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イケメンとぶつかりました 2
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え? と思って、顔を上げると同じクラスの広美さんが呆れた顔をして立っていた。
広美さん……、この人と知り合いなのかな?
そんな事を、ポケッとしながら考えていたら、その伶英くんと言われた人が立ち上がって私の腕も引っ張ってくれた。
コトン。
反動で伶英くんの胸の中に飛び込む形になって、慌てて後ろに飛び退いた。
一緒に心臓も、口から飛び出る勢いだ。
「ご、ごめんなさい! さっきから私……」
ホントにもう、恥ずかしすぎる。
何だか分からないけど、さっきから顔は熱いし心臓が煩い。
「謝らないで良いから。……それより、名前教えて?」
「……え?」
凄く甘く優しい声で言われて、今度はふわふわと何だか浮かれたような気分になって、逆に恥ずかしい。
「俺は、柴伶英。君は?」
「あ、私は、草津……」
「この子は、草津妃愛梨! じゃあね、行こう草津さん」
「あ、おい。待てよ、金山」
止める伶英くんを無視して、広美さんが私の腕を引っ張って行く。
「ちょ、ちょっと待って広美さん。私ちゃんと伶英くんにお礼言ってない」
「いいのよ! あいつすごい女好きなんだから。まともに相手しない方が良いよ」
「え? でも……」
「伶英とは中三の時に塾で一緒だったんだけど、あいつ一応イケメンだから、女の子にモテるんだよね。告白されたら誰とでも付き合っちゃうような軽い奴だから、女子同士の喧嘩がしょっちゅうあったんだよ。下手に伶英なんかに関わると、嫌な思いするよ」
「そう、なの……?」
戸惑って広美さんを見ると、凄く真面目な顔で頷かれた。
あんなに優しそうな人なのに、なんだか想像つかないな……。
だって、だってあんなに澄んだ綺麗な目で、心配そうに私のこと見てた。
私の事庇って、下敷きにもなってくれたのに……。
きゅうっ。
伶英くんの顔を思い出したら、なぜだかまた胸が苦しくなった。
広美さん……、この人と知り合いなのかな?
そんな事を、ポケッとしながら考えていたら、その伶英くんと言われた人が立ち上がって私の腕も引っ張ってくれた。
コトン。
反動で伶英くんの胸の中に飛び込む形になって、慌てて後ろに飛び退いた。
一緒に心臓も、口から飛び出る勢いだ。
「ご、ごめんなさい! さっきから私……」
ホントにもう、恥ずかしすぎる。
何だか分からないけど、さっきから顔は熱いし心臓が煩い。
「謝らないで良いから。……それより、名前教えて?」
「……え?」
凄く甘く優しい声で言われて、今度はふわふわと何だか浮かれたような気分になって、逆に恥ずかしい。
「俺は、柴伶英。君は?」
「あ、私は、草津……」
「この子は、草津妃愛梨! じゃあね、行こう草津さん」
「あ、おい。待てよ、金山」
止める伶英くんを無視して、広美さんが私の腕を引っ張って行く。
「ちょ、ちょっと待って広美さん。私ちゃんと伶英くんにお礼言ってない」
「いいのよ! あいつすごい女好きなんだから。まともに相手しない方が良いよ」
「え? でも……」
「伶英とは中三の時に塾で一緒だったんだけど、あいつ一応イケメンだから、女の子にモテるんだよね。告白されたら誰とでも付き合っちゃうような軽い奴だから、女子同士の喧嘩がしょっちゅうあったんだよ。下手に伶英なんかに関わると、嫌な思いするよ」
「そう、なの……?」
戸惑って広美さんを見ると、凄く真面目な顔で頷かれた。
あんなに優しそうな人なのに、なんだか想像つかないな……。
だって、だってあんなに澄んだ綺麗な目で、心配そうに私のこと見てた。
私の事庇って、下敷きにもなってくれたのに……。
きゅうっ。
伶英くんの顔を思い出したら、なぜだかまた胸が苦しくなった。
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