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聖女羞恥 ♡
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住処に戻った俺達は、静かに眠るカタリナを簡素なベッドに寝かせ次のステップに移る。
メメは俺の頭に手を乗せると、ゆっくりと魂を抓むように引いていった。
すると、俺の意識は一瞬で闇の中へと堕ちて行き、そして次に目を開いた時には真っ暗な空間に出た。
「どうですか、この世界は」
いつの間にかメメが隣に出現する。けど、いつもの姿ではない。
髪の色は真っ黒になり、肌の色も紫に。翼は反対側に片方だけ生えている。
「変な感じだ、夢の中ってのは」」
「この空間で本来なら精気を吸うらしいのですが、いかんせん私はあまりそう言った事を好みませんので」
「分かってる、カタリナは?」
「はい、これは彼女の夢の中なので、勿論いますよ」
パチンっと指を鳴らすと、地面から両手を黒い触手で縛られたカタリナが引き上げられてきた。
「状況、道具、などは自在ですが、対象の身体的変化を操ることはできません」
「了解した」
「本来なら、人格など全てを掌握できるのですが……すみません、半魔故」
「いや、丁度いいよ。自分の意思で変わらないと、俺もスッキリしないからな」
「……ならよかった。私にできることは?」
「そうだな、モブオジを演じてくれるか?」
「モブオジ? ちょっと頭貸して……」
もう一度、俺の頭に手を当て目をつむるメメ。
反対の手を顎に当て、うんうんと頷く。
「あぁ、なるほど、こんな感じね、了解」
「分かるのか」
「夢の中ならイメージが流れてくるから現実よりも、ね」
「便利だな」
「……ところで、ケイオス」
「ん?」
「この姿に対して、嫌悪感を抱かないのですね」
「ついで感覚で人の感情を読むな」
「申し訳ございません、つい癖で」
「俺は何度も魔物・魔族と戦ってきた。けどそれは、種族としての、だ。一個人のお前に対して嫌悪感はないよ」
「そう……ですか、別にどっちでもいいですけどね」
「なら聞くなよ。ほら、始めるぞ」
メメはコクリと頷き、地面へと沈み姿を消した。
闇に残された俺とカタリナ。さて、どうしようか。
まずは拘束の仕方を変えよう。
頭の上で縛るのではなく、身体の後ろで手首を縄で結ぶ。
衣服は着たままで問題ない。
場所は、既に破棄されたどこかの地下牢にでもしておこうか。
──パチンッ!
「おぉ、凄いな」
景色は一瞬にして希望通りのものへと変化した。
カタリナの拘束もイメージ通り、腕を後ろで縛られてその場に座り込んでいる。
ふぅ、と一息吐き覚悟を決めた後、パンっと両手を叩く。
「──っ、ここは……」
「おはよう、カタリナ。よく眠れたみたいだな」
「ケイオス様っ!? ぅ、腕が……動かないっ!」
俺の姿を視認するや、直ぐに戦闘態勢に入ろうとする。
流石は勇者パーティーの一員。
「どうやって私を……それに、さっきの子供は……」
「あの子は魔族だ、お前に睡眠魔法を掛けここまで連れてきてもらった」
「魔族!? ケイオス様……いや、ケイオス。そこまで堕ちた……のですね」
「お前らに復讐する為なら、俺は手段を選ばない」
「でも、子供程度の魔法で……この、私が──っ、まさか、あの時食べさせた物って!?」
「そう、ご察しの通り『魔物の肉』だ」
それを聞いた瞬間、カタリナは吐き出そうと喉を鳴らした。
けど、補助なしに嘔吐することは難しい。
おえおえと気持ちの悪そうな声を上げるだけ。
「ぐ、ぅ……穢したのですね、私を……」
カタリナの言う通り、俺は聖女を穢し『神の加護』を一時的に消した。
神の加護は前に言った通り、清らかな身である必要がある。
俺が魔族用の薬で苦しんだ時、メメに強制的に食わされた魔物の肉。
あれにより自分の身体が魔族寄りになった時に思いついたのだ。
神は人の味方、つまり、魔族の匂いがする者に加護など与えるわけがない。
一時的ではあるが、メメの能力を通す為に必要な処置だった。
「美味しかったろ? これでも丁寧に調理したんだぜ?」
「最低です!! 自分が何をしたか……理解していますか!?」
「おいおい、怒るなよシスター……自分が何をされるか、理解しているか?」
「これでも……貴方と違い、勇者パーティーの一員……どんな拷問にも屈することはありません」
「知ってるよ、あれだけ辛い戦いを乗り越えたんだ。地獄で心は折れない……だったら、シスターらしく天国へ導いてやるよ」
「一体……何をする気ですか?」
怪訝な表情のまま俺を睨みつけるカタリナに微笑んで見せる。
「当然、エロいことさ」
「──ッ、な!? や、やっぱり……そ、そういう目で、私を……!」
「ああ、ずーっと思ってた。お前をぐちゃぐちゃに犯してやりてぇってよ!」
「は、離しなさい、この……!」
俺は暴れるカタリナの目に布製の目隠しを取り付け視界を塞ぐ。
彼女はまだ、勇者が助けに来ると思っているのだろう。
何故なら、ここが夢の中だということに気が付いていないのだから。
現実と夢では進む時間軸が違う。
例えば7日間の行為であろうとも、一晩の夢として納めることができる。
つまり、アルフレドが気が付く前に、全てを完了させることが可能だ。
「聖女を犯すことが……どれだけ大罪か、お分かりですか!?」
「勇者だってやってんだろ、どうせ」
「そ、それは同意の上で……」
「なら、俺とだって同意させれば問題はないってことだよなぁ」
「貴方との行為を同意することなど……絶対にありません!」
「そうかい、だったら身体だけでも堪能させてもらおうか」
「──ひッ!?」
首にペタっと短刀の刃を横にして当てる。
それがどういう意味か理解したようで、彼女は身を硬直させた。
抵抗しなくなったのを確認し、俺は上から順に修道服を切り裂いていく。
魚を捌くように、大きく突き出した胸の部分を丸く開けると巨大な果実が姿を現した。
「うぉ、こりゃあすげえ。デカすぎるだろ」
日の光を一切浴びたことのない、真っ白な禁断の果実。
先端には大きめの木苺を実らせ、食欲をそそらせる。
「っ……やめなさい、これ以上は……」
「この胸で聖女は流石に無理があるんじゃないのか?」
「……」
「お、犯す気ならさっさと……犯せばいいじゃないですか! 覚悟は、できてます」
ぎっと歯を食いしばり顔を背ける。
頬は羞恥で真っ赤に染まり、目隠しの下では目を強く瞑っているのが分かった。
だが、この状態で犯したところでそれは凌辱、レイプでしかない。
俺はしばらく無言を続けた。
「ぐ、ぅ……屈辱……です、最低、です……」
「……」
「私は負けません……きっと、勇者様が助けに来てくれて……貴方はそれで終わりです……」
「な、なんとか言ったらどうですか!?」
「……」
「ぐっ……何をしているのですか!? 人を裸にして……何を……」
塞がれた視界、闇の中、硬い決意の炎は揺れる。
代わりに小さく閉じ込めていた不安と恐怖の種は大きく育っていく。
それは、カタリナの口数となって体外に排出された。
「いい加減に……して下さい。何もしないなら……解放を……」
「……」
「そ、そこに……いますよね? まさか、誰も、いない……?」
「……」
「どうして……こんなことに……ぅ、ぅう」
さて、そろそろ一度確認してみようか。
ステータスチェック……うん、前回確認した時、淫乱度は10%だった。
現在では12%。少しではあるが、やはり効果があるようだ。
やり方は間違ってないなら、続行するまで。
「外れ……外れない……今のうちに、逃げないと……」
「見れば見る程、いい胸しているな」
「──ッ、い、いたのですか……っ」
「あぁ、ずーっと凝視してた。思わずため息がでそうになったよ」
「人の身体を……抵抗できない女性の裸を凝視するなんて……本当に、貴方は最低です!」
「……それは本音か?」
「え?」
「だってよ、先っぽが少しずつ硬くなってる気がするんだが?」
「そ、そんなわけ、ありません!!!」
今までで一番大きな声量で俺の発言を否定するカタリナ。
しかし、凝視されているのを知ると乳首は元気よく起き上がり主張してきていた。
「ビンビンじゃないか、触ってみてもいいか?」
「嫌ッ! やめてください……!」
少しの沈黙。彼女は壁に縋り小さく震えた。
けど、どんなに小さく丸まろうと突き出た胸部を隠す事はできない。
「獣《けだもの》……さ、最低……」
「触られることを期待しているくせに」
「何を根拠に……」
「根拠? ならお前の全部を曝け出してやる」
「ぃ、嫌ッ、やめなさい! ぁッ、きゃあ!!」
そして俺は遂に彼女の衣服を全て剥ぎ取る。
産まれたままの姿になったカタリナは、芸術といっても過言ではなかった。
「ぅ、ぅぅ……こんな、こんな……」
「泣いているのか?」
「絶対に……絶対に許しません……」
「赦しなど求めてないさ。俺はお前の身体を堪能できればそれでいい」
「た、堪能……」
「この身体で聖女は流石に無理があるだろう? 男の劣情を刺激する為に産まれたような肉体じゃないか」
「せ、聖女に体格は関係ないです……問題なのは心で」
「ムチムチの太腿、膨らんだおっぱい。それに心だというが、果たしてお前の心は聖女に相応しいのか?」
「──ッ……それは……」
「ほら、足を開いて見せてみろ! 聖女の清き心ってやつをよ!!」
「ゃ、やめて! 嫌ぁぁ!!」
座る彼女の両膝を掴み、強引に開脚させる。
すると、ムワッとした熱気が股の隙間から漏れ出した。
思わず「うぉ」と呟いてしまう。
桃色の綺麗な陰部、それはビクビクといやらしく痙攣し熱い汁を垂れ流していたのだ。
「おいおい、どういうことだよ。拘束されて、おっぱい見られて愛汁垂れ流すのが聖女の心ってやつなのか?」
「いゃ……み、みないで……」
ここまで来れば隠しきれないと覚悟したか、彼女はもう俺の言葉を否定することはなかった。
……正直、ここまで興奮状態になっているとは想像以上だ。
まだ、あのエロステータスは嘘なんじゃないか、と半分疑っていたからだ。
だって、あのカタリナが露出癖のある変態だなんて思わないだろ、普通。
今、確信した。
俺の力は本物で、人は性癖に抗うことはできない。
「ドスケベ聖女め、今まで俺を騙しやがって……ほら、立て、行くぞ」
「へ、ぃ、行くって……どこへ……?」
「決まってんだろ、見られて興奮するような変態聖女にお似合いなのは、こんな牢獄じゃなくて外、だろ?」
「ぜ──絶対に、嫌です!!」
その言葉とは裏腹に、陰部はヒクっと跳ねる。
「拒否権なんてない、来い!」
「や、やだ! 誰か……た、助けて!!」
首に家畜用の首輪を取り付け、伸びた紐を引っ張る。
これは抵抗すればギュッと首が絞まる仕組みになっており、カタリナは立ち上がり進むしかないのだ……にしても、割とすんなりと立ち上がった気はするが。
「さぁ、散歩の時間だ」
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