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「SEXの始まり」容赦なき責め。
しおりを挟む舌が絡まる。
華子の口中。
互いの舌が絡まり合った。
嫌らしい弄り合いだった。
ベンツ。
フロントガラスを雨が流れる。
道路からはシャッターがある。
だから、中は見えない。
邸宅の中は華子だけだ。
ウィークデー。真昼間。
誰も来ない。
ベンツという、外界からは閉ざされた個室の中だ。
何をしても、
誰に見られることもない。
シャツの裾から手を入れた。
華子の、小ぶりの乳房を包む。
人差し指と中指で乳頭を挟む・・・・あくまで優しく挟む・・・・・そして、やわやわと揉みしだいていく・・・・
「はう・・・・はぁ・・・・・」
これまでにも・・・・
いや、
会うたびに舌を絡め、胸を弄った。
もはや、
「慣れた愛撫」となっていた。
最初は、コンビニの駐車場で、
最近では、ここが「ふたりの場所」だった。
この場所で、
散々に舌を吸い、
乳首を転がし、
華子に甘い鳴き声を上げさせた。
何度も何度も、繰り返されてきた愛撫。
始め遠慮がちだった鳴き声も、
今では、ボクに、完全に身を委ねた、安心し切った鳴き声となっていた。
・・・・・家に・・・部屋に招き入れられるかもな・・・・
そう思ったりもした。
いつだって、
邸宅には誰もいない。
華子だけだ。
だとすれば、
部屋の方が落ち着くだろう。
しかし、
ふたりの逢瀬は、いつも、このベンツの中だった。
糸を引きながら舌を放した。
左座席に座る華子。
その首後ろから腕を向こうに回し、
頭を抱えるように顎を押さえつける。
これで、華子は動けない。
ボクに向かって剥き出しとなった華子の右耳。
そのままかじりつく。
押さえつけたまま、耳を甘噛みしていく。
「うっ・・・・ゥゥゥ・・・・はぁ・・・」
華子の右腕。
ボクの背中を掴んだ。
ネチネチと、耳の淵に甘噛みを這わせる。
容の良い耳たぶから、周囲に沿って歯を立てていく・・・・
華子の全身が身悶えている。
抑えつけられた顎・・・・抑えつけられた・・・・男に掴まれ、身動きできないという行為が、官能の焔を燃え上がらせていた。
動かせぬ上半身。
その反動のように下半身がクネっていた。
両の脚が掏り合わされるように蠢いていた。・・・・男の眼には、得も言われぬ官能的な姿だった。
胸を弄んでいる右手。
・・・・その人差し指と中指にギュッと力を込めた。
乳頭を抓るほどに、だ。
ブラジャーの上からだ。
真に抓るほどの痛みは感じない。
あくまで、
抓っている。
捻っている。
「嬲られている」
そう感じさせるための行為だ。
「きゃう・・・・・ぅぅ・・・」
華子の鳴き声がワンランク上がる・・・・いや、悲鳴にも似たものになる。
甘噛みを与えていた耳。
舌を尖らせ、耳穴へと挿入していく。
舌先という蛇頭を、
細く、狭い穴へと押し進める。
ネチ・・・ネチ・・・ネチ・・・・
音を響かせ「抽送」を始める。
SEXだった・・・・・SEXのリズムだった・・・・
来たる未来。
すぐそこに迫った未来。
華子の膣を貫く「杭打ち」のリズムだった。
「はぁ・・・は・・・・はぁ・・・・は・・・・ぅぅぅ・・・・」
華子の喘ぎが、抽送のリズムとシンクロしていく。
舌先に合わせた、甘い悲鳴となっている。
華子の身体。
芯棒が入ったほどに硬直していく。
・・・・・さらに・・・
今や、コリコリとその存在を誇示している乳頭を握り絞める。
耳穴。
脳への抽送を浴びせる・・・・
ネチャ・・・ネチャ・・・ネチャ・・・・
ことさら「脳」に、
卑猥な、淫らしい響きを送り込む。
・・・・男に嬲られている・・・・
しゃぶられる淫音を聞かせてやる。
ボクの腕の中。
華子が硬直していく。
シートの中。
仰け反っていく・・・・・・
脳の奥深くまでに舌で貫いた。
人差し指、中指のビブラート。
直接の性感帯、尖った乳首を軋ませた。
「きゃうぅぅぅぅぅ・・・・・・・!!!」
華子がベンツのシート。大きく硬直した。
パン!音がするほどに弾けた。
・・・・華子が逝った・・・・・
・・・・いつものふたりの「愛」の行為だった。
元々、
官能豊かな華子の身体だった。
愛撫を重ねる都度に、感度は上がっていった。
今では、
「逝く」までになっていた。
・・・・・もちろん、SEXの「逝く」とは比べ物にならないだろう・・・
本物の「逝く」から比べれば、ママゴトのような悦楽でしかない。
しかし、
華子にとって、
現時点での、
人生で、最大の快楽となっているはずだ。
何より、
「逝く」
その道程を身体に教え込んできた。
・・・・・いつものことだった。
いつもの、
ふたりの「愛」の時間だった。
「はぁ・・・・はぁ・・・・はぁ・・・・はぁ・・・・」
華子が、
全力疾走の走者のように、肩で息をしている。
・・・・しかし、
今日は、
ここで終わらせるつもりはなかった。
「華子とSEXする」
そう覚悟を決めた。
互いが決めたことだ。・・・・むしろ、華子に仕向けられたと言っていい。
だから、
もう、遠慮はしない。
これまでの、
「キスフレ」としての、
生半可な、子供の戯言のような「責め」では終わりにしない。
ここからは、
「SEX」
当日へ向けての前戯だ。
そのまま下げていく・・・・
胸を弄んでいた右手を下げていく。
・・・・・スエットの中に指先を忍ばせていく・・・・
華子が反射的に脚を閉じる・・・・・・触らせまい・・・・指先から処女を守ろうと脚が擦り合わされる・・・・
・・・・イヤ・・・いや・・・・ダメ・・・
抑えつけられた華子の貌。
懇願するように眼が訴えてきた。
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