33 / 70
BULLET-32:これ、あかんやつや
しおりを挟む
□■□
「おおお、おいしいです、ほぉ。」
ルゥーアがものすごく美味しそうに食べているのに、
「無味無臭やな。
これがなんで美味いんや?
味覚がちゃうんか?」
まんまるはそんな事を言っている。
『味覚に違いとかあったかしらね?』
2人の感想の違いを不思議そうに聞いていて、
『あれ?、まんまるは"無味無臭"と言ってましたわね。
それって味がしな、、。』
まんまるの言葉に何か引っかかるのを感じていたら、
「ああ、そうだったわ。」
重要な事を思い出してしまった。
そんなもふぃの言葉に、
「もふぃさんや、また大事な事を忘れてたんやないやろな?」
まんまるがジト目を向けて、問い掛けてきた。
その圧に、
「えと、その、ね、ちょっとど忘れたのよ。
め~んごね。」
てへぺろな感じでお茶目に言い訳するもふぃが、
がしっ
まんまるにひっつかまれ、
「また、リンクしてもええんやで。」
ドスの利いた声で脅された。
「ひぃ、それだけはやめてほしいのよ。
ちゃんと説明するから、ね。」
とりあえず、しっかり頭を下げて謝った。
□■□
「えと、その、ね、ちょっとど忘れたのよ。
め~んごね。」
てへぺろな感じで言い訳するもふぃに、
『もの凄く、ムカつく。』
真丸のイライラが爆上がった。
がしっ
無造作にもふぃを掴み、
「また、リンクしてもええんやで。」
ドスの利いた声で脅した。
「ひぃ、それだけはやめてほしいのよ。
ちゃんと説明するから、ね。」
必死謝ってくるもふぃに、
「で、何を思い出したんや?」
問い掛けた。
「えと、"五感の設定"、なのよ。」
「またそんなん忘れてたんか。
で、どうするんや?」
「さっきの"人型形態"のところで、、。」
もふぃの説明通りに進めると、
人型形態
├[✓]視覚
├[✓]聴覚
├[ ]嗅覚
├[ ]味覚
└[ ]触覚
こうなっていた。
『視覚と聴覚がデフォって事なんやな。』
と理解し、
「ほんならこれ全部チェック付けたらええんやな?」
もふぃに確認すると、
「嗅覚と味覚はいいんだけど、触覚は、その、痛いわよ。」
そう返された。
「ああ、そっか。
体に当たるんとかが全部感じられてまうんか。」
納得しつつ、ちょっと考えて、
「ちょい確認やけど、この体ってケガとかするん?」
問い掛けた。
「そうね、そもそもが硬いからケガはし難いわね。」
「ケガはせんけど痛いんか。」
ちょっと考えて、
「よっしゃ。」
そう言って、
人型形態
├[✓]視覚
├[✓]聴覚
├[✓]嗅覚
├[✓]味覚
└[ ]触覚
こう設定した。
「とりあえずこれでいっとこか。」
そしてうきうきとパンを肉団子汁に浸し、
かぷっ
食べた。
「おおお、美味いやん。」
ものすごく美味しかった。
肉団子汁は肉の味だけではなかった。
肉団子の中に刻んだいろいろな野菜が入っていた。
その旨味とあいまったお汁が浸したパンに染み込んでいて、口の中いっぱいに幸せが広がった。
「これ、あかんやつや。」
呟き、ぱくぱく食べていたら、
うう~ん
タカ人族の少女が意識を取り戻した。
「おおお、おいしいです、ほぉ。」
ルゥーアがものすごく美味しそうに食べているのに、
「無味無臭やな。
これがなんで美味いんや?
味覚がちゃうんか?」
まんまるはそんな事を言っている。
『味覚に違いとかあったかしらね?』
2人の感想の違いを不思議そうに聞いていて、
『あれ?、まんまるは"無味無臭"と言ってましたわね。
それって味がしな、、。』
まんまるの言葉に何か引っかかるのを感じていたら、
「ああ、そうだったわ。」
重要な事を思い出してしまった。
そんなもふぃの言葉に、
「もふぃさんや、また大事な事を忘れてたんやないやろな?」
まんまるがジト目を向けて、問い掛けてきた。
その圧に、
「えと、その、ね、ちょっとど忘れたのよ。
め~んごね。」
てへぺろな感じでお茶目に言い訳するもふぃが、
がしっ
まんまるにひっつかまれ、
「また、リンクしてもええんやで。」
ドスの利いた声で脅された。
「ひぃ、それだけはやめてほしいのよ。
ちゃんと説明するから、ね。」
とりあえず、しっかり頭を下げて謝った。
□■□
「えと、その、ね、ちょっとど忘れたのよ。
め~んごね。」
てへぺろな感じで言い訳するもふぃに、
『もの凄く、ムカつく。』
真丸のイライラが爆上がった。
がしっ
無造作にもふぃを掴み、
「また、リンクしてもええんやで。」
ドスの利いた声で脅した。
「ひぃ、それだけはやめてほしいのよ。
ちゃんと説明するから、ね。」
必死謝ってくるもふぃに、
「で、何を思い出したんや?」
問い掛けた。
「えと、"五感の設定"、なのよ。」
「またそんなん忘れてたんか。
で、どうするんや?」
「さっきの"人型形態"のところで、、。」
もふぃの説明通りに進めると、
人型形態
├[✓]視覚
├[✓]聴覚
├[ ]嗅覚
├[ ]味覚
└[ ]触覚
こうなっていた。
『視覚と聴覚がデフォって事なんやな。』
と理解し、
「ほんならこれ全部チェック付けたらええんやな?」
もふぃに確認すると、
「嗅覚と味覚はいいんだけど、触覚は、その、痛いわよ。」
そう返された。
「ああ、そっか。
体に当たるんとかが全部感じられてまうんか。」
納得しつつ、ちょっと考えて、
「ちょい確認やけど、この体ってケガとかするん?」
問い掛けた。
「そうね、そもそもが硬いからケガはし難いわね。」
「ケガはせんけど痛いんか。」
ちょっと考えて、
「よっしゃ。」
そう言って、
人型形態
├[✓]視覚
├[✓]聴覚
├[✓]嗅覚
├[✓]味覚
└[ ]触覚
こう設定した。
「とりあえずこれでいっとこか。」
そしてうきうきとパンを肉団子汁に浸し、
かぷっ
食べた。
「おおお、美味いやん。」
ものすごく美味しかった。
肉団子汁は肉の味だけではなかった。
肉団子の中に刻んだいろいろな野菜が入っていた。
その旨味とあいまったお汁が浸したパンに染み込んでいて、口の中いっぱいに幸せが広がった。
「これ、あかんやつや。」
呟き、ぱくぱく食べていたら、
うう~ん
タカ人族の少女が意識を取り戻した。
0
お気に入りに追加
15
あなたにおすすめの小説
蘇生魔法を授かった僕は戦闘不能の前衛(♀)を何度も復活させる
フルーツパフェ
大衆娯楽
転移した異世界で唯一、蘇生魔法を授かった僕。
一緒にパーティーを組めば絶対に死ぬ(死んだままになる)ことがない。
そんな口コミがいつの間にか広まって、同じく異世界転移した同業者(多くは女子)から引っ張りだこに!
寛容な僕は彼女達の申し出に快諾するが条件が一つだけ。
――実は僕、他の戦闘スキルは皆無なんです
そういうわけでパーティーメンバーが前衛に立って死ぬ気で僕を守ることになる。
大丈夫、一度死んでも蘇生魔法で復活させてあげるから。
相互利益はあるはずなのに、どこか鬼畜な匂いがするファンタジー、ここに開幕。
転生しても山あり谷あり!
tukisirokou
ファンタジー
「転生前も山あり谷ありの人生だったのに転生しても山あり谷ありの人生なんて!!」
兎にも角にも今世は
“おばあちゃんになったら縁側で日向ぼっこしながら猫とたわむる!”
を最終目標に主人公が行く先々の困難を負けずに頑張る物語・・・?
魔力値1の私が大賢者(仮)を目指すまで
ひーにゃん
ファンタジー
誰もが魔力をもち魔法が使える世界で、アンナリーナはその力を持たず皆に厭われていた。
運命の【ギフト授与式】がやってきて、これでまともな暮らしが出来るかと思ったのだが……
与えられたギフトは【ギフト】というよくわからないもの。
だが、そのとき思い出した前世の記憶で【ギフト】の使い方を閃いて。
これは少し歪んだ考え方の持ち主、アンナリーナの一風変わった仲間たちとの日常のお話。
冒険を始めるに至って、第1章はアンナリーナのこれからを書くのに外せません。
よろしくお願いします。
この作品は小説家になろう様にも掲載しています。
チョロイン2人がオイルマッサージ店でNTR快楽堕ちするまで【完結】
白金犬
ファンタジー
幼馴染同士パーティーを組んで冒険者として生計を立てている2人、シルフィとアステリアは王都でのクエストに一区切りをつけたところだった。
故郷の村へ馬車が出るまで王都に滞在する彼女らは、今流行りのオイルマッサージ店の無料チケットを偶然手に入れる。
好奇心旺盛なシルフィは物珍しさから、故郷に恋人が待っているアステリアは彼のためにも綺麗になりたいという乙女心からそのマッサージ店へ向かうことに。
しかしそこで待っていたのは、真面目な冒険者2人を快楽を貪る雌へと変貌させる、甘くてドロドロとした淫猥な施術だった。
シルフィとアステリアは故郷に戻ることも忘れてーー
★登場人物紹介★
・シルフィ
ファイターとして前衛を支える元気っ子。
元気活発で天真爛漫なその性格で相棒のアステリアを引っ張っていく。
特定の相手がいたことはないが、人知れず恋に恋い焦がれている。
・アステリア(アスティ)
ヒーラーとして前衛で戦うシルフィを支える少女。
真面目で誠実。優しい性格で、誰に対しても物腰が柔らかい。
シルフィと他にもう1人いる幼馴染が恋人で、故郷の村で待っている。
・イケメン施術師
大人気オイルマッサージ店の受付兼施術師。
腕の良さとその甘いマスクから女性客のリピート必至である。
アステリアの最初の施術を担当。
・肥満施術師
大人気オイルマッサージ店の知らざれる裏の施術師。
見た目が醜悪で女性には生理的に受け付けられないような容姿のためか表に出てくることはないが、彼の施術を受けたことがある女性客のリピート指名率は90%を超えるという。
シルフィの最初の施術を担当。
・アルバード
シルフィ、アステリアの幼馴染。
アステリアの恋人で、故郷の村で彼女らを待っている。
平民として生まれた男、努力でスキルと魔法が使える様になる。〜イージーな世界に生まれ変わった。
モンド
ファンタジー
1人の男が異世界に転生した。
日本に住んでいた頃の記憶を持ったまま、男は前世でサラリーマンとして長年働いてきた経験から。
今度生まれ変われるなら、自由に旅をしながら生きてみたいと思い描いていたのだ。
そんな彼が、15歳の成人の儀式の際に過去の記憶を思い出して旅立つことにした。
特に使命や野心のない男は、好きなように生きることにした。
ズボラ通販生活
ice
ファンタジー
西野桃(にしのもも)35歳の独身、オタクが神様のミスで異世界へ!貪欲に通販スキル、時間停止アイテムボックス容量無限、結界魔法…さらには、お金まで貰う。商人無双や!とか言いつつ、楽に、ゆるーく、商売をしていく。淋しい独身者、旦那という名の奴隷まで?!ズボラなオバサンが異世界に転移して好き勝手生活する!
チートスキルを貰って転生したけどこんな状況は望んでない
カナデ
ファンタジー
大事故に巻き込まれ、死んだな、と思った時には真っ白な空間にいた佐藤乃蒼(のあ)、普通のOL27歳は、「これから異世界へ転生して貰いますーー!」と言われた。
一つだけ能力をくれるという言葉に、せっかくだから、と流行りの小説を思い出しつつ、どんなチート能力を貰おうか、とドキドキしながら考えていた。
そう、考えていただけで能力を決定したつもりは無かったのに、気づいた時には異世界で子供に転生しており、そうして両親は襲撃されただろう荷馬車の傍で、自分を守るかのように亡くなっていた。
ーーーこんなつもりじゃなかった。なんで、どうしてこんなことに!!
その両親の死は、もしかしたら転生の時に考えていたことが原因かもしれなくてーーーー。
自分を転生させた神に何度も繰り返し問いかけても、嘆いても自分の状況は変わることはなく。
彼女が手にしたチート能力はーー中途半端な通販スキル。これからどう生きたらいいのだろう?
ちょっと最初は暗めで、ちょっとシリアス風味(はあまりなくなります)な異世界転生のお話となります。
(R15 は残酷描写です。戦闘シーンはそれ程ありませんが流血、人の死がでますので苦手な方は自己責任でお願いします)
どんどんのんびりほのぼのな感じになって行きます。(思い出したようにシリアスさんが出たり)
チート能力?はありますが、無双ものではありませんので、ご了承ください。
今回はいつもとはちょっと違った風味の話となります。
ストックがいつもより多めにありますので、毎日更新予定です。
力尽きたらのんびり更新となりますが、お付き合いいただけたらうれしいです。
5/2 HOT女性12位になってました!ありがとうございます!
5/3 HOT女性8位(午前9時)表紙入りしてました!ありがとうございます!
5/3 HOT女性4位(午後9時)まで上がりました!ありがとうございます<(_ _)>
5/4 HOT女性2位に起きたらなってました!!ありがとうございます!!頑張ります!
5/5 HOT女性1位に!(12時)寝ようと思ってみたら驚きました!ありがとうございます!!
若返ったおっさん、第2の人生は異世界無双
たまゆら
ファンタジー
事故で死んだネトゲ廃人のおっさん主人公が、ネトゲと酷似した異世界に転移。
ゲームの知識を活かして成り上がります。
圧倒的効率で金を稼ぎ、レベルを上げ、無双します。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる