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放っておけない
突然の訪問者
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翌日、俺と芙蓉は医療センターにボランティアに出かけるための準備をしていた。
俺は今日は、けん玉でも持っていこうかなと袋に入れる。
芙蓉は大抵大勢の子供を相手にするというよりは具合の悪そうな子の隣でおしゃべりをするスタンスなので、特に準備をする物は無さそうだった。
二人で紙芝居をそろそろ新しいものに替えた方がいいかなとか、そんな話をしながらマンションを出る。すると俺が出てくるのを待ち構えていたかのように、一人の男が前に出てきた。
芙蓉が、一瞬怪訝な顔をして俺を見る。
俺はその男に見覚えがあった。里奈ちゃんに最初に会ったあの時、猛スピードで駆け抜けていったあのストーカーだったのだ。
「里奈の事で、話があるんだけど」
これからボランティアで芙蓉と出かけなきゃならないのだけど、里奈ちゃんの事となると俺にとってはそちらの方が優先の様な気がした。
「悪い、先に行っててくれる?」
「…分かった」
芙蓉は、しぶしぶといった感じで俺に手を差し出した。
「何?」
「貸せよ、その紙袋。おもちゃが入っているんだろ?」
「あ、うん! ありがと、芙蓉」
「…なるべく、来るようにしろよ」
「分かってる」
俺の返事を聞いて、芙蓉は片手を上げて医療センターへと歩いて行った。
俺は今日は、けん玉でも持っていこうかなと袋に入れる。
芙蓉は大抵大勢の子供を相手にするというよりは具合の悪そうな子の隣でおしゃべりをするスタンスなので、特に準備をする物は無さそうだった。
二人で紙芝居をそろそろ新しいものに替えた方がいいかなとか、そんな話をしながらマンションを出る。すると俺が出てくるのを待ち構えていたかのように、一人の男が前に出てきた。
芙蓉が、一瞬怪訝な顔をして俺を見る。
俺はその男に見覚えがあった。里奈ちゃんに最初に会ったあの時、猛スピードで駆け抜けていったあのストーカーだったのだ。
「里奈の事で、話があるんだけど」
これからボランティアで芙蓉と出かけなきゃならないのだけど、里奈ちゃんの事となると俺にとってはそちらの方が優先の様な気がした。
「悪い、先に行っててくれる?」
「…分かった」
芙蓉は、しぶしぶといった感じで俺に手を差し出した。
「何?」
「貸せよ、その紙袋。おもちゃが入っているんだろ?」
「あ、うん! ありがと、芙蓉」
「…なるべく、来るようにしろよ」
「分かってる」
俺の返事を聞いて、芙蓉は片手を上げて医療センターへと歩いて行った。
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