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第四章
お邪魔虫
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とりあえず、もうお昼なのでご飯を食べに行くことにする。
梓がハンバーグが食べたいというので、ファミレスに行くことにした。そこならメニューにも困らないだろうし。
近くにある大手のそれに行くと、祝日と言うこともあって結構待ってる人がいる。きっとどこも同じ状態だろうから、とりあえず名前を記入し席が空くのを待つことにした。
入り口近くのソファに1人分空いていたのでそこに梓を座らせて、僕はその隣に立っていた。
何だか、彼氏みたいだ…。と1人で悦に入っていると、突然梓が声をかけられる。
「あれ、牧野だ! 久しぶりー」
声の方を見ると、男が2人立っていた。
「椎名に林、久しぶりだな」
「お前は相変わらずだな。…佐藤と一緒じゃないのか?」
梓に親しげに笑いかけた2人は、僕の存在を目にしたにも関わらず(僕に対して)失礼な事を聞いてきた。
「なんで?」
梓は何でそこで佐藤の名前が出るのかと、不思議そうな顔をした。
「いや、だってお前ら普通に仲良かっただろ」
「なー?」と、もう1人の奴に同意を求める。
「うん、同じ高校受けてたし、てっきり付き合ってると思ってたぞ」
それを聞いた梓は、おかしそうに手を左右に振りながら笑いだす。
「あり得ない、それ絶対ないから。それに今、佐藤好きな子いるよ。な?」
梓は僕を仰ぎ見ながら、いたずらっぽく笑った。
それに僕は苦笑いで返した。
正確には最近までなんだけど、ここでいちいち説明するのもなんなので軽く流しておくことにする。
「…何だよそれ。俺ずっと勘違いしてたんだけど」
椎名とか呼ばれていた奴が、あからさまに不満げな顔をして剥れている。
…何だか嫌な予感がする。もしかしてこいつも梓の事…?
僕がそいつをじっと見ていると、椎名も僕の視線に気が付いたようで、少しきつい目で視線を絡ませてきた。そして、フイと視線を梓に戻す。
「で、順番待ちしてるの? 俺らの方が早く並んでるから、良ければ一緒のテーブルにつく?」
僕は唖然とした。
なんてことを持ちかけてくるんだよ!
「無理だろ、そんな事」
梓は何言ってんのという顔をして、ケロッと断った。
おそらく椎名とかいう奴の気持ちに気が付いてはいないようだ。
だけど、その言葉に戸惑った顔をした椎名には気が付いたようで、梓は言葉を続けた。
「だって、4人ともなるとテーブルが変わって来るだろ? そうなると、もっと後ろに回されちゃうんじゃないのか?」
梓の説明に、僕は「なるほど」と思った。それは椎名も同じようで「仕方ないか」とつぶやいていた。
「2名様でお待ちの椎名さん」
何てナイスなタイミング!
椎名は軽くため息を吐いて、梓に「お先に」と言って2人で手を振り、案内する店員の後をついて行った。
「中学の…?」
「うん、3年の時に同じクラスだった」
「…仲、良かったのか?」
「え…。まあ普通に、今の佐藤や田本達くらいな感じかな」
「ふうん…」
田本と同じくらいと言うことは、他の男子よりは仲は良いかもしれないけど、個人的レベルではないって感じかな。
僕があれこれ考えていると、下から梓が僕を心配そうに見上げていた。
梓がハンバーグが食べたいというので、ファミレスに行くことにした。そこならメニューにも困らないだろうし。
近くにある大手のそれに行くと、祝日と言うこともあって結構待ってる人がいる。きっとどこも同じ状態だろうから、とりあえず名前を記入し席が空くのを待つことにした。
入り口近くのソファに1人分空いていたのでそこに梓を座らせて、僕はその隣に立っていた。
何だか、彼氏みたいだ…。と1人で悦に入っていると、突然梓が声をかけられる。
「あれ、牧野だ! 久しぶりー」
声の方を見ると、男が2人立っていた。
「椎名に林、久しぶりだな」
「お前は相変わらずだな。…佐藤と一緒じゃないのか?」
梓に親しげに笑いかけた2人は、僕の存在を目にしたにも関わらず(僕に対して)失礼な事を聞いてきた。
「なんで?」
梓は何でそこで佐藤の名前が出るのかと、不思議そうな顔をした。
「いや、だってお前ら普通に仲良かっただろ」
「なー?」と、もう1人の奴に同意を求める。
「うん、同じ高校受けてたし、てっきり付き合ってると思ってたぞ」
それを聞いた梓は、おかしそうに手を左右に振りながら笑いだす。
「あり得ない、それ絶対ないから。それに今、佐藤好きな子いるよ。な?」
梓は僕を仰ぎ見ながら、いたずらっぽく笑った。
それに僕は苦笑いで返した。
正確には最近までなんだけど、ここでいちいち説明するのもなんなので軽く流しておくことにする。
「…何だよそれ。俺ずっと勘違いしてたんだけど」
椎名とか呼ばれていた奴が、あからさまに不満げな顔をして剥れている。
…何だか嫌な予感がする。もしかしてこいつも梓の事…?
僕がそいつをじっと見ていると、椎名も僕の視線に気が付いたようで、少しきつい目で視線を絡ませてきた。そして、フイと視線を梓に戻す。
「で、順番待ちしてるの? 俺らの方が早く並んでるから、良ければ一緒のテーブルにつく?」
僕は唖然とした。
なんてことを持ちかけてくるんだよ!
「無理だろ、そんな事」
梓は何言ってんのという顔をして、ケロッと断った。
おそらく椎名とかいう奴の気持ちに気が付いてはいないようだ。
だけど、その言葉に戸惑った顔をした椎名には気が付いたようで、梓は言葉を続けた。
「だって、4人ともなるとテーブルが変わって来るだろ? そうなると、もっと後ろに回されちゃうんじゃないのか?」
梓の説明に、僕は「なるほど」と思った。それは椎名も同じようで「仕方ないか」とつぶやいていた。
「2名様でお待ちの椎名さん」
何てナイスなタイミング!
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「中学の…?」
「うん、3年の時に同じクラスだった」
「…仲、良かったのか?」
「え…。まあ普通に、今の佐藤や田本達くらいな感じかな」
「ふうん…」
田本と同じくらいと言うことは、他の男子よりは仲は良いかもしれないけど、個人的レベルではないって感じかな。
僕があれこれ考えていると、下から梓が僕を心配そうに見上げていた。
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