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社会人になってから。

嫉妬 6

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しばらくそのまま余韻にひたっていたのだけれど、さすがに私のナカから流れ出るものをそのままにしておくのはよくないしとバスルームに向かった。

さっきはカラダしか洗っていなかったので髪もカラダも洗ってもう一度花びらもいれてお湯もはって浸かることにした。

「やっぱりこの色がりおには似合うね・・・」

花びらを掬いながらあきおさんはうれしそうに言う。

「ありがと・・・・」

今日は散財してもらっちゃっていることにやっぱり少し気後れしたのだけれど、気にしないでと言うあきおさんに甘えることにした。

「でもなー・・・・・」

あきおさんが花びらいりのお湯を私にピチャピチャとかけながらブツブツ言っていた。

「なに?」

「やっぱりりおなの会社のオトコたちがうらやましすぎて心配や・・・」

「またー」

私はまだきてもいない同期のことなんて気にもかけていなかったから。

お互い仕事が忙しくてなかなか会えないということを含めてあきおさんがこの先に自信がなかったのだということに私は気付けなかったのだ。

また花びらを片付けてお湯をおとしてからバスルームを出た。
髪を乾かしている間にあきおさんはベッドの乱れをなおしてくれていた。
バスタオルを一枚いれていたおかげでバスローブは着れる状態だったので汚れてしまったバスタオルをざっと水洗いしてバスルームに干して戻ると冷蔵庫にはいっていたコーラをあきおさんが飲んでいた。

「これ飲んだら歯磨きしていつ寝ちゃってもいいようにしようか。」

コーラを受け取りながらその意味を理解してドキリとした。

「うん。」

全部は飲めなかったので冷蔵庫に戻して歯磨きをしてからベッドにもぐりこんだ。

・・・結局いつ眠ったのかわからないくらい空が白んでくるまで何度も求められ、私は数えきれないくらいイかされた。

窓の外が白んできたころにようやく二人とも少し眠った。

目が覚めると私を抱きしめたまま寝てしまったあきおさんの寝顔が目の前にあった。
起こしてしまわないようにベッドから出ようとしたのだけれど気づいてしまってまたベッドに引き戻された。

「おはよ・・・・」

「おはよう。」

「ねぇ・・・・朝ってこうなるの知ってるよね?」

右手をつかまれてそこに手をもっていかれる。

「知ってるけど・・・またそんな気分になる?」

さすがにちょっと気だるくて聞いてみた。

「いや・・・さすがに無理・・・」

「だよね・・・」

顔を見合わせてプッと二人笑った。

「ごめん、ヤりすぎたよね。莉緒菜は大丈夫?」

腰が少しだるくてあきおさんが何度もはいっていたそこはまだつながっているかのような感覚があってへんな感じで。

「なんとか大丈夫。」

「ここにモーニング持ってきてもらって時間ギリギリまでゆっくりさせてもらおう。」

そう言ってあきおさんはフロントへ電話をしに立ち上がった。

時計をみるとまだ7時過ぎ。
でもお腹がすいていたのでモーニングを準備でき次第もってきてもらうことにしてバスローブのままあきおさんがつけてくれたテレビをみていた。

しばらくするとチャイムがなってモーニングが運ばれてきた。

さすが老舗のホテルというかんじのモーニングで
フレンチトーストがめちゃくちゃおいしかった。

チェックアウトは12時で大丈夫だったのでそれまでは部屋でゆっくりすることにした。

ベッドの上でイチャイチャしながら過ごしてチェックアウトした。

せっかくだからとハーブ園に寄ってから夕方には帰宅した。
あきおさんはお店に寄るというので私は住宅街の端のほうでおろしてもらって家に帰った。

また二人で旅行でもできたらいいねと言ってわかれたのだけれど、
その日は来ないままになってしまった。



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