「崩壊の街」ボクは不倫に落ちた。

ポンポコポーン

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「許さなかった義務」初体験の閃光。

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まだ5月だ。復興の入口だ。
ようやく、震災の最中は過ぎたと言えるようになっただけだ。

地面は、未だ、毎日のように余震に揺れ続けた。

畑の中のラブホテル。

急いで営業再開を果たしたのだろう。
部屋の壁にはヒビが入っていた。
ところどころが剥がれてしまっている壁紙。
天井に埋め込まれた空調機からは、おかしな音が唸っていた。

カーテンが半分開いた窓。
穏やかな春の陽が見えた。



絶叫が響いていた。

自らの声。自らの鳴き声が遠くで響いていた。

・・・・どれほど鳴かせ続けられているのだろう・・・

全てを失っていた。

時間。

思考。

意識。

・・・全ての感覚を失って、ただ、真白だった。

彷徨っていた。
雲の中を彷徨っていた。

真白な雲の中。
咆哮し、絶叫し、躰のみならず、魂さえを揺さぶられ続けた。のた打ち回った。


お尻を掲げていた。
穏やかな春の光。ベッドの上。
シーツに突っ伏し、お尻を掲げさせられていた。

腕を広げ、「十字」と磔られた躰。
そこからお尻だけを掲げさせられていた。
その、掲げた股間から深々と貫かれている。

屈辱の姿勢をとらされていた。

犬。猫。
道路端の姿。
動物の交尾の姿勢で貫かれている。


・・・今まで許したことがなかった。


求められたことはある。
男たち。誰もが背後からすることを求めた。
肩に手をかけ、腰に手をかけ、女を快楽の「穴」とするためだけの行為だ。

嫌だった。
「背行為」だけじゃない。
セックスそのものが嫌いだった。

快感がなかったわけじゃない。
気持ちいいと思ったこともある。

それでも、ないなら・・・しなくていいならしたくなかった。

交際しているときは、何かれ理由をつけて逃げてきた。なるべく避けてきた。
それでも全てを断れるわけじゃない。
逃げれば、断れば、すぐに男は不機嫌になる。


セックスは「女の義務」でしかない。


それでも、背後から犯されるなど考えられなかった。
背中を見られる。お尻を見られる。
ましてや、お尻の穴を見られながら・・・・排泄器官をまざまざと晒しながら貫かれるなど、死んでも嫌だった。

女を馬鹿にした、屈辱の行為以外の何ものでもない。

抱き合わないセックスに、顔を見ないセックスに愛情があるとは思えない。
ただ、男の快楽の道具。
女を射精のためだけの玩具とした行為。
私はモノじゃない。
そんな、男の身勝手な欲望に合わせる気など全くなかった。


「背行為」


求められれば泣いて拒否した。


「口淫」


当然に、口に入れられるなぞ泣いて拒絶した。
・・・そんな、トイレで使う排泄器官を、なぜに口中に含まなければならないのか。
なぜに、舌によって愛撫しなければならないのか。

そんな下等な男と付き合いたくはない。

どこの学校でも、どこのクラスでも、そういう種類の男はいた。
人生で避けて通ってきた。
1分1秒すら関りあいを持ちたくなかった。

視界から消して生きてきた。

人生では・・・
肩を並べ、手を繋ぎ、穏やかな・・・同じ匂い・・・同じ未来を共有できる相手としか過ごしたくない。


セックスは・・・・セックスは・・・考えたことがなかった。
人生に「セックス」というフォルダはなかった。

ただの「女の義務」

・・・・子供を産むという、最大の女の義務。

そうでないものは、男の機嫌をとるだけの義務でしかない。

・・・・その機嫌をとることもしなかった。したくなかった。
嫌なことは泣いて拒んだ。
絶対に拒否した。
蔑みの眼差しで拒絶してきた。

勝手にひとりで処理してくれればいい。
・・・ただし、見えないところで・・・そうとすら思っていた。

その気持ちを許してくれる、わかってくれる相手としか付き合いたいとは思わない。


結婚してからはますますそう思っていた。

セックスとは、妻の義務だと考えていた。
家事と同じ。
炊事、洗濯、ご飯出し・・・・同じ義務感でセックスに応じてきた。
ただし、最も苦手な義務だった。

それでも、夫婦の「愛情確認」の証だとは思っている。
旦那さんを労う意味でセックスに応じてきた。

だからこそ「背行為」は許せるものではなかった。

お尻を差し出すその行為に、どこに愛情確認があるというのだろう。


・・・それが、どうしてだろう・・・


許していた。

・・・・いや・・・気づいた時にはお尻を掲げさせられていた・・・
どうされたのかはわからない・・・知らぬ間にこの姿勢をとらされていた・・・・


お尻を掲げ貫かれていた・・・
男の高さに合わせて脚を拡げさせられ、尻たぶを突き出し「して下さい」・・・そう懇願するほどの浅ましい姿勢をとらされていた。

貫かれていた・・・
膣口。その一点から、子宮に届くほどに抉られた。
膣壁をミチミチと、目一杯に満たせて撃たれ続けていた。

・・・・その動きは動物だった。

オスという動物。

道端の獣の交尾の動きだった・・・


・・・・しかし・・・

・・・しかし・・・この悦楽はどうだろう・・・

この快楽は何なのだろう・・・

硬い・・・太い・・・大きい・・・人体とは思えない、熱を持った肉の棒が貫いてくる。

貫かれた膣口・・・そのドロドロと蕩けきった秘部から、甘い・・・甘いとしか表現のできない快楽が躰に浸透してきた。
あまりの甘美に躰が弛緩した。動く自由を奪われた。

・・・・快楽に、動けぬ躰と堕とされた。

獣が動く度・・・肉の棒で突かれる度に、膣内に・・・躰の芯に悦びが走った。甘美な衝撃が走った。

・・・電流だった。

神経に針を刺すほどの激しく、妖しい「悦楽」という電流だった。

・・・それが、脳までを直撃して焼いた。思考の全てを破壊した。

膣内は熔鉱炉となり燃え滾っていた。
そこを針となった電流が駆け巡った。閃光となって渦を巻いた。

・・・痺れた。
感電したように痺れ続けた・・・膣が、微かな痙攣を起こし続けていた。

自分でもわかっていた。
痙攣し続け、膣内の肉という肉から愛液が染み出しているのがわかった。
ジュン・・・と、音がするほどだ。
たっぷりと愛液を含んだ膣壁。そこから清水が湧き出すように滴った。
それが、膣内に充満し、横溢し、膣口を溢れるまでにしている。

・・・・熔鉱炉。硬い樹の杭となったオスが貫き、掻き回してくる。

太ももに、まるで涎のように・・・幾重もの筋となって滴っていた。


・・・ひたすら、悦びに鳴き続けた。


もう、自分ではなかった。

躰にもうひとりの自分がいた。

「女」という自分。

「メス」という自分。

「獣」という自分がいた。

膣を突かれることを求めていた。

膣口が、もっともっと・・・もっと欲しい・・・そうせがんでいた。


浅ましい悦びに堕ちたメス獣の姿だった。


尻タブを、がっちりと掴まれ、幹で貫かれていた。
ミシミシと・・・膣を軋ませ律動した。
その一撃毎に、躰内に享悦の電流が走った。
鳴いた。苦悶の表情で鳴き続けた。


・・・・しかし・・・しかし・・・女とは・・・女とは、本来、こうやって生きていくべきではないのか・・・

男に跪き、尻を与え貫かれる。・・・そして男を抱き包む。

・・・それこそが、本当の、本当の女の生きる姿なのではないか・・・


知らなかった世界。

知らなかった自分が目覚めてしまった。

知らなかった世界を知ってしまった・・・


人生の・・・パンドラの箱が開いてしまった。



男が・・・愛しい彼が私の中を往来する・・・掻き回す。

愛されていた・・・・

包まれていた・・・

愛されている・・・

包み込まれていた・・・


・・・深い愛に満たされていた。


抉られるように奥までに貫かれる。
子宮までもが揺さぶられる。
膣いっぱいに彼で満たされる。
魂が震えるほどの快感に打たれ続けた。
快楽を、馬を叩く鞭ほどに、痛いほどに浴びせ続けられた。


愛してる・・・愛してる・・・愛してる・・・


呪文のように呟く。

声にならない声を上げた。


巨大に膨れ上がった男の幹に支配される。
膣中。肉という肉に悦楽という電流が走り続けていた。

幹で子宮を突かれ、幹が肉壁全てを絡め取るようにして引き抜かれていく。・・・・そして、再び杭を撃たれた・・・・その永遠のリフレインが繰り返される。


愛してる・・・・愛してる・・・・愛してる・・・


火口となった股間から・・・女の女・・・ウソ偽りのない本性の泉から、薔薇色の快感に染め抜かれていった。
・・・そのまま脳までも撃たれた。脳までに杭を捻じ込まれた。

膣いっぱいの男の幹・・・灼熱の杭。躰いっぱいに満たされる。
膣、内臓・・・そして脳まで、全てを満たした。
躰全てを津波となって襲った。
全てに満ちて、そして根こそぎ引いていく。
肉の全てをこそげ落とし、神経全てを剥き出しとして揺さぶった。
満ちては引くを繰り返される。

・・・・昇り詰めさせられる・・・

おかしくなっていく・・・・狂っていく・・・


「背行為」

尻を掲げていた。
屈辱の姿勢で貫かれる。
獣の交尾。

・・・セックスじゃない・・・

男が女を犯すだけの体位。

貌をシーツに磔けさせられ、自由を奪われ貫かれ続けた。


・・・・なのに「幸せ」だった・・・・


深い、深い「幸せ」を感じていた。


セックスで「幸せ」を感じるのは初めての経験だった。

男に抱かれ、男に包まれ・・・腰を掴まれ、オスに自らの躰を貫かれる。
・・・そして、男の・・・彼の幹を膣内で包み込むことが幸せだった。

彼の怒涛となった・・・荒れ狂う彼の彼、排泄器官である彼の「幹」を膣内全てで受け止める。強く強く抱き締めることが、この上なく幸せだった。


愛してる・・・愛してる・・・・愛してる・・・愛してる・・・・


もう、彼なしでは生きていけない・・・・・

もう、彼と離れては生きてはいけない・・・・

・・・触れられなければ、呼吸すらできずに死んでいく・・・


愛してる・・・愛してる・・・愛してる・・・・カズくん・・・愛してるの!!


最早、涙を流すまでに叫んだ。
更に、滑らかな杭となった男の幹。
長いストロークの殴打を浴びせてくる。
クシャン!!
音が響く。
膣口から愛液が飛び散った。


カズくん・・・・逝かせて・・・逝かせて・・・逝かせて!!・・・お願い!!!


・・・・!!!!????

あぅ・・・イヤ!・・・・ダメ!!


半狂乱となって髪を振り乱す。
あろうことか、更に後ろの器官をなぞられた。
排泄器官。アナルに指が這っていた。

「背行為」

後ろからの行為だけでも最大の屈辱だった。
尻を掲げさせられるだけ・・・尻の穴を剥き出しとなって責められる。それだけで、十二分な恥辱を与えられた。
その最大の恥辱の中。
その排泄器官、その穴そのものをなぞられた。
膣中に横溢する電流・・・それとは別、異なる穴から太い稲妻を注ぎ込まれた。

予期せぬ責め苦。

反射的に、指の侵入を防ぐためにアナルを締め付ける。

・・・・しかし、それが「諸刃の剣」となる。

締めた括約筋は、同時に膣径をも締め付けることになる。・・・それが、撃ち付ける杭を、さらに巨大化させた。・・・巨大化したと感じさせられた。
そして、アナルへと集中させた神経は、膣の防御を疎かにした。

・・・膣内。その防御の隙を突かれた。快感が、巨大なうねりとなって襲いかかってくる。

同時に、アナルからは得も言われぬ甘美が這う。

未知の、これまで経験したことのない快楽が、羞恥の塊、排泄の穴に這った指から与えられた。
これまでに経験のない快楽・・・抗う術を知らぬ甘美の電流だった。


ぎゃ・・・うぅぅぅ・・・・・・


本物の悲鳴が上がる。
動けぬ躰が戦慄く。
涎すらがシーツに散った。

・・・やがて、膣径、尻の穴・・・躰内に、その全ての電流が集まった。一筋の、巨大な焼きゴテとなった火箸が脳内深くに突き刺さる。

明らかに、明らかに、脳にスパークが走った。
真白な火花が脳内を駆け巡った。
躰全てが閃光に包まれた。


・・・怖い・・・・怖い・・・・怖い・・・・こ・・わい・・・


呟く。
呟き続ける。
食い込む爪。シーツを裂けるほどに掴んだ・・・・


躰内を怒涛となったオスの幹が律動する。
奥の奥。突き抜け、肉を絡み付けて引き抜かれる。
深いストロークが走り続ける。


意識が跳ぶ。

魂が飛んだ。

躰が宙を逝く。

広い宇宙に放り出される・・・


・・・・逝く・・・逝く・・・逝くのぉ・・!・・・逝っくぅ・・・・!


恐怖すらおぼえて、人生最大の絶頂を逝く。

・・・・巨大な、巨大な「幸せ」の渦に飲み込まれていった・・・・



愛してる・・・愛してる・・・愛してる・・・


降り注ぐ。
躰全てに染み渡った・・・・


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