69 / 69
「彼女だった」奥底からの噴出。
しおりを挟む華子の口腔を貫いた。
自らのみが快感を得るためだけ。
それのみで貫いた。
頭を掴み、抑え、
女躰。
膣径を使うと同じに口腔を使った・・・・・
美しい華子の貌。
・・・・涙を流している。
・・・・目の前、
眩い閃光が走った。
射精!!
それは、
轟音だった。
ドドドドドドドドド・・・・・
地響きだった。
身体の奥底から沸き上がる地脈の音だった。
ドクッ!・・・・ドクッ!・・・・ドクっ!!・・・・ドクン!!・・・・
「尺取虫」となった。
下半身全てが戦慄き、
杭棒そのものが、尺取虫さながらに律動する、蠢く。・・・・身体全てが尺取虫と化した・・・
その律動、ひとつひとつの瞬間瞬間、
地中深くから、ゴボゴボと湧き出でる。
真白なマグマが噴出する。
何度も、
何度も!
何度も!!
何度も!!!
華子の口腔。
これまでに経験したことのないほどの射精をした。
尿道が、
これまでの人生で経験したことのないほどに膨れ上がった。
精液じゃない・・・・液体じゃない・・・
「固形物」を吐き出すほどの圧力だった。
驚愕の顔。
目を見開き、その様を見ていた。
「射精できない身体」
それが、
凄まじい射精を行った。
夥しいほどの精液を迸らせた。
陰茎が、
意志とは無関係に律動する。
ビクビクと戦慄き、
ヒクつかせ、
華子の口いっぱいに精液を流し込んでいた。
ドクン・・・・ドクン・・・・ド・・・クン・・・ド・・・・ク・・・ン・・・・
尺取虫。
その全ての律動を終えた・・・・
「射精」
その全て。
華子は口中に受け止めた。
・・・・全てが終わる。
陰茎から口を外した・・・・
飲み込んだ・・・・
華子が飲み込んだ。
貌を・・・
美しい貌を震わせ、
苦い薬を飲み込むほどの貌ではあったけれど、
流し込んだ「精液」
その全てを、華子は飲み込んだ。
慌てた。
慌てた。
慌てふためいた。
すぐに、ペットボトルを掴む。
口移しで水を飲ませた。
1度・・・・・2度・・・・3度・・・4度・・・・・
華子を抱き締め、水を飲ませた。
せめて・・・
せめて、
喉へのつかえを取り除く・・・・
キスをした。
・・・・・堪らない・・・・
堪らない・・・・
愛しさが込み上げる。
・・・・腕の中。
ニッコリ笑っている。
息も絶え絶えの中。
躰全てをボクに預け、
ニッコリ笑っている。
・・・涙が流れている。
「・・・・幸せ・・・・・
・・・・・カズくん・・・・
幸せです・・・・
愛してる・・・・・愛してます・・・・愛してます・・・・
ありがとう・・・・・」
初めて、
華子から敬語を聞いた。
ボクは抱き締めた。
愛してる・・・・
愛してる・・・・
愛してる・・・・・
腕の中。
華子が・・・・
花子がいた。
・・・そう、あの花子だ。
ブログの中、
少女の頃から、
レッスンに励み、
アイドルを目指し・・・・
そして病魔に倒れた。
「健気な花ちゃん」
その彼女が目の前にいた。
ボクが彼女に会い、
最初に抱いた違和感。
花ちゃんと華子。
同じ人間でありながら、
どこか違和感があった。
どこか、「乖離」があった。
煙草を吸い・・・・
どこか尖った・・・
どこか、世の中を斜に見た佇まい・・・・
「華子」
純粋なクラッシックの世界から、
アイドル・・・・しかも、
一番、熾烈な競争と言われる、「韓流アイドル」
・・・・そして、病魔。
不治の病。
花ちゃんも、
生きるため・・・・
世の中を渡っていくために、
いくつも、
幾重にも、
重たい・・・・尖った・・・硬い「鎧」を纏っていったんだろう・・・・
・・・・それらを、
今、
全て降ろしていた・・・
脱ぎ捨てていた、
素の・・・
健気な・・・
優しい、花ちゃんがいた。
・・・・おそらく、
ボクもそうだった。
「同類相哀れむ」
・・・・それでもいい。
社会から、
隅っこに追いやられた者同士。
・・・・それでいい。
それでも、
互いの気持ちはわかった。
「不治の病」
だからこそ、
魂の奥底で通じあったもの・・・・そんな心根があったんだと思う。
多くの言葉を費やさずとも、
わかりあえた部分があったんだと思う。
泣いた。
ふたりで泣いた。
明るい部屋。
高級スィート。
テーブルの上。
ルームサービスの残骸。
ボクは半分・・・・・花子は1/3も食べてはいなかった。
ベッドの上。
ふたりで泣きながら抱き合った。
裸の鼓動。
互いの鼓動を聞いて、
互いの泣き声を聞いた。
年齢は消えた・・・・
互いが無垢な子供として泣きじゃくっていた。
0
お気に入りに追加
19
この作品の感想を投稿する
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。

ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではPixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
イケメン彼氏は警察官!甘い夜に私の体は溶けていく。
すずなり。
恋愛
人数合わせで参加した合コン。
そこで私は一人の男の人と出会う。
「俺には分かる。キミはきっと俺を好きになる。」
そんな言葉をかけてきた彼。
でも私には秘密があった。
「キミ・・・目が・・?」
「気持ち悪いでしょ?ごめんなさい・・・。」
ちゃんと私のことを伝えたのに、彼は食い下がる。
「お願いだから俺を好きになって・・・。」
その言葉を聞いてお付き合いが始まる。
「やぁぁっ・・!」
「どこが『や』なんだよ・・・こんなに蜜を溢れさせて・・・。」
激しくなっていく夜の生活。
私の身はもつの!?
※お話の内容は全て想像のものです。現実世界とはなんら関係ありません。
※表現不足は重々承知しております。まだまだ勉強してまいりますので温かい目で見ていただけたら幸いです。
※コメントや感想は受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・・すみません。
では、お楽しみください。


ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる