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「悦楽を彷徨う」呼吸できない。
しおりを挟む・・・・・はぁ・・・・はぁ・・・はぁ・・・・
もはや、
何もわからなかった・・・・
時間、空間・・・・全ての感覚を失っていた。
何がどうなっているのか・・・
どうされているのかもわからない・・・・
自分の悲鳴・・・・
どこか遠くの世界で聞いていた・・・・・
口中深くに杭を打ち込まれていた・・・喉奥深くを貫かれていた・・・
・・・・苦しい・・・
呼吸ができない・・・・
・・・・このまま死んでしまうのではないか・・・・
・・・しかし、
どれほど苦しくとも、口から吐き出すわけにはいかなかった・・・・お尻の孔を破られるわけにはいかない。
・・・妖しく燃え狂った・・・
喉奥を貫かれ、
苦しさだけではなかった。
何か、
妖艶な・・・
女躰の奥底から湧き上がる血の滾りがあった。
・・・・まさか、
自分の中に、そんな素地があるとは思わなかった・・・いや、そんな世界が存在することすら知らなかった。
それを目覚めさせたのは、
男の文章だった。
毎日毎日、
貪るように読んだ。
女躰が、
切なく・・・・甘く・・・・身悶えるのを感じたのだった・・・・・
・・・苦悶・・・
しかし、
妖しい・・・被虐の悦びがあった・・・・
フワフワと雲を彷徨っていた。
快楽の海に漂わされていた。
喉奥の肉塊を抜き取られ、
思う存分に鳴き喚いた。
もはや、声が枯れるほど・・・・擦れるほど、
鳴き狂ってきた。
悦楽の海。
喜悦の湯船に浸かり、
ただ、
鳴かされ続けていた。
膣口。
規則正しく律動を与え続けられた。
果てても果てても、
逝っても逝っても、
終わりはなかった。
煮詰めるような、
律動・・・・抽送を与え続けられる。
「果てる」
もう、これ以上の果てはない・・・・
躰が真白に燃える。
躰が真白に弾ける・・・・
全ての感覚がなくなる。
膨らんだ巨大な風船が、急速に収縮していく・・・・
この世から消滅してしまう・・・
・・・しかし、
この世に戻った時には、
また、
再び、
鳴き声を上げさせられていた。
・・・・いや、止まない律動・・・・
止めてはもらえぬ杭打ち・・・・
肉の淫悦でこの世に引き戻された。
律動。
膣口を抽送する、
灼熱の鋼。
横溢していた。
ミチミチと膣径いっぱいに横溢し、
ミシミシと・・・・骨がバラバラになるほどに軋ませてくる。
躰内を優しく荒れ狂う。
その、軋みが心地良かった。
「優しい暴風雨」
壊される・・・・崩れていく・・・・・
抗わず、
荒魂に身を任せれば、
これほどの心地良さはなかった。
防雨風の揺りかご。
・・・もはや、躰は道具でしかない。
「躰を与える」
女の人が良く言う表現だ。言葉だ。
・・・・・確かにその通りだと思う。
拓かれたまま、躰を与える。
拓かれたまま、膣口を与える。
躰は、
只の「筒」でしかなかった。
男が快楽を得るためだけの道具。
しかし、
・・・・それが、心地良い。
貫かれ続けること・・・
使われ続けることが悦びだった。
男が、
無視するように、
勝手に・・・・・オスの快楽のみを求めて、
身体を・・・・「穴」を使い続ける。
膣径を貫き、
律動し、
男の快楽のみ・・・それのみの道具として使われる。
・・・・しかし、
男の快楽は、
間違いなく女躰と連動していた・・・・共鳴していた。
男の快楽が伝播してきた。
・・・・・・間違いなく、
膣径から伝播してきた。
膣が勝手に脈動していた。
勝手に蠢いていた。
勝手に締め付けていた。
・・・・全ては、私の意志ではなかった。
女の肉が、
精神とは別に、
勝手に蠢き・・・・肉の悦びを求めて脈動していた。
・・・・そして、
その蠢動によって、
男が快楽に呻くのを聞いた。
膣径で聞いた。
荒魂の杭棒が悦びに呻いた。
・・・・私の躰は気持ち良いのだ・・・・
私の膣径の気持ち良さに、男が呻いているのだ・・・・
・・・・・それは、
この上ない悦び・・・・歓びだった。
男の快楽が伝播する。
男の快楽・・・・・しかし、男だけの快楽ではなかった。
ふたりの悦楽だった。
快楽・・・・悦楽・・・・
互いに与え・・・
互いに分かち合っていた。
・・・・はぁ・・・はぁ・・・・はぁ・・・・・
どこか、壊れた笛のような・・・空気の漏れた音がする。
責め続けられ、
グツグツと沸騰し続けるまでに煮詰められ、
蒸発してきた・・・・
絶叫し続け、
すでに、呼吸すらできずに溺れていた・・・・・
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