核醒のカナタ -First Awakening-

ヒロ猫

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Aルート

3日目中編 殺戮・BATTLE・真っ二つ

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[城周辺:闘技場]

「さあ、様々な白熱とした戦いが繰り広げられてきた予選もこれでラスト!!最後の締めの戦士はコイツらだァァアア!!」
うおおおおおおおおお!!などの観客の歓声が聞こえてくる。

「18歳の若さで隣国最強の兵団に入団した氷結使いの戦士!リアナ・レッドフィールド!!」

リアナと呼ばれる女性は歓声とともに決闘場の上にあがる。その姿に俺は既視感があった。
昨日の人!?
そう、甲冑、印象的な赤毛、立ちずまい。先に見える女性は間違いなく昨日俺達に話しかけてきた人だった。
まさかこんな早く対峙することになるとは思っていなかった。
しかもなんか凄そうな肩書も付いてるし...

「そして本日最後の選手、身元不明の謎の剣士、カナタ!!」

歓声に押されて前に進み、決闘場に足を乗せる。
足場はコンクリートと似たような感触をしており先程までの戦いの跡が細かく残っている。

俺の顔を覚えていたのだろう。
リアナは俺が登り終わるとすぐに話しかけてくる。

「出場するということは、覚悟はできたと解釈してもいいか?」

いきなり痛いところをつかれたな。

「それは...どうでしょうね」
俺の難しい表情を見てリアナは続ける。

「まあ、どちらにせよ私は先程の男のように甘くない」
ブレドのことだろうか。たしかにあいつは触れることなく、つまりワキオに負わせる怪我を最小限まで抑えて勝ったともいえるだろう。
対してリアナは昨日とは打って変わって俺に対して殺気?のような怖い雰囲気を放っている。
リアナからのプレッシャーが凄いので、気を逸らすかのように、

「そういえば、こんだけ大きな集まりなのに、出場選手は少ないんですね」
と聞いてみる。

「知らなかったのか?お前たちが持っていた出場のための紙は各国の王からの推薦でのみ貰える代物だ」
なるほど、昨日俺達に近づいてきたのは、そんな珍しいものを持っていたからか。

「話は終わりでいいな?」

そう言うとリアナは刃が青い剣を鞘から抜き出す。
俺もそれに習って腰の長剣を鞘から取り出す。

「両者準備は良さそうですね!!それでは予選最終戦、スタート!!!!」

『アイスマジック:ブリザードスラッシュ』

いきなり魔法か...!
俺はどんな魔法がくるかわからないためとりあえず身構える。
リアナは詠唱を終えると剣を一振りする。するとそこから氷が生成される。
それは徐々に巨大に、そして早くなり、俺の方向に伸びていく。

ッ!?
間一髪横に転がることでその魔法攻撃を躱す。
躱した方向には巨大なつららがいくつも重なり巨大な剣のような形でまっすぐと伸びきっていた。

「よそ見をするな!」

ハッと前を向くとそこにはすでに剣を構えたリアナがいた。
握りしめた長剣は振りかぶらされた剣に反射的に対応する。

”カキンッ”

剣同士のぶつかり合いの音が響く。
このままじゃまずい!
脳が危険信号を発している。
徐々に押され始める剣はついに俺の首筋まで下がる。
俺は懐からなんとか一冊の本を地面に落とし、彼女の剣を支えながら詠唱する。

『アクティベートマジック・テレポートの書』

本が赤く光るとリアナの前から突然俺は消える。

「ほう、考えたな」

リアナの背中から5メートルほど後ろに瞬間移動した俺は、彼女が後ろを振り向く前に次の詠唱を始める。

『アクティベートマジック・真空波の書』

一冊の本を懐から放り出す。それは緑色に光ると、リアナめがけて強烈な風圧を飛ばす。

「クッ!?」
リアナはその風でリングアウトギリギリまで下がらされる。
その隙を見逃さない。

『アクティベートマジック・ファイアドラゴンの書』

最後の魔道具を取り出し詠唱する。
その書物からたちまち炎で構成された巨大なドラゴンの顔が現れると、リアナに向かって業火の炎を吐きだす。

流石にあせったのか、リアナも対抗し魔法を詠唱しながらドラゴンの炎に向かって剣を振る。

『アイスマジック・ブリザードスラッシュ』

炎と氷の激突。
溶けた氷は水となり炎を消す。そして巨大な水蒸気となって闘技場全体を覆った。

『ウィンドマジック・ライズウィンド』

誰かの詠唱とともに大きな風が闘技場に吹かれ、戦いを妨げる水蒸気は消える。

決闘場にはすでにリアナと俺が間合いを取り剣を構えあっていた。

「どうやら魔道具は全て使い切ったようだな」
その通りだ。
さっきのコンボで決められなければもうこちらには肉弾戦しか無い。
対するリアナにはまだ魔法攻撃が残っている。

「こっちは魔法も使えないんです。手加減お願いしますよ」

「言っただろう?私は甘くないと」

リアナは剣を振り上げる。

・・・・・・・・・・・・・‥‥‥‥‥‥‥

「勝負あり?ですかね、お父様」

「あの3人には申し訳ないが、他の方法が見つかるまでこのままこの星に残ってもらうことになるのぉ。」

VIP席では様々な国のトップ達が談笑する中、エルフィンダール国の王と姫アリスはこの試合について話し合っていた。そこにふっと騎士が一人現れる。

「どうした、レインよ。さきの事件の進展があったか?」

「いえ、ここにいる皆様には今すぐここから避難させていただきます」
レインと呼ばれた金髪の騎士は焦った表情で言う。

「お前が焦るなんて、何事じゃ」

「兵士の探知魔法で周囲を確認したところ。はるか上空から何者かが急速に落下していることが確認できました。その数少なくとも200体」

「なんじゃと!?」

「すでに兵士には武装を施しています。そしてこの部屋の皆様には転送魔法で遠くの場所まで避難させていただきます」

「お父様、私も準備をしたほうがよろしいでしょうか!?」
アリスは立ち上がり王に向かって確認をする。

「...うむ、ではアリスを最低10人以上の防御魔法で覆いながら闘技場の外へ運び出せ!」

しぶしぶ承諾すると、

「頼んだぞ、レイン」

レインに強く命令すると、

「ハッ!」
レインは一瞬で姿を消す。すると次々とVIPルームに兵士が入り、他国のトップ達に説明をし始め、何人かはアリスを丁重に外へ運びだした。

どうか無事でいていくれ、アリス...心配な表情で王様は兵士からの説明を聞く。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

カナタとリアナは互いに牽制しあい、闘技場は静まっていた。

”カチャリ”
肩の甲冑の音が鳴り、リアナが剣を振り上げる。
俺も次の攻撃を予想しながら剣を構える。

その時だった。

俺とリアナの間合いの間。闘技場の中央にソレは落ちてきた。
砂ぼこりが舞い上がり決闘場の地面に大きな亀裂が入る。

目の前にはリアナではなく、黒い服?を身にまとい、赤色の気を発している全長2メートルほどの大男がいた。
だが人間にしては肌が赤く、ゴツゴツとしており、目は充血したかのように赤くなっている。
ソレは耳に手を当て、こう言う。

「核石反応あり。これより回収を行う」

すぐに男の周りを数十人の兵士が囲う。それに釣られて観客席にいた戦士たちも決闘場へと躍りだす。

「おおっと、これはなにが起きているんだぁあ!?突如空から男が降り落ちてきたぞ!!」

司会者は自身の仕事をこなすが、観客はこのハプニングに驚き、ヒソヒソと互いに話し出す。
すでにここにいる全員がこの事態の異常さに気づいているようだ。

「兵士に邪魔されて動けない。片付けてもいいか?」

数秒ほどたち、大男はニヤリと笑うと、両腕を前に交差する。
兵士たちはそれに警戒し魔法を発動する。

『ガードマジック!!』
一斉に詠唱すると大男の周りに透明なバリアが何重にも生成される。

バリアと兵士達に囲まれている男は、交差した腕を今度は横に勢いよく広げると、腰をうにゃうにゃと変形させる。

「全員構え!」
兵士の一人が叫んだ瞬間だった。

”グシャリ”

嫌な音を出しながら腰から飛び出す赤い触手。
それは円盤状になるように360度に伸びると、バリアをいともたやすく破り、そのまま兵士たちを貫いていく。
次々と兵士を串刺しにしながら伸びていく触手は、俺の鼻先まで来た所で停止した。
周囲は血の雨が絶え間なく降り、腹や足を貫かれた兵士は悲鳴をあげ、頭を貫かれた兵士はぐったりと倒れる。
しばらくするとシュルっと触手は大男に戻っていく。

「「「キャアアアアアアアア!!」」」

と観客は叫び、我先に闘技場から逃げようと走り出す。

「ハハハ!!雑兵はまとめて蹴散らすのが一番だな!!」
一体何がそんなに面白いんだ...!?
恐怖で思わず俺は尻餅をついてしまう。

「さてと、躱した貴様らはもっと苦痛を味わって死にたいらしいな?」

触手攻撃を躱した戦士たちは警戒しながら男の周りで武器を構えている。
横を見ると、触手を躱したリアスが立っていた。

「立て、そして覚悟がないのならさっさとこの場から去れ。今のお前は邪魔にしかならない」
リアスは大男を警戒しながら俺を起き上がらせてくれる。

「で、でも...!」

「あの兵士たちのように死にたくないならさっさと逃げろと言っているんだ!」
リアナは無理やり俺を後ろに飛ばす。
俺はリアナの気迫に押され、出口へと走りだした。

「おっと、一匹狩り忘れがあったか」

大男は俺を逃すまいとまっすぐ手から触手を伸ばす。

だが触手は俺の体を突き刺す前に切り落とされた。

「雑魚はいい、さっさとやり合おうぜ!触手野郎」
巨大な斧を振り落としたバファリンはいきいきと言う。
命からがら俺は出口へ出る。
戦場から離れられたことで少しずつ落ち着き脳が冷静になっていく。
何回か深呼吸した後、

そういえば、アイツら(マルタとワキオ)は何処にいるんだ!?

俺はマキオとマルタのことを不意に思い出し、逃げ惑う人をかき分け治療室へと向かった。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

大男の周りには、15人の戦士たちがいた。いずれもこの大会に参加したメンバーであり、全員が数々の戦いをくぐり抜けてきた猛者でもある。

「なかにはそこそこ殺り合えそうなやつもいるな」

大男は品定めをするように全員を見る。
そして体のいたるところから触手を生やすと、全員の方向へと伸ばしていった。
各々が触手を軽く躱す、
が触手はそのまま躱した方向へ進路を変えて標的をホーミングする。

何人かの戦士はそれに対応できず突き刺されてしまった。

「爆散しろ!」

大男の一言で、突き刺さった触手は大きく膨らみ勢いよく爆発した。
大きな爆発音と戦士の悲鳴が辺りに響き渡る。

一方突き刺されなかったメンツは器用に触手をいなしながら徐々に大男へ近づいていく。
最初に攻撃を仕掛けたのはバファリンだった。

『ウェポンマジック・グランドアックス』

詠唱すると両手で持っている斧は元の5倍ほどの大きさになり、大男へ振り下ろされる。

対する大男は焦りもせず、右手を巨大な渦のような触手に変形させ、斧をなんなく受け止める。

「な!?」
真っ向から止められた事実にバファリンは驚く。

「強そうなのは見た目だけか」
受け止めた触手はそのまま分裂し、バファリンの肢体と腹を突き刺した。

「ゴフッ」
大量の血を口から吐き出したバファリンはそのまま壁へ放り投げられた。

その後も多くの戦士が大男に攻撃するも防がれ、触手によって次々と葬られていき...
そして、ついに立っているのはリアナだけになった。

「ハハハ!認めてやるよ!お前は少しだけ強い方の部類だ!」
大男は高笑いする。

「あなたこそ、その程度の攻撃で殺せると思ってるなら、とんだ勘違いね」
リアナは強がるように煽る。

「ああ、ここからは少しだけ本気で遊んでやるよ!」

大男は前かがみの姿勢になると両腕両足を触手で覆い、巨大な手足へと変化させる。
その見た目はすでに人ではなく化け物そのものだった。

『アイスマジック・ブリザードスラッシュ』

まずは左腕!
臆せず剣を振り下ろそうとするリアス。

だがその剣は振り下ろされることはなかった。

両腕に激しい痛みと違和感を覚える。
上を見上げると、そこには自身の両腕と相棒の剣が空中にあった。

切断された腕の断面から血が吹き出し顔へと落ちていく。

「...え?」
突然の出来事に困惑するリアナ。

「じゃあな、女」

リアナの両腕を吹き飛ばした大男の巨大な左腕は、そのまま全身を押しつぶそうと振り下ろされる。

だが振り下ろされる前に左腕は何者かによって弾き返された。

何...?

大男の前にはいつの間にか男が立っていた。
腰と背中には三本の剣。甲冑から露わになっている両腕には歴戦の傷が刻まれている。

「ほう、貴様がこの星で最強の人間か?」

「いや、残念ながら俺は一番ではない」

戦士ブレドは二本の剣を構えると、大男の目の前に瞬時に移動した。
その剣撃は速く、そして強く。
右腕、左足、左手、右足と次々と捌き、捌き、捌きまくる。
剣撃とともに放たれる風圧は大男に反撃する隙を与えないよう絶え間なく発生し続ける。
大男は四肢全てを切り落とされる前に触手を切り離し、ブレドと大きく距離を取る。

「ハハ!こりゃすげえ、どうやらお前には本気を出さなきゃ負けるらしい」

大男は今度は全身を触手で覆い、全長10メートルほどの巨大な体へと変形させる。

ブレドはその間に後ろを振り向き、リアナに話しかける。
「今救援が来る、腕は後で治るから大人しくしていろ」

大男の変形が終わるとブレドは再び前を向く。
「懺悔を乞うなら今のうちだぞ、触手男」

「はあ?そんなもん死んでも乞うかぁ!!死ねえええ!!」

完全な怪物と化した男はブレドを殺そうと覆いかぶさるが、

”カチャ”

背後で甲冑の音がした。

「あ?」

怪物はおもむろに後ろにふりかえる。

そこには甲冑を着た一人の男が立っていた。
長い金髪の髪は風でなびき、右手に持つ大きな剣は見たものが魅了される神々しい見た目をしている。

「また邪魔者が増えやがった。まあこっちは楽しめていいけどなぁ!!」

大男は金髪の騎士に右腕を振り下ろそうとする。
だがすでにそこには男は立っていなかった。

視認出来ないだと...?

大男は周りを見渡す。そして後ろを振り向こうとしたとき、違和感を覚える。

「なんだ...?からだが、いう、こ、と...」

言い終わる前に真っ二つに切られた体が地面に倒れる。
動かなくなった大男からは大量の血が流れ落ち、赤黒い池が出来上がった。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「頭が飛んだやつは手遅れだろうが、それ以外なら全員治せるだろう」

金髪の騎士はブレドの目の前にいつの間にか立っていた。
闘技場内には医療班が到着し、治療魔法で生き残った人達を治療している。
「他に落ちてきた敵は?」

「国周辺の敵は今リリス、プロードで殲滅している。国内に落ちてきた敵はさっき俺が対処した」

「ではもう周辺に敵はいないか?」

「今のところはな」
周囲の惨状を見ながらブレドと騎士は話し合う。

「あと10分ほどすれば観客全員の避難は完了するだろう。王様達の転送は?」

「あと1分でテレポートの準備が整う。あとは生き残った兵士たちをいち早く治療し...」

そこで騎士の言葉が詰まる。

「...どうやら治療している時間はないらしい」

闘技場に巨大な影が差し掛かる。
ブレドと騎士は上を向くと驚愕する。

空には巨大な黒い戦艦が浮いていた。
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