入れていた場所に指先が触れていた。
その場所は濡れているし、少し不思議な温かみも混じって、
その湿り気が、男達に玩具にされていた映像を鮮明に思い出させて、
絶対に思い出させてはいけない記憶への鍵と、
夏目を傷つけるような言葉を、無遠慮に吐いていた。
「(当たり前でしょ。。。大好きな男の腕の中にいるんだから、
今すぐ抱きしめて欲しいのよ。わかってちょうだい。)」
身体を隠すように腕に絡みついた身体が、
プールの水で濡れているので、冷たく感じるはずだが、
小刻みに震えている夏目の身体は、とても暖かく心地よかった。
夏目が震えているのは、本当は色んな人に見られて恥ずかしいのを、
自分の為に我慢していると理解していた。
そんな気持ちが、嬉しいのか、自分も恥ずかしいのか、悲しいのか、
申し訳無いのか、それ以上に嬉しいのか、もっと近くで見たいのか、
ただ、今すぐに君を押し倒して、自分の物だと、君は自分の一部だと、
刻み込みたいと、全身が震えそうな位にいきり立っていた。
そんな気持ちも、夏目が思い出した欲望に塗りつぶされていた。
「ぐっ。。ぐぅううう。」「あはは。ごめんね。お腹がすいちゃった?」
「もぉお。もおもおお。もおおぉおお。ぐぅううう。」
「アハハ。あはは。あははははは。」「どうして笑うのよ。もぉおお。」
「あはは。いやぁあああ。ああは。」「もぉ。ぐぅううう。グぐぅうう。」
突然の音に驚いたものの、さっきまでの一方的な気持ちが押し流され、
屈託なく笑う夏目を見ていると、
これからずっと、その笑顔を守り続けることを誓っていた。
誓い④
複数レーンのある25mプールに歩行用の流水プール。
あとは、子供や幼児用のプールが並んでいた。
「ぐいい。パチン。はぁああ。ミチ。ビチビチ。。。ビチビチ。モォ。」
タオルで身体を隠しているのだから、堂々と立っていればいいのだが、
夏目も色々と気になる事があるのか、
身体を覆っているタオルの下から手を入れて、
下腹部を覆っている布の隙間に指を入れて、食い込む場所を広げながら、
ブツブツと何かを言っていた。
「夏目さーん。こっちですよぉお。こっちいぃい。夏目さぁアアん。」
180を超える身長に均整の取れた筋肉美。
こんな時間でルームランナーのようにプールを歩いている
女性たちの視線は、海斗に釘付けだった。
もちろん、老人と言ってもいい暇そうな男の視線は、
そんな王子様よりも、スイムキャップの中に長い髪を無理やり入れて、
少しつり目になった可愛らしい夏目の顔と、
大きな胸と同じく大きなお尻をした若い女が、
股下ギリギリのチューブワンピースを着て歩いている姿を、
ジロジロ。ジックリ。ベタベタと見ていい事に喜んでいた。
夏目が着ている脚の付け根が見えそうで、ピチピチなワンピースは、
ただのバスタオルが身体に巻かれている姿だし、
もちろんプールに入る時には、そのタオルは外されるはずだった。
もちろん、タオルの上からでもわかる巨大な胸の膨らみや、
タオルからはみ出しそうな、突き出たお尻の形や、
太ももの先に出来る女性器が作る芸術も、
ただの水着姿だから見ても問題無いと、嬉しそうに観客は見ていた。
「ばさん。。カイトォ。ゴーグルにタオル。これが必要よ。」
「あ。。。。。ありがとう。夏目さん。
プールなのに、どうしてタオルを巻いているの?」
(水着は、どんなのを買ったの?
太ももは剥き出しだし、アレとは違うのかな?。じゃあ、花柄の?
でも、暗いから?ウゥゥン。よく見えないなぁ。)
恥ずかしがり屋の夏目が選ぶ水着など、海斗が選ばなければ、
絶対に太ももを隠した競泳用水着だと思っていたが、
今海斗が見ている姿は、彼女の真っ白で綺麗な太ももが丸見えだった。
そんな姿で、ムッチリとした脚をモジモジと動かすので、
タオルの合わせ目が緩んで持ち上がり、
隠されている脚の付け根と、その先の暗がりが気になって、
無意識にチラチラと視線を送っていた。
もちろん、プールに入っていたり、床にお尻を着けて休んでいる男など、
周りの風景でも見ているように、少しだけ視線を上げれば、
ムッチリとした真っ白な太ももの合わせ目の奥に、
布一枚だけで隠している、肉ビラで出来た谷間や膨らんだ突起と、
掴むようにはみ出している、大陰唇が見えているように感じていた。
「もぉぉぉ。うぅうう。外すから、笑わないでよ。絶対によ。。バサン。」
近くから探るように見てくる視線や、舐めるように覗き込む視線も、
タオルで隠しているせいで、色々な場所に突き刺さっていたが、
海斗が近くにいてくれるので夏目も安心したらしく、
身体に巻いていたタオルを外していた。
「凄い。夏目さん。あ。。ありがとう。か。。カメラ。」
「もぉ。ちゃんと見てよ!カメラなんかじゃなく、カイトに見て欲しいの!
見たいって言ったから、恥ずかしくても着たのよ。
もぉおおお。。どお?。どおかなぁ。。まだ大丈夫?まだ、いいかな?」
夏目が着ているのは、海斗がどうしても見たいと言っていた水着で、
ネイビーブルーの極薄生地で作られた、ワンピース型のデザインで、
残念ながら脚の付け根は、ローレグなデザインになっているので、
布がそけい部に沿って、大陰唇の膨らみも隠していたが、
熟れた身体の夏目が着ているので、
色々と隠している場所が多い水着でも、場違いな雰囲気を漂わせていた。
着ている水着のデザイン以外で目を引くのは、
胸の谷間が見えないように、全てをしっかり覆い隠していること、
胸元から背中までを白い縁取りがされ、
その縁取りと同じ紐が肩紐にも使われ、胸の中央付近から肩を通って、
肩甲骨より下の背骨辺りで、V字になって繋がっていた。
「ありがとう。夏目さん。とっても似合っています。
最高に可愛くって最高です。今の水着が最高で、一番です。」
「そお?喜んでくれた?感じちゃった?」
「今もドキドキが止まらないです。最高に可愛くって。すっごく。。。」
(ししょぉお。これはダメでしょう。インナーは?これはダメですよ!
夏目さん。インナーが付いていないって、本当に知らないのぉおお?)
いつも海斗を助けてくれた師匠は、今回は助けてくれなかったし、
水着のサイズが小さく、まだ乾いているので、
締め付けながら食い込んでいる事が気になっているらしく、
夏目も、その事に気づいていないようだった。
「すげぇ。眼福眼福。」「ありゃ。透ける。透けるぞぉ。」「きゃ。」
「知らないの?」「カイトさんって言うのねぇ。」「うお。」
「二人とも、タオルはあっち。」「タオル置き場は、あっちですよ。」
平日の昼間に若い男女が、田舎の公営プールに来ているだけで目立つが、
一人は明らかにイケメンで、水着がボクサーパンツ。
もう一人の美女は、昔使っていたようなスクール水着を着ていた。
ついでに言うと、水着の表面にはサポーターの跡が無く、
上半身は、乳房の膨らみや揺れている姿に、乳頭の膨らみまで見えて、
下半身は、女性器の膨らみや割れ目の形に、陰核まで浮き出ていた。
この水着が乾いている状態でも、これだけ透けて見えるのに、
もし一度でも水に入ってしまえば、
薄い紙が濡れた時のように、ピッタリと身体に貼り付き、
夏目の裸体を好きなだけ鑑賞できると、見ただけで周りに知らせていた。
「ありがとうございます。バサン。」「すみません。バサン。」
「いいさぁ。お姉さんよく似合って、可愛い水着だねぇ。」「アハハ。」
「私もよく着たよぉお。」「そうなんですか。」「違うだろォ。」
「可愛いねえ。彼女かい?」「妻です。」「あらァあらまぁ。羨ましい。」
夏目にとっても、その年齢の人々の視線は独特で、
時には舐め回すような不快で、気持ち悪い時もあるし、
時には優しく孫を見ているような、温かい時もあるので、
何か複雑な気がして、その視線を手で遮ろうとも、
声に出してやめさせようとも思えなかった。
「あっ。。。ここって、泳いでも大丈夫ですか?」
プールの中を電車のようにグルグル歩くことも、
休んでいる人々の前で見られ続けることも、
ここに来た理由とは違うため、素直に泳げる場所を聞いていた。
「ああ、大丈夫だが、あっちの大きいので、1。2。は上級者用だから、
二人はそっちで競ったらいいよ。」
「お兄ちゃん。俺は君に。」「おくさーああん。勝ってえぇええ。」
「無理しないでな。」「君にしようかな。」「二人ともガンバってぇ。」
ただ二人で、プールを泳いで楽しもうと思っていただけだが、
海斗の身体は、運動が好きな男のように引き締まっいるし、
夏目の水着は、水の抵抗を限界まで減らした物に見えて、
いつの間にか、その二人が競争するような雰囲気になっていた。
「夏目さん。競走しようか?」「いいわよぉ。でも、負けないからァ。」
大きなプールと言っても、室内で話している言葉は通りやすく、
観客の声援や野次馬のざわめきを集めている二人を、
見ている人も増え始めていた。
。
「じゃばァあん。冷たアァアぁ。あ。。アハハ。すみません。」
「ばちゃん。うふふ。じゃあ、距離は50mで、
スタートは、あっ。あの針が上にいったらね。」
スイムキャップに髪を全て入れているので、
夏目の真剣な顔が、丸見えになっているのと、
彼女の肩から下が水の中に入ったせいで、
ふたつの重りが浮いて、ブラブラと水面を漂っていた。
「ばちゃんバシャン。アレよあれぇ。見えるゥう。ばちゃ。あれねぇ。」
夏目も、巨大な重りが水に浮いて身体が軽くなったせいなのか、
海斗の目の前で何度も水から飛び出して、
それに手を向けて説明していた。
「夏目さんも子供だなぁ。見えてますよ。あの針ですよね。」
二人共に自信があるのか、軽い準備運動もせずに水に入り、
壁にかけられた大きなストップウォッチを見ていた。
(可愛いなぁぁ。はぁ。あの真剣に見ている目。可愛くって綺麗でぇええ。
いつも、前髪を上げていればいいのになぁ。
はぁああ。僕の奥さん。可愛くって最高だァアア。)
夏目がプールで嬉しそうに笑って飛び跳ねている横顔と、
飛び跳ねるたびに水面に重りが打ち付けられ、
大きな水しぶきができる姿に見とれていた。
(こうやって見ると、胸って大きいなぁ。パットやサポーターも無いから、
柔らかそうだし、いいよなぁあ。アレをこうやってぇ。ハァ。揉みたい。
あの胸。あの顔。もう、最高だよぉお。また可愛い顔を歪ませて。。
しかも、水から出たらピッチリ身体のラインが出てぇえ。ハアハア。)
よからぬ妄想や雑念が、ニタニタな顔と下腹部の膨らみに出ていた。
もちろん、雑念だらけで見ているのを知っていた夏目は、
「バシャン。。バシャン。。。バシャン。。バシャン。。。バシャーン。」
相手が見たい場所が覗きやすいように、身体を捻り視線を釘付けにして、
時間が過ぎていくのを忘れさせ、
自分だけは、針が上にいくと同時に泳ぎ始めていた。
夏目が泳ぎ始めると、少し日に焼けた生脚がバシャバシャと飛び出して、
大きな丸いお尻が、水着が窮屈で嫌がっているのか、
脚が水面から出る度にジワジワとよれて、くい込み始めていた。
(はぁ。。綺麗なお尻。。生足も。。。あの間もぉお。ぷかぷか。
くい込んだ!脚が。。お。おしり。ウゥ。飛び出して。。スゲ。
また舐めたいなぁ。はぁ。触りたいなぁ。エッチでも。ひろげてぇえ。)
クロールで脚で強く水面を叩く度に、
脚とはみ出したお尻がブルブルと左右に揺れる姿を、
ジロジロ。ジックリ。モットと、次はモット?と見続けていた。
色々と揺れている夏目の姿を楽しんでいたが、
だんだんと遠ざかって、見えなくなっていくお尻に焦った海斗は、
(えっ。。や。。ヤバい。ちょっと、夏目さん。ちょっと、なっちゃん。)
「バシャン。。バシャァアアン。ばっぢゃぁあん。バチャァアアン。」
スグに追いかけて泳ぎ始めていたが、
夏目とはちがって、気持ちが焦っているのか、
力任せに全身を動かして、ただ無理矢理に彼女を追っていた。
「バシャン。。。バシャン。。。バシャン。。。バシャン。。。バシャ。」
夏目は一定のリズムで冷静に泳いでいたのだが、
必死に追いかけてくる海斗の姿を感じているらしく、
だんだんと泳ぎが、緩慢でゆっくりとした動きに変わっていた。
「バシャン。。バシャァアアン。ばっぢゃぁあん。バジャッッァアン。」
(はやぁあ。ハアハア。夏目さん。待って、待ってくださいってぇえ。)
ゆっくり流しながら泳ぎ始めた夏目が相手だと、
さすがに、力任せに泳いでいる海斗の方が圧倒的に速いので、
じわじわと夏目との差を詰めていた。
「ぐるん。。ドン。。
バシャン。。バシャン。。。バシャン。。バシャン。。。バシャン。。」
海斗がすぐ近くまで来ていることに気づいた夏目は、
手を抜いて泳いでいたのを気づかれないように、
折り返してからは、また最初のときと同じ速さで泳ぎ始めていた。
「ゴン。。いっってぇええ。ごぼぼぼ。。ごぼ。。。ごぼぼぼぼ。」
もうすぐ夏目に追いつくと、海斗も思っていたが、
彼女が折り返した時に、視界から脚が消えて焦ったらしく、
何かを思い切り殴る音と、苦しんでいるくぐもった声がしていた。
「バシャン。。バシャン。。。バシャン。。バシャン。。。バシャン。。」
もちろん、もう少しで海斗が追い越していくだろうと思っていた夏目は、
彼に何かがあったなど気付かずに、そのまま冷静に泳ぎ続けていた。
「バシャン。。。。。バシャァアアン。。。ばっぢゃぁあん。。うぐぐ。」
海斗はなにかの怪我をしたらしく、泳ぎがぎこち無くなっているが、
遠ざかっていく夏目を見ながら泳ぎ続けていた。
。
もちろんそれ以降は何も無かったように、夏目の手が壁に触れ、
「トン。。ふうぅぅぅ。ばしゃん。」
「バシャァアアン。。。。。ばっぢゃぁあん。。。。トン。。。バシャ。」
少し遅れた海斗の手が、同じく隣の壁に届いていた。
「バッチャアアン。ザザァア。すっごい音がしていたけど、大丈夫?」
「ばさ。。じゃぁアアアア。ちょっと叩いちゃった。アハ。。。。いっ。」
夏目の全身が、水着が濡れて透けていたので、
海斗は男たちからその姿を守ろうと、
すぐにプールから出てきて、周りからの視線を遮っていた。
「もぉぉぉ。何をしているのよ!ここでしょ?ぐい。」「イタッ。。」
海斗や観客たちの自分を探るような視線が気にならないのか、
夏目はプールから出てきた海斗に近づき、
彼の赤くなった指を手で掴んで、ここが痛くないかを聞いていた。
「夏目さん。大丈夫だって、ちょっとした打撲。大丈夫。打撲ですから。」
「ぎゅ。」「イタタ。。」「ほら痛いじゃないの。痛いのよねェ。」
「アハハハハハ。見とれちゃったんで。アハハハハハ。ちょっと。」
夏目がプールで折り返した時には、まだゆっくり泳いでいたので、
その時に自分を見た顔が、とても嬉しそうに笑っていたので、
海斗もその可愛らしい笑顔に見とれていた。
夏目の笑顔に見とれていたとしても、顔が見えるのは一瞬なので、
すぐに視線を戻せば指先を壁にぶつけることは無いはずだが、
泳ぎ始めたときに見ていた場所がそばを通ったので、つい見続けていた。
その場所は、夏目が何度も脚をバタバタと動かしていたので、
股布が女性器に食い込み、お尻が半分以上はみ出ているらしく、
生脚に続いて、その場所が何度も飛び出していた。
そんな夏目の姿を、夢中になって見てた海斗は、
そのまま減速もせずに泳ぎ続けて、指を壁にぶつけていた。
「海斗が怪我をするのは嫌なの、海斗が。。うぅぅぅ。」
「ちょと、見えています。透けて見えますって。見えていますよ!
くい込んでいるし、はみ出してもいますよ。夏目さん。早く隠して!!」
サポーターや裏地が無い極薄の濡れた水着は、
身体に絡みつくように貼り付き、美しい裸体を浮き上がらせていた。
水着が濡れて色が濃く見えるので、見えずらいとも言えるが、
呼吸をする度に、大きな乳房が上下左右に揺れて、
冷たい水の刺激で膨らんだ乳首が、布の表面に浮き出ていた。
そして、胸を支える細いウエストと、割れた腹筋に出来た窪みが続き、
その先には、腰骨辺りまでせり上ったV字の布が続いていた。
V字になった布の背中側は、お尻の半分以上がはみ出し、
女性器に続いている布は、完全にお尻の間に落ち込んでいた。
V字の正面など、大陰唇が布の左右にはみ出しているので、
小陰唇や陰核が、引き上げられてくい込んだ布で押しつぶされ、
その肉ビラの形や突起の膨らみまで、観客たちに見せていた。
全裸を何度も見た事のある海斗であっても、
少し日に焼けた肌と、記憶に残ってしまった夏目の笑顔。
そして、つい最近見ていた光景を思い出すには十分だった。
「ああ、これ?前にも言ったけど、べつにどおでもいいけど?」
「恥ずかしく、無いんですか?」
「どうして?海斗が着て欲しいと言っていた物を着ているのよ。
海斗が喜んでくれるなら、どうだっていいわ!
濡れた水着を見せるのが恥ずかしいのなら、ここで脱ぎましょうか?」
「ほ。。ほかの人が。」
「あんなの、見られたって減るわけじゃないから、どおでもいいわよ。
もちろん、海斗が嫌なら隠すけど?見たくないの?」
「あの。。。」
「うふふ。やっぱり、心配?ぎゅうううう。
じゃあ、一緒に戻りましょう。ちゃんと、これから守ってね。」
「は。。ハイ。。」
夏目の体温を感じてしまうと、あの映像を思い出してしまったが、
今必死にしがみついてくる彼女の身体は小さく華奢で、
あの映像の中で、なんども彩っていた彼女を思い出す度に、
ただ前を向いて、真っ直ぐ歩く事しか出来なかった。
「(立っているわよぉおお。あはは、恥ずかしイナアァア。あはは。)」
暖かく柔らかな、彼女の身体を感じていた。
とても穏やかな顔で、歩いている彼女を見ていた。
「(。。。。。。。。。夏目だって、濡れるんじゃないの?)」
今朝の出来事を思い出す度に、こんなに自分が苦しんでいるのに、
それを忘れているのか、穏やかな顔で笑っている夏目への返事なのか、
彼女が他の男達を受け入れていた場所に指先が触れていた。
その場所は濡れているし、少し不思議な温かみも混じって、
その湿り気が、男達に玩具にされていた映像を鮮明に思い出させて、
絶対に思い出させてはいけない記憶への鍵と、
夏目を傷つけるような言葉を、無遠慮に吐いていた。
「(当たり前でしょ。。。大好きな男の腕の中にいるんだから、
今すぐ抱きしめて欲しいのよ。わかってちょうだい。)」
身体を隠すように腕に絡みついた身体が、
プールの水で濡れているので、冷たく感じるはずだが、
小刻みに震えている夏目の身体は、とても暖かく心地よかった。
夏目が震えているのは、本当は色んな人に見られて恥ずかしいのを、
自分の為に我慢していると理解していた。
そんな気持ちが、嬉しいのか、自分も恥ずかしいのか、悲しいのか、
申し訳無いのか、それ以上に嬉しいのか、もっと近くで見たいのか、
ただ、今すぐに君を押し倒して、自分の物だと、君は自分の一部だと、
刻み込みたいと、全身が震えそうな位にいきり立っていた。
そんな気持ちも、夏目が思い出した欲望に塗りつぶされていた。
「ぐっ。。ぐぅううう。」「あはは。ごめんね。お腹がすいちゃった?」
「もぉお。もおもおお。もおおぉおお。ぐぅううう。」
「アハハ。あはは。あははははは。」「どうして笑うのよ。もぉおお。」
「あはは。いやぁあああ。ああは。」「もぉ。ぐぅううう。グぐぅうう。」
突然の音に驚いたものの、さっきまでの一方的な気持ちが押し流され、
屈託なく笑う夏目を見ていると、
これからずっと、その笑顔を守り続けることを誓っていた。
誓い④
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