「崩壊の街」ボクは不倫に落ちた。

ポンポコポーン

文字の大きさ
上 下
55 / 86

「貴女は桜」別れの時。

しおりを挟む


布団の中にいた。裸のまま抱き合っていた。・・・東北の春だ。まだ肌寒い。抱き合っていれば心地良かった。
これまでに経験したことのないSEXをした。・・・身体がひとつに溶けた。
亜貴は、ボクの胸に顔を埋めている・・・髪の毛を優しく撫でていた。
・・・離したくなかった。片時も離したくなかった。髪の毛を撫で続けた。


・・・・でも、どうすればいいんだろう。


・・・こうなるとは思わなかった。
フラれることしか考えてなかった。
もちろん、フラれないことも考えた・・・考えてはいた。
でも、それ以上は考えなかった。

考えてもしょうがないからだ。

上手くはいかない人生だった。
虐げられてきた人生だった。
虐められ・・・そして、騙されてきた人生だ。・・・今度こそは上手くいくかもしれない・・・それでも、最後には、いつも奈落に落とされた。・・・いつからか、物事が上手くいくことを想像しなくなった。
上手くいくと思っていて、奈落に落とされた時にはショックが大きい・・・そして、ほとんど全ての事が上手くはいかない・・・だったら「夢」を見ないことだ。上手くいくなどと皮算用をしないことだ。・・・そうすれば余計なショックを受けなくて済む。人生に必要以上の失望をしなくて済む。

・・・だから、フラれることしか考えていなかった。

・・・フラれなかった。
亜貴を抱いた。心も身体もひとつになった。

・・・離したくない・・・旦那さんにも渡したくない。
でも、どうすればいいんだろう・・・一緒にいたい。・・・でも、どうすればいいんだろう・・・
なんと言えばいいんだろう。

「付き合ってください」かなぁ・・・・

「一緒にいてください」かなぁ・・・

・・・でも、亜貴は、どう思ってるんだろう・・・

付き合うといっても、どうすればいいんだろう・・・まさか、亜貴が東京に来るってことはできないだろう・・・だとしたら、やっぱりボクが東北に来るってことになるんだよな・・・1ヵ月に1回?・・・2ヵ月に1度?・・・ボクは大丈夫だけど・・・亜貴は、それでいいのかな・・・受け入れてくれるのかなぁ・・・


「付き合ってください」かなぁ・・・

「一緒にいてください」かなぁ・・・

それとも

「離したくない」かなぁ・・・


話し合おう。
亜貴と話し合おう。
・・・・今日しかない。一緒にいられるのは今日だけしかない。・・・今日、ふたりのことを話し合おう。


・・・窓が揺れていた。風が出ていた。風の音。窓が鳴る。
腕の中でピクっと亜貴が動く。寝落ちする寸前だったよね?風で助かったよね?。胸の中でクスクスと笑った。

「オヤツにしよっか・・・」

亜貴が起きだす。
・・・たぶん、このままだと、また寝ちゃうって思ったんだろう。
さっき寝ちゃったことが、相当にショックだったようだ。
ボクは、腕の中で寝てくれるのは嬉しい。信頼されてる証拠だと思う。
・・・車を運転していて、助手席で寝られるのも嬉しい。信頼されてる証だし、眠くなるほど安心できる運転だってことだろう。

亜貴がジーンズを履いて、シャツを着て、台所に行くのを確認してから、起きだした。
ズボンを履いて、Tシャツを被って居間の方に行った。

座卓には、亜貴が「好きなんだぁ」と言いながらコンビニで買ってきてくれた、ロールケーキとシフォンケーキが乗っていた。
亜貴がコーヒーを入れてくれている。


・・・・亜貴と、このあとを話し合わなきゃ・・・でも、なんて言えばいいんだろう・・・


ボクの前にコーヒーを置く。亜貴は紅茶のティーパッグ。

ロールケーキ。シフォンケーキを半分ずつ食べる。・・・半分ほど食べたところで交換した。

座る場所はこれまでの通り、ボクの正面にテレビがあった。その隣が窓・・・風が強くなってる。陽の光が消えている。

・・・テレビから「桜」の映像が流れていた。
地元の桜情報だ。満開にはまだ早い。4月下旬から5月上旬といったところか・・・


「亜貴ってボクにとって桜のイメージなんだよな・・・」


正面のテレビを見ながら言った。斜め左に亜貴がいる。亜貴が笑顔でボクを見ている。見つめているって言った方が正しい。
・・・亜貴の視線に慣れない。直視できないよ・・・


・・・なんだろう。
亜貴は、いつからか「桜」のイメージ。ボクの中で、そういうイメージがあった。

東北に入ってから、ブルーシートの街のなか、桜の鮮やかな色が目についた。
・・・・わけもなく涙が流れた。

もちろん、感傷的になっている。

「震災」の最中ということ。何より恋焦がれた亜貴に会えたという事。
・・・しかし、それ以前から・・・いつからかボクは、亜貴を桜のイメージでとらえていた。

「凛とした」「気高さ」

そんな雰囲気を感じていた。

夢で、ピグで泣きながらボクの名前を呼ぶ亜貴を見た。
上手く言えないけれど、それすら桜をイメージした。

そして会った時の美しさ・・・・パッと周りの空気の色すら変えた。
・・・それが、桜色だった。

そして、吹雪に咲く桜。
ボクにとって、あの桜は、間違いなく亜貴そのものだった。


懸命に熱弁をふるっていた。・・・上手く伝わるかな・・・
懸命に話しているボクを、亜貴が真剣に聞いている・・・・いや、そこに驚きの顔・・・


・・・・???・・・・やっぱり変かなぁ・・・?


「私、サクラちゃんだったの・・・」


亜貴が微笑む。

・・・・???・・・え?


「お母さんがね・・・・」


うん・・・ボクの母と同じ誕生日のお母さんね。


「お母さん、桜が好きで・・・私が生まれるとき「サクラちゃん」って名前つけるつもりだったんだって・・・・」


お母さんは「さくら」「桜」「櫻」・・・どの字にするかを迷いながら過ごしたらしい。
お腹の亜貴に「さくらちゃん」と話かけていたそうだ。
そして亜貴が生まれる。

しかし、命名の段階で、父方の祖父が言った。

「そりゃ、寅さんの妹じゃねぇか。今時流行らねぇ、学校で虐められちまうぞ」

この一言で白紙撤回。「亜貴子」と命名された。

「だから、私、さくらちゃん だったの」

亜貴が笑う。ボクも笑う。他に言葉もない。


だから、犬の名前もサクラ。


・・・ボクには亜貴の事がよくわかった。

ピグで泣いてボクの名前を呼んでいた亜貴。・・・夢か現かわからない中で見た。
・・・・あれは事実だったと亜貴から聞いた。

頭に亜貴の泣き顔が浮かぶ・・・・その時、必ず亜貴は泣いていた。
もちろん二人の事だったら泣き顔が浮かぶのは当然だと思う・・・喧嘩したとか・・でも、そうじゃなく、なぜか、頭に亜貴の泣き顔が浮かぶ・・・そんな時、亜貴は何かの理由で泣いていた。
・・・・知人のお葬式、誰かとの諍い・・・

・・・ボクは、亜貴の考えていることが手に取るようにわかった。亜貴のSOSを、すぐに受信した。・・・SOSじゃなくてもわかった。なんたって「優しさのツボ」が同じだ。
話していて、何か引っかかる・・・お互い、同じところで引っかかる・・・だから、その場で解決ができた。その場で説明ができた。その場で確認ができた。


不思議な縁に引き寄せられるように出会った。そして、絡まって・・・あまりの縁の強さに尻込みした。深入りするのが怖かった。そして失った。・・・それでも会えた。


・・・会ってしまった。

・・・この後のことを話さなきゃ・・・でも、なんて言えばいいんだろう・・・


画面の桜を見ていた。
亜貴は携帯を確認していた。その顏が小さく曇った。


「どうしたの?」

・・・亜貴が逡巡している。

「大丈夫?」

「電車止まっちゃったんだって・・・」


強風で電車が止まった。・・・娘さんからのメール。・・・この後、塾がある。



亜貴が玄関先で靴を履いている。
電車が止まってしまった。運転再開は未定。塾に間に合わなくなる。・・・それで、急ぎ、途中の駅まで亜貴が迎えに行くことになった・・・まさか「行けない」とは返事できない。

・・・そうだ・・・亜貴は「お母さん」だった。「人妻」だった。
勝手な、自由な時間があるわけじゃない。

昨日は、旦那さんが休みで会えなかった。

あと1時間は一緒にいられるはずだった。
・・・・二人だけの時間から、一気に現実の時間に引き戻された。


・・・靴を履く亜貴の後姿を見ていた。ことさらボクに背を向けて履いてる。
両脚の靴が履けた・・・

亜貴が振り返る。涙が光っている。

思わず抱きしめた。・・・ボクは部屋内だ。亜貴は玄関・・・亜貴の方が5cmは下にいる。抱き締めても様になった。


「亜貴・・・生まれてきてくれて、ありがとう」


・・・亜貴に強く抱き締められた。


本当にそう思った。この世界に亜貴がいてくれてよかった。
亜貴が生まれてきてくれてよかった。同じ時代に生まれてきてくれてよかった。会えてよかった。


「愛してる」・・・・伝えられてよかった。

「愛してる」・・・・受け入れられてよかった。

「愛してる」・・・・言われて嬉しかった。


愛してる。愛してる。愛してる。愛してる。亜貴を愛してる!


離す。・・・もう、時間がない。
キスはしない。
してしまったら離れられなくなる。

後ろ髪を引かれる。
・・・遠い昔、同じように切ない別れの場面を経験したことがある・・・幼かった弟と生き別れになったことがある・・・後ろ髪を引かれた。・・・後ろ髪を引かれるという言葉が良くわかった。


「じゃあね」


涙目で、それでも笑顔で亜貴が扉を開ける。出る。扉が閉まる。
窓際に向かった。
窓の外。亜貴の車。運転席に亜貴。窓を風が叩く。

エンジンがかかる。
運転席で手を振る亜貴。ボクの愛する笑顔だ。

ボクも小さく手を振る。もちろん笑顔だ。・・・笑顔を作った。ぎこちなく。イケメンでもない。

亜貴の車が、Uターンをして走り出す。

コテージの門を出て行った・・・・・・


・・・行ってしまった。亜貴が帰ってしまった。


何もできなかった。座椅子に座ったまま、何もできなかった。
座卓にコーヒーカップがふたつ。
ロールケーキとシフォンケーキの残骸。

亜貴は片付けようとした・・・制した。亜貴のいた痕跡がきれいサッパリなくなるのが嫌だったからだ。夢だったみたいに亜貴がいなくなるのが嫌だったからだ。痕跡が残ってなければ2日間の夢だったんじゃないかと思ってしまう。



メール音。
亜貴からだった。

「今 塾に送ってきたよ・・・泣くの我慢してたから酷い顏・・・いつもしないのにサングラスしてた・・・
今カズくんのメール見て泣いてる
カズくん・・・寂しい・・・私もカズくんだけが大好きだよ 」


亜貴だけが大好きだとメールしていた・・・
・・・もう、今日は何もする気にもなれない。外に出る気にもなれない。
晩御飯の分も、亜貴はお弁当を買ってきてくれていた。
亜貴を想ってお弁当を食べた。


「私も・・・今日は何もする気にもなれない・・・
カズくんのこと考えると、寂しくて泣きたくなる・・・ていうか・・・メールしてるだけで、泣いちゃうんだけど
カズくん、会いにきてくれたのに・・・あんまり一緒にいれなくてごめんね
もっといっぱい一緒にいたかったね・・・
カズくん大好き 大好き過ぎる」


亜貴が大好きだと返事をした。
・・・大好きしか言葉がない。・・・いや、愛してるもいっぱい言った、書いた。


晩御飯も終わり、1日の終わりが近い。家事の時間は終わりだ。メールのラリーが続く。


「メールしてると寝れないでしょ(笑)疲れてると思うから、早く寝ないとダメだよ・・・でも・・・まだ、おやすみなさいは言わな~い(笑)」


メールをしてる間に亜貴が元気になっていくのがわかった。

・・・ちゃんと言おう。・・・メールで言うのはどうかと思う。・・・でも、明日まで待てない。メールで言って、明日、声を聞いて、電話でちゃんと言おう。


「亜貴・・・愛してる。地球上で一番愛してる・・・だから付き合って欲しい。亜貴を離したくない。ずっとずっと一緒にいて欲しい・・・亜貴が欲しい・・・もう誰にも渡したくない。旦那さんにも渡したくない」


・・・伝えようと思った。・・・そして、明日、電話で声を聞いて、もう一度ちゃんと伝える。

メールが鳴った。
開く。


「旦那さまぁー 早く明日にならないかなぁ・・・明日気をつけて帰ってきてくださいねー もうキリンさんになって待ってますからねー」


お嫁さんからだった。


・・・そうだ・・・亜貴が「お母さん」であって「人妻」であるのと同じ。
ボクは「旦那さま」だった。
亜貴へのメールは打てなかった・・・

携帯を閉じた。
畳の上に転がした。


窓の外は漆黒だった。
降っていた。雨が窓を叩く。雨が流れる。風が窓を叩く。

・・・床が揺れた。常に地面が揺れた。
震災の真っ只中、震災の中心地にいた。
漆黒の闇夜の中。震災の最中。敢て震災の地に飛び込んだ。


夜が明ければ、東京に帰る。


しおりを挟む
感想 7

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

イケメン社長と私が結婚!?初めての『気持ちイイ』を体に教え込まれる!?

すずなり。
恋愛
ある日、彼氏が自分の住んでるアパートを引き払い、勝手に『同棲』を求めてきた。 「お前が働いてるんだから俺は家にいる。」 家事をするわけでもなく、食費をくれるわけでもなく・・・デートもしない。 「私は母親じゃない・・・!」 そう言って家を飛び出した。 夜遅く、何も持たず、靴も履かず・・・一人で泣きながら歩いてるとこを保護してくれた一人の人。 「何があった?送ってく。」 それはいつも仕事場のカフェに来てくれる常連さんだった。 「俺と・・・結婚してほしい。」 「!?」 突然の結婚の申し込み。彼のことは何も知らなかったけど・・・惹かれるのに時間はかからない。 かっこよくて・・優しくて・・・紳士な彼は私を心から愛してくれる。 そんな彼に、私は想いを返したい。 「俺に・・・全てを見せて。」 苦手意識の強かった『営み』。 彼の手によって私の感じ方が変わっていく・・・。 「いあぁぁぁっ・・!!」 「感じやすいんだな・・・。」 ※お話は全て想像の世界のものです。現実世界とはなんら関係ありません。 ※お話の中に出てくる病気、治療法などは想像のものとしてご覧ください。 ※誤字脱字、表現不足は重々承知しております。日々精進してまいりますので温かく見ていただけると嬉しいです。 ※コメントや感想は受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・すみません。 それではお楽しみください。すずなり。

イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?

すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。 翔馬「俺、チャーハン。」 宏斗「俺もー。」 航平「俺、から揚げつけてー。」 優弥「俺はスープ付き。」 みんなガタイがよく、男前。 ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」 慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。 終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。 ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」 保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。 私は子供と一緒に・・・暮らしてる。 ーーーーーーーーーーーーーーーー 翔馬「おいおい嘘だろ?」 宏斗「子供・・・いたんだ・・。」 航平「いくつん時の子だよ・・・・。」 優弥「マジか・・・。」 消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。 太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。 「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」 「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」 ※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。 ※感想やコメントは受け付けることができません。 メンタルが薄氷なもので・・・すみません。 言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。 楽しんでいただけたら嬉しく思います。

会社の上司の妻との禁断の関係に溺れた男の物語

六角
恋愛
日本の大都市で働くサラリーマンが、偶然出会った上司の妻に一目惚れしてしまう。彼女に強く引き寄せられるように、彼女との禁断の関係に溺れていく。しかし、会社に知られてしまい、別れを余儀なくされる。彼女との別れに苦しみ、彼女を忘れることができずにいる。彼女との関係は、運命的なものであり、彼女との愛は一生忘れることができない。

ヤンデレエリートの執愛婚で懐妊させられます

沖田弥子
恋愛
職場の後輩に恋人を略奪された澪。終業後に堪えきれず泣いていたところを、営業部のエリート社員、天王寺明夜に見つかってしまう。彼に優しく慰められながら居酒屋で事の顛末を話していたが、なぜか明夜と一夜を過ごすことに――!? 明夜は傷心した自分を慰めてくれただけだ、と考える澪だったが、翌朝「責任をとってほしい」と明夜に迫られ、婚姻届にサインしてしまった。突如始まった新婚生活。明夜は澪の心と身体を幸せで満たしてくれていたが、徐々に明夜のヤンデレな一面が見えてきて――執着強めな旦那様との極上溺愛ラブストーリー!

職場のパートのおばさん

Rollman
恋愛
職場のパートのおばさんと…

アイドルグループの裏の顔 新人アイドルの洗礼

甲乙夫
恋愛
清純な新人アイドルが、先輩アイドルから、強引に性的な責めを受ける話です。

服を脱いで妹に食べられにいく兄

スローン
恋愛
貞操観念ってのが逆転してる世界らしいです。

処理中です...