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BULLET-63:ええタイミングや
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□■□
目の前の少女が一瞬で見たことのない武器に姿を変えた。
『これが”伝説の武器”かい、ものすごい圧を感じるねぇ。』
そんな事を考えていたら、それを握りしめたフクロウ人族の少女が武器の先端を向けてきた。
きゅぴん
胸の真ん中あたりに嫌な気配を感じ、とっさに手のひらを相手に向けて胸の前に出した。
直後、
ドン!
という大きな音が響き、
ぱぁん!
手のひらに何かが食い込んだ。
それを握りしめたまま、動きが止まった。
『これは”小さな金属の塊”、だねぇ。
なるほど、これが目に見えない攻撃の正体ってことかい。
でもまぁ、タネがわかっちまえば対処できるってもんさね。
けど、』
「ったぁ、これはすごいねぇ。
こんなすごい衝撃、生まれて初めてだよ。」
強者に出会った気持ちの高ぶりに本音を漏らしながら、フクロウ人族の少女を睨みつける。
一瞬、ひるんだのを感じた。
その時、
きゅぴん
顔面に嫌な気配を感じた。
『今度は顔かい。
容赦ないねぇ。』
なんて事を考えながら今度は逆の手のひらを顔の前に出した。
直後、
ドン!
音、そして手のひらへの衝撃、の後、
ピカーーーッ!
その手のひらを中心に強烈な閃光が放たれた。
「くっ!?」
とっさに目を閉じて腕で庇ったが間に合わず、閃光に目をくらまされ、視界が真っ白になってしまった。
ドン!
続けておなじ音がして、弾丸を受け止めていた手が、
バーン!
「ぐあっ!?」
爆発したような衝撃を感じた。
手はなんとか原形をとどめてはいるが、焼け焦げて使えそうになかった。
「なんなんだ、今の衝撃は!?」
目が見えない状態だからなのか、
『こ、これが”伝説の最強武器”の力だってのかい。。』
手の痛みと共にいいえぬ怖さが湧き上がってきて、体がぶるっと震えた。
『今、感じてるのが”恐怖感”ってやつなんだね。
そういえば、あのお方が言ってたねぇ。』
そんな事を考えながら足に力を込める。
目は見えなくなっても嗅覚がある。
フクロウ人族の少女の居場所を匂いで確認する。
さっきまでいた場所から移動していない。
「”恐怖”を乗り越えろってさ!」
叫びながら、その場所目掛けて突っ込んでいった。
□■□
「き、きたです、ほぉ!?」
予想通り、目が見えない状態でレイガディータがルゥーアに向かってくる。
それを、
ドン!
ドン!
通常弾の2連射で迎え撃ったが、勢いは止まらなかった。
どーん!
銃を構えて踏ん張っていたルゥーアにレイガディータが激突し、
「わわわわわーーーです、ほぉーーー!?」
2人は絡み合いながら吹っ飛んだ。
けれど、ルゥーアは銃を離さなかった。
『ようがんばった、ルゥーア。褒めたるわ。』
そして、真丸は考えた。
『残弾は、閃光弾、炸裂弾、通常弾の3発。
けど、通用すんのは炸裂弾だけや。』
このままでは倒せない、と。
すぐさま、
『ルゥーア、残り3発、空に向けて撃つんや!』
ルゥーアに指示した。
クラクラしつつも、
「は、はいれす、ほぉ。。」
ルゥーアが返事し、
ドン!
ドン!
ドン!
指示通り空に向けて撃ち放った。
『再装填、急ぐんや!』
真丸の指示に、
「はいれす、ほぉ。。」
ルゥーアが大慌てで弾倉を抜き出した。
『やっぱ全弾を炸裂弾にするしかないんか。
けど、この魔力量やと5発、ってとこか。』
と考えて、
『ルゥーア、頼むわ。』
指示を出した。
ルゥーアが頷いて、
「再装填、ほぉ!」
力強く発した時、
【まんまるはレベルが1つ上がりました】
【レベル3になり使用できる弾丸が6種になりました】
真丸の頭の中に声が響き、
『ええタイミングや。』
歓喜の声で呟いた。
目の前の少女が一瞬で見たことのない武器に姿を変えた。
『これが”伝説の武器”かい、ものすごい圧を感じるねぇ。』
そんな事を考えていたら、それを握りしめたフクロウ人族の少女が武器の先端を向けてきた。
きゅぴん
胸の真ん中あたりに嫌な気配を感じ、とっさに手のひらを相手に向けて胸の前に出した。
直後、
ドン!
という大きな音が響き、
ぱぁん!
手のひらに何かが食い込んだ。
それを握りしめたまま、動きが止まった。
『これは”小さな金属の塊”、だねぇ。
なるほど、これが目に見えない攻撃の正体ってことかい。
でもまぁ、タネがわかっちまえば対処できるってもんさね。
けど、』
「ったぁ、これはすごいねぇ。
こんなすごい衝撃、生まれて初めてだよ。」
強者に出会った気持ちの高ぶりに本音を漏らしながら、フクロウ人族の少女を睨みつける。
一瞬、ひるんだのを感じた。
その時、
きゅぴん
顔面に嫌な気配を感じた。
『今度は顔かい。
容赦ないねぇ。』
なんて事を考えながら今度は逆の手のひらを顔の前に出した。
直後、
ドン!
音、そして手のひらへの衝撃、の後、
ピカーーーッ!
その手のひらを中心に強烈な閃光が放たれた。
「くっ!?」
とっさに目を閉じて腕で庇ったが間に合わず、閃光に目をくらまされ、視界が真っ白になってしまった。
ドン!
続けておなじ音がして、弾丸を受け止めていた手が、
バーン!
「ぐあっ!?」
爆発したような衝撃を感じた。
手はなんとか原形をとどめてはいるが、焼け焦げて使えそうになかった。
「なんなんだ、今の衝撃は!?」
目が見えない状態だからなのか、
『こ、これが”伝説の最強武器”の力だってのかい。。』
手の痛みと共にいいえぬ怖さが湧き上がってきて、体がぶるっと震えた。
『今、感じてるのが”恐怖感”ってやつなんだね。
そういえば、あのお方が言ってたねぇ。』
そんな事を考えながら足に力を込める。
目は見えなくなっても嗅覚がある。
フクロウ人族の少女の居場所を匂いで確認する。
さっきまでいた場所から移動していない。
「”恐怖”を乗り越えろってさ!」
叫びながら、その場所目掛けて突っ込んでいった。
□■□
「き、きたです、ほぉ!?」
予想通り、目が見えない状態でレイガディータがルゥーアに向かってくる。
それを、
ドン!
ドン!
通常弾の2連射で迎え撃ったが、勢いは止まらなかった。
どーん!
銃を構えて踏ん張っていたルゥーアにレイガディータが激突し、
「わわわわわーーーです、ほぉーーー!?」
2人は絡み合いながら吹っ飛んだ。
けれど、ルゥーアは銃を離さなかった。
『ようがんばった、ルゥーア。褒めたるわ。』
そして、真丸は考えた。
『残弾は、閃光弾、炸裂弾、通常弾の3発。
けど、通用すんのは炸裂弾だけや。』
このままでは倒せない、と。
すぐさま、
『ルゥーア、残り3発、空に向けて撃つんや!』
ルゥーアに指示した。
クラクラしつつも、
「は、はいれす、ほぉ。。」
ルゥーアが返事し、
ドン!
ドン!
ドン!
指示通り空に向けて撃ち放った。
『再装填、急ぐんや!』
真丸の指示に、
「はいれす、ほぉ。。」
ルゥーアが大慌てで弾倉を抜き出した。
『やっぱ全弾を炸裂弾にするしかないんか。
けど、この魔力量やと5発、ってとこか。』
と考えて、
『ルゥーア、頼むわ。』
指示を出した。
ルゥーアが頷いて、
「再装填、ほぉ!」
力強く発した時、
【まんまるはレベルが1つ上がりました】
【レベル3になり使用できる弾丸が6種になりました】
真丸の頭の中に声が響き、
『ええタイミングや。』
歓喜の声で呟いた。
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