25 / 70
BULLET-24:サルとの遭遇!?
しおりを挟む
□■□
ドン!
「うひゃ、ほぉ!?」
ルゥーアがバランスを崩し、奇声を上げながら撃った弾丸は、サルっぽい魔獣(大きさはゴリラくらい)から大きく外れて飛んでいった。
「多重落雷ー!」
もふぃが魔法で複数の雷を落としたが、あっさり避けられ、
「ああもう、ちょこまか動かないでよ!」
イラついている。
『サル魔獣、めっさすばしっこいやん。』
真丸もかなり焦っていた。
たまたま跳弾で方向が変わった弾丸が当たり、2体倒した。
けれど、残り3体を倒す事が出来なかった。
ルゥーアが弾倉を抜いて弾丸を装填した。
その時、
『なんとか、せな、、んん、なんやこの、感覚。。』
真丸の体になんらかの異変が起こった。
□■□
少し前。
「あ、あっついです、ほぉ。。」
「あっつい、のよ。。」
ルゥーアともふぃが暑さでふらふらになっていた。
商業都市ドヨギンハンに向かって歩き出した。
日陰のない道をルゥーアともふぃは水分を補給しながら進んでいた。
けれど、飲めば飲むほど汗になり、どんどんと疲弊していった。
「ちょっとルゥーア、この辺にオアシスがあるはずなのよ。
フクロウの目で探してくれません?」
まんまるの頭の上でぐたっとなっているもふぃがルゥーアに声を掛けた。
「わかった、ほぉ。。」
疲れた声で返事をしたルゥーアが目だけフクロウの目にして遠くの方まで探っていたら、
「あ、きっとあれです、ほぉ!」
急に元気な声になった。
「あっちの方に見えたです、ほぉ。
ここからだと、1時間くらいです、ほぉ。」
その報告に、
「よかったぁ、記憶は間違ってなかったわね。
ほら、急ぐわよ。」
同じように元気になったもふぃが促した。
走り出すルゥーアを追って走る真丸が、
「しっかし、そんな暑いんやろか?」
ぽそっと呟いた。
もふぃは真丸の体が熱いからと、ルゥーアの頭の上に移動している。
まぁ、真丸はそもそも銃なので人間的な感覚はなくなっているのだが。
「はぁ、はぁ、はぁ、ほぉ。。」
走っていた足もすぐに止まり、歩きに歩いて、やっとオアシスにたどり着いた。
「着いたです、ほぉ!」
「着きましたわ!」
ルゥーアは水辺に膝をつけると、顔に水を掛けた。
もふぃは泉に飛び込んで、
「はぁぁ、生き返るわ!」
器用に泳いでいる。
顔を洗い、喉を潤して木陰で休んでいるルゥーアに、
「ルゥーア、なんか嫌な感じがするんやけど。」
まんまるが声を掛けてきた。
「そうなんです、ほぉ?」
ルゥーアがのんびりした声で答えた時、
ガサガサッ
と音がして、
ウキッ
ウキキーッ
鳴き声と共に5体のサルっぽい魔獣が姿を現した。
"何、俺らの縄張りに入ってきてんだよ"
って雰囲気を醸し出している。
「逃げんで!」
まんまるが声を掛け、ルゥーアの手を引いて立ち上がらせた。
慌てて泉から上がってきたもふぃを掴んで逃げ、ようとしたが1体が前に回り込んできた。
「獲物認定されたみたいやな。
しゃーないな、やるで。
ルゥーア、うちを銃に!」
「はい、ほぉ。
武器形態、ほぉ!」
ルゥーアの言葉で触れていたまんまるが銃に姿を変え、
『撃ち!』
指示された。
「はい、ほぉ!」
慌て気味に安全装置を解除し、
ドン!
撃ったが、弾丸はサルっぽい魔獣の耳を掠めて飛んでいき、それが開戦の合図になった。
ドン!
「うひゃ、ほぉ!?」
ルゥーアがバランスを崩し、奇声を上げながら撃った弾丸は、サルっぽい魔獣(大きさはゴリラくらい)から大きく外れて飛んでいった。
「多重落雷ー!」
もふぃが魔法で複数の雷を落としたが、あっさり避けられ、
「ああもう、ちょこまか動かないでよ!」
イラついている。
『サル魔獣、めっさすばしっこいやん。』
真丸もかなり焦っていた。
たまたま跳弾で方向が変わった弾丸が当たり、2体倒した。
けれど、残り3体を倒す事が出来なかった。
ルゥーアが弾倉を抜いて弾丸を装填した。
その時、
『なんとか、せな、、んん、なんやこの、感覚。。』
真丸の体になんらかの異変が起こった。
□■□
少し前。
「あ、あっついです、ほぉ。。」
「あっつい、のよ。。」
ルゥーアともふぃが暑さでふらふらになっていた。
商業都市ドヨギンハンに向かって歩き出した。
日陰のない道をルゥーアともふぃは水分を補給しながら進んでいた。
けれど、飲めば飲むほど汗になり、どんどんと疲弊していった。
「ちょっとルゥーア、この辺にオアシスがあるはずなのよ。
フクロウの目で探してくれません?」
まんまるの頭の上でぐたっとなっているもふぃがルゥーアに声を掛けた。
「わかった、ほぉ。。」
疲れた声で返事をしたルゥーアが目だけフクロウの目にして遠くの方まで探っていたら、
「あ、きっとあれです、ほぉ!」
急に元気な声になった。
「あっちの方に見えたです、ほぉ。
ここからだと、1時間くらいです、ほぉ。」
その報告に、
「よかったぁ、記憶は間違ってなかったわね。
ほら、急ぐわよ。」
同じように元気になったもふぃが促した。
走り出すルゥーアを追って走る真丸が、
「しっかし、そんな暑いんやろか?」
ぽそっと呟いた。
もふぃは真丸の体が熱いからと、ルゥーアの頭の上に移動している。
まぁ、真丸はそもそも銃なので人間的な感覚はなくなっているのだが。
「はぁ、はぁ、はぁ、ほぉ。。」
走っていた足もすぐに止まり、歩きに歩いて、やっとオアシスにたどり着いた。
「着いたです、ほぉ!」
「着きましたわ!」
ルゥーアは水辺に膝をつけると、顔に水を掛けた。
もふぃは泉に飛び込んで、
「はぁぁ、生き返るわ!」
器用に泳いでいる。
顔を洗い、喉を潤して木陰で休んでいるルゥーアに、
「ルゥーア、なんか嫌な感じがするんやけど。」
まんまるが声を掛けてきた。
「そうなんです、ほぉ?」
ルゥーアがのんびりした声で答えた時、
ガサガサッ
と音がして、
ウキッ
ウキキーッ
鳴き声と共に5体のサルっぽい魔獣が姿を現した。
"何、俺らの縄張りに入ってきてんだよ"
って雰囲気を醸し出している。
「逃げんで!」
まんまるが声を掛け、ルゥーアの手を引いて立ち上がらせた。
慌てて泉から上がってきたもふぃを掴んで逃げ、ようとしたが1体が前に回り込んできた。
「獲物認定されたみたいやな。
しゃーないな、やるで。
ルゥーア、うちを銃に!」
「はい、ほぉ。
武器形態、ほぉ!」
ルゥーアの言葉で触れていたまんまるが銃に姿を変え、
『撃ち!』
指示された。
「はい、ほぉ!」
慌て気味に安全装置を解除し、
ドン!
撃ったが、弾丸はサルっぽい魔獣の耳を掠めて飛んでいき、それが開戦の合図になった。
0
お気に入りに追加
15
あなたにおすすめの小説

幸福の魔法使い〜ただの転生者が史上最高の魔法使いになるまで〜
霊鬼
ファンタジー
生まれつき魔力が見えるという特異体質を持つ現代日本の会社員、草薙真はある日死んでしまう。しかし何故か目を覚ませば自分が幼い子供に戻っていて……?
生まれ直した彼の目的は、ずっと憧れていた魔法を極めること。様々な地へ訪れ、様々な人と会い、平凡な彼はやがて英雄へと成り上がっていく。
これは、ただの転生者が、やがて史上最高の魔法使いになるまでの物語である。
(小説家になろう様、カクヨム様にも掲載をしています。)

神に異世界へ転生させられたので……自由に生きていく
霜月 祈叶 (霜月藍)
ファンタジー
小説漫画アニメではお馴染みの神の失敗で死んだ。
だから異世界で自由に生きていこうと決めた鈴村茉莉。
どう足掻いても異世界のせいかテンプレ発生。ゴブリン、オーク……盗賊。
でも目立ちたくない。目指せフリーダムライフ!

テンプレな異世界を楽しんでね♪~元おっさんの異世界生活~【加筆修正版】
永倉伊織
ファンタジー
神の力によって異世界に転生した長倉真八(39歳)、転生した世界は彼のよく知る「異世界小説」のような世界だった。
転生した彼の身体は20歳の若者になったが、精神は何故か39歳のおっさんのままだった。
こうして元おっさんとして第2の人生を歩む事になった彼は異世界小説でよくある展開、いわゆるテンプレな出来事に巻き込まれながらも、出逢いや別れ、時には仲間とゆる~い冒険の旅に出たり
授かった能力を使いつつも普通に生きていこうとする、おっさんの物語である。
◇ ◇ ◇
本作は主人公が異世界で「生活」していく事がメインのお話しなので、派手な出来事は起こりません。
序盤は1話あたりの文字数が少なめですが
全体的には1話2000文字前後でサクッと読める内容を目指してます。
八十神天従は魔法学園の異端児~神社の息子は異世界に行ったら特待生で特異だった
根上真気
ファンタジー
高校生活初日。神社の息子の八十神は異世界に転移してしまい危機的状況に陥るが、神使の白兎と凄腕美人魔術師に救われ、あれよあれよという間にリュケイオン魔法学園へ入学することに。期待に胸を膨らますも、彼を待ち受ける「特異クラス」は厄介な問題児だらけだった...!?日本の神様の力を魔法として行使する主人公、八十神。彼はその異質な能力で様々な苦難を乗り越えながら、新たに出会う仲間とともに成長していく。学園×魔法の青春バトルファンタジーここに開幕!
伯爵令嬢の秘密の知識
シマセイ
ファンタジー
16歳の女子高生 佐藤美咲は、神のミスで交通事故に巻き込まれて死んでしまう。異世界のグランディア王国ルナリス伯爵家のミアとして転生し、前世の記憶と知識チートを授かる。魔法と魔道具を秘密裏に研究しつつ、科学と魔法を融合させた夢を追い、小さな一歩を踏み出す。
理系が転生したら非科学的存在 (魔物)でした【前半部完】
秋人司
ファンタジー
「ちょっと待て。せめて質量保存則は成り立ってくれ、頼むから!!」
地球上のとある場所で、とある男が死んだ。それは至ってありふれた事象。
だが、なぜか男は異世界に転生し、よりにもよって非科学的存在 (魔物)になってしまった!?
「そもそも、なんで動植物が地球のそれと一緒なんだっ」
「この不思議エネルギー(魔力)は果たして波なのか? 反射するのか? 媒介粒子はなんなんだ。というか、物理法則に干渉するエネルギーに、物理的定義が適用できんのか??」
仮にも理系としてツッコミどころは満載だが、男はあらゆる疑問から全力で目を逸らし、新しい生を気軽に()生きることにする――。
理系モノ異世界転生奇譚。
かつバディものです!
どうぞ!!
【以下。あらすじ的な蛇足】
異世界転生した男が“とある事情”でともに行動することになったのは、外見エルフの気難しい青年。彼は鬱陶しい周囲からの偏見や権力争いも、優れた魔力と文武の才で淡々と乗り越えてきた過去を持つ。
時に対立し、憎まれ口もたたき合うが、それでも彼らは一蓮托生。国から課される任務に従い、各地を巡る。――そして、行く先々でまるで仕組まれたように“非科学的存在”と出会い、やがて世界の秘密を徐々に知っていくことに。
量子論およびマルチバース宇宙論、五行思想に神の存在。
そもそもこの世界の魔力とは、魔物とは、一体なんなのか。
男を含めた非科学的存在に共通する不可思議な点。
失われた記憶。
一方その頃、国の中枢では。
次期王位継承権をめぐり何やら暗雲が立ち込めていて……?
相棒の過去や明かされない出自、王都での政変。
男とその相棒、そして集っていく仲間たち。
彼らの関係性を主軸としたファンタジー戦記。
テンプレに見せかけた非テンプレですが、よろしければご一読。
「いいね」、コメント等いただけましたら望外の喜びです!
ちなみに、小説家になろうでは137話まで投稿しています!

とあるおっさんのVRMMO活動記
椎名ほわほわ
ファンタジー
VRMMORPGが普及した世界。
念のため申し上げますが戦闘も生産もあります。
戦闘は生々しい表現も含みます。
のんびりする時もあるし、えぐい戦闘もあります。
また一話一話が3000文字ぐらいの日記帳ぐらいの分量であり
一人の冒険者の一日の活動記録を覗く、ぐらいの感覚が
お好みではない場合は読まれないほうがよろしいと思われます。
また、このお話の舞台となっているVRMMOはクリアする事や
無双する事が目的ではなく、冒険し生きていくもう1つの人生が
テーマとなっているVRMMOですので、極端に戦闘続きという
事もございません。
また、転生物やデスゲームなどに変化することもございませんので、そのようなお話がお好みの方は読まれないほうが良いと思われます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる