「崩壊の街」ボクは不倫に落ちた。

ポンポコポーン

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「彼女の理由」永遠のSEX。

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「お兄ちゃんに怒られたの・・・・」

腕枕の中で亜貴が言った・・・

どれだけ時間が経ったんだろう・・・
悦楽の果てに、ふたりで微睡んだ。
夢のような幸せな時間を過ごしていた。

・・・・凄まじい快感だった。

「甘いキス」

幾度となく活字や、歌詞で目にした言葉が、本当に存在するんだと初めて知った。

「脳が溶ける」

そんな快感を初めて味わった。・・・肉体の快感じゃなかった・・・快感という言葉がそぐわない。悦楽・・・そう「悦び」だった。歓喜が含まれていた。
・・・・今までのSEXは何だったんだろうと思った。

今までのSEXとは違いすぎた。
SEXはしょせん肉体の快感だと思っていた。
・・・・もちろん、精神的な部分が大きいことはよくわかっているつもりだった。
特に、女の人にとって精神的な部分が大きい。それはわかっている・・・しかし、男は・・・最後は肉体的なものが大きいと思っていた。
事実、男の快感は「射精」この瞬間のみだと、どんな本だって解説している。

・・・・違った。

男にだって精神的快楽はある。・・・いや、それが思いの他大きいことを初めて知った。
愛していた・・・この地球上で、間違いなく亜貴を狂おしいほど愛してた。
亜貴を愛する「量」はボクが世界で一番だと自信を持って言える・・・世界選手権があるなら、間違いなくボクが世界チャンピオンだと思っている。それくらい亜貴を愛している。・・・・その愛する亜貴とのSEXは、この世の快楽じゃなかった。
今までの人生で経験したことのない、未知の快楽だった。
・・・・避妊具を付けていなかったら・・・亜貴に押し入った瞬間に果てていたに違いない・・・

「愛し合うSEX」だから・・・?

・・・いや、今までだって愛し合ってSEXしていた。


・・・ボクには「風俗」の経験がない。
店に行き、食事の注文をするようにはSEXを頼めない。
「快感」だけを・・・「射精」するという行為を、サービスを「お客」として受けることが考えられない。
・・・・もちろん「性欲」はある。
しかし、それのみの解消なら好きなAVを観ての自慰行為で十分だ。

ボクにとってSEXは・・・「愛してる」まではなくとも、少なくとも誰かに求められて行う行為だ。
・・・だから、今までの人生でも、求めて、求められてのSEXしか経験がない。

しかし、亜貴とのSEXは、今まで経験したものとは全くの別物だった。

・・・・ボクの貧しい語彙や、表現力では表せない・・・魂と魂が共鳴したような・・・お互いの身体が溶けてひとつになったような・・・少なくとも肉体の快感だけじゃないSEXだった。

・・・・たぶん・・・経験がないからわからないけれど「薬物」の快楽とは、こういったレベルなんじゃないかと思った・・・
例え人生を棄てることになってでも止められない・・・人生の全てを擲ってでも手にしたい快楽・・・それほどまでに深い悦楽を感じた。


まだ陽は高い。部屋の中は明るい。
二人で天井を見て喋っていた。

片時も離れたくなかった。
ボクは、腕枕の中で、片時も休まず亜貴の髪を撫でていた。
亜貴が愛しかった・・・・亜貴を片時も離したくなかった。


「ブログばっかりやってる・・・」

旦那さんが、亜貴のお兄さんに愚痴った。

ブログをやることに旦那さんは反対していなかった・・・むしろ賛成していたらしい。
・・・亜貴は言わなかったが、おそらく旦那さんは自慢していたに違いない。綺麗な奥さん・・・そして料理上手な奥さんを。
それを全世界に公言するブログだ。反対するわけがない。

亜貴のブログには「幸せ家族」が描かれていた。
・・・・しかし、ボクと出会ってから旦那さんの登場回数はめっきり減っていた・・・おそらく旦那さんは「何か」を感じた。
それがお兄さんへの愚痴になった。
・・・・亜貴も旦那さんの猜疑心に気づいた・・・・

「・・・・それで、バレンタインだったの?」

亜貴が頷いた。

「誕生日だったんだ・・・?」

亜貴が頷く。

・・・そっか・・・そうだったのか・・・
旦那さんの猜疑心を払拭するために・・・仲良し夫婦を演出するための記事だったのか・・・

「うん・・・ごめんね・・・カズくんが嫌な気持ちになるだろうなってわかってた・・・」

・・・窓からの春の陽射しが気持ちいい・・・
こんなにも幸せな日があるだろうか・・・

「私・・・何回も旦那さんのこと「カズくん」って呼んじゃった・・・気づかれなかったけど・・・」

亜貴が鼻で笑う。

・・・わかる。
ボクも、お嫁さんの名前を間違えそうになったことが何度もあった。

この半年、毎日ピグで、電話で話していた。間違いなく家族より長く話している。
旦那さんの名前を呼ぶより、ボクの名前を呼ぶ回数の方が多かったに違いない。・・・ボクもそうだった。
・・・・そりゃ旦那さんも「何か」を感じるはずだ・・・


「それだけじゃないの・・・・」


亜貴が逡巡している・・・ボクの手は亜貴の髪を優しく撫でている・・・


「カズくんのブログ全部読んだの・・・奥さんにすごく嫉妬したの・・・私・・・カズくんのことホントに好きで・・・なのにカズくんは平気に思えたの・・・だから・・・ヤキモチ焼いて欲しかったの・・・」

「じゃあ・・・旦那さんとSEXする・・・ってのも・・・?」


亜貴が頷く

・・・なんとなく亜貴が泣いてるんじゃないかと思った。
腕枕から、髪を撫でる手から、そんなふうに伝わってくる。


「旦那さんとSEXするよ。夫婦なんだから当然じゃない」


亜貴の言葉に、心臓を突き刺されたくらいのショックを受けた。・・・言われてしばらくは放心状態になったくらいだ。

・・・そうだったのか・・・全てが腑に落ちた。

なぜ、亜貴がボクが嫌がるとわかっていて、バレンタインの記事を、旦那さんの誕生日の記事を書いたのか・・・「旦那さんとSEXするよ」の意味・・・全ては、亜貴の、ボクへの「愛してる」のサインだったんだ・・・


・・・ダメだ・・・ガマンできない・・・亜貴が愛しい・・・・
ボクは顔を上げて亜貴を見た。
亜貴の潤んだ瞳。・・・涙が溜まっている・・・真直ぐ見た。見つめ合った。


「亜貴・・・愛してる・・・愛してる・・・愛してるからね・・・」

「うん・・・カズくん・・・愛してるよ・・・」


キスをした・・・ゆっくり・・・・ゆっくりキスをした。

もう、お互いの気持ちも確かめ合った。
愛し合った。お互いの身体を「ひとつ」にした。

ゆっくりと、ゆっくりと落ち着いてキスをした。
亜貴が愛しかった・・・愛しかった・・・
愛しい最愛の亜貴とキスをしていた。

・・・・幸せだった。

・・・・我慢できない・・・亜貴が欲しい・・・


「舌ちょうだい・・・」


亜貴がボクに舌を差し出す。
その舌を絡めとった・・・歯で・・・舌で・・・亜貴の舌を愛撫する・・・甘噛みし・・吸い、舌を絡めて愛撫する・・・

亜貴の胸に掌を這わせた・・・キスから亜貴の吐息がもれる・・・離さない・・・舌を離さない・・・
舌が絡みあう・・・・どれだけ絡めても足りなかった・・・止められなかった・・・絡めれば絡めるほど焦燥感にかられる・・・

・・・胸にキスを這わせる・・・乳頭を口で愛する・・・上質な、高貴な飴玉を味わうように口の中で転がす・・・
脚・・・なんという肌触りなんだろう・・・こんなシルクのような脚があるんだろうか・・・そして股間・・・指にピタリと吸いつくような熱を帯びた亜貴への入口・・・

幸せを感じていた・・・最愛の亜貴を愛することができる幸せ・・・・愛する亜貴の肌に触れられる幸せ・・・
亜貴を好きになることは、愛することは誰にでもできる・・・しかし、亜貴に触れられることは・・・身体を与えられるのは選ばれた男だけだ。
ボクは亜貴に選ばれた、地球上で何人もいない数少ない男だ。・・・これが幸せでなくて何なのか・・・愛してる・・・愛しい亜貴を、最大限の愛しさをもって愛撫する・・・


亜貴から鳴き声が上がる。
さっき、一度・・・いや幾度も、亜貴は逝ったに違いない・・・その残り火がすぐに焔へと拡がっていく・・・

突芯を優しく愛撫すれば、次から次へと熱い果汁が溢れ出た。
亜貴を愛撫しながらボクも快感を得ていた・・・・それが証拠に、ボク自身はすぐに大きく、硬く・・・灼熱の鋼へと変化した・・・すでに十分に反り返っている。

・・・・ガマンできない・・・・亜貴とひとつになりたい・・・そして、もっともっと亜貴を味わいたい・・・

亜貴を横向きにさせ、上となった左足だけを持ちあげさせるようにして挿入していく・・・・亜貴が仰け反っていく・・・
浅く挿入したまま耳を甘噛みする・・・鳴き声のオクターブが上がる・・・ここまでで耳が弱点なのは良くわかった・・・首筋へ唇を這わせる・・・・そして背中・・・背中はどこが弱点なのか・・・・亜貴の性感帯を探っていく・・・

そのための体位をとる。布団の上で横になったままの背行為。
さっきは味わえなかった、亜貴の背中を時間をかけて存分に味わう・・・・肩を・・・肩甲骨を優しく味わう・・・1mm単位で亜貴の背中を味わっていく・・・亜貴の弱点を探っていく・・・

亜貴がシーツを掴む。

・・・ここか・・ここなのか・・・背中の一点、肩甲骨の下あたり・・・背中のそこへ集中的に唇を、舌を這わせる・・・鳴き声の旋律が変わる・・・後ろから抱えるように右手で胸の感触を味わう・・・人差し指と中指で乳頭を挟んで揉みしだく・・・あくまで優しく、愛しむように・・・そして、左手で突芯を責める・・・
亜貴がシーツを手繰り寄せる・・・鳴き声がリズミカルな旋律を奏でる・・・「悦楽の果て」その道筋に乗った・・・突芯を責めるリズムを一定に保つ・・・一定に保てば逝きやすい・・・乳頭が、これ以上はないといった硬さになっていた・・・逝かせよう・・亜貴をボクで逝かせよう・・・肩甲骨から唇を離し、亜貴の最弱点の耳を甘噛みする・・・亜貴から甘い絶叫が上がる・・・


「止めを打つ」

・・・耳の穴を尖った舌先で掻きまわす。同時に突芯をリズミカルに転がし、弾いた。


亜貴が咆哮を放った。・・・亜貴が逝った。

横向きだったが故か、ボクから貌を見られていない安心感からか、なお一層大きな咆哮だった。
・・・・その時だった。
膣が収縮していた・・・ギュンギュンと、灼熱の鋼を揉みしだくように蠢いていた。・・・堪らない刺激だった・・・亜貴からの堪らない愛撫だった。

・・・なんて身体なんだ・・・なんて膣なんだ・・・こんな経験は初めてだった。

亜貴が肩で息をしている。

・・・まだだ・・まだ終わらせない・・・まだ・・・もっと亜貴を味わう・・・もっともっともっと幸せな時間を味わう・・・

・・・抽送を開始する。
亜貴の顎が上がる・・・再び鳴き声を上げ始める・・・予期していなかったに違いない・・・いや、何も考えられない状態だろう・・・挿入されたまま、胸を揉みしだかれ、突芯を責められ、そして最弱点の耳を愛撫される・・・4点を同時に責められ果てた・・・その逝ったばからりの身体に、それまで与えられなかった抽送という新たな責めが浴びせられる。今まで挿入されただけで無視されてきた膣への責めが開始される。予期していなかった分、身体のガードはない。今果てたばかりの身体は無防備に快楽を受け入れる。

身体を正常位に入れ替える。
ゆっくりと・・ゆっくりと亜貴の膣を味わう・・・
伸びやかな、完璧な肉付きの左脚を捧げるように持つ・・・
・・・・膝に唇を這わせる・・・亜貴の身体がくねった・・・やっぱりだ・・・感じるだろう・・・知らなかったろう?・・・膝には豊かな性感が隠れてるんだよ・・・
亜貴の隅々までを味わいたい・・・背中の次はまずは膝だ・・・膝の隅々を味わった・・・膝頭・・・横の窪み・・・なんて美しい脚なんだろう・・・

徐々に徐々に、より深く深くへと押し拡げるように使う・・・その全ての責めを、亜貴の膣はしなやかに受け止める・・・
そして、引き抜くときに、そのまま握られたように絡みつく・・・なんという快感なんだろう・・・幾度も歓喜の叫びを上げそうになる・・・一度果てていなければ終わっていた。

・・・何時間でもこうしていたかった・・・亜貴の身体の隅々まで味わいたいと思った・・・誰も知らない・・・誰も触ったことのない亜貴を味わいたいと思った・・・鳴き声に合わせてのたうつ腰のクビレのなんと美しいことか・・・こんな裸体があるのか・・・こんな官能的な裸体が普通の日常の世界に存在しているのか・・・

膝に唇を這わされ、舌を使われ、甘噛みされ・・・そして深く深くに抽送される・・・亜貴の手がシーツを痛いほどに掴んでいる・・・上半身が真っ赤に染まり、狂ったようにのた打ちまわっている・・・美しい・・・なんと美しい痴態なのか・・・

何度も何度も、灼熱の幹から歓喜の樹液を洩らしかけた・・・幹は、すでに弾ける寸前までに、限界までに大きく硬くなっている。それでも亜貴の膣を抉るように使った。責め続けた。

・・・まだだ、まだ・・・耐える・・・
逝きそうになれば、弾けそうになれば抽送を止めてやり過ごした。キスをし、舌をもらい、胸を愛撫してやりすごした・・・そうして亜貴を責め続けた。
亜貴の誰にも見せたことのない痴態を見たかった。
誰も感じさせたことのない、初めての快楽を与えたかった。


亜貴の、リズムの崩れた鳴き声が響く。


・・・亜貴・・・気持ち良くなって・・・壊れるくらい気持ち良くなってほしい・・・

・・・何時間だって耐える・・・ボクは何時間だって耐えられる。

・・・この幸せな時間を永遠に・・・亜貴と永遠にSEXしていたい・・・・


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