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「蘇る想い」メルセデスにやられる。
しおりを挟むアクアのスピーカーを変えた。
「純正」から、
好みの音の物に変えた。
・・・・けど、
思ったほど、良い音にはならなかった。
アクア。
車体の剛性が弱いし、
そもそも、
スピーカーを鳴らすためのアンプとかも、グレードが低いんだよな・・・・
「良い音で聴きたい」
ちゃんと、手を入れるとなると、
けっこー予算が必要になる。
だから、
これで我慢するしかないなぁ・・・・
アクアは・・・・
つまりは、
「そもそも」の部分。
純正の部分、全てが弱いってことだ。
これは、
アクアが、
ハイブリッド車。
「廉価版」
とにかく、
コスト優先で製造されてるからなんだよな。
・・・・・で、
そういった部分が・・・・
「コスト削減」の痕跡。
こいつが、
どーにも、
気が滅入るんだった。
・・・・・とにかく、
「チープ」なんだった。
造りの一つ一つが、
コスト削減のメスが入っていて、
とにかくチープだった。
一応、
プリウスは、
トヨタ、
「大トヨタ」の、
ハイブリッドとしての、
フラッグシップ。
旗艦として、
看板車として、
「高級車」とは言わないまでも、
それなりの「車格」を持って製造された車だった。
なので、
シート・・・・その他、
部品の細部までに、造りが良かった。
「上質」という、
品格のようなものが備わっていた。
・・・・そこから、
徹底的に「コスト削減」を行ったのが、アクアだった。
で、
どうにも、こうにも、
とにかく、
全てが、チープだった。
乗っていて、
運転していて、
そのチープさにウンザリするんだった。
気が滅入るんだった。
失敗したなぁ・・・・って思った。
・・・・そして、
走らせれば、
さらにウンザリすることが出てくる。
道路を走っていれば、
「道路弱者」だった。
とにかく、
「割り込み」をされる頻度が増えた。
車体が小さいが故に、
割り込みの餌食にあうことが増えた。
割り込む方も・・・・・ボクもそうだけど、
割り込むときに、
わざわざベンツの前に割り込もうとは思わない。
軽自動車がいれば、
その前に割り込む。
これは、
人間が、無意識に行ってる行為だ。
その餌食に、アクアはなった。
車体が小さいからなぁ・・・・
顔つきも弱そうだしな・笑。
かっこーの「虐め」の標的って感じなのかねぇ・笑。
・・・・そんなことの積み重ねで、
どうにもこうにも、
ボクは、
アクアにはウンザリしていたんだった。
・・・・まぁ、
あくまで、
ボクの使い方が悪い。
アクアには罪はない。
アクア自体は、優れた車だと思う。
ボクの使い方には合っていないということだ。
・・・・・そして、
最も、
気分を滅入らせたのは・・・
もう、
このあとも、
ずーーーーっと、
こういう生活なのかってことだった。
・・・・もう、
車に乗ることが、
「楽しい」
そう思える生活にはならないんだろうな・・・
「運転が楽しい!!」
もう、
そんな車に乗れることはないんだろう。
それを思うと、
ボクは、
より一層ウンザリとするんだった。
テーブルの上。
ベンツのキーがある。
ボクの中で、
「封印」していた思い・・・気持ち・・・
なんだか、
モヤついた気分になっていた・・・・
・・・・・そう、
たぶん、
久しぶりに、
運転の楽しい車。
華子のベンツに乗ったからなんだよな・・・・・
華子に会ってから、
何度か、
運転する機会があった・・・
・・・・しかも、
華子のベンツは、
只のベンツじゃなかった。
「AMG」という、
スポーツパッケージの車両だった。
特別車両だった。
「メルセデスベンツ」
ただでさえ、
運転していて気分が良いところへきて、
「高性能スポーツカー」といった側面を持つ、
「特別仕様車」だった。
さらには、
「カーオーディオ」
ベンツ専用の、
高級オーディオがオプションで取り付けられていた。
・・・・そりゃあ・・・音は良かった。
「マジか・・???」
ってくらい、素晴らしい音で鳴った。
同じウォークマン・・・・
ボクのウォークマンで音楽を聴いていた。
とても、
同じ音源だとは思えないほどだった。
・・・・そして、
何より、
運転していて、
楽しかったんだ・・・・
「運転して楽しい」
車に対しての、
封印していた思い・・・・
会社を倒産させる前・・・
ポルシェ以来・・・・封印してきた想いが蘇ってしまったんだった。
「う・・・うううぅぅんんん・・・・」
・・・華子が目を覚ました・・・・
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