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「嗜虐」残存SEX。
しおりを挟むそのまま、ベッドに上がった。
大の字に寝転がる。
「しゃぶれ・・・・」
はい・・・ゼェゼェと呼吸した中、
小声で返事をして、華子がベッドに上がってくる。
足元に跪き、再び口に含む。
尻を向けろ。・・・手で即した。
逡巡。
しゃぶりながら、小さく「イヤイヤ」と首を振る。
・・・・それはそうだろう。
自ら男に尻を向ける・・・・股間を目の前に晒すなど、簡単にはできはしない。
「尻を向けろ」
更に強く、
再度手で即した。
・・・しかし、
すでに、華子は、充分に被虐に染まっている。
逆らえはしない。
嫌々ながら、
口に含んだまま、
そこを中心として身体を回転させてくる。
揺らぐガウンの裾、
美しい、真白なガーターストッキングの脚が迫ってくるのは見ものだった。
ガウンの裾を捲り上げた。
高価な、刺繍の施された純白のパンティーを剥き出しとした。
華子が恥辱の呻きを上げる。
純白の、長い脚で顔に跨らせた。
目の前・・・・寸前に息づくパンティーがある。
顔を挟んで跨っているために、脚を閉じることはできない。
隠せない。
剥き出しとなった、クロッチ部分を眼前に拡げて見せるしかない。
すでに、
中心には淫らしい染みができていた。
薄っすらと、膣口の存在を知らしめていた。
「淫らしいな・・・・すでにベトベトに濡らしてるんだな」
冷笑気味に言った。
「イヤ・・・・・」
か細く言って、
打ち消すように自らの喉奥にストロークを浴びせる。
辱めの言葉に、
貌を真っ赤に染めているのがわかった。
目の前。
ムッチリとしたウエディングが揺れる。
・・・・・なんという美しい光景か・・・・
なんと美しい造形なのか・・・・
間近で見れば、
尚更に刺繍の美しさが際立った。・・・・ガーターベルトすらに、細かな細工・・・・細かな刺繍が施されている。
見事だ・・・・
見事なウエディング衣装だった。
華子は、口を使っている。
子犬のように、懸命に口に含み舐めている。そしてストロークを浴びせてくる。
その動作と連動して、純白のパンティーが揺れた。
目の前だ。
ムン・・・と、舌使いに連動して迫り出してくる。膣口からの息遣いが感じられるほどの距離だった。
艶めかしく真白な股間が律動している。
・・・・これほどの淫らしい光景があるだろうか。
同時に、
純白のウエディングからは、
相反する「高貴」な品格すらが漂っている。
・・・・その・・・・高貴な女の・・・・処女を破られた・・・・貫いたばかりの口腔を使わせていた。
オスの小便の道具。
陰茎をしゃぶらせていた。
「純白のウエディング」
その衣装のまま口腔を貫いた。
これ以上ない、
「背徳の悦び」に満たされた。
抽送されていた・・・・
美貌が上下している。
口腔SEXだった。
・・・・そして、含んだまま、ネチネチと舌を這わせてくる・・・・
堪らない快楽だった。
処女のウエディング姿。
それを、そのまま穢す背徳の悦び。
オスとして、これ以上はない官能だった。
油断すれば、逝ってしまいそうだ・・・・射精してしまいそうだった。
・・・・もちろん、
物理的な射精はしない。
すでに、
射精できない身体となっている。・・・・・だけじゃなく、勃起すらしない身体と落ちぶれてしまっている。
「ヴァイアグラ」
ドーピングによって勃起はしていても、射精まではできない。
しかし、
「逝く」という感覚はある。
油断をすれば、すぐに逝ってしまいそうだった。
華子の「口技」は稚拙だ。
男の「ツボ」を心得てはいない。
・・・・しかし、
だからこそ、
「予測がつかなかった」
慣れた女の愛撫には、予測がついた。
男の愛撫がワンパターンだと誹りを受けるのであれば、
女のそれも同じだと言っていい。
互いに慣れれば、責めはパターン化されていくものだ・・・・一概に悪い意味だけではないけれど。
・・・・「稚拙な愛撫」
抽送が繰り返されるだけなら、逝きはしない。
例え、
喉奥深く咥え込まれたとしても、
そこには、
「支配する悦び」はあっても、・・・・比例する「快楽」はそれほどでもないからだ。
男の陰茎。
竿の部分には、それほどの強い性感はない。
どれほど、喉奥に咥え込まれ、舌を這わされても、
耐えられないほどの快楽ではない。
男の陰茎。
その性感帯は、全て、先端の亀頭に集約されている。
人間の身体。
隠されている部分はほぼ全てが性感帯だといっていい。
陰部・・・・脇の下・・・・脚指・・・・
普段の生活で隠されているところは性感帯だ。
生き物としての「弱点」だ。・・・・・だからこそ「隠す」
・・・・そして、
隠された、
「粘膜の部分」
そここそが、
最もな「性感帯」だ。
生き物。
隠された部分は「皮膚が薄い」
その最も「薄い部分」は粘膜だ。
内臓から皮膚へと連なる狭間。境界線。粘膜。
その部分こそが、
最もな「性感帯」だ。
だから、耳の穴。尿道・・・・「穴」と呼ばれる部分は全てが性感帯だ。・・・・個人差、程度の差こそはあれ。
粘膜だといっていい「亀頭」
薄い皮の・・・・普段は、硬い皮膚、包皮で包まれた亀頭は快感の宝庫だ。
鈴口と言われる「尿道口」
裏筋と呼ばれる、
尿道から竿にかけての部分。・・・・普段は「包皮」で隠されている部分だ。
そして、全体の輪郭・・・「エラ」と呼ばれる部分。
それらを扱かれ、
舌を這わせられれば、下半身のみならず、脳天までに喜悦が走る。
すぐに「逝ってしまう」
・・・しかし、
幹の太い部分。
竿の部分を、どれだけ擦られても、
「快感」ではあっても、
「喜悦」までには至らない。
華子が懸命に抽送を繰り返す・・・・自らの喉奥を破るまでにストロークを浴びせてくる。
それ自体には、
「支配欲」の満足感は得ても、
射精を促すほどの「喜悦」には至らない。
闇雲にストロークを浴びせ、
闇雲に舌先が走った。
・・・・・しかし、
その、稚拙な舌先が、
計算ではなく、
偶然に、
尿道口に・・・・裏筋に這うことがある。
その時、
得も言われぬ悦楽が襲った。
何度も舐られれば、
すぐに射精感が込み上げた。
しかし、
処女。
初めてのSEX。
稚拙であるがゆえに、
それは、一過性で終わった。
これならば・・・・
何時間でも耐えることができる。
・・・・何時間でも楽しむことが・・・・
何時間でも女躰を攻め続けることができる。
・・・・この身体・・・
ボクの身体。
命の炎は別として、
SEXの残り・・・
「残存SEX」
それほど多くはないのは自覚している。
・・・・これが、最後かもしれない。
一生の、
忘れられないSEXとしたかった。
彼女の記憶に刻み込みたかった。
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