不思議体験・外伝。

ポンポコポーン

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「彼女だった」奥底からの噴出。

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華子の口腔を貫いた。

自らのみが快感を得るためだけ。

それのみで貫いた。

頭を掴み、抑え、

女躰。

膣径を使うと同じに口腔を使った・・・・・



美しい華子の貌。

・・・・涙を流している。



・・・・目の前、

眩い閃光が走った。



射精!!


それは、

轟音だった。


ドドドドドドドドド・・・・・


地響きだった。

身体の奥底から沸き上がる地脈の音だった。



ドクッ!・・・・ドクッ!・・・・ドクっ!!・・・・ドクン!!・・・・


「尺取虫」となった。

下半身全てが戦慄き、

杭棒そのものが、尺取虫さながらに律動する、蠢く。・・・・身体全てが尺取虫と化した・・・


その律動、ひとつひとつの瞬間瞬間、

地中深くから、ゴボゴボと湧き出でる。

真白なマグマが噴出する。


何度も、


何度も!


何度も!!


何度も!!!


華子の口腔。


これまでに経験したことのないほどの射精をした。


尿道が、

これまでの人生で経験したことのないほどに膨れ上がった。

精液じゃない・・・・液体じゃない・・・


「固形物」を吐き出すほどの圧力だった。



驚愕の顔。

目を見開き、その様を見ていた。



「射精できない身体」


それが、

凄まじい射精を行った。


夥しいほどの精液を迸らせた。


陰茎が、

意志とは無関係に律動する。

ビクビクと戦慄き、

ヒクつかせ、

華子の口いっぱいに精液を流し込んでいた。


ドクン・・・・ドクン・・・・ド・・・クン・・・ド・・・・ク・・・ン・・・・


尺取虫。

その全ての律動を終えた・・・・


「射精」


その全て。
華子は口中に受け止めた。



・・・・全てが終わる。



陰茎から口を外した・・・・


飲み込んだ・・・・

華子が飲み込んだ。


貌を・・・

美しい貌を震わせ、

苦い薬を飲み込むほどの貌ではあったけれど、


流し込んだ「精液」


その全てを、華子は飲み込んだ。



慌てた。


慌てた。


慌てふためいた。


すぐに、ペットボトルを掴む。


口移しで水を飲ませた。


1度・・・・・2度・・・・3度・・・4度・・・・・


華子を抱き締め、水を飲ませた。

せめて・・・

せめて、


喉へのつかえを取り除く・・・・



キスをした。



・・・・・堪らない・・・・


堪らない・・・・


愛しさが込み上げる。



・・・・腕の中。

ニッコリ笑っている。


息も絶え絶えの中。


躰全てをボクに預け、

ニッコリ笑っている。


・・・涙が流れている。



「・・・・幸せ・・・・・

    ・・・・・カズくん・・・・

      幸せです・・・・

愛してる・・・・・愛してます・・・・愛してます・・・・


        ありがとう・・・・・」




初めて、

華子から敬語を聞いた。



ボクは抱き締めた。


愛してる・・・・


愛してる・・・・


愛してる・・・・・




腕の中。


華子が・・・・

花子がいた。


・・・そう、あの花子だ。


ブログの中、

少女の頃から、

レッスンに励み、

アイドルを目指し・・・・


そして病魔に倒れた。


「健気な花ちゃん」


その彼女が目の前にいた。



ボクが彼女に会い、


最初に抱いた違和感。


花ちゃんと華子。


同じ人間でありながら、

どこか違和感があった。


どこか、「乖離」があった。


煙草を吸い・・・・

どこか尖った・・・

どこか、世の中を斜に見た佇まい・・・・


「華子」


純粋なクラッシックの世界から、


アイドル・・・・しかも、

一番、熾烈な競争と言われる、「韓流アイドル」


・・・・そして、病魔。


不治の病。



花ちゃんも、


生きるため・・・・


世の中を渡っていくために、


いくつも、


幾重にも、


重たい・・・・尖った・・・硬い「鎧」を纏っていったんだろう・・・・



・・・・それらを、

今、

全て降ろしていた・・・


脱ぎ捨てていた、



素の・・・


健気な・・・


優しい、花ちゃんがいた。



・・・・おそらく、


ボクもそうだった。


「同類相哀れむ」


・・・・それでもいい。


社会から、

隅っこに追いやられた者同士。


・・・・それでいい。


それでも、


互いの気持ちはわかった。


「不治の病」


だからこそ、


魂の奥底で通じあったもの・・・・そんな心根があったんだと思う。



多くの言葉を費やさずとも、


わかりあえた部分があったんだと思う。



泣いた。


ふたりで泣いた。



明るい部屋。


高級スィート。


テーブルの上。

ルームサービスの残骸。


ボクは半分・・・・・花子は1/3も食べてはいなかった。



ベッドの上。

ふたりで泣きながら抱き合った。


裸の鼓動。


互いの鼓動を聞いて、

互いの泣き声を聞いた。


年齢は消えた・・・・

互いが無垢な子供として泣きじゃくっていた。




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