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「本能に抗う」無意識の舞。

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舌を絡めあった。
指を絡めあっていた。

亜貴の中にいた。
この世界で、最も愛している亜貴の中に杭を打ち込んだ。

ボクのものだと、ボクの所有物だと杭を打ち込んだ。
硬く、熱く、反り返った杭を押し進めていく。
打ち込んだ杭に亜貴が・・・・膣径が絡みつく。

身体の全てで絡まり合った。

ユルユルと・・・・ユルユルと杭で亜貴の躰を割り進めていく。舌を絡ませ続ける。

・・・・舌が欲しい・・・・舌が欲しい・・・・亜貴の最も繊細な器官・・・舌が欲しかった。
舌を絡め、吸い、甘噛みし・・・どれだけ味わっても離すことができない・・・

・・・やっとの思いで、後髪を引かれながら舌を離した。
同じように魅力的な耳に舌を這わせる。ツンと澄ました、亜貴そのままに品のある耳に唇を這わせる。・・・小さなピアスが光っている。甘噛みをし、舌先でなぞる・・・小さなくぼみに尖らせた舌先を走らせる。

フゥ・・・・

亜貴の鼻にかかった甘い吐息が上がる。・・・鳴き声が溢れ出す。
手の甲で口元を押さえる。貌を背ける。

初めてじゃない。
1ヵ月前・・・すでに、お互い、躰が溶けるまでに求め合った。愛し合った。亜貴の快楽に歪む貌を見た。
・・・それでも快楽に染まる貌を見られるのは恥ずかしいんだろう。

ユルユルと・・・ユルユルと・・・膣径の感触を楽しむ・・・

首筋に唇を這わせる・・・鎖骨に舌を這わせる・・・

左の乳首を乳輪ごと口に含んだ。

ゆっくりと舌先で乳輪をなぞる。味わう・・・乳輪全体が張ってくる・・・中心の乳首が硬く起上がってくる。ピンとそそり立ってくる・・・・重量感が増してくる。針を刺せば弾けてしまうほどの張り詰め方だ・・・・

亜貴が手の甲に歯を立てる。・・・・耐えるように、鳴き声を洩らさぬように、何度も何度も歯噛みをする・・・

緩急もつけずに、スルリ、スルリと膣径を使う・・・一定のストロークで責め立てる。

「悦楽の果て」

・・・・そのハイウェイに乗らないだろうストロークだ。
奥までも使わない。
杭の2/3程度までを圧し入れる。そして引き上げる。・・・ただ、単純な抽送を繰り返す。


乳首の先端・・・・文字通りの乳頭を舌先でくすぐる。

ビクッっと亜貴の身体が跳ねる。

締めつけてくる・・・・膣径が締めつけてくる・・・・ギュゥゥゥ・・・まるで指で包み込むように締め付けてくる

・・・ジュン・・・

亜貴の果汁が絡みつく。満たされたスポンジを押すように、亜貴から果汁が染み出てくる。

キッと乳首に歯を立てた。

亜貴が鳴き声を立てる。
顎が上がる。手の甲が外れた・・・

・・・痛くはないはずだ。

キリッっと噛む・・・噛まれた。そう意思表示をするための歯噛み。嗜虐の意思表示だ。決して歯を食い込ませてはいない。


膣径を使われるだけの淡い悦楽の中・・・・耳に唇を這わされ・・・首筋に舌を這わされた・・・・ユルユルとした淡い悦楽だけを味あわされる。
・・・そこに、最も敏感な乳首へ歯を当てられる。歯噛みされる・・・初めて鋭い、針のような快感の鞭を打たれた。
乳首から発した、ツーンとした鋭い喜悦が、電流となって膣径へと走る。

膣径が、さらに締め付けてくる・・・膣径が収縮していた。

鳴き声がリズミカルに上がり始める。呼吸と同じに鳴き声が上がる。

もう隠せない。
端ない鳴き声が上がっていく。

快楽のステージがひとつ上がった。

今一度、乳輪全体、乳房すらを頬張る。・・・そこで歯を立てた。キリキリと乳房に歯を立て、亜貴の身動きを止めた。・・・身動きすれば歯先が張り詰めた乳房に食い込んでいく。獅子に首筋を噛まれた子羊のように、抵抗できずに、されるがままになるしかない。

・・・そこから舌を使う。ピンとそそり立った乳頭を舌で転がしていく。

・・・終には、フィニッシュの連打のように舌を使った。

動けぬ亜貴が、電流に打たれたように跳ねあがる。


膣径には淫靡な杭が撃ち込まれている。

上半身に歯。下半身に杭。

身動きできぬ亜貴の躰を嬲った。

鋼で膣を抉り、舌先で乳首を転がし甚振った。


亜貴がシーツを掴む。
ついに、我慢していた箍が外れる。

鳴く。

・・・もう、鳴くしかない。

抽送に合わせて、浅ましいほどの鳴き声を上げる。
杭のリズムに合わせて、悦びの鳴き声を奏でる。


単純なストロークを繰り返す。

堪らなく幸せな喜悦の中にいた。

キュン・・・キュン・・・と締めつけられた。奥へ奥へと誘われる・・・その誘いに逆らい抽送を繰り返す・・・機械の様・・・一定のストロークで責めを浴びせる・・・押し進める深さすら変えはしない。


・・・何も変えない。


亜貴に締め付けられていた。
この世界で一番愛した女の膣径に締めつけられていた。
ホテルの部屋。愉悦に染まった鳴き声が響く。
杭の硬度が更に増している・・・そして、パッと火花が散るほどに、灼熱となって滾っていた。


その硬さで、灼熱で、亜貴を貫いた。抉るように使った。


膣径の中・・・・まるで、指を絡めるように・・・・指での愛撫のように絡み付いてくる・・・灼熱の鋼を離すものかと絡み付いてくる。

堪らない・・・・堪らない・・・・熱い・・・熱い・・・膣径の中全体が熱を持ち、高貴なオイルの様、滑らかな潤滑油の果汁を絡ませてくる・・・


膣径の締め付けは「両刃の剣」だ。


亜貴が締めつけることは、抉る杭への愛撫となる。
杭は愛撫を受けてさらに巨大に膨れ上がる。
絞め付けることによって、締め付けた自らが、より杭を巨大に感じてしまうことになる。

締め付ければ、抉る杭の灼熱をより感じる事になる。

締め付ければ、杭の硬度をより一層感じる事になる。


締め付けることは、杭への愛撫と同時に、自らの快感を増大させる行為となる。


膣径をリズミカルに抉られる。
硬く、太い、灼熱の杭がストロークを繰り返す。
亜貴、自らが滴らせた果汁によって、より滑らかに抉られた。

貫かれることによって膣径が収縮する。締め付けた。その締め付けが、杭を更に巨大な鋼へと化していく。・・・そして、更なる締め付けを呼ぶ・・・

乳首への鋭い歯噛みの鞭が、その悦楽のスパイラルを加速させる。

・・・頭が真っ白へとなっていく・・・すでに、理性という箍は外れていた・・・


堕ちていく・・・堕ちていく・・・・堕ちていく・・・


・・・しかし・・・
もどかしい・・・・もどかしい・・・・悦楽の中で・・・永遠の悦楽の中・・・溶けてしまいそうな幸福の中にいた・・・それでいてもどかしい・・・掴めそうで掴めない・・・


「悦楽の果て」


・・・掴むことができずに漂わされた。



・・・亜貴の絶叫が始まっていた・・・

髪、耳、首筋、鎖骨、乳房、乳首・・・・
全てに指先を・・唇を、舌先を這わせて愛した。

変わらないストロークを浴びせ続ける。
亜貴に、悦楽の海を漂わせる・・・耳に、乳首に・・・脇の下・・・全てに歯を立て嗜虐の焔を送り込んだ。


・・・さらなる嗜虐の鞭を送り込む・・・・さらに、焔に薪をくべる・・・・


貴重品のように・・・・文字通りの貴重品だ・・・亜貴の左脚を捧げ持つ・・・膝に唇を這わせる・・・・舌を這わせる・・・
膝。甘噛みをして亜貴の樹液を絞る・・・

亜貴の更なる絶叫が上がる。

亜貴の躰がうねる・・・鳴き声を上げ、シーツを掴み、艶めかしいダンスを踊る・・・

膣径には、動けぬように杭が撃ち込まれている。
杭が抽送されている・・・文字通りの「杭」下半身はシーツに張り付けとなり自由はない。

・・・・自由になる上半身がうねっていた。淫らな舞を演じる。


・・・なんと魅力的な光景なのか・・・


1mm刻みで亜貴の膝を味わった・・・亜貴の吐息・・鳴き声・・・揺れる胸・・・
膝に歯を立てた。
歯を立て、亜貴という果実から濃厚なジュースを絞り出す・・・飲み干し喉を潤した・・・

1ヵ月ぶりの、濃密な晩餐を味わう。


・・・次は、脚の指だ。


左脚。両手で脚の指を開く・・・その瞬間にも杭の抽送は欠かさない。決して疎かにはしない。同じリズムで、同じ深さで、同じストロークで亜貴に灼熱の鋼を撃ち続ける・・・

脚の指を開かれただけで膣径が反応している。掌で包み込むように杭を包んでくる・・・抽送への抵抗が増した・・・弾力が増した。

・・・・た、ま、ら、な、い・・・・

堪らないシルクの抵抗。

それでも、亜貴の豊かな果汁が・・・高貴なオイルが、潤滑剤となって尚一層快楽を増大させるだけだった。弾力という快感が増しただけだ・・・・滑らかに、滑らかにオイルに塗れたシルクの膣径をストロークしていく。


口中に涎が沸いていた。
気を抜けば糸を引き零れ落ちそうだ・・・

気を抜けば、粘膜を剥き出しとした鋼は、今すぐにでも爆発を起こしてしまう・・・

抗う・・・耐える・・・「射精」という、男にとって最大の歓悦の誘惑に抗っていた。
・・・・犯罪の原動力とすらなる、オスにとっての最大の、至高の誘惑に抗っていた。


脚の指・・・その1本1本の間に舌を這わせる・・・・
膣径が戦慄いている。・・・そこだけが別の生き物のように蠢く・・・亜貴であって亜貴ではなかった。
貪欲で、端なく・・・淫靡で、浅ましい・・・およそ亜貴に似つかわしくない・・・卑しいほどに貪欲に快楽を要求していた。

その要求に応える。

「脚の指」

舐る。

・・・・亜貴が、この行為に最も顕わな悦びを示したことを、前回に診て取っていた。

嗜虐の焔に焼かれて、亜貴の中に・・・決して日常では見せないだろう妖しい貌・・・恥辱に悦ぶ妖しい貌を見ていた。


脚の指の間に舌が這っている・・・・膣径を使われ・・・人体とは思えぬ硬い杭で抉られながら・・・シャワーさえ浴びていない脚の指・・・その間を愛される・・・2時間近く運転していた・・・パンプスの中、ソックスに包まれていた・・・車内の暖房に晒されていた脚・・・その指・・・その指の間に舌を入れられた。

汗の匂いはしないのか・・・爪に汚れはないのか・・・・羞恥の心に苛まれる。

恥ずかしさに脚を引こうとする。
がっちりと掴まれていた。
足首を罪人のように掴まれている。

更に、自らの見える前で口に含まれる。
最大限の羞恥を与えられている。

脚の指など、誰にもマジマジとすら見せたことがない。
日々の生活の中では、常に隠された部分だ。
その、脚の指を舌で愛される・・・口中に含まれ愛される・・・更には、反応を見られながら、羞恥の貌を見られながら愛される・・・・最大限の辱めを受けていた・・・


・・・もう、おかしくなりそうだ・・・


狂ったように髪を振り乱した。

悦びの舞を踊る。


・・・にもかかわらず、この悦楽は何なのか・・・・

これがSEXなのか・・・

これがSEXなら、今まで経験してきたものはいったい何だったのか・・・・

・・・おかしくなっていく・・・狂っていく・・・壊れていく・・・頭が真っ白になっていく・・・・

SEXとはこれほどまでに甘美なものなのか・・・・
肉の悦びとは、これほどまでに芳醇な喜びを与えるものなのか・・・

愛されるとは、これほどまでに深い悦びを得られるものなのか・・・・


声が枯れるほどの絶叫が続く。

シーツに腕が、爪が、淫らに舞う。



亜貴は気づいているのか・・・

亜貴の腰が蠢いていた。

亜貴が腰を使っていた。

杭の動きに合わせ自ら腰を使っていた。


杭を打たれる度に、腰を突き上げ迎え撃つ・・・・引き抜かれる度に、端なく締めつけてくる・・・

杭を撃たれる。
ストロークに合わせて腰を突き上げる。

引き抜かれる。
逃がさぬように膣口が噛む。

美しい亜貴が、更なる悦楽を求め、顔を歪ませ腰を使っていた。


・・・亜貴が求める「更なる悦楽」とは・・・


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