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「天使のエステ」借金100万円也。
しおりを挟む結婚した後だった。
・・・・・お嫁さんが2度目のリストラにあった。
経営母体が変わってリストラ・・・・前回と同じパターン。
変わっていたのは、今回は前回一緒に連れていってくれた上司が一人で転職してしまったこと。
そのあとは、就職試験を受ける、落ちる、の繰り返し。30社以上を受けた・・・世間では50社受けたとかがザラの平成大不況。30社なら普通だ。
・・・・ただ普通と違ったのは、書類選考は通過して面接で落ちるパターンばかりだったこと。
ボクと結婚して、お嫁さんは「幸せ太り」になった。
60kg台だった体重は70kg台に入った。
・・・・ボクは全く気にしていなかった。
女の子を「容姿」で好きになったことはない。
ボクの好きになる娘は、どこか変わっているような・・・・個性的な娘が多かった。
間違っても「学校美少女No1!」だとか、そんな娘を好きになることはない。
お嫁さんの体重が70kgを突破しても、全く気にしない。
ふたりで笑ってご飯が食べられれば幸せだった。
お嫁さんの美味しそうにご飯を食べる笑顔が大好きだった。見ているのがホントに幸せだった。
しかし、お嫁さんの体重は80kgを突破・・・・それでも止まらない。90kgに届くのは時間の問題と思えた。
・・・・・さすがにマズイ・・・
ボクは気にしなかった。
しかし、お嫁さんの「就活」の失敗がそこにあると考えたからだ。
就職に容姿は関係ない。
嘘だ。
女の子の採用では容姿は必須だ。それが必要ないのは、特別な資格・・・弁護士、司法書士とか・・・あるいは、よっぽど能力に抜きん出ている場合だ。
一般の就職には容姿がものをいう・・・少なくとも最後の決め手は容姿だ。それが世の中だ。
しかし、どうしたものか・・・・
「ダイエットしろ」
は「太っている」と同意語だ。傷つけるに違いない。
ただでさえ感受性の強い、優しい子だ。ボクからそんな言葉を言われればショックを受けるだろう。
何より、ボク自身は何とも思ってなかった。
・・・だから、伝える言葉が難しい・・・思いつかなかった。
スニーカーを選んでいた。・・・・もちろん作業服姿だ。
駅前のABCマート。
アディダスかプーマで迷っていた。
ナイキは選ばない。
ボクの足には合わないようで、ほぼ間違いなく靴擦れを起こす。
アディダスが一番履きやすく、兄弟メーカーといっていいプーマがそれに続いた。
デザイン的にはプーマのほうがカッコいい。・・・ただ、欲しいサイズがなかった。
足のサイズは25.5cmだ。しかし、スニーカーを買う時は26.5cmにしている。
スポーツをするわけじゃない。あくまで普段用・・・仕事用だ。
まったくのピッタリサイズだと疲れる。1cmの遊びがちょうど良かった。
・・・・それに・・・シルエットで見た時、人間は頭が・・・顔が小さく、足が大きいほうがシルエット的にはカッコよく見える。・・・・特に男は。
そんなこんなでスニーカーは26.5cmと決めている。・・・これが27.0cmになると、あまりにブカついて歩きにくい。
スニーカーを買うのは悩む・・・違う、迷う。そして楽しいひと時だ。
靴を傷ませない。
買えば3年は使う。・・・毎日・・・しかも、作業で使って、それくらいはもつ。・・・たぶん、歩き方がいいんだと思う。・・・・中学で部活を始めた時、運動の基本は「走る」だと、走る基本を、歩く基本姿勢を顧問に叩き込まれた。そのおかげか、靴を傷ませなくなった。
中学、高校の部活でも、3年間同じシューズを履き続けた・・・もっとも、お金がなかったってのもあったけど・・・
逆に言えば、買えば3年間履くことになる。だから吟味する。
・・・・そして、それは楽しい時間だ。
日々、節約生活の中で、スニーカー選びだけは、あんまりケチらない。
スニーカーで仕事をする。・・・いってみればスニーカーはお金を貰うための必要経費であって、だから、コストは考えない・・・・っていっても、まぁ、せいぜい14,000円までだけどさ・・・・
・・・・と、スニーカーを何足か選んでいた時に目が合った。
店の前、通路に女性が立っていた。こっちを見ている。・・・・会釈をされた。
思わず、会釈を返す。
・・・・見覚えはある・・・・明るい茶色の綺麗な巻き髪。完璧といっていいメイクの美人。前面と背面が白。側面が黒・・・差し色が金・・・ボディラインがはっきりとわかるワンピースのユニフォーム・・・10年ぶりか・・・
駅ビルにはフードコートがあった。
ボクはハンバーガーと珈琲のセットを。彼女はアイスクリームを頼んだ。
テーブルで向いあう。
「今は、ここなの?」
この駅ビルの店舗なの?という意味で聞いた。
ええ・・と彼女が頷いた。
桐原先輩の会社の顧客だった。・・・・そんなことで、現場監督として仕事をしたことがある。担当した大手チェーンの店長だったのが彼女だった。
インテリア、什器、備品・・・その他いろいろな打ち合わせ・・・施工責任者と、お客さんという立場ではあったけれど、ともに、ひとつの店舗を立ち上げたといっていい関係だ。
・・・・それが縁で飲みに行くようになった。・・・ボクはアルコールは飲まないが。
流石に大手チェーンの店長を務めるだけのことはある。彼女は部下の掌握、面倒見が良かった。勉強になる部分も多々あった。
ふたりで合コンをセッティングしたこともある。
ボクは「男職場」で彼女は「女職場」だ。マッチングするにはちょうど良かった。
ふたりが「つきあう」ことはなかった。
何度も飲み歩き・・・それでも一線を越えることはなかった。
お互いの立場を考えたのかもしれない。
工事責任者と顧客。
何かあれば、その関係に支障をきたす。・・・・そうお互い考えたのかもしれない。
見事に、男女でありながら「友情」で終わった間柄だ。
・・・・その後、ボクは騙された様に独立し、そして失敗した。
あれから10年近くが経っている。
「大変でしたね・・・」
彼女が言った。
・・・彼女から、桐原先輩、三津矢の近況を聞いた。・・・付合いはそのままらしい。
今でも、たまに桐原先輩、三津矢をテレビや雑誌で見ることはある。
特別な感慨もない。
ボクの中では、すっかり過去の出来事になっている。・・・舞台を降りた役者の心境だ。当事者感覚がなかった。
・・・・それよりも・・・だ・・・
「お願いがあるんだけど、いいかな・・・?」
仕事部屋で図面を描いていた。
15時になって休憩。
リビングへ・・・お嫁さんがテーブルで履歴書を書いている。
珈琲を入れて買い置きのキャラメルコーンに手を伸ばす・・・子供の頃から好きなんだ。・・・何より安いのがうれしい。
お嫁さんも休憩。ポットからお湯を注いでハーブティーを入れる。
・・・お嫁さんに少しダイエットをさせたほうがいい。
とは思ったものの言い出せないでいた。
ひとしきり就職活動の話題・・・
「・・・就職活動の一環で・・・脱毛とかもしたほうがいいんじゃないかな・・・・もう大人なんだからさ・・・就活応援メニューとかもあるらしいぞ・・・・」
お嫁さんの瞳がキラリと光ったのを見逃さなかった。
「そうね・・・行ってみようかな・・・それで就職決まればいいよね・・・怖いから一緒に行ってくれる?」
もちろん。
・・・ってことで、ふたりで駅ビルに入っている、重厚な作りのエステティックサロンの門を叩いた。
白を基調としたバロック形式の応接室。
お嫁さんは、なんだか別世界の調度品に圧倒されている。
ボク、隣にはお嫁さんが座っていた。
扉がノックされる。見事な笑顔で入ってきた。正面と背面が白。側面が黒のワンピース。・・・そう彼女だった。彼女はこのエステティックサロンの店長を務めていた。
・・・・さすがに彼女はプロだった。エステの先生のレクチャー・・・まぁ営業トークだから慣れたもんだ。・・・それもあって、すっかり「やる気スイッチ」の入ったお嫁さん。
脱毛がメイン・・・就職活動対策がメインで、痩身は副産物。
脱毛のメニューから始まり、食事療法、栄養学・・・・etc
瞳をキラキラと輝かせて話を聞いているお嫁さん。
やっぱり女の子だ。前から興味はあったらしい。だけど敷居が高くて踏み込めなかった・・・「今日は主人と一緒だから来れました」・・・そんな受け答えをしている。
・・・もちろん、ボクと彼女の関係は伏せた・・・つまらない誤解をさせたくないからだ。まったくの誤解でしかないからな。不要だ。
リビングで晩御飯を食べていた。
お嫁さんの箸の動きがゆっくりだ・・・
「食事は、咀嚼が大事なんだって・・・30回噛んでから飲みこみましょうって・・・・」
・・・やる気スイッチの入ったお嫁さんは、最初喜々としてやっていた。
・・・しかし、2ヶ月・・・3ヶ月・・・次第に食事時間のお嫁さんから笑顔が消えた。
食べたいものが食べられないストレス。
・・・そして、何より思い通りに出ない結果。
頑張っても頑張っても-100g・・・-200g・・・1kgを落とすことがいかに大変なことか・・・
お嫁さんの性格がギスギスしたものになっていった。
何かにつれてボクに些細なことで当たるようになっていった。
まさか、お嫁さんがダイエットに挑戦しているのに、ボクが好き勝手にご飯を食べるわけにもいかない。オヤツのキャラメルコーンも封印した。
・・・そしたら、あっさり2kg落ちた。
それも、お嫁さんにはショックな出来事だったらしい・・・そりゃそうだろうな・・・
・・・・・ある時、お嫁さんが、眠っている時にご飯を食べていた・・・・
朝は、ボクのほうが起きるのは早い。
起きた時に、隣で眠るお嫁さんがご飯を食べていた。
・・・最初はわからなかった。
何か、口をモグモグとさせながら眠っていた。
寝言から夢を見ているんだとわかった。
・・・そう、お嫁さんは、夢の中でご飯を食べていた。・・・・涙を流して、夢の中でご飯を食べていた。
・・・ボクはエステを辞めさせた。
お嫁さんから「食べること」を奪うことは「死ね」と言ってる事と同じだ。
それ以来、もう何も言わない。何も触れない。
・・・・お嫁さんの体重は見事なリバウンドも込めて100kgを突破した。
仕事終わり。駅前でお嫁さんと待ち合わせ。
ボクが先について、改札前で待っていた。
ふたりで気になった店を見つけた。
串上げ専門店なのにコース料理しかないといった、こだわりの店だった。
自宅から4駅しか離れていない。最寄駅で待ち合わせる。
ボクの両サイドにも、待ち合わせらしい人たち。
右には若い男で、左に若い女。
お嫁さんが改札を出てボクを見つけた。
喜んで小走りでやってくる・・・・
・・・・その時に聞こえた・・・
「マジか・・・」
右の男が呟いた。
左の女は携帯を見たまま鼻で笑った。
・・・・明らかに、お嫁さんの容姿を笑っていた。
100kgを超えた女が、喜び勇んで手を振りながら駆けつける。その姿に、思わず漏らされた世間の本音だった。
・・・・・・お嫁さんは気づかない。
・・・・こんなことが何回も続いた。
・・・・・ボクは、ボクは・・・・お嫁さんと歩くのが嫌になっていた。
嘲笑されるのが嫌だった。
・・・・じつは太ったヒトが苦手だ。
ボクの家系に太ったヒトはいない。・・・・父方、母方、両方ともに。
「太った人間は自己管理のできない人間だ」
そう教えられて育ってもいた。
・・・・気づけば、お嫁さんに嫌悪感を抱いていた。
・・・・苦しんだ。
お嫁さんはお嫁さんだった。
人間が変わったわけじゃない。中身は、全く変わらない。
30代で人生は詰んだ。地獄に落ちた。・・・這っても這っても逃れられない蟻地獄に落ちた。
それを救ってくれたのは、お嫁さんだった。
お嫁さんを天使だと思った。
本当に、本当に、本当に神の使い・・・ボクを救うための神の使いだと思った。天使だと思った。
「神の糸」は垂らされなかったけれど、その蟻地獄に、神様はお嫁さんを遣わせた。お嫁さんはボクと共に進んで蟻地獄に落ちてくれた。
・・・・お前は、お嫁さんの容姿が好きだったのか・・・?・・・心の中の声が言う。
いや、そんなことはない。
・・・じゃあ、なんで、中身の変わらない、お嫁さんに嫌悪感をいだく?
お前は容姿でヒトを判断するんだな?
・・・・お前・・・人間として最低だな。
自分の心の声が、自分を殴った。
・・・・苦しかった。
・・・・同じ人間なのに、太ったというだけで嫌悪感を抱くのか?
・・・しかも、最も自己嫌悪に陥ったのは・・・・お嫁さんが90kgまでは、何とも思わなかったことだ。
ふつーに「可愛いお嫁さん」と思っていたことだ。
それが100kgを超えた段階で嫌悪感を抱いた。
・・・グレーがなかった。「可愛いお嫁さん」が、100kgを超えた瞬間に「嫌いなお嫁さん」になってしまったことだ。
自分でも、自分の気持ちを持て余した。・・・・説明がつかなかった。
「大好き」だったお嫁さんが、ある日突然「大嫌い」になってしまった。
・・・理由は太っただけだった。
それも、100kgまでは全然平気・・・大好きだったのに・・・100kgを超えた瞬間に、まったく、照明のスイッチの入り切りのように暗転した。
・・・・自分でも、まったく意味がわからなかった。
・・・中身は・・・?・・・中身はちっとも変わってないんだぜ。
中身は、3億円もの借金を抱えた、大バカ野郎のお前を愛して結婚してくれた、天使のお嫁さんと変わってないんだぜ・・・・・?
なのに、お前は、「太った」ただそれだけで嫌悪感を抱くんだ?
お前、最低じゃん。
心の中で、自分の言葉で自分を刺した。
もう、グサグサと刺した。・・・心は血まみれになった。
お嫁さんの就職は決まらない・・・
ようやく決まったパートすらクビになったこともある。
それすらも「大嫌い」の気持ちに追い打ちをかけた。
・・・・ボクは全てを考えないようにした。
お嫁さんが太ったことも・・・・体重が100kgを超えたことも・・・お嫁さんの就職が決まらないことも・・・・全てを考えないようにした。
「お嫁さんは家族だ」
・・・・それが答だった。
それ以上考えないことにした。
考えても答の出ないことは考えない。
お嫁さんは、世界で一番大事な、たったひとりの家族だ。
エステの費用はボクがエステのメンバー・・・・メンズエステ会員になってローンを組んだ。
その金額100万円也。
・・・・ボクは黙ってローンだけを払い続けていた・・・今も払い続けている。
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