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BULLET-37:ほ、ほんとうなんですか?
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□■□
「なるほど、そういう事でしたか。」
ルゥーアから話を聞いたギルドの受付嬢・ヌットミエが、少し悩ましげな表情で呟いた。
『でも、アアカッタも自業自得だわ。』
タカ人族の少女、アアカッタに依頼していたモッキーキの討伐がなぜ出来なかったのかはわかった。
けれど、話通りだとアアカッタは邪魔をしていた事になる。
これは厳重注意だ、とヌットミエは考えていた。
「それで、あなた方はモッキーキの魔獣核の買い取りを希望しているのですね?」
「はい、お願いするです、ほぉ。」
「わかりました。
では、まずギルド登録をお願いします。」
「はい、ほぉ。」
席を立ち、移動するヌットミエにルゥーアが慌てて付いて行き、もふぃを頭に乗せたまんまるがゆっくり付いて行った。
□■□
受付カウンターに戻ったヌットミエが、イスに座ったルゥーアの前に登録用の魔道具を置いた。
それは2枚の透明なガラス板で紙をはさみ、下の板には魔石が付けられていた。
「それでは魔石に右の手のひらを当てて下さい。」
ヌットミエに言われ、
「はい、ほぉ。」
かしこまって返事したルゥーアが右手を魔石に乗せた。
すると、上の板が光り、浮かび上がった文字を紙に転写した。
「はい、いいですよ。」
言われてルゥーアが魔石から手を離した。
ヌットミエは魔道具から登録用紙を取り出すと、内容の確認を始めた。
「ルゥーアさん、15歳。
イロメディマ村の出身ですね。」
読み上げられた内容に、
「はい、ほぉ。」
ルゥーアがいちいち返事をしている。
読み進めているうちに、
「え、うそ、これ、、。」
ヌットミエが驚きの声を漏らした。
「ルゥーアさん、これ本当なんですか?」
これ、とヌットミエが指さしたのは装備武器のところだった。
そこには、
装備武器:伝説の武器
と書かれていた。
それを見たルゥーアは焦る事なく、事前の打ち合わせ通り、
「はい、間違いないです、ほぉ。」
言い切った。
「ほほほ、ほんとなんですか!?」
なんか壊れ気味のヌットミエが、
「み、見しぇていただきぇましぇんきゃ?」
噛み噛みでお願いしてきた。
想定通りのリアクションだ、とか思いつつ、
「武器形態、ほぉ。」
ルゥーアがまんまるに触れながら発した。
となりから覗き込んで様子を見ていたまんまるが、銃に姿を変えた。
ルゥーアは手に収まった銃を、
ゴトン!
カウンターの上に置いた。
それを見たヌットミエが目をキラキラさせて、
「あの、触ってもいいですか?いえ触らせてくださーい!」
止める間もなく、銃に触れた。
バチッ!
「いった~い!?」
ヌットミエがしっかりお約束を拾ってくれた。
「なるほど、そういう事でしたか。」
ルゥーアから話を聞いたギルドの受付嬢・ヌットミエが、少し悩ましげな表情で呟いた。
『でも、アアカッタも自業自得だわ。』
タカ人族の少女、アアカッタに依頼していたモッキーキの討伐がなぜ出来なかったのかはわかった。
けれど、話通りだとアアカッタは邪魔をしていた事になる。
これは厳重注意だ、とヌットミエは考えていた。
「それで、あなた方はモッキーキの魔獣核の買い取りを希望しているのですね?」
「はい、お願いするです、ほぉ。」
「わかりました。
では、まずギルド登録をお願いします。」
「はい、ほぉ。」
席を立ち、移動するヌットミエにルゥーアが慌てて付いて行き、もふぃを頭に乗せたまんまるがゆっくり付いて行った。
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受付カウンターに戻ったヌットミエが、イスに座ったルゥーアの前に登録用の魔道具を置いた。
それは2枚の透明なガラス板で紙をはさみ、下の板には魔石が付けられていた。
「それでは魔石に右の手のひらを当てて下さい。」
ヌットミエに言われ、
「はい、ほぉ。」
かしこまって返事したルゥーアが右手を魔石に乗せた。
すると、上の板が光り、浮かび上がった文字を紙に転写した。
「はい、いいですよ。」
言われてルゥーアが魔石から手を離した。
ヌットミエは魔道具から登録用紙を取り出すと、内容の確認を始めた。
「ルゥーアさん、15歳。
イロメディマ村の出身ですね。」
読み上げられた内容に、
「はい、ほぉ。」
ルゥーアがいちいち返事をしている。
読み進めているうちに、
「え、うそ、これ、、。」
ヌットミエが驚きの声を漏らした。
「ルゥーアさん、これ本当なんですか?」
これ、とヌットミエが指さしたのは装備武器のところだった。
そこには、
装備武器:伝説の武器
と書かれていた。
それを見たルゥーアは焦る事なく、事前の打ち合わせ通り、
「はい、間違いないです、ほぉ。」
言い切った。
「ほほほ、ほんとなんですか!?」
なんか壊れ気味のヌットミエが、
「み、見しぇていただきぇましぇんきゃ?」
噛み噛みでお願いしてきた。
想定通りのリアクションだ、とか思いつつ、
「武器形態、ほぉ。」
ルゥーアがまんまるに触れながら発した。
となりから覗き込んで様子を見ていたまんまるが、銃に姿を変えた。
ルゥーアは手に収まった銃を、
ゴトン!
カウンターの上に置いた。
それを見たヌットミエが目をキラキラさせて、
「あの、触ってもいいですか?いえ触らせてくださーい!」
止める間もなく、銃に触れた。
バチッ!
「いった~い!?」
ヌットミエがしっかりお約束を拾ってくれた。
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