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メイデスの森へ!
175 もうこんなに濡れてる!
しおりを挟む百七十五話 もうこんなに濡れてる!
ウルゼッタの演説を聞いたエルフたちの間で話し合いが行われていた。
「確かにー…アンネ様はこれまで色々私たちにお力添えしてくれていたー…このまま続けていただいても大丈夫なのかも」
「いやでもハイエルフよ!? 私たちでは想像もつかないような災厄が訪れるかも…!」
「だからそれは初代ハイエルフのナルテュが起こしたことが大きすぎただけで、実際はエルフハイエルフ関係ないのでは…!」
しかし話し合いは平行線。未だ結論が出ずにいる。
「ねぇナタリーちゃん、ウルちゃん。みーちゃん、早くヤマタイ国行きたい」
ヒミコが私とウルゼッタの服を引っ張る。
「え、あ…そうだね」
「しかしこの結末を見届けない限りはー…」
「でもみーちゃんたちには何もできることないって思うけど…」
ヒミコがエルフたちに視線を向ける。
「まぁ確かにヒミコちゃんの言ってることも一理あるけどー…」
ここに私たちがいたところで何の解決にもならない。むしろ邪魔なのかな…。
「え、どうするウルゼッタ」
「そうですわね…私たちがいることで出来ない話もあるかもしれませんしね」
ウルゼッタと悩み考えていると、ナルテュがパンと手を鳴らした。
皆の視線がナルテュへと集まる。
『ではこうするのじゃ。ここにいる人間たちを新しく進行してきた敵と見立てて防衛してみよ。それでどうしても無理となった時にこのアンネー…姫が必要かどうか見極めればいいのではないか?』
「えええええ!!!???」
『それいいね☆この子達ならその役目、申し分ないと思うよ!』
ペヤンティーナが満面の笑みで指を鳴らす。
「そうだな。私たちでどこまでいけるかそれで分かるしー…うまくいけば新たな姫候補も探せるかもしれない」
「私も賛成です!」
エルフたちがナルテュの提案に同調し始める。
「まま待ってよ、私たちまだ何もー…」
「そうですわ、幾ら何でも急すぎますわ!」
「あらいいじゃない。これで早く話が決まってヤマタイ国に行けるのよ。やりまちょうよ」
ツクヨミが自信満々な表情でエルフたちを見る。
「ほんとだね! みーちゃんもヨミちゃんに賛成!」
「ミーナも賛成にゃ!」
こうして私たちは敵役としてエルフの里を攻めることとなった。
◆◇◆◇
「ーー…まさかこんなことになるなんてね」
エルフの里から少し離れた場所で私たちは各々戦闘準備に入る。
「攻めるタイミングは私たちに一任してるのよね。だったらもう行きまちょ」
ツクヨミが軽くストレッチをしながらエルフの里の方角を見据える。
「え、ツクヨミガチじゃん」
「当たり前じゃない。本気で行かないと意味ないわ」
「まぁそうだけどー…」
「それでは…やるからには真剣にやりましょうか。あ、ナタリー、少し前にイルレシオンに聞いたのですけど…特殊状態異常になる液体を持ってるんですって?」
ウルゼッタが私に歩み寄る。
「あ、うん。【発情】ってやつだよね。あるよ」
「それ、私に振りかけていただいてよろしいですか?」
「ーー…それは何で?」
「ほら、私のおパンツのスキル【性の解放】がフルに発揮できるではありませんか」
「ーー…ほんとだ」
確か性欲の上昇に比例して強くなるスキルだったよね。
「分かった。いいよ」
私はウルゼッタに【サキュバスの淫水】を振りかけた。
「き…ききききキマシタワーーー!!!!」
ウルゼッタが顔を真っ赤に染めながらローターをアソコへ。
「す…すごいですわ!! もうこんなに濡れてー…!! あっ…んん、ローターが一瞬で入ってしまいましたわ!!」
「あ、うん。じゃあもう行こっか!」
私たちは敵役として、エルフの里へと向かった。
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