67 / 86
「幸福が降り注ぐ」悦楽の果て。
しおりを挟む亜貴の背中を見下ろしていた。
最も屈辱的な姿勢をとらせていた。
動物的な「絶対服従」の姿勢だ。
動物が背中を見せることは死を意味する。
だからこそ、メスはオスに服従の意志を示すために「尻」を掲げる。
そして、オスは、絶対的な支配を示すために、メスの背中に爪を立て「尻」から貫く。
亜貴に尻を掲げさせ、その尻を掴んでいた。
豊かな弾力の尻たぶ。
犯すように膣を抉った。杭を撃ち埋めた。
すでに時間の感覚はない。
ひたすら、快楽に溺れ浸った。
「幸福」の時間だった。
「至極」の只中に居た。
美しかった。
官能的なウェストライン・・・そしてヒップライン・・・
その躰を支配する。自由にする。
鳴かせ続けた。
逝っても、果てても終わらせはしなかった。
すでに亜貴は軟体動物と化している。
自らの体重を支えることすらできない。
貌を横向きとしてシーツに預け、尻を掲げさせられ、腕は助けを求め彷徨っている。
シーツを掴み、手繰り寄せ・・・何度絶叫し、何度咆哮を上げても終わらせはしない。
亜貴の絶叫が響く。
「悦楽」にのた打ち回り・・・すでに苦悶の域だろう。逃れようと何度も何度も手を伸ばす。
果てては、逝っては、亜貴の膝は崩れ落ちようとする。
・・・・逃がさない。
逃げる尻に指を食い込ませ掴んだ。姿勢を保持させた。
さらに尻たぶを拡げる。後ろの排泄器官すらを晒しものにした。尻穴に外気が触れる。
亜貴には視線が痛いほどに突き刺さっているはずだ。躰内。羞恥が渦巻くはずだ。
・・・・それが証拠に、アナルは、ヒクヒクと恥ずかし気に蠢いた。
その蠢きは、膣径の愛撫となった。
羞恥の穴を視姦しながら、愛撫を受け、更に深いストロークを与える。
震える太腿。
横溢して流伝う愛液の雫。幾筋もの筋となる。
その源泉をオスの幹が抉る。
亜貴の絶叫。
躰が反り返る。
シーツを滑り、躰全てが突っ伏していく。
「軟体動物」
ただの肉の塊と化していた。
骨どころか、肉すらが悦楽の燃え滾る脂と果てていた。
ついに膝から崩れ落ちていく・・・・
・・・させない。
亜貴の腹の下に枕を押し込んだ。大きな枕をふたつ。縦に重ねて押し込んだ。
これで亜貴は崩れ落ちられない。
強制的に、屈辱の姿勢をとらされ続けるしかない。
躰を伸ばし、逃げることも許されない。
ぐったりとした上半身。
力を失った膝。戦慄かせたまま尻を掲げ続けるしかない。
シーツを掴み、呻き、絶叫して鳴き狂う他ない。
・・・逃げられない。
もう、逃げる術はない。
ここから更に犯され続けるだけだ。
オスによって、気が狂うまでに、脳が崩れるまで、好き勝手に、果てしなく嬲りものにされ続ける。
亜貴の「生殺与奪」を握っていた。
逝かせる。
何度でも果てさせる。
灼熱と化したオス。幹ひとつで亜貴を操った。
淫靡な「指人形」と成らしめた。
灼熱の鋼1本で、躰内を貫き、掻き雑ぜ、打ち据え、淫乱までの舞を躍らせる。
「お前はオレのものだ」
躰に、心根に、脳細胞の隅々、骨の髄までに刻み込んでやる。
・・・しかし・・・
すでに限界だった・・・「幸福」の限界を迎えていた。
・・・ついに弾ける時がきた。
灼熱の鋼。
命の尽きる時が来た。
・・・・ここから、亜貴を使って悦楽の最終章を絞り出す・・・
亜貴を味わい尽くす。
杭を子宮口までに捻じ込む。
・・・これまで、誰もが使っていない処女を奪う。
亜貴の処女の肉壁を使う。
・・・あまりの感動に、ブチブチと、毛細血管の切れる音を聞く。
杭に膣径を、処女肉を絡ませ、引きずるように膣口まで引き戻す・・・・返す刀で、深い、深いストロークを浴びせていく・・・
亜貴からリズミカルな・・・最終章の悲鳴が上がり続ける。
生物の鳴き声ではなかった。
獣・・・雌獣・・・その魂の絶叫だった。
愛してる・・・・愛してる・・・・愛してる・・・・
逝かせて!!・・・・お願い!!!
亜貴から懇願の声が上がる。
最後の決定打を撃つ。
・・・視姦し続けた亜貴の後ろの器官・・・排泄器官を優しくなぞった。
ハッ!っと亜貴が反応を示す。
あぅ・・・イヤ!!・・・・ダメ!!!
軟体動物と成り果てた躰。
アナルに這う指。
それが「気つけ」となった。
最後の気力を振り絞り抗ってくる。
逃れようと、気力の限りで髪を振る。腕が、指が、シーツを滑る。
さらに、尻の穴、その皺を伸ばすようになぞる。
亜貴が括約筋に力を注ぐ。
最後の処女。防御に気力の全てを傾けた。
・・・同時に、キュンと膣径が締め付けてくる。
膣内。何本もの指で愛撫されるが如き蠢動。
狂悦が、ドクドクと血管を浮き上がらせた幹を襲う。
・・・・思わず呻く・・・
魂の迸りが、引き返せない一線を越えた。
渾身の抗い。
深く。深く杭を撃つ。
尻穴に指。
亜貴・・・
ここに触れられるのは「初めて」だろう・・・
後ろを向くことすら泣いて拒んできた。
尻を掲げるなど絶対に許さなかったと言った。
・・・だから・・・ここを触れられるのは・・・ここを愛されるのは「初めて」だろう・・・
さらに指を這わせる。
閉じた排泄器官を指先でなぞる。・・・今にも侵入の意思を示す。括約筋のヒクつき。呼吸のように蠢く。
・・・見られている・・・触られている・・・
人体の最も羞恥の源。排泄器官。尻の穴をなぞられる・・・
ことさらに厭らしさを誇示してなぞる。
うゎっ・・・あうぅぅ・・・・・
亜貴が身を拗らせて鳴く。・・・しかし、拒絶の声じゃない。官能の響きを聴く。
・・・そうだ・・・想像もしなかった「初めて」の快感だろう・・・
亜貴・・・人間の「恥ずかしい部分」は、全てが性感帯なんだよ・・・
・・・ここに舌を這わせたら、舌で押し拡げれば、どれほど美しい鳴き声を上げるだろうか・・・
愛してる・・・・愛してる・・・・愛してる・・・・
「亜貴の初めてが欲しかった」
逝こう・・・
磔となった亜貴の両手。掴んで背中に上げさせる。
背中で手首を交差させた。
逃がさぬように両手首を掴んだ。
亜貴の貌がシーツに押さえつけられる。
・・・・美しい・・・・
最も屈辱的な姿勢をとらせた。
脚を拡げられ、尻を掲げ、後手で手首を掴まれる。
・・・犯される以外何物でもない様。
「奥」の「奥」を使う。
処女地を拡げる。
初めてを使う。
躰。初めての記憶を刻みつける。
・・・・・一生の記憶を叩き込む・・・
全体重を乗せた。
身体の全て。
体重。気力。想い・・・・
愛してる・・・・愛してる・・・・愛してる!!!
渾身。全てを、脈打つ灼熱に、噴火の断末魔を迎えた鋼に乗せた。
亜貴の躰。亜貴の膣径。亜貴の内臓。亜貴の脳髄までに貫く!
両手首を掴み撃ち据える。
己が全てを叩きつける。
身体全てで「悦楽の果て」に向かう。
ストロークを更に深く!
ピッチを上げる!更に長く!!
亜貴の「奥」の「奥」を使う・・・串刺しとする様に!
・・・ついに・・・
ついに・・・
亜貴を使った「幸福」の時間。
終焉がやってくる。
打ち据える杭・・・すでに、抗えないトリガーが撃たれていた。
もう引き戻せない。
もう「悦楽の果て」・・・・「射精」に向かって、真っしぐらに駆け抜けるしかない。
・・・・愛してる・・・・愛してる・・・愛してる・・・!!
叫んだ。腹の底から叫んだ。声に出して叫んだ。地鳴りの咆哮で包んだ!!
腰を振る。
獣となって腰を振る。
もはや野獣の交尾でしかない。
・・・・そして「魂」の交尾だ。
クシャン、クシャン、クシャン・・・・
亜貴の両の手首を固く掴んだ。
最後の鞭を入れる。
泡を吹くほどの愛液。
飛沫となって卑猥な音と散る。
打ち据える音が響く。
響く。響く。響く!!
ベッドが軋む音。
己が身体。鞭となる。亜貴を打った。
愛してる!・・・・愛してる!!・・・・愛してる!!・・・亜貴!!!
射精。
燃え上がり、三倍もに拡がった尿道口。
迸る。
体内を脳天までに迸る。
一度・・・二度・・・三度・・・
止まらない。
地鳴りのような噴火が脈を打ち湧き上がる。
文字通りの命の噴火。
何億という命の噴火。
白濁したオスの分身が迸る。
脳髄までが流れ出た。身体、全てが飛び散った。
瞬動が続く。
脈動が続く。
ドロドロと、凄まじい衝撃、射精が続く。
痙攣。
命を迸らせた痙攣。
オス。己が命を放出した断末魔。嘶き。
堕ちていく・・・・
覆い被さっていく・・・・・
亜貴に覆い重なっていく・・・・
亜貴の髪に沈んでいった。
亜貴の吐息。汗熱の息吹。薔薇色の香りに包まれた。
愛してる・・・・愛してる・・・・愛してる・・・・あい・・・して・・・る・・・
ふたりのリフレイン。
春の陽射しに木魂した。
春の陽射しに降り注ぐ。
覆い重なったまま。
「幸福」に・・・感動に打震えながら全ての指を絡めた。
ふたりの軟体動物。
ひとつへ綯い交わっていった・・・
1
お気に入りに追加
79
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
イケメン社長と私が結婚!?初めての『気持ちイイ』を体に教え込まれる!?
すずなり。
恋愛
ある日、彼氏が自分の住んでるアパートを引き払い、勝手に『同棲』を求めてきた。
「お前が働いてるんだから俺は家にいる。」
家事をするわけでもなく、食費をくれるわけでもなく・・・デートもしない。
「私は母親じゃない・・・!」
そう言って家を飛び出した。
夜遅く、何も持たず、靴も履かず・・・一人で泣きながら歩いてるとこを保護してくれた一人の人。
「何があった?送ってく。」
それはいつも仕事場のカフェに来てくれる常連さんだった。
「俺と・・・結婚してほしい。」
「!?」
突然の結婚の申し込み。彼のことは何も知らなかったけど・・・惹かれるのに時間はかからない。
かっこよくて・・優しくて・・・紳士な彼は私を心から愛してくれる。
そんな彼に、私は想いを返したい。
「俺に・・・全てを見せて。」
苦手意識の強かった『営み』。
彼の手によって私の感じ方が変わっていく・・・。
「いあぁぁぁっ・・!!」
「感じやすいんだな・・・。」
※お話は全て想像の世界のものです。現実世界とはなんら関係ありません。
※お話の中に出てくる病気、治療法などは想像のものとしてご覧ください。
※誤字脱字、表現不足は重々承知しております。日々精進してまいりますので温かく見ていただけると嬉しいです。
※コメントや感想は受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・すみません。
それではお楽しみください。すずなり。

会社の上司の妻との禁断の関係に溺れた男の物語
六角
恋愛
日本の大都市で働くサラリーマンが、偶然出会った上司の妻に一目惚れしてしまう。彼女に強く引き寄せられるように、彼女との禁断の関係に溺れていく。しかし、会社に知られてしまい、別れを余儀なくされる。彼女との別れに苦しみ、彼女を忘れることができずにいる。彼女との関係は、運命的なものであり、彼女との愛は一生忘れることができない。
ヤンデレエリートの執愛婚で懐妊させられます
沖田弥子
恋愛
職場の後輩に恋人を略奪された澪。終業後に堪えきれず泣いていたところを、営業部のエリート社員、天王寺明夜に見つかってしまう。彼に優しく慰められながら居酒屋で事の顛末を話していたが、なぜか明夜と一夜を過ごすことに――!? 明夜は傷心した自分を慰めてくれただけだ、と考える澪だったが、翌朝「責任をとってほしい」と明夜に迫られ、婚姻届にサインしてしまった。突如始まった新婚生活。明夜は澪の心と身体を幸せで満たしてくれていたが、徐々に明夜のヤンデレな一面が見えてきて――執着強めな旦那様との極上溺愛ラブストーリー!
イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?
すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。
翔馬「俺、チャーハン。」
宏斗「俺もー。」
航平「俺、から揚げつけてー。」
優弥「俺はスープ付き。」
みんなガタイがよく、男前。
ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」
慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。
終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。
ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」
保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。
私は子供と一緒に・・・暮らしてる。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
翔馬「おいおい嘘だろ?」
宏斗「子供・・・いたんだ・・。」
航平「いくつん時の子だよ・・・・。」
優弥「マジか・・・。」
消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。
太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。
「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」
「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」
※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。
※感想やコメントは受け付けることができません。
メンタルが薄氷なもので・・・すみません。
言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。
楽しんでいただけたら嬉しく思います。



ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる