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BULLET-38:ランクSSSSS
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□■□
ヌットミエは魔道具から登録用紙を抜き出すと、内容の確認を始めた。
「ルゥーアさん、15歳。
イロメディマ村の出身ですね。」
名前、年齢、出身地を読み上げながら確認すると、
「はい、ほぉ。」
ルゥーアが真剣な表情ですべての項目に返事してくる。
読み上げを続けていると、装備武器のところで目が止まり、
「え、うそ、これ、、。」
驚きの声が漏れた。
『まってまって、これは何かの間違い、、なんて事ない、はずよね。
魔道具が間違うはずないから。
って事は、、。』
ヌットミエはそうであってほしいと思いつつ、
「ルゥーアさん、これ本当なんですか?」
装備武器のところ、
装備武器:伝説の武器
を指さして、ルゥーアに問い掛けた。
指が微かに震えている。
緊張して待、つ間もなく、
「はい、間違いないです、ほぉ。」
拍子抜けするほどあっさりと認められた。
「ほほほ、ほんとなんですか!?」
逆にヌットミエの方が本気で驚いた。
まさかあの"伝説の武器"をこの目で見る日がくるとは。
あくまで"伝承"の中だけの事だと思っていた。
そもそも、"伝説の"なのだから。
それを見れる、と思ったら気持ちが昂ぶり過ぎて、
「み、見しぇていただきぇましぇんきゃ?」
これ以上ないくらい、噛んだ。
『きゃー、やっちゃったー!
最悪ー!』
顔を真っ赤にして、心の中で叫び悶えているヌットミエを気にすることなく、
「武器形態、ほぉ。」
ルゥーアが隣の少女の肩に手を置いて呪文のよな言葉を発した。
すると少女が何か変な動きで姿を変え始めた。
ほどなく銃の形になって、ルゥーアの手に収まっていた。
それを、
ゴトン!
とカウンターの上に置いてくれた。
『こここここ、これが!?』
実物を目にしたヌットミエのテンションが上限を超えた。
目をキラキラさせながら、
「あの、触ってもいいですか?いえ触らせてくださーい!」
言い終わる前に手が出ていた。
すっ
と触れた瞬間、
バチッ!
銃が発した電気で、ヌットミエの手が弾かれた。
「いった~い!?」
涙目で手をさすっているヌットミエに、
「これは、あちししか触れない、って言おうとしたんです、ほぉ。」
ルゥーアが申し訳なさそうな声で言ってきた。
「ごめんね。
悪いのはわたしだから気にしないで。」
ヌットミエはルゥーアに謝ってから、じっくり銃を見た。
「なんだか、すごい、ですね。」
これまで見たことがなかった形状に目を奪われる。
触れないのがもどかしい。
なんて事を思いながら見つめていたら、ルゥーアが銃に触れて、
「人型形態。」
と発した。
銃が少女へと変わって、
「これで納得したか、お姉さん。」
声を掛けられた。
「は、はい、納得しましたのでございます。」
「なら、はよ手続き済ませてくれへんか。」
「ももも、申し訳ありません、すぐに。」
そう言って、大慌てで登録用紙の確認を終わらせ、
「なーーーっ!?」
られなかった。
最後に書かれたランクを見て思わず叫んでしまったのだ。
「ぼ、冒険者ランク、"SSSSS"って何?」
あまりの衝撃でヌットミエは一瞬意識が飛んでしまったのだった。
ヌットミエは魔道具から登録用紙を抜き出すと、内容の確認を始めた。
「ルゥーアさん、15歳。
イロメディマ村の出身ですね。」
名前、年齢、出身地を読み上げながら確認すると、
「はい、ほぉ。」
ルゥーアが真剣な表情ですべての項目に返事してくる。
読み上げを続けていると、装備武器のところで目が止まり、
「え、うそ、これ、、。」
驚きの声が漏れた。
『まってまって、これは何かの間違い、、なんて事ない、はずよね。
魔道具が間違うはずないから。
って事は、、。』
ヌットミエはそうであってほしいと思いつつ、
「ルゥーアさん、これ本当なんですか?」
装備武器のところ、
装備武器:伝説の武器
を指さして、ルゥーアに問い掛けた。
指が微かに震えている。
緊張して待、つ間もなく、
「はい、間違いないです、ほぉ。」
拍子抜けするほどあっさりと認められた。
「ほほほ、ほんとなんですか!?」
逆にヌットミエの方が本気で驚いた。
まさかあの"伝説の武器"をこの目で見る日がくるとは。
あくまで"伝承"の中だけの事だと思っていた。
そもそも、"伝説の"なのだから。
それを見れる、と思ったら気持ちが昂ぶり過ぎて、
「み、見しぇていただきぇましぇんきゃ?」
これ以上ないくらい、噛んだ。
『きゃー、やっちゃったー!
最悪ー!』
顔を真っ赤にして、心の中で叫び悶えているヌットミエを気にすることなく、
「武器形態、ほぉ。」
ルゥーアが隣の少女の肩に手を置いて呪文のよな言葉を発した。
すると少女が何か変な動きで姿を変え始めた。
ほどなく銃の形になって、ルゥーアの手に収まっていた。
それを、
ゴトン!
とカウンターの上に置いてくれた。
『こここここ、これが!?』
実物を目にしたヌットミエのテンションが上限を超えた。
目をキラキラさせながら、
「あの、触ってもいいですか?いえ触らせてくださーい!」
言い終わる前に手が出ていた。
すっ
と触れた瞬間、
バチッ!
銃が発した電気で、ヌットミエの手が弾かれた。
「いった~い!?」
涙目で手をさすっているヌットミエに、
「これは、あちししか触れない、って言おうとしたんです、ほぉ。」
ルゥーアが申し訳なさそうな声で言ってきた。
「ごめんね。
悪いのはわたしだから気にしないで。」
ヌットミエはルゥーアに謝ってから、じっくり銃を見た。
「なんだか、すごい、ですね。」
これまで見たことがなかった形状に目を奪われる。
触れないのがもどかしい。
なんて事を思いながら見つめていたら、ルゥーアが銃に触れて、
「人型形態。」
と発した。
銃が少女へと変わって、
「これで納得したか、お姉さん。」
声を掛けられた。
「は、はい、納得しましたのでございます。」
「なら、はよ手続き済ませてくれへんか。」
「ももも、申し訳ありません、すぐに。」
そう言って、大慌てで登録用紙の確認を終わらせ、
「なーーーっ!?」
られなかった。
最後に書かれたランクを見て思わず叫んでしまったのだ。
「ぼ、冒険者ランク、"SSSSS"って何?」
あまりの衝撃でヌットミエは一瞬意識が飛んでしまったのだった。
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