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第二章
初デート♪ 7
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「さて! で、どうする?」
急に大声を出されてびっくりした。ヒロくんの顔を見るとほんのりとちょっと赤いので、照れ隠しに話題を変えようと思ったのかもしれない。
うん、かわいいね。
「まだもう少し時間あるし、モンカフェにでも寄ってく?」
「あ、うん! 私あそこのカフェオレ大好き」
「オッケー、 じゃあ行こう」
再びモール内に入ってモンカフェに直行した。
店内を見てびっくり。休日だから仕方がないのかもしれないけど、ほぼ満席で席が空いてるのかどうかも分からない。ヒロくんは、店内に入って空いてる席があるかを確認しに行った。
「未花ちゃん、ダメだ。席空いてない」
「そっかー」
残念だけど、仕方がないのでカフェオレだけを注文して、屋外にある憩いの広場で飲もうということになった。
その広場にはテーブルと椅子が備えられていて、多くの人が寛げるようになっている。ここに来る前にチラッと見た時は、ちゃんと空いている席があった。
モンカフェに戻って注文を取るために、ヒロくんと一緒に列に並ぶ。最後尾の私たちは店内ぎりぎりだ。
急いでもしょうがないので二人で雑談をしながら待っていると、すでに席に着いている女の子たちが、チラチラとヒロくんを窺っているのに気がついた。
むうっ。
ヒロくんは私のものだとアピールするために、わざとヒロくんの腕に私の腕を絡ませた。
「未花ちゃん?」
不意打ちの急な私のスキンシップに、ヒロくんは驚いたようだった。ついでに照れてもくれたようで、ほんのり頬を赤くして私を見下ろしている。彼女らの視線が、ちょっぴり冷たくなった。
「んー、ちょっとくっ付きたくなっただけ……!?」
急にぞわりと背筋を悪寒が走った。お尻をぎゅっと誰かに揉まれたからだ。
私は咄嗟にその手首を掴んでギリッと捻り上げる。
「い、いでででででででっ!」
「未花ちゃん!?」
急な私の変化にびっくりした後、ヒロくんが私の背後を覗き込んだ。そして顔色を変える。
「お前!」
怒ったヒロくんは私が捻り上げている痴漢の腕を掴んで、更にギリッとねじり上げた。
「いっだー! 痛い痛い離せ、バカ野郎!」
「馬鹿はどっちだ! 未花ちゃんに変な真似をする奴は許さん!」
「だあぁぁっ! 分かった。悪かった、悪かったよ!」
私たちが大声を出し合っているので、店内にいるほとんどの人がこちらを見ていた。痴漢の謝罪に、ヒロくんもやっと我に返ったのかやや乱暴に腕を離した。
「……ったー、ハッ! 自意識過剰も甚だしいよな。痴漢だってよ!」
「はあ!?」
「お前!」
自由になったと思ったらすぐに悪態を吐く痴漢に、私もヒロくんも反射的に振り返った。だけど捨て台詞を残したかっただけなんだろう。痴漢とその友達二人は、バタバタと凄い勢いで走って逃げて行った。
ハア……。それにしても私の変態センサーは、どうやら感度が落ちてしまったみたいだ。
もしかしたら、いつもヒロくんに守られているという安心感が、その原因なのかもしれない。
喜ぶべきなのか悲しむべきなのか、ちょっと複雑な気持ちだ。
急に大声を出されてびっくりした。ヒロくんの顔を見るとほんのりとちょっと赤いので、照れ隠しに話題を変えようと思ったのかもしれない。
うん、かわいいね。
「まだもう少し時間あるし、モンカフェにでも寄ってく?」
「あ、うん! 私あそこのカフェオレ大好き」
「オッケー、 じゃあ行こう」
再びモール内に入ってモンカフェに直行した。
店内を見てびっくり。休日だから仕方がないのかもしれないけど、ほぼ満席で席が空いてるのかどうかも分からない。ヒロくんは、店内に入って空いてる席があるかを確認しに行った。
「未花ちゃん、ダメだ。席空いてない」
「そっかー」
残念だけど、仕方がないのでカフェオレだけを注文して、屋外にある憩いの広場で飲もうということになった。
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モンカフェに戻って注文を取るために、ヒロくんと一緒に列に並ぶ。最後尾の私たちは店内ぎりぎりだ。
急いでもしょうがないので二人で雑談をしながら待っていると、すでに席に着いている女の子たちが、チラチラとヒロくんを窺っているのに気がついた。
むうっ。
ヒロくんは私のものだとアピールするために、わざとヒロくんの腕に私の腕を絡ませた。
「未花ちゃん?」
不意打ちの急な私のスキンシップに、ヒロくんは驚いたようだった。ついでに照れてもくれたようで、ほんのり頬を赤くして私を見下ろしている。彼女らの視線が、ちょっぴり冷たくなった。
「んー、ちょっとくっ付きたくなっただけ……!?」
急にぞわりと背筋を悪寒が走った。お尻をぎゅっと誰かに揉まれたからだ。
私は咄嗟にその手首を掴んでギリッと捻り上げる。
「い、いでででででででっ!」
「未花ちゃん!?」
急な私の変化にびっくりした後、ヒロくんが私の背後を覗き込んだ。そして顔色を変える。
「お前!」
怒ったヒロくんは私が捻り上げている痴漢の腕を掴んで、更にギリッとねじり上げた。
「いっだー! 痛い痛い離せ、バカ野郎!」
「馬鹿はどっちだ! 未花ちゃんに変な真似をする奴は許さん!」
「だあぁぁっ! 分かった。悪かった、悪かったよ!」
私たちが大声を出し合っているので、店内にいるほとんどの人がこちらを見ていた。痴漢の謝罪に、ヒロくんもやっと我に返ったのかやや乱暴に腕を離した。
「……ったー、ハッ! 自意識過剰も甚だしいよな。痴漢だってよ!」
「はあ!?」
「お前!」
自由になったと思ったらすぐに悪態を吐く痴漢に、私もヒロくんも反射的に振り返った。だけど捨て台詞を残したかっただけなんだろう。痴漢とその友達二人は、バタバタと凄い勢いで走って逃げて行った。
ハア……。それにしても私の変態センサーは、どうやら感度が落ちてしまったみたいだ。
もしかしたら、いつもヒロくんに守られているという安心感が、その原因なのかもしれない。
喜ぶべきなのか悲しむべきなのか、ちょっと複雑な気持ちだ。
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