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「貴女の初めてが欲しかった」生きる女神。
しおりを挟むシーツの上。
横たえられ、脚を開かされ、膣径から口元までを一直線とされた亜貴の躰。
脚を抑え付け灼熱の鋼を撃つ。
撃ち続ける。
杭を打つ。
シーツへと張り付け、杭を打ち続けた。
朱に染まった躰。
磔で焼かれた裸体。
のたうつ。
絶叫を上げ続ける。
・・・・なんと美しい姿なんだろう・・・
文字通りの東北美人だった。
その、白い肌が真紅に燃えた裸躰。
身をくねらせ快楽に悶える姿・・・
・・・・何と官能豊かな躰なのか・・・・
何と素晴らしい反応を示す躰なのか・・・・
・・・・そして何と美しい音色を上げるのか・・・・
何と嗜虐の願望を満たす鳴き声か・・・・
・・・鳴き声が脳を愛撫した。
脳に「悦楽」の矢を降り注がれた。
・・・・魂が快楽で痺れる。
鳴き声の余波が膣壁を包んだ。
腹の底からの鳴き声が膣径を共鳴させた。
・・・・堪らない鋼への愛撫を繰り広げていた。
杭を打つ。
鋼を撃つことで鳴き声を上げさせた。
・・・・鳴き声を奏でさせた。
女の躰は楽器だ。
奏者の思惑を受け、音色を上げる。
繊細に弾けば繊細な音が鳴る。
激しく奏でれば、激しく鳴く。
しかし、ガサツな演奏からはガサツな音色しか生まれない。
繊細な指使いで楽器を奏でる。官能的な、美しい、魅力的な音色を上げさせる・・・・オスとしての、人生無上の悦び。幸福だ。
誰でもが奏でることを許されず、誰でもが弾きこなせない官能の楽器。それを、見事に鳴かせた時の栄誉は、この世で類稀無い誇りとなる。
そこには、社会的名声も、社会的地位も、有り余る財力すらも入り込む余地はない。
・・・・ただ、選ばれし「男」であること。
純粋な、選ばれた「オス」としてに与えられる名誉だ。
「官能の鳴き声」
・・・決して、奏者の意志だけでは成立しない。
奏でる美しい楽器に選ばれなければ・・・「奏でて良い」その許可が得られなければ、演奏すらが実現しない。
尚かつ、どうにもならない「魂の共鳴」が必要だ。・・・理屈ではない「魂の共鳴」が必要不可欠だ。
例え「奏でて良い」
許可が下ったとて、それで美しい音色が鳴るとは限らない。
決して「相思相愛」というだけでは官能の音色は上がらない。
不可思議。理屈ではない世界がそこにある。
亜貴を使う。
亜貴で快楽を得る。
長いストロークで膣口から脳天までに。
串刺しとする苛烈で焼く。
真白の躰。一直線として燃え上がる。
・・・・だから得難い「幸福」なんだ。
得難い栄誉なんだ。
人生で得難い存在なんだ。
一生に何人もが現れるものじゃない。
おそらくは、一生、出会わずにして死んでいく人間が多い。
一度も味あわえない「幸福」人生を終える人間が多いはずだ。
亜貴を演奏し続ける。奏で続ける。
もっと・・・もっと、素晴らしい音色を上げさせてみせる。
何度も、何度も亜貴を果てさせる。逝かせる。快楽のステージを上げさせる。
果てのない悦楽の階段へと昇り詰めさせ、果てのない狂悦の扉を開かせる。
・・・・それにしても・・・
この「高貴」さはどうだろう。
何と気高く、美しい裸躰なのだろう。
快楽に染まり、悦楽に鳴き、淫猥の絶頂へと押し上げられる。
押さえ付けられ、嗜虐の焔で焼かれる。
加虐を繰り返され、責め苛まれ、痴態の限りを尽くされる。
・・・それでありながら、尚更に「麗美」を誇っていた。
「責め」という貶めを受ければ受けるほど、その美しさは、尚一層の妖しいまでの耀きを放った。
純白のシーツ。
淫靡を踊る姿。
艶めかしい指の舞。
何をしたとて、どれだけ辱めを受けるとも、動くギリシャ彫刻ほどの神々しさがあった。
・・・・文字通りギリシャ彫刻の裸躰だった。
意思の瞳。口元。
彫刻の耳。首筋。
滑るような二の腕。
華奢で長い指先。
光沢。神々しき両脚。
「高貴」「気高さ」
どれだけ快楽に染まろうと、決して地に堕ちない。屈服しない。絶対不可侵の女神の姿だった。
・・・・貴女は女神だ・・・・
貴女は、鬱々とした、ボクの人生に降り立った女神だ・・・・
磔とした女神を使っていた。
逃げられぬ女神を貫いていた。
女神から、悲鳴となった熱い息吹が上がる。
・・・この世のものとは思えぬ悦びの中にいた。
すでに、杭は限界を迎えていた。
限界を超えた痛いほどの硬度。
鋼を彩る血管は、グロテスクな様を見せ脈打っている。
射精ではなく、このまま鋼自体が弾け散るのではないか・・・そう思うほどに張り詰めている。この世のものとは思えない。人体とは思えぬほどの熱を発している。
水を浴びせれば瞬時に蒸発する。
それほどの灼熱を発していた。
・・・その嗜虐の焔で女神を焼いた。燃やし続けた。
いつでも爆発できる・・・否、瞬時の油断で砕け散る。いつ歓喜の飛沫が迸ってもおかしくはない。
・・・・しかし・・・
終われない・・・終わりたくない・・・・果てたくない・・・逝きたくない・・・
永遠に女神を使っていたかった。永遠に貴女の中に埋めていたかった。
永遠にこの幸福な時間を過ごしていたかった。
・・・貴女を、使っても使っても渇いた。
使う瞬間から渇いた。
・・・喉が渇けば水を飲む・・・水がなければ生きてはいけない・・・・同じように貴女を求めた・・・
貴女で喉を潤す・・・
キスをし、舌を絡めた。
耳に舌を這わせ、胸を吸い、膝を噛んだ。・・・脚の指1本1本から貴女を飲んだ。
貴女に身体を埋めて、貴女に浸った。
浸った身体から貴女が染み渡ってくる・・・触れる躰、その全てから貴女が滲み込んできた。
・・・・血管のひと筋・・・毛細血管の1本にすら、貴女が染み渡る。
歓喜だった。
無上の悦び、喜び、歓びだった。
・・・もう・・・欲望、願望じゃない。
必要だった。
生きる上での最低限に、貴女は必要不可欠な存在だった。
・・・もう生きていけない・・・
貴女がいない人生は有り得ない。
貴女がいなければ生きてはいけない・・・
「貴女の初めてが欲しかった」
誰にも見せていない「初めて」の快楽に歪む貌が見たかった。
誰も触れていない貴女の「初めて」が欲しかった。
だから、1mm刻みで愛し、探した。
膝の表裏・・・全ての愛撫でのたうち回らせ、脚の指1本1本を責め、鳴かせ、果てさせた。
貴女の、全ての性感を掘り起こす。
・・・・いや・・・掘り起こさせて欲しい。
ボクに愛させて欲しい・・・・
嗜虐の薪を送り込み、貴女の中に恥辱の焔を燃え上がらせる。
灼熱の焔の中で、絶叫の波を繰り返させた。
貴女が愛おしかった。
髪の毛から爪先まで、全てが愛おしかった。
自らの渇きを癒すためにも、貴女の隅から隅までを愛した。
髪の毛・・・口中・・・舌先・・・耳・・・
胸の全て・・・脇の下すら・・・
膝・・・太もも・・・脚の甲・・・指・・・
全てだ・・・貴女の全てだ・・・1mm刻みで、全てに舌を這わせたかった・・・
全てを、愛させて欲しかった。
全てに、ボクの舌跡を残したかった・・・・
「貴女の初めてが欲しかった」
貴女の左脚をさらに上体に持ち上げる・・・・さらに膣口が迫り出させる。・・・・より深く貴女の「奥」を使うためだ。
「奥」の「奥」
これまで、誰もが到達したことがないだろう、貴女の「初めて」処女地を使うためだ。
貴女の処女を奪いたかった・・・・その「代償行為」だ・・・
「奥」の「奥」
使うことが、貴女の処女を奪うことだった。
貴女の「初めて」は、ボクであるべきだった・・・
渾身の魂を振り絞り、奥を撃つ。
子宮口に届くまでに「奥」の「奥」を求めた。
子宮口にぶち当たるまで鋼を撃ち付ける。
口までに、一直線に貴女を貫く。
貴女の髪を掴む。
少し力を込めて引く。・・・嗜虐の意志表示だ。
今、貴女は支配されているのだと、ボクに犯されているのだと躰に思い知らせるためだ。恥辱の焔を最大限に燃え上がらせるためだ。
下半身はロックされている。身動きは出来ない。
髪を掴まれ、上半身も動かせない。
貴女の躰は貴女のものじゃない。
ボクに自由にされ、身動きできない中で膣を使われる。さらに「奥」の「奥」子宮口までに杭を打ち付けられる。躰を突き破り、口から突き抜けよと言わんばかりに、髪を掴まれ膣径から口までが一直線となるように使う。
・・・・堪らない・・・・堪らない快楽だった・・・・
・・・涎が滴り落ちそうだった・・・・
この世で・・・この世界で最も愛している亜貴の躰を支配している。
生殺与奪の権限を握っている。
・・・・女神を我がモノとする・・・・
女神に身動きの自由を一切与えず、一方的な、巨大な、峻烈な、痛烈な快感で打ち据える。
地獄に身を置くほどの快感を与えてみせる。
「お前は・・・オレのものだ・・・」
貴女の躰に叩き込む。
過去からの貴女の躰の中、その他の男の記憶を全て消去する行為。
叩き込む。
捻じ込んでいく。
カタチが付くほどに使ってやる・・・
深い、深い、愛情を持って犯してやる!!
髪を掴み、尻タブを拡げ、根元の根元、恥骨と突芯がクシャンと音がするまで叩きつける。
「奥」の「奥」・・・もう、これ以上抉れないまでに杭を捻じ込む。貫く。
声が枯れている。
掠れた鳴き声。
掠れた咆哮。
悲鳴を上げる。
嗚咽すらが混じっている。
髪を引かれた貌。涙すら流して貴女は仰け反った。
絶叫。
・・・・2度、3度・・・微かな痙攣を見せて仰け反った。
深く深く逝った。
雲に昇るほどに果てた。
抑え付けらえた膝。ガクガクと震える。
・・・ストンと女神の意識が落ちた。
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