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「原点」外資系投資ファンド。
しおりを挟むリビングでテレビを点ける。
音声の消えた画面から被災地の映像が流れる。
津波、水没した街、避難所・・・・福島原発は予断を許さない。国家を挙げての総力戦の様相を見せていた。
非難区域は原発から2km・・・3km・・・10km・・・最終的には30km圏内へと拡大された。・・・50km圏内になるという話も聞こえてきていた。
東京都市部でも、基準値の100倍の放射線量が測定された・・・そんなガイガーカウンターの映像がネット上にいくつもアップされてる。
街から電気が消えた。
リビングの窓から見える街は漆黒だった。
・・・その中で地面が揺れ続けていた。
画面がCMに変わった。
ビール、医薬品・・・
・・・外資系コンサルティング会社のCMが流れた。
「ボスコン」出身、ビジネスエリートが立ち上げたコンサルティングファームだ。
投資ファンドも兼ねていた。
・・・大きくなったな・・・今やすっかり日本でもお馴染みになっている。
・・・・ボクが出会った時は、まだ日本支社ができて数年といった時期だった。
社長の 成海 将大 と一緒に仕事をしたことがある。・・・正確には日本支社長だった。
桐原先輩たちと始めた会社。
創業の時には桐原先輩ら「設計組」3人と、ボクを含めた「現場組」3人で創業した。
設計事務所とはいえ、施工現場をみられる人間がいなくては・・・たとえ外部に発注するとしても管理をする人間は必要になる。
そのため、現場監督で、桐原先輩に可愛がられていたボクに声がかかった。
その時に、ボクが仕事をしやすい人間2人を引き入れることも任された。
「設計組」桐原先輩が社長になって、斉藤先輩が専務、もうひとりが常務となった。
「現場組」からはボクが取締役、残り二人はボクの部下になった。・・・年齢も2コほど下だった。
数年が経ち、気がつけば100人からの規模になっていた。
ボクの肩書は「取締役・工事本部長」
一緒に創業に加わった、2人の部下にも「部長」の肩書きがついていた。
100人のうち、設計、事務部門など内勤が40人。
あとの60人は工事部門「現場組」だ・・・ってことは、60人がボクの部下ってことになる。
ビックリするような立場になっていた。
しかし、ボクはただの現場監督でしかなかった。
肩書きの「取締役」なんてのは、創業時の員数合わせでついただけだ。
会社経営は、桐原先輩を始め3人の1級建築士たち。
ボクら3人の現場監督たちは、桐原先輩たちの後輩といった気持ちでしかなかった。
ボクには、建物構造の技術的な難しい理論も、当然として経営の難しい理論もわからなかった。
・・・・それより、何より、納期に追われ、ただただ目の前の現場をこなしていくのに精いっぱいだった。
そして、それでいいと思っていた。
桐原先輩を社長として、会社には家族的な雰囲気があった。
桐原先輩を長兄として、男兄弟のような結束があった。
元より「血の通ったコンクリートの建物設計」が商品であって、理念であって、会社にも、その空気が流れていた。
そこに「外資系投資ファンド」が入ってきた。それが 成海 将大 だった。
会社が「IPO・株式公開」を視野に入れた、次のステージに入ったということだった。
・・・今でも鮮明に覚えている。
定例役員会に成海が2人の部下を連れてやってきた。
外資系投資ファンドが出資をし、その日本支社長の成海が部下2人と共に新しく役員に就任する。
話は聞いていた。
皆が了承していた。ボクも了承はした・・・・正直よくわからなかった。
・・・ボクは・・・いや、ボクたち「現場組」は、先輩たちに誘われて入っただけで「社会的理念」だの「起業理念」・・・ましてや「IPO・株式公開」などといった、そんな難しいことを考えたことがなかった。
そこは、桐原先輩、桐原社長を全面的に信頼するというだけだった。
桐原先輩が決めたなら従うだけだ。
・・・しかし、初めて成海を見た時に違和感を感じていた。
「人種の違い」といった違和感だった。
もちろん成海は日本人だ。・・・・連れてきた2人の部下も日本人だった。
しかし、スーツの着こなしから違っていた。
ボクたち現場組は作業服がユニフォームだ。
それとは違い、桐原社長をはじめとした役員、設計組、営業・・・内勤者はスーツを着ている。・・・それでも、そのスーツ姿には、作業服の延長線上といった雰囲気があった。
あくまで「建築屋」という泥臭さが染みついていた。
しかし、成海たちのスーツ姿は、全くそれとは異なっていた。
立ち振る舞い、所作が明らかに違っていた。
ボクにはわからない、スーツの良し悪しはわからない・・・・それでも、明らかに「高級」な仕立てのスーツであることがわかった。・・・・そう感じる何かがあった。
・・・・そして、一番の違和感は成海の表情だった。
一言で言えば感情が見えなかった。・・・ポーカーフェイスということか。
同行している部下のひとりは笑顔を絶やさない人物だった。
しかし、その笑顔は記念写真のそれだ。・・・つまり、この笑顔にも感情が見えなかった。
・・・謎が解けたのは、成海の経歴を聞いた時だ。
高校の途中からアメリカ暮らしだった。
アメリカでは・・・海外では、理由もなく「笑顔」を見せることは良しとしない。
感情をコントロールできることを良しとする。
アメリカの大学を出て、MBAを取り、そしてボスコンへ。
・・・・そして、逆上陸で日本支社長に。
成海は、明らかに、ボクの人生に登場するような人物ではなかった。
ゼネコン勤めのままだったら、一生出会うことがない人物だったと思う。
同行していた部下・・・記念写真の笑顔の男は、都銀からの転職組だという。
・・・・なるほど、日本のビジネスエリートの、日本の習慣の「作り笑顔」ということか。
・・・何か、生きている世界、人種の違いのようなものを感じた。
成海たちには専用で1部屋が与えられた。
3人は、そこに出社するようになった。
・・・・そこだけが別世界の空気を発していた。
斉藤先輩・・・斎藤専務が足繁く出入りしている・・・入り浸るようになっている。
そんな話を聞くようになっていった・・・・
「やってらんないっすよ!!」
異口同音の声が上がっていた。
老舗といわれる懐石料理店の個室。
2人の部長、そして1人の次長が一列に座っている。その対面に3人の課長が座っていた。
「現場組」の管理職たちだった。
この6人で、60名からなる社内の職人集団を差配していた。・・・・外部には、外注先にはさらなる人数の職人集団がいくつもある。
その並んだ2列の上座に、掛け軸を背中にボクは座っていた。
外資系投資ファンドが入ってきてから、彼らの不満の声が日増しに大きくなっていた。
「現場組」で役員となっているのはボクだけだ。
彼らにとって陳情する先はボクしかいない。
一緒に創業に参加した2人の部長から要請されて、この席がもたれた。
一皿一皿が丁寧に、完璧なタイミングで運ばれてきた。
部下たち管理職の激高と、その料理の上品さに、大きなギャップがあった。
初めての店だった。
ボクは「役員」とはいっても、所詮、高卒の現場監督だ。
接待することも、接待されることもない。
飲みに行くといっても居酒屋チェーンくらいしか知らなかった。
・・・・部下も似たり寄ったりだと思っていたが、こんな店を知っていたのか・・・料理を待つ間、そんなつまらないことを考えたりしていた。
バブル崩壊以降、日本経済は不景気の一途をたどっていた。
バブル崩壊は、既存企業の失敗のなれの果てだった。
現在の不景気を打破するには、新たな産業、企業を育てるしかない。
「日本にはベンチャーが育たない」
その言葉を打破するために、政府はあらゆる手を打っていった。
新規創業への手厚い各種の便宜、補助金。
また、その一環として新興市場のマザーズが創設された。
ベンチャー企業の「IPO・株式公開」をしやすくするためだ。
ボクたちの会社も、業績は拡大の一途。ついに「IPO・株式公開」を目指せる位置にまできていた。・・・・マザーズであれば、だったが。
投資ファンドからの出資を得てさらなる会社の発展、拡大を目指す。そして「IPO・株式公開」を果たす。
投資ファンドが出資をするのは「IPO」を成功させてキャピタルゲインを得るためだ。
「IPO」を成功させるという事は、株式公開後の株価を、出資した株価より1円でも高くする事だ。
・・・・株式公開前に1株100円で出資をし、株式公開株価で1,000円の値がつけば10倍の投資効率ということになる。
「IPO・株式公開」を果たすには、各種のハードルがある。
売り上げ金額や、はたまた利益率、年次の成長率・・・・
その条件をクリアーするために乗り込んできたのが成海だった。
外資系投資ファンドは、成海は「IPO・株式公開」のプロだった。
外資系投資ファンドの出資金は、すでに既存の資本金を大きく上回っていた。そのため、成海をはじめ2人の部下も、出資比率に応じたかたちで役員となっていた。出資比率だけで考えれば経営の決定権を握っているといってもいい状態だった。
成海たちが、まず着手したことは、会社の「利益」を上げることだった。
会社の「利益」を上げる。
単純に考えれば、売り上げを上げればいい。
・・・しかし、売り上げを上げるのは簡単なことではない。
今年度売上高10%増!・・・簡単にはいかない。
しかし、コストカット10%!・・・これは意外と簡単にできる。
家庭に置き換えても、今まで120円の豆腐を買っていたものを100円の豆腐に変える。・・・・これで約17%のコストカットが実現できる。
これなら簡単にできる。
収入を増やすのは難しいが、支出を抑えるのは意外と簡単にできる。
収入を10%伸ばすのも、支出を10%カットするのもトータルで見たときには同じ効果が出る。
なので、目先の利益を追求するには「コストカット」が一番手っとり早い。
なんせ、コストカットは、思い立った今すぐから始められる。
カルロスゴーンが短期間で日産を再建したのも、この手法を派手にやったからに他ならない。
「コストカット」は、短期間に利益を確保するための常套手段だ。
余談を話せば、就任1年目に「膿を出す」と言って大赤字を出し、2年目に「膿を出し切る」と言い、さらなる大赤字を計上する。
3年目に、大幅なコストカットを断行し大きな利益を計上する。
そうすれば、決算上は見事にV字回復を演じることができる。
これは「経営努力」でもなんでもなく、経営コンサルタントといった人種が普通に使う常套手段、単なるテクニックでしかない。
・・・もちろん、その事実をボクが知ったのは、ここ数年のことだ。
当時のボクには知る由もなかった。
時にプロの手法は「神業」に見えるが、たんなる知識、技術の習得の結果でしかないことは、どの世界でも同じことらしい。
・・・乗り込んできた外資系投資ファンド、成海たちがそれを始めていた。
まず、資材調達で「コストカット」が始まった。
物には値段がある。
安いには安い理由がある。
同じスペックの資材でも、安いものには安い理由がある。
例えば照明器具なら、パナソニックでも東芝でも、はたまた日立でも、同じスペックならば金額は・・・定価は大きく違わない。
・・・・ところが、実売価格は大きく異なる。
照明器具であれば日立が仕切り価格は一番安い。
なぜか?
作業効率が悪いからだ。
「照明」というスペックでは同じでも「施工」という局面では、あきらかにパナソニック製品が優れている。・・・・結果として作業人員は少なく済む・・・人件費は安く済むという結果になる。
だから、パナソニックの仕切り価格は高い。
仕入れがパナソニックから、三流メーカー品へと切り替わっていった。
・・・・しかし、そういった小さな「違い」は完成した建物に現れる。
・・・・どこがどうと具体的に説明はできない・・・それでも、小さな「違い」の積み重ねで、出来上がった物件は、どこか「覇気」のない物件に仕上がっていた。
・・・・こんなのウチの物件じゃねぇよ・・・
現場にはそんな空気が蔓延していった。
そこまでは、まだ許せた。飲み込めた。我々「現場組」の技術で賄うことができた。
安価な製品・・・施工しにくい製品を使うことは、現場作業の職人たちの技量によってリカバリーすることができた。
しかし、次の一手が打たれた。
聖域の「人件費」にメスが入った。
「労働環境の改善」という美しいスローガンのもとに、人事体系と給与体系の見直しが図られた。
残業時間の削減!
ワークライフバランスの確保!
それによって残業時間は月50時間までと決められてしまった。
日曜日の休日出勤は禁止。
一切の例外を認めず。
建築現場は生き物だ。
多くの人間、多くの業者が同時に仕事をする。
天気の影響も多大に受ける。
雨が降ればコンクリートの打設ができない。
風が吹けば高所作業はできない。
台風がくれば作業自体ができなくなる。
・・・どうしても、どうにもならずに発生する工期の遅れは必ずある。
しかし、顧客との約束。納期は絶対だ。
解決するには時間外労働しかない。
・・・・そうやって、これまでも納期だけは死守してきた。
優秀なゼネコンとは、建築技術もさることながら、スケジュールをどれだけ厳守するか、その管理ができるかが一番の要だ。
スーパーゼネコンと呼ばれる企業群のスケジュール管理能力は、もはや人間業のそれではない。
昨今、オリンピックが行われる国々で、会場建設が間に合わなかったりの状況がよくみられる。
それほど、巨大施設を建設することは難しいことだ。
3年もの建設スケジュールが・・・・その間には色んな予測もつかない問題が発生する・・・にもかかわらず、結果的に1日のズレもなく建物が竣工する。
これは、もはや神業、人間業だとは思えないくらいの奇跡に近いことだ。・・・建設業に従事している人間には、その難しさが、奇跡に近いことだと嫌というほど知っている。
・・・これからも、そうするしかない。
最後は残業して、納期を間に合わせるしかない。
しかし、一切の例外を認めないということは、残業したことが「悪」であって、残業代は支給されない。
・・・・これは、事実上の給与カットだと言えた。
そして、この影響を受けるのは「現場組」だけだ。
設計部門、営業部門はこのルールを守ることに、それほどの苦労をしない。
明らかに「現場組」を標的にした改革、改悪に思えた。
・・・・事実、安価な製品を仕入れ、それにて施工を行うことは、現場の職人の仕事が増えることを意味する。・・・にもかかわらず、職人たちの残業代は支給しないということだ。
「現場組」には一気に被害者意識が増大した。職人たちの、管理職たちの会社への憤りが爆発した。
「このままじゃあ、ウチは潰れますよ!」
「現場を大事にしない会社に未来はないっすよ!」
「オレたちがいなきゃ建物はできないんすよ!」
「外資に乗っ取られちまいますよ!」
憤懣のやり場がなく、会社への不満を皆がアルコールの吐息とともに叩きつけた。
今までは、2人の創業メンバーの部長たちが皆の意見を抑えていた。
共にメシを食い、共に酒を飲み、ガス抜きをして、どうにかここまでやってきていた。
・・・ボク自身がアルコールを飲まなかったというせいもある、そういったことは部長たちに任せていた。
・・・しかし、事、ここに至って、もはや抑えきれないと、この席が設けられたのだった。
場の空気に緊張感があった。
アルコールと怒気は含んでいても、皆、酔えていなかった。
ヒリつく緊張感があった。
・・・・全員の、ここまで抑えていた、怒り、悔しさ、憤り・・・感情が伝わってきた。
「先輩・・・・」
三津矢が真剣な顔でボクを見据えた。
「本部長・・・」
途中入社でありながら、次長にまでになっていた三津矢がボクを見据えていた。
場からザワつきが消えた。
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