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BULLET-15:よし、誤魔化せた
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□■□
「はぁぁぁぁぁ。。」
モニターの映像を見ながら、上位女神オツトゥーリがものすごく大きなため息を漏らした。
「いくら緊急事態だったとはいえ、女神アセティールを地上に送って良かったのかしら?
良かった、わよね?」
心配そうな表情で、ななめ後ろで同じように映像を見ている女神秘書のキルウィットに声を掛けた。
「私が意見できる事ではありませんが、、大丈夫、ではないように思います。」
まじめに考察して返してきたキルウィットの言葉に、
「そうだよね、ダメだよね。
でも、女神アセティールしか暇そうなのがいなかったのよぉ。」
上位女神オツトゥーリが不安全開の表情で返した。
「あんなのが妹かと思うと、ほんと情けないわ。。」
「心中お察しいたします。」
「あなたのような優秀な人が妹なら良かったのに。」
そんな事を話しているうちに、女神アセティールが地上に着いた。
「あれが魔獣四天王ですね。
うまく遭遇させられたようです。」
「このまま、うまく事が運べば良いのですが。」
「そういうのは言っちゃダメ~。」
とか言ってるうちに魔獣が逃げた。
そして、
【わたし?
わたしは”女神アセティール”よ!】
さっそくやらかしていた。
□■□
言ってやった、と心の中、だけじゃなく実際にも胸を張ってどやっていたアセティールは、
”正体がバレたら女神に戻れない”
と言われていたのを思い出した。
『あれ、今名乗っちゃった?
え、え、これダメなやつ!?』
心の中でパニくった。
なんとかしなければ、と必死に考える。
考えて考えて考えて、
「そう、”女神アセティール様”に遣わされた、”もふぃ”よ!」
強引にごまかした。
ごまかせた、はず。
「あ、あの、”女神アセティール様”ってどなたです、ほぉ?」
不思議そうに見つめる少女に問い掛けられた。
『あれ?わたし有名じゃ、ない?
”女神アセティール”をご存知、ない?
いやいやいや、おかしいでしょ。』
とか口に出さずに考えてたら、
「”女神オツトゥーリ様”じゃないんです、ほぉ?」
そう言われた。
そう、だった。
この世界で名が通っているのは”女神オツトゥーリ”だった。
やらかした。
とか、思いながらも、
「そそそ、そうなの、”女神アセティール様”は”女神オツトゥーリ様”の妹様なのよ。」
がんばって言い訳を重ねた。
□■□
「わたし?
わたしは”女神アセティール”よ!」
と、目の前に現れた”もふもるん”が言っている。
※"もふもるん"はモルモットの倍くらいの大きさの小型魔獣
あれ?もふもるんってしゃべれたっけ?
そんな事を考えていたルゥーアは重大な事を思い出した。
「あ、あの、”女神アセティール様”ってどなたです、ほぉ?」
そう、この世界の女神は”オツトゥーリ”様で、”アセティール”なんて女神は知らなかった。
と思って問い掛けてみたが返事がない。
改めて、
「”女神オツトゥーリ様”じゃないんです、ほぉ?」
問い掛けると、
「そそそ、そうなの、”女神アセティール様”は”女神オツトゥーリ様”の妹様なのよ。」
そんな答えが返ってきた。
あきらかに動揺している。
かかわらない方が良いのでは?
なんて考えていたら、
『なんか怪しそうやけど、ゴリっぽいの追い返した力は本物ぽかったし、話だけでも聞いといたら?』
まんまるの言葉が聞こえた。
ルゥーアは小さく頷き、
「それで、えっと"もふぃ"、さんは、あちしらに、ご用なんだ、ほぉ?」
とりあえず尋ねてみた。
「はぁぁぁぁぁ。。」
モニターの映像を見ながら、上位女神オツトゥーリがものすごく大きなため息を漏らした。
「いくら緊急事態だったとはいえ、女神アセティールを地上に送って良かったのかしら?
良かった、わよね?」
心配そうな表情で、ななめ後ろで同じように映像を見ている女神秘書のキルウィットに声を掛けた。
「私が意見できる事ではありませんが、、大丈夫、ではないように思います。」
まじめに考察して返してきたキルウィットの言葉に、
「そうだよね、ダメだよね。
でも、女神アセティールしか暇そうなのがいなかったのよぉ。」
上位女神オツトゥーリが不安全開の表情で返した。
「あんなのが妹かと思うと、ほんと情けないわ。。」
「心中お察しいたします。」
「あなたのような優秀な人が妹なら良かったのに。」
そんな事を話しているうちに、女神アセティールが地上に着いた。
「あれが魔獣四天王ですね。
うまく遭遇させられたようです。」
「このまま、うまく事が運べば良いのですが。」
「そういうのは言っちゃダメ~。」
とか言ってるうちに魔獣が逃げた。
そして、
【わたし?
わたしは”女神アセティール”よ!】
さっそくやらかしていた。
□■□
言ってやった、と心の中、だけじゃなく実際にも胸を張ってどやっていたアセティールは、
”正体がバレたら女神に戻れない”
と言われていたのを思い出した。
『あれ、今名乗っちゃった?
え、え、これダメなやつ!?』
心の中でパニくった。
なんとかしなければ、と必死に考える。
考えて考えて考えて、
「そう、”女神アセティール様”に遣わされた、”もふぃ”よ!」
強引にごまかした。
ごまかせた、はず。
「あ、あの、”女神アセティール様”ってどなたです、ほぉ?」
不思議そうに見つめる少女に問い掛けられた。
『あれ?わたし有名じゃ、ない?
”女神アセティール”をご存知、ない?
いやいやいや、おかしいでしょ。』
とか口に出さずに考えてたら、
「”女神オツトゥーリ様”じゃないんです、ほぉ?」
そう言われた。
そう、だった。
この世界で名が通っているのは”女神オツトゥーリ”だった。
やらかした。
とか、思いながらも、
「そそそ、そうなの、”女神アセティール様”は”女神オツトゥーリ様”の妹様なのよ。」
がんばって言い訳を重ねた。
□■□
「わたし?
わたしは”女神アセティール”よ!」
と、目の前に現れた”もふもるん”が言っている。
※"もふもるん"はモルモットの倍くらいの大きさの小型魔獣
あれ?もふもるんってしゃべれたっけ?
そんな事を考えていたルゥーアは重大な事を思い出した。
「あ、あの、”女神アセティール様”ってどなたです、ほぉ?」
そう、この世界の女神は”オツトゥーリ”様で、”アセティール”なんて女神は知らなかった。
と思って問い掛けてみたが返事がない。
改めて、
「”女神オツトゥーリ様”じゃないんです、ほぉ?」
問い掛けると、
「そそそ、そうなの、”女神アセティール様”は”女神オツトゥーリ様”の妹様なのよ。」
そんな答えが返ってきた。
あきらかに動揺している。
かかわらない方が良いのでは?
なんて考えていたら、
『なんか怪しそうやけど、ゴリっぽいの追い返した力は本物ぽかったし、話だけでも聞いといたら?』
まんまるの言葉が聞こえた。
ルゥーアは小さく頷き、
「それで、えっと"もふぃ"、さんは、あちしらに、ご用なんだ、ほぉ?」
とりあえず尋ねてみた。
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