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BULLET-51:緊急事態
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□■□
「だから、ごめんって。」
今日何度目かわからない謝罪の言葉を発した。
ぷんすこ
もふぃはまだ怒っているようだ。
朝、真丸とルゥーアを起こすのに大変なことになっていたらしい。
※もふぃ談
起きたらものすごい勢いで怒られ、謝りたおした。
けれど、機嫌はなおらなかった。
「カバン、買ってきなさいよ。」
どうしても必要だと言われ、大きさやら材質やら細かく指示されたルゥーアが大慌てで買い行ってくれた。
その間に、
「昨日、女神接続で伝えたけど、魔獣四天王に遭遇したのよ。」
もふぃが切り出した。
「せやったな。
それがなんか問題なんか?」
「遺跡を調べてたみたいなのよ。
で、それを知られたくなかったって感じなのよね。」
「そんで?」
「わたしを探してるみたいなのよ。」
「で、カバンってことか。」
納得した。
「わたしはそれに入ってるから、ギルドに連れて行くのよ。」
と言われたが、頭に乗っているかカバンに入っているかの違いだけで連れて行くことに変わりはない。
なんて考えていたら、
「戻ったのです、ほぉ!」
ルゥーアが元気よく部屋に入ってきて、
「どうですかもふぃさん、注文通りだと思うのです、ほぉ。」
自慢気にカバンを見せてきた。
「ん、まぁまぁね。」
そっけなく答えるもふぃに、
「そんなそんな、どう見ても注文通りです、ほぉ。」
ルゥーアが不満の声を上げたが、
「はいはい、さっさと行くわよ。」
もふぃは気にせずカバンに入り込んだ。
真丸がやれやれゼスチャーをすると、ルゥーアが苦笑ってもふぃが入ったカバンを斜めがけし、
「それじゃ、行くのです、ほぉ。」
「やな。」
顔を見合わせ、ははっ、と笑いながら部屋を出た。
そして今。
ギルドの扉の前に到着し、中に入っていった。
□■□
「お待ちしてました。」
出迎えたヌットミエの表情は暗かった。
「なんかあったんか?」
察したのか、まんまるが心配そうな声を掛けてきた。
「ちょっと問題が発生していまして。
すいません、先に昨日の部屋に行っていてください。」
「わかった。」
返事し、まんまるとルゥーアが奥の部屋に向かっていった。
ヌットミエは扉の表側に”閉店中”の札を掛け、閉じて鍵を掛けた。
そして、奥の部屋に向かっていった。
部屋に入ると、まんまるとルゥーアが席につき、もふぃが机の上から鋭い視線を向けてきている。
ただならぬ雰囲気を感じ、慌てて席についたヌットミエの、
「緊急事態なんです!」
って言葉と、
「緊急事態なのよ!」
もふぃの言葉が重なった。
「どういうことですか!?」
「どういうことよ!?」
さらにヌットミエともふぃの言葉が重なり、
「あかん、これものごっつい面倒な事になるやつやん。」
その様子にまんまるがぼそっと呟いていた。
「だから、ごめんって。」
今日何度目かわからない謝罪の言葉を発した。
ぷんすこ
もふぃはまだ怒っているようだ。
朝、真丸とルゥーアを起こすのに大変なことになっていたらしい。
※もふぃ談
起きたらものすごい勢いで怒られ、謝りたおした。
けれど、機嫌はなおらなかった。
「カバン、買ってきなさいよ。」
どうしても必要だと言われ、大きさやら材質やら細かく指示されたルゥーアが大慌てで買い行ってくれた。
その間に、
「昨日、女神接続で伝えたけど、魔獣四天王に遭遇したのよ。」
もふぃが切り出した。
「せやったな。
それがなんか問題なんか?」
「遺跡を調べてたみたいなのよ。
で、それを知られたくなかったって感じなのよね。」
「そんで?」
「わたしを探してるみたいなのよ。」
「で、カバンってことか。」
納得した。
「わたしはそれに入ってるから、ギルドに連れて行くのよ。」
と言われたが、頭に乗っているかカバンに入っているかの違いだけで連れて行くことに変わりはない。
なんて考えていたら、
「戻ったのです、ほぉ!」
ルゥーアが元気よく部屋に入ってきて、
「どうですかもふぃさん、注文通りだと思うのです、ほぉ。」
自慢気にカバンを見せてきた。
「ん、まぁまぁね。」
そっけなく答えるもふぃに、
「そんなそんな、どう見ても注文通りです、ほぉ。」
ルゥーアが不満の声を上げたが、
「はいはい、さっさと行くわよ。」
もふぃは気にせずカバンに入り込んだ。
真丸がやれやれゼスチャーをすると、ルゥーアが苦笑ってもふぃが入ったカバンを斜めがけし、
「それじゃ、行くのです、ほぉ。」
「やな。」
顔を見合わせ、ははっ、と笑いながら部屋を出た。
そして今。
ギルドの扉の前に到着し、中に入っていった。
□■□
「お待ちしてました。」
出迎えたヌットミエの表情は暗かった。
「なんかあったんか?」
察したのか、まんまるが心配そうな声を掛けてきた。
「ちょっと問題が発生していまして。
すいません、先に昨日の部屋に行っていてください。」
「わかった。」
返事し、まんまるとルゥーアが奥の部屋に向かっていった。
ヌットミエは扉の表側に”閉店中”の札を掛け、閉じて鍵を掛けた。
そして、奥の部屋に向かっていった。
部屋に入ると、まんまるとルゥーアが席につき、もふぃが机の上から鋭い視線を向けてきている。
ただならぬ雰囲気を感じ、慌てて席についたヌットミエの、
「緊急事態なんです!」
って言葉と、
「緊急事態なのよ!」
もふぃの言葉が重なった。
「どういうことですか!?」
「どういうことよ!?」
さらにヌットミエともふぃの言葉が重なり、
「あかん、これものごっつい面倒な事になるやつやん。」
その様子にまんまるがぼそっと呟いていた。
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