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新たな旅路2!
110 蘇りし性欲②
しおりを挟む百十話 蘇りし性欲②
「ではー…先ほどの続きといきますわよ。」
窓から差し込む月の光が仰向けになった私の上に乗っているウルゼッタをより妖艶に映し出す。
私はそんなウルゼッタに見惚れながら静かに頷いた。
◆◇◆◇
「あっー…、待って待って待って!」
ウルゼッタの指が私の中で複雑に動く。それとともにウルゼッタは愛用しているローターの球体部分を私の割れ目上部に押し当てている。
中から広がる快感と外から伝わる快感で私の身体はすでにどうにかなりそうな状態だ。
そしてそんな私を見ているウルゼッタともう1人ー…。私は少し離れたところからこちらをガン見している男に視線を移す。
「ーー…はぁ、はぁ……。」
男は相変わらず股間を膨らませたままー…息を荒げながら私たちの行為を真剣に見つめていた。
「ウ、ウルゼッタ…これ、恥ずかしいよ…!」
「何を言いますか! 殿方に大事なところを見られながらイキ果てるー…女なら誰もが一度は夢見る光景ですわ!」
「それウルゼッタだけだから!!」
「ふーん、まだ言い返せる余裕あるんですのね。」
上に乗ったウルゼッタはニヤリと笑うと、いきなり私の乳首に吸い付く。
「ーー…!!??」
全身に電気が走る感覚。
私の体がさっきよりも大きく反応。ビクンと跳ねる。
「こういうの、どうかしらぁ?」
ウルゼッタはチュパチュパと音を立てながら私の乳首を吸ったり舐め回したりを繰り返す。
「んんっーー…、あんっ…!!」
器用にウルゼッタは舌で私の乳首をコロコロと転がす。
ただそれだけのことなのに、舌が暖かいからなのか…はたまた唾液がいい感じに潤滑してくれているからなのか…。理由はちゃんとわからないがとにかく気持ちいい。
「ーー…あ。」
何気なくウルゼッタを見るとタイミングよく目が合う。
するとウルゼッタは身体を這わせて顔を私の目の前に。
私の呼吸と違う感覚で漏れるウルゼッタの呼吸音が妙に艶かしい。
「ーー…いいですか?」
ウルゼッタは優しく囁きながら私に顔を近づけてくる。
実際私はファーストキスまだだったんだけど、それでもいいと思ってしまった。
作法やそんなものは知らない。無意識に腕をウルゼッタに回し、私から唇を当てに行く。
「ーー…んっ、んん。」
ウルゼッタの柔らかい唇が私の唇と重なっては少し離れ、そしてまた重なり押し付け合う。その度にウルゼッタへの愛情が感じられ、私の中でのウルゼッタへの愛情が大きくなっていくのがわかる。
それだけでも十分なのにウルゼッタの乳首と私の乳首がキスする度に擦れ合い、さらなる快感が私を襲った。
「ぷはっー…やはりナタリー、溜まってらしたのね。」
ウルゼッタが満足そうに微笑む。
「もう…ウルゼッタのせいなんだからね。こんなの覚えちゃったら後戻りできないじゃん。」
「ふふ、その頬を膨らませたお顔も可愛いですわ。」
その後私たちはゴールドアローの男がいることなど忘れ、ただ欲望のままにお互いを求めあった。
ーー…翌日。
「本当だって! ここであいつらエッチしてたんだって!!」
ゴールドアローの男が集落の男性陣に連行されながら喚いている。
「ええいうるさい! 鍵もちゃんとかかっていたんだ! そんなことあるわけないだろう!」
「本当なんだって!!」
「貴様! それ以上我々の恩人を愚弄するとタダでは済まさないぞ!!」
「ひぃぃ…!!」
どうやら今からナルテアへ連れて行かれるらしい。
「すみませんお見苦しいところをお見せして。」
集落リーダーの男が私たちに頭を下げる。
「ほんと失礼な男ですわ。ねぇナタリー。」
「う、うん。まったくだね。」
私はウルゼッタと目を合わせ笑い合う。
「あれ、なんか様子がおかしいわね。もしかして私とヒミコが寝てる間に本当にしてたりして。」
「ヨミちゃん、何をー?」
「ヒミコにはまだ早いわ。」
「えーーー。」
ヒミコがブーと頬を膨らませる。
「ほら、じゃあ行くよ。」
これ以上話を掘られたくない私は集落の人に挨拶した後先陣をきって歩き出す。
「ほら、ツクヨミさんがおかしなこというからナタリー怒っちゃいましたわ。」
「ちょっとからかっただけなのにね。益々怪しいわ。」
「ねぇ、ナタリーちゃんたち何かしてたのー?」
こうして私たちは後腐れない状態で集落をあとに。
ヒミコがどうしても寄ってみたいというので私たちは私の故郷・ナルテア国へと向かうことにした。
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