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「・・一緒に果てた」脳が芯から溶けた・・・
しおりを挟む大きくなっていた。最大限に硬くなっていた。
・・・男の勃起は日によって違う・・・いや、相手によって違う。
間違いなく最大限に硬い。鋼のように硬く反り返っている。・・・亜貴だからだ。半年近く恋焦がれていた亜貴だからだ。
その硬く反り返ったものが、鋼ではなく肉体の一部だとわかるのは発する熱からだ。体内の全ての血がそこに集まっている。それほどに熱い・・・間違いなく体温以上の熱量を発している。
痛いほどに天に反り返っていた。
素早く避妊具を付ける。
亜貴の両脚を、その美しさにそぐわない容に開く。身体を入れる・・・・亜貴の潤んだサーモンピンクの入口に当てがう・・・鋼の先端から亜貴の体温を感じた・・・亜貴の入口はボク以上に熱を帯びていた。
・・・今までの責めで亜貴は充分に潤っていた。泥濘んでいた・・・シーツに滴るほどにだ。
ゆっくりと亜貴の膣口に尖端を沈めていく・・・
「クゥゥ・・・」
亜貴が声にならない呻き声を上げる。心棒が入ったように首が反った・・・・
・・・・亜貴の膣を押し拡げていく・・・・亜貴に包まれていく・・・亜貴の中が熱い・・・亜貴の熱と亜貴の粘膜に包まれた・・・果汁が滑らかに奥へと誘う・・・堪らない快感だった・・・初めて味わう快感だった・・・快楽、悦楽、享楽・・・いかなる言葉も十分には表現ができない・・・間違いなく人生で最高の一瞬だった・・・頭の芯が熱い。
亀頭の全てが包まれたところで、ゆっくりと腰を使う。
・・・・指による愛撫が中断されて、行き場を失っていた亜貴の悦楽の焔・・・それが別の角度・・・突芯の責めから膣への責めへ・・・異なる快感で掻きまわされる。パッとすぐに焔が燃え上がる・・・再び、亜貴の鳴き声がリズミカルに響く・・・鋼と化した分身の動きに合わせて鳴き声を奏でる・・・美しい・・・鼻にかかる甘美な鳴き声・・・
「一番抱いて感動するのは歌手だ」
敬愛している人物の言葉だ。
鳴き声の美しい女は、得難い宝物だとその男は言った。
その言葉を実感した。美しい鳴き声は官能を倍化させる。
SEXは五感全てで感じるもの。そう初めて理解した。
・・・少しづつ・・・少しづつ抽送を深くしていく・・・・少しづつ、少しづつ亜貴の膣を押し拡げていく・・・進むごとに新たな果汁が染み出してくる・・・窮屈な圧迫、心地よい締め付けを与えながらも、その感触は、あくまでシルクの肌触りだ・・・滑らかに、十分な果汁に奥へと誘われる・・・閉じ合わされた亜貴の肉を、ジワリジワリと押し拡げていく感触が堪らない・・・
・・・今、亜貴を支配しているのは間違いなくボクだ・・・
・・・夢にまで見た亜貴を支配している・・・亜貴の身体に押し入っている。亜貴の膣を使っている・・・愛した女の中に身体を埋めていく・・・それによって愛する女の身体が悦楽に染まる・・・
・・・堪らない・・・・堪らない経験だった・・・堪らない快楽だった・・・悦楽、享楽、歓喜・・・人生で最高の時間だった。
・・・・亜貴の膣を抉るように・・・それでも細心の注意をはらって責める・・・亜貴の奥の粘膜を味わっていく。ゆっくりと時間をかけて埋める深さを増していく。
深さを増すほどに、亜貴の鳴き声のオクターブが上がっていく。
・・・・それでも果てない・・・果てさせない・・・
・・・まだだ、亜貴・・・
さっき、指での愛撫を中断したのは・・・逝かせなかったのは、このためだ・・・鋼となった分身によって亜貴に「悦楽の果て」を迎えさせるためだ。
・・・・そして、何より一緒に逝きたかったからだ。一緒に果てたかったからだ。
いきなり奥まで使うなど無粋な真似はしない。
それは、不快感を伴う。時に痛みすら与えてしまう。
SEXという悦楽の行為に、不快感、痛みを与えてどうするのか。繊細な女体には、繊細な敬意をはらうべきだ。・・・そう教えられた。・・・遥か昔。
徐々に、ゆっくりと、ゆっくりと、時間をかけて、解きほぐすように押し拡げていく・・・
「ア、ア、ア・・・・」
亜貴の鳴き声がリズミカルに上がる。
手が何かを求めるようにシーツの上をまさぐる・・・シーツを掴む。
・・・・さらに奥へ・・・もっと奥へ・・・亜貴を押し拡げる・・・
・・・なんて美しいんだろう・・・亜貴の開かれた脚のなんと美しいことか・・・
何時間でもこうしていられる・・・何時間でもこうしていたかった・・・亜貴の身体の隅々までを味わいたいと思った・・・誰も知らない・・・誰も触ったことのない亜貴を味わいたいと思った・・・鳴き声に合わせてのた打つ腰のクビレのなんと美しいことか・・・こんな裸体があるのか・・・こんな官能的な裸体が、普通の日常の世界に存在しているのか・・・
亜貴の上半身が狂ったようにのた打っていた・・・
・・・奥へ・・・さらに奥へと抽送を進める。深める・・・
「・・クぅ・・もうダメ・・・・・・!」
・・・亜貴が手の甲で口を押さえる・・・首を振る・・シーツを掴んでいた左手が大きく動く・・・引き寄せられるシーツ・・・手の甲から漏れるひときわ大きな鳴き声。・・・・亜貴の身体が大きく仰け反った・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・そして、力が抜けた。
・・・・・・・・亜貴が逝ってしまった・・・果ててしまった・・・
亜貴が動かない・・・クタリと亜貴の身体が止まった。重いひとつの物体のよう・・・軟体動物のようだった。身体全体で息をしていた・・・
「・・・カズくん・・・もうダメ・・・」
肩で息をしている・・・息も絶え絶えに言う・・・
ボクは身体を離し、亜貴の隣に寝ころんだ。荒い息・・・潤んだ瞳を見ていた。
・・・なんと艶めかしい瞳なんだ・・・
・・・反り返った鋼が目に入ったんだろう。・・・亜貴が指で触れる。
「カズくん・・・まだ逝ってないんだね・・・」
愛おしそうに指がなぞる。
「ゴメンね・・・逝っていいよ・・・」
ボクは躊躇した。
「カズくん・・・逝って・・・」
潤んだ瞳・・・半ば朦朧とした瞳でボクを見る。
「カズくん・・・私で逝って・・・」
ボクは頷いて、亜貴の身体を開いた。
再び亜貴の中を進む。
ゆっくりと抽送を始める。
ゆっくり・・・ゆっくり・・・・
すぐに亜貴の鳴き声が上がる・・・果てたばかりで力の入らない身体・・・その残り火に焔が入る・・・右手の甲が口元・・・その手を掴んだ。
・・・・ボクは亜貴の両手首を掴んで開いた・・・胸も露に・・・無防備な磔の姿にさせた。
抽送は止めない・・・止まらない・・・徐々に深くなる・・・
亜貴の貌を正面から見る・・・亜貴の快感に歪む貌を見る・・・手の甲の抑えはない・・・亜貴の鳴き声・・・・ひときわ大きな亜貴の鳴き声・・・
さらに深さを増していく。
「きて・・・カズくん・・・きて・・・」
譫言のように繰り返す。
亜貴の鳴き声が大きくなる。抑える手の甲はない・・・声は抑えられない。
亜貴は東北美人そのままだった・・・真っ白な裸体だった。・・・それが、今、真赤に染まっている。
亜貴が首を振る・・・亜貴の再度の「悦楽の果て」が近い・・・ボクは両手の指を絡めた・・・絡め返す亜貴。お互いの両手10本の指がガッチリと絡まった。
・・・・まだだ・・・
乳頭を口に含んで転がす・・・亜貴の中がキュンと締まるのがわかる。・・・鋼を包む・・・手で包まれているような・・・指で愛撫されているような快感・・・堪らない膣だった・・・
・・・耳を甘噛み・・・さらに潤いが増す。ジュン・・・と音がするほど潤うのがわかる・・・膣の中の滑らかさが変わった。耳の中を舌先でなぞった・・・さらに滑らかさが増した・・・なんて身体なんだ・・・
・・・もういいだろう・・・十二分に解きほぐされただろう・・・
「奥をもらう」
・・・ボクは・・・ボクは・・・亜貴の一番深いところまで鋼を沈めた。全ての体重をかけるように沈めた・・・完全に、完全に亜貴に鋼の全てが・・・根元まで全てが包まれた。亜貴の奥の奥に到達した・・・ボクが時間をかけて求めていたもの・・・これ以上亜貴の中に入れない・・・
「亜貴の奥の奥」
亜貴の魅力的な両脚を、ボクの両腕にひっかける。M字の形で両脚をロックした。・・・さらに両手で両肩を抑えつけた。・・・もう亜貴は逃げられない・・・ただひたすら膣を使われるだけだ。
奥への抽送を開始する。
亜貴の鳴き声が、リズムすら奏でられない絶叫へと変わる。
連打。奥の奥・・・これ以上はない、亜貴の最深部・・・子宮への入り口・・・そこへの連打を浴びせる。亜貴が眼を見開いて絶叫する。最大限の鳴き声を上げ続ける。
亜貴のひときわ大きな絶叫。
クシャン・・・と花弁から果汁の飛び散る音がするほどに叩きつけた。そこで動きを止めた。・・・グリッ・・っと恥骨で亜貴の突芯を責める。
亜貴と深く深く一緒に・・・これ以上ない深部でひとつになった。
亜貴が咆哮を放った・・・大きな「悦楽の果て」絶頂だったに違いない・・・まだだ・・
「亜貴・・逝くよ・・・亜貴で逝くよ・・・もうガマンしないよ・・・」
100mを全力で走ったほどの酸素不足の中で亜貴が喘いでいた・・・
「・・・・うん・・・亜貴で逝って・・きて・・・カズくん・・・きて!・・・」
M字を解いた。
亜貴を抱きしめた。
亜貴の荒い呼吸・・・鼻にかかった甘い吐息。
耳元で囁く
「亜貴・・・・愛してる・・・愛してるよ・・・愛してる!」
やっと言葉に出して伝えた。
亜貴の手がボクの背中に回る。ボクを抱きしめる。
「カズくん愛してる・・・・愛してる・・・愛してる・・・愛してる!」
亜貴からも、欲した言葉をもらった。
抽送を開始する。
深く・・・深く・・・深く!・・・亜貴が仰け反る・・・亜貴の再びの・・・否、三度目か・・・絶頂が近い・・・いや、今、絶頂の最中か。そのさらに頂点へ!
奥へ・・・奥へ・・・奥へ!!!亜貴の奥を責め続ける。
亜貴は咆哮のような鳴き声を上げ続けていた。
シーツを掴み、手繰り寄せ、髪を振り乱して鳴き声を上げ続けている。
快感なのか苦悶なのか・・・鳴き声なのか泣き声なのか・・・・
亜貴が絶叫した。文字どおりの絶叫だった。もはやSEXの声じゃない。
瞬間、ボクは歓喜の爆発を起こした・・・さらに数度腰を打ちつけた・・・射精じゃなかった・・・身体が逝った・・・身体の全てが果てた。完全に頭が溶けた・・・亜貴の奥の奥で果てた・・・・
・・・脳が芯から溶けていた・・・頭から脳が溶け出した・・・・
身体を亜貴に預けた・・・亜貴の手がユルユルとボクを抱きしめた・・・
「亜貴・・・愛してる・・・愛してるからね・・・亜貴・・・愛してる・・・・」
「カズくん・・・愛してる・・・愛してるよ・・・・カズくん・・・愛してる・・・」
・・・・お互いが呪文のように呟き続けていた・・・
東北。4月。
地面は揺れていた。
春の陽が揺れていた。
「愛してる・・・」壊れたテープレコーダーが回り続けていた。
人生最大の幸せを噛みしめた。
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