転生したら銃になってもた!?〜剣と魔法の世界に現れた最強兵器と飛べないフクロウ少女〜

じゅんてぃぃ

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BULLET-23:長いわ!

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 □■□

 ルゥーアともふぃの話はいろいろ脱線しながら、やっと終わった。
 やりきった、って感じの1人と1匹を見ながら、真丸まんまるは話の内容を整理し、

「ようするに、
 ・ルゥーアの双子の妹レェーイは聖なる巫女の1人
 ・フクロウ人族の双子はものすごく珍しい
 ・聖なる巫女は全部で5人
 ・聖都ミロックーバからレェーイが連れ去られた
 ・5人の巫女は魔獣大王の召喚魔法に必要
 ・超魔獣インビダハーブというものすごい魔獣を召喚して、魔獣だけの世界にしようとしている
 ・魔獣大王や超魔獣を倒せるのは"伝説の最強武器まんまる"だけ
 で、ええんか?」

 確認の声を掛けた。

「そうね、そんな感じでいいと思うわ。」

 もふぃの返しに、ルゥーアがうんうんとうなづいている。
 答えを聞いた真丸まんまるがうつむき黙り込んだ。
 よく見るとこぶしがぷるぷるしている。
 そう、真丸まんまるは、

「お前ら、ええ加減にしときや!
 こんだけの事話すのに、どんだけかけてんねん!
 お日さんが1周回ってまうわ!」

 めっちゃ怒っていた。
 だらだらと話していた1人と1匹にぶち切れていたのだ。

「ひゃー、ごめんなさい、ほぉ。」

「あんた、カルシウム足りてないんじゃない?」

 ルゥーアは即座にあやまり、もふぃはしっかり"火に油を注いだ"。

 プチ!

 がしっ

「でりゃーーーっ!」

「うひょぉぉぉぉぉ!」

 真丸まんまるが切れて、もふぃを鷲掴わしづかみ、空高く投げ放った。
 悲鳴を響かせながら、もふぃが、

 キラッ

 光になった。
 ような気がしただけで、そこそこの高さまで上がり、

「いやぁぁぁぁぁ!」

 涙とよだれと悲鳴と共に落ちてきて、

 べちゃ

 地面に張り付いた。

 □■□

 怒声どせいをあびせてくるまんまるに、

「ひゃー、ごめんなさい、ほぉ。」

 ルゥーアは即座にあやまったのだが、

『ああ、なんかムカつくわ。』

 なんて事を思ってしまったもふぃは、

「あんた、カルシウム足りてないんじゃない?」

 言わない方がいい事を口走くちばしってしまった。
 ら、まんまるが沸騰ふっとうし、

 がしっ

 もふぃを鷲掴わしづかんだ。

『え!?』

 と、びっくりした瞬間、

「でりゃーーーっ!」

 まんまるがもふぃを空に向けて放り投げた。

「うひょぉぉぉぉぉ!」

『変な声でたーーー。』

 変な悲鳴を上げながら空高く、は上がらず、

『あら?あらあらあらら?』

 そこそこの高さで止まった。

『びっくりしたぁ、ま、お子様パワーなら、こんなも、の、、。』

 なんて事を考えていたら、

「いやぁぁぁぁぁ!」

 落ちていった。

『しぬしぬしぬーーー!』

 とか思ってるうちに、

 べちゃ

 地面に張り付いた。

「ちょっとあんた、しんだらどうしてくれるのよ!」

 ぷんすか文句を言ったが、

「加護ってのがあるんやろ?」

 さらっと返された。

「だからって投げる事ないでしょ。」

「なんや、反省してへんみたいやな。」

「ななな、何しようって言うのよ。」

 ちょいびびりながら、言い返すもふぃに、

「あんま偉そうにしよったら、"バラす"で。」

 まんまるが言い放った。
 その言葉に、

「ちょ、それは。。」

 言葉がつまった。

「けど、うちはええんか?」

「ふ、不可抗力、だし、多分。。」

「ま、そんなんええわ。」

 そう言って、まんまるがもふぃをつかんで、自分の頭に乗せ、

「で、これからどしたらええん?」

 と問い掛けてきた。

「そうね、ここからなら商業都市ドヨギンハンが近いわね。
 そこに向かいましょう。」

「了解や。
 ほなルゥーア、行こか。」

「はい、ほぉ。」

 こうして2人と1匹の最初の目的地が決まった。
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