上 下
175 / 244
メイデスの森へ!

175 もうこんなに濡れてる!

しおりを挟む

 百七十五話  もうこんなに濡れてる!


 ウルゼッタの演説を聞いたエルフたちの間で話し合いが行われていた。

 
 「確かにー…アンネ様はこれまで色々私たちにお力添えしてくれていたー…このまま続けていただいても大丈夫なのかも」
 
 「いやでもハイエルフよ!? 私たちでは想像もつかないような災厄が訪れるかも…!」

 「だからそれは初代ハイエルフのナルテュが起こしたことが大きすぎただけで、実際はエルフハイエルフ関係ないのでは…!」


 しかし話し合いは平行線。未だ結論が出ずにいる。
 

 「ねぇナタリーちゃん、ウルちゃん。みーちゃん、早くヤマタイ国行きたい」


 ヒミコが私とウルゼッタの服を引っ張る。


 「え、あ…そうだね」

 「しかしこの結末を見届けない限りはー…」


 「でもみーちゃんたちには何もできることないって思うけど…」


 ヒミコがエルフたちに視線を向ける。


 「まぁ確かにヒミコちゃんの言ってることも一理あるけどー…」


 ここに私たちがいたところで何の解決にもならない。むしろ邪魔なのかな…。


 「え、どうするウルゼッタ」

 「そうですわね…私たちがいることで出来ない話もあるかもしれませんしね」


 ウルゼッタと悩み考えていると、ナルテュがパンと手を鳴らした。
 皆の視線がナルテュへと集まる。


 『ではこうするのじゃ。ここにいる人間たちを新しく進行してきた敵と見立てて防衛してみよ。それでどうしても無理となった時にこのアンネー…姫が必要かどうか見極めればいいのではないか?』


 「えええええ!!!???」


 『それいいね☆この子達ならその役目、申し分ないと思うよ!』


 ペヤンティーナが満面の笑みで指を鳴らす。


 「そうだな。私たちでどこまでいけるかそれで分かるしー…うまくいけば新たな姫候補も探せるかもしれない」

 「私も賛成です!」

 
 エルフたちがナルテュの提案に同調し始める。


 「まま待ってよ、私たちまだ何もー…」

 「そうですわ、幾ら何でも急すぎますわ!」


 「あらいいじゃない。これで早く話が決まってヤマタイ国に行けるのよ。やりまちょうよ」


 ツクヨミが自信満々な表情でエルフたちを見る。


 「ほんとだね! みーちゃんもヨミちゃんに賛成!」

 「ミーナも賛成にゃ!」


 こうして私たちは敵役としてエルフの里を攻めることとなった。



 ◆◇◆◇



 「ーー…まさかこんなことになるなんてね」


 エルフの里から少し離れた場所で私たちは各々戦闘準備に入る。


 「攻めるタイミングは私たちに一任してるのよね。だったらもう行きまちょ」


 ツクヨミが軽くストレッチをしながらエルフの里の方角を見据える。


 「え、ツクヨミガチじゃん」

 「当たり前じゃない。本気で行かないと意味ないわ」

 「まぁそうだけどー…」


 「それでは…やるからには真剣にやりましょうか。あ、ナタリー、少し前にイルレシオンに聞いたのですけど…特殊状態異常になる液体を持ってるんですって?」

 
 ウルゼッタが私に歩み寄る。


 「あ、うん。【発情】ってやつだよね。あるよ」

 「それ、私に振りかけていただいてよろしいですか?」

 「ーー…それは何で?」

 「ほら、私のおパンツのスキル【性の解放】がフルに発揮できるではありませんか」

 「ーー…ほんとだ」

 
 確か性欲の上昇に比例して強くなるスキルだったよね。


 「分かった。いいよ」


 私はウルゼッタに【サキュバスの淫水】を振りかけた。


 「き…ききききキマシタワーーー!!!!」


 ウルゼッタが顔を真っ赤に染めながらローターをアソコへ。


 「す…すごいですわ!! もうこんなに濡れてー…!! あっ…んん、ローターが一瞬で入ってしまいましたわ!!」


 「あ、うん。じゃあもう行こっか!」


 私たちは敵役として、エルフの里へと向かった。
 

 
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

校長室のソファの染みを知っていますか?

フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。 しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。 座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る

スケートリンクでバイトしてたら大惨事を目撃した件

フルーツパフェ
大衆娯楽
比較的気温の高い今年もようやく冬らしい気候になりました。 寒くなって本格的になるのがスケートリンク場。 プロもアマチュアも関係なしに氷上を滑る女の子達ですが、なぜかスカートを履いた女の子が多い? そんな格好していたら転んだ時に大変・・・・・・ほら、言わんこっちゃない! スケートリンクでアルバイトをする男性の些細な日常コメディです。

JKがいつもしていること

フルーツパフェ
大衆娯楽
平凡な女子高生達の日常を描く日常の叙事詩。 挿絵から御察しの通り、それ以外、言いようがありません。

令嬢の名門女学校で、パンツを初めて履くことになりました

フルーツパフェ
大衆娯楽
 とある事件を受けて、財閥のご令嬢が数多く通う女学校で校則が改訂された。  曰く、全校生徒はパンツを履くこと。  生徒の安全を確保するための善意で制定されたこの校則だが、学校側の意図に反して事態は思わぬ方向に?  史実上の事件を元に描かれた近代歴史小説。

生贄にされた先は、エロエロ神世界

雑煮
恋愛
村の習慣で50年に一度の生贄にされた少女。だが、少女を待っていたのはしではなくどエロい使命だった。

勝負に勝ったので委員長におっぱいを見せてもらった

矢木羽研
青春
優等生の委員長と「勝ったほうが言うことを聞く」という賭けをしたので、「おっぱい見せて」と頼んでみたら……青春寸止めストーリー。

校長先生の話が長い、本当の理由

フルーツパフェ
大衆娯楽
学校によっては、毎週聞かされることになる校長先生の挨拶。 学校で一番多忙なはずのトップの話はなぜこんなにも長いのか。 とあるテレビ番組で関連書籍が取り上げられたが、実はそれが理由ではなかった。 寒々とした体育館で長時間体育座りをさせられるのはなぜ? なぜ女子だけが前列に集められるのか? そこには生徒が知りえることのない深い闇があった。 新年を迎え各地で始業式が始まるこの季節。 あなたの学校でも、実際に起きていることかもしれない。

RUBBER LADY 屈辱の性奴隷調教

RUBBER LADY
ファンタジー
RUBBER LADYが活躍するストーリーの続編です

処理中です...