不思議体験・外伝。

ポンポコポーン

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「ひとつめの処女」柑橘の身体。

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舌を絡める・・・・


ネチャネチャと・・・

卑猥な音。

唾液と唾液が混ざる・・・舌が弄り交う音。


互いを貪り食う、オスとメスの音がする。



部屋に入ってすぐにベッドになだれ込んだ。


微かに、
ヒンヤリとした・・・・張り詰めたような冬の空気。


大人の「男と女」


その、


「淫らしい音」が響いた。


舌が絡み、

唾液が絡む。


ボクは、
華子の舌を絡めて扱く。


確実な「性感帯」として、

乳首・・・・クリトリス・・・・敏感な粘膜・・・・同じ敏感な性感帯として「舌」を愛撫する。


上顎の裏側。

舌の裏側・・・・歯茎・・・そして歯の表裏・・・

鋭敏な・・・センサーとなった舌先を走らせ、全てを味わうように舌を這わせる。


柑橘の味がした。・・・・否、華子の髪からも柑橘が立ち昇る・・・車内で吸っていたからな。

・・・・ボクの体内にも廻っているのを感じていた。


決して不快じゃない。

爽やかな・・・それでいて濃厚な・・・重厚な味・・・

すでに慣れた香り・・・ボクにとっては華子そのものだった。



「はぁ・・・ふううん・・・」


華子から甘い呼吸があがる・・・



「キス」


これまで、

散々にしてきた。


コンビニの駐車場で。

そして、

華子の家の駐車場で。


散々に舌を絡めてきた。



・・・・しかし、

明らかに違った。


いつもは、


「キス」が始まりであって、キスが終焉だった。


キスをして・・・・身体を弄られ・・・・そして、華子は果てる。

ボクの指によって逝かされる。


・・・・しかし、


今日は違う。


その先がある。


このあと、初めての「扉」が開かれることになる。


・・・・・さらには、


ふたりにとって、初めての「個室」だった。


コンビニ・・・・駐車場・・・・外とは違う。車内とは違う。


万にひとつも、
誰かに見られる心配のない、安全な・・・ふたりだけの空間。


どれだけ声を上げても、

どれだけ乱れようともかまわない場所だった。



ネチャネチャと・・・

ピチャピチャと、

下品な咀嚼音が響く。


・・・・事実、

ここから、

ボクは、華子を喰い破っていくんだった。


・・・・このあと、


華子に脚を開かせ、

剥き出しとした膣口に己が分身を捻じ込み、

その熱り立った牙によって華子の身体を食い破っていく・・・子宮までに喰い進んでいくんだった。


キスは・・・

口腔はその前哨戦だ。


華子の身体。


その、
一番目の侵略地だ。

一番目の「穴」だ。


・・・・これから、

「穴」という穴・・・

全てを喰い千切っていく。

舌で味わい、

指で掻き混ぜ、


全ての「穴」

・・・その処女を喰い破っていく。



すぐに、

華子の体温が上がっていくのがわかった。

回した腕・・・密着した首から熱が伝わってくる。


華子の身体全体から、熱が粒子となって舞い上がる。・・・妖艶な柑橘の芳香が立ち昇る。


呼吸が荒い。

弄る舌に女体が躍った。


「はう・・・ううぅむ・・・」


甘く、

全ての警戒を解いた鳴き声だった。


応えるように舌を絡ませてくる。

互いの舌が互いを抱き締め、扱き、愛撫する。


「口腔」


・・・・ひとつめの「穴」


ボクが破った、

華子のひとつめの「処女」だった。



舌が絡みつく。

華子が貪欲に唇を追い求める。


・・・・思えば、

最初にキスをしてきたのは華子からだった。



・・・・考えてみれば、

全ては、

華子の「思うつぼ」

華子に「手玉」にとられてきた。


遊ばれていた。


気がついた時には、

華子とSEXすることが決まっていた。

・・・・・全てが「初めて」だったと告白され・・・

男に身体を弄られたのも初めてなら、

あの・・・海での経験が、「ファーストキス」だったと知らされた。


「責任をとるべき」

「乗りかかった船」


華子に絡め取られ、

グイグイと圧され、

説得され、

こうなるしかないように、誘導され・・・囲われ・・・追い込まれてきた。



全ては、

華子の主導。

イニシアチブの全ては華子が握っていた。


日にちを決める。

ホテルを決める。

全ては華子が行ってきた。


・・・・ボクは、

華子の掌でいいように転がされてきたんだった・・・・



・・・・しかし・・・


・・・・しかし・・・・


そうではない部分・・・

華子の、
計算外の部分もあっただろう・・・・・


・・・・そう・・・・


華子にも、

「想定外」だったろうと思う。



・・・・・それが・・・・・




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