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第五章
日常ふたたび2
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ゴールデンウイーク明けの久々の学校。
「沢村さん、おはよう」
登校中に突然声をかけられて振り向くと、山口だった。山口は同じクラスだけど、話しかけられたのは初めてだ。
まあ、男子とはあまり話はしないんだけど。
「おはよう、山口君」
僕が挨拶をし返すと、ホッとしたような顔をした。
「…沢村さんはゴールデンウイークはどうしてた?」
「ゴールデンウイーク? 普通かな…。ご飯食べに行ったり買い物に行ったくらいで…」
「へえ? それってやっぱ…」「由紀!」
「佐藤君」
「おはよう由紀、山口」
「あ、お、おはよう。じ、じゃあ俺先行くわ」
「え? うん」
山口はそのまま走り去って行った。
「な?」
「へ?」
「俺が来たら慌てて去って行っただろ? 沢…由紀と仲良くなろうと思ってたんだよ」
「ああ…」
そうか、そういう事か…。
「で、何聞かれてたんだ?」
「ゴールデンウイーク、何してたかって」
「で? 何してたんだ?」
「みっちり稽古。後は食事に行ったり買い物したり…素で梓と遊んでた」
「牧野と?」
「うん。あー、でも誰かに聞かれたら佐藤君とデートしてたって言った方が良いのかな」
「そうだな。一応恋人なんだし…。じゃあ俺も聞かれたら由紀とデートしてたって言っとくわ」
「うん…あ!」
「何?」
突然大声を出した僕に佐藤がびっくりして振り返った。
「あのさ、カーディガン出来あがってるみたいなんだ。それでいつ都合がいいか確認したいって事なんだけど、佐藤の連絡先、姉さんに教えても良いか?」
「良いけど、別に」
「そっか、じゃあ姉さんのも教えるよ。」
「…良いのか?」
「もちろんだよ、こっちから連絡先交換したいって言ってるんだから」
「分かった、じゃあお願いする」
これで、少しずつ姉さんと佐藤との距離が近づくと良いなと、僕はカバンからスマホをとり出した。
「沢村さん、おはよう」
登校中に突然声をかけられて振り向くと、山口だった。山口は同じクラスだけど、話しかけられたのは初めてだ。
まあ、男子とはあまり話はしないんだけど。
「おはよう、山口君」
僕が挨拶をし返すと、ホッとしたような顔をした。
「…沢村さんはゴールデンウイークはどうしてた?」
「ゴールデンウイーク? 普通かな…。ご飯食べに行ったり買い物に行ったくらいで…」
「へえ? それってやっぱ…」「由紀!」
「佐藤君」
「おはよう由紀、山口」
「あ、お、おはよう。じ、じゃあ俺先行くわ」
「え? うん」
山口はそのまま走り去って行った。
「な?」
「へ?」
「俺が来たら慌てて去って行っただろ? 沢…由紀と仲良くなろうと思ってたんだよ」
「ああ…」
そうか、そういう事か…。
「で、何聞かれてたんだ?」
「ゴールデンウイーク、何してたかって」
「で? 何してたんだ?」
「みっちり稽古。後は食事に行ったり買い物したり…素で梓と遊んでた」
「牧野と?」
「うん。あー、でも誰かに聞かれたら佐藤君とデートしてたって言った方が良いのかな」
「そうだな。一応恋人なんだし…。じゃあ俺も聞かれたら由紀とデートしてたって言っとくわ」
「うん…あ!」
「何?」
突然大声を出した僕に佐藤がびっくりして振り返った。
「あのさ、カーディガン出来あがってるみたいなんだ。それでいつ都合がいいか確認したいって事なんだけど、佐藤の連絡先、姉さんに教えても良いか?」
「良いけど、別に」
「そっか、じゃあ姉さんのも教えるよ。」
「…良いのか?」
「もちろんだよ、こっちから連絡先交換したいって言ってるんだから」
「分かった、じゃあお願いする」
これで、少しずつ姉さんと佐藤との距離が近づくと良いなと、僕はカバンからスマホをとり出した。
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