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「初体験の約束」雄獣に堕ちる。
しおりを挟む緩々と華子が蠢いていた・・・・
息も絶え絶え、
壊れた笛の音。
重症患者の様。
微かに生命を宿した瞳。
それでも、意志の光は強かった。
緩々と・・・・
・・・・ボクの方へと這ってくる・・・・
・・・・せて・・・・
・・・・・逝って・・・・
カズくん・・・・・飲ませて・・・・
約束・・・
やっとの思いでボクへと到達した華子。
「灼熱の鋼」
未だ、天を突く、赤黒い陰茎。
自らの唇を被せていく。口に含んでいく・・・
貌全体・・・頭全体を動かし、
自らを貫く。
喉奥深くを貫き、
舌で絡め取り・・・
必死となって、愛撫を繰り出してくる。
あらゆる・・・・
思う全ての愛撫・・・・技巧を繰り出してきた・・・・
・・・・・何よりも、
「愛情」が見えた・・・
愛しさが溢れていた・・・・
・・・・すぐに射精感が込み上げる。
今の今まで、
「逝く」
そう決めて華子を貫いていた。
すでに、
「悦楽のハイウェイ」に乗っていた。
置き去りとされた射精感は、すぐに漲ってくる。
尚一層に、
凶器とまでに膨れ上がった。
・・・・・そう・・
そうだった。
約束だったのだ。
「処女喪失」
同時に、
華子の口に出す・・・・
華子の口に射精すると。
飲ませる。
それが華子との約束だった。
・・・・しかし・・・
この身体。
射精はできない・・・・
すでに、鋼は限界までに滾っていた。
身体全ての血液を終結させ、
人生で最大の勃起を果たしていた。
ズキンズキンと血管が、痛いほどに陰茎に渦を巻く。
ズブズブと・・・
唾液の弾ける音がするほどにストロークを浴びせられる。
自ら「抽送」するのと、
他によって律動させられるのでは、その快楽の度は異なる。
自ら行うのであれば「加減」ができる・・・・コントロールができる。
しかし、
他から与えらえる快楽には、自制が効かない。
すでに、
射精感は限界を迎えていた。
・・・・いいのか・・・
・・・このまま逝ってしまっていいのか・・・・・
しかし、
口腔で逝き果てれば、
この身体、射精しないことが明るみとなってしまう・・・・
それを避けたく・・・・
要らぬ心配をかけたくなく、
それで、
膣中で果てるつもりだった。
もちろん、
女の人の口中に射精することへの罪悪感もある。
精液など、
決して気持ちの良い液体ではない。
むしろ、
生臭く、
ドロリとした、
臭気に塗れた排泄物だ。
それを、
女の人の口中に放出するなど、
悦びよりも、
申し訳なさが先に立つ。
「尻孔を破ってやる」
「喉奥に射精してやる」
言葉は発する。
しかし、
それは、
ひとつの、
SEXのプレイとしての方便であって・・・・SEXのスパイスであって、
決して、
ボクには、簡単にできることではなかった。
・・・・ボクの正体は、
チキンだ。
気の弱い、
小心者の男でしかない。・・・・それを具現化するような「小男」でもある。
・・・・それらを覆い隠すための、
精神的防御のための強気の台詞でもあった。
逡巡・・・・迷い・・・・
・・・・しかし、
込み上げる射精感の前。
もはや引き戻せはしなかった。
「逝く」
華子の口中で果てると決めた。
・・・・どうせ、射精はできない。
ならば、
華子の口中を汚すこともない・・・・負担をかけることもない・・・・・
華子の頭を掴んだ。
貫く。
華子の口を、
膣口と同じとして貫く。
「逝く」
「果てる」
「射精する」
そのためだけに、華子の口を使った。
自らの快感の為だけに、腰を振った。
華子が泣いている。
涙を流していた。
貫く。
貫く!
貫く!!
貫く!!!
声にならない呻きを発する。
華子の頭を掴み、
下等動物と成り果てたオス獣。
アホ面晒して、腰を振った。
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