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堕ちていく僕
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僕の名前ユウ高校3年生
もう三学期なのに進路も決まらず卒業後の予定はなにもない。
「はぁ、今日も学校か」
いつものように登校し、自分の席に着くと隣の女子が声をかけてきた。
「おはよう!ゆーくん!」
彼女は幼馴染で同じクラスの『天川春菜』だ。
「あぁ、おはよ……」
春菜は卒業後美容師の専門学校に行くらしい。
「ねぇねぇ聞いてよぉ~!また昨日お父さんに怒られちゃったよぉ~」
「今度はなにしたんだよ?」
「えっとね、夜中にこっそりコンビニに行ったら見つかっちゃってさぁ」
気楽でいいなあ僕は卒業後の進路も無く憂鬱だと言うのに……
「あ、ゆーくん髪伸びたね、今度切ってあげるよ♪」
「ん?そうかなぁ?」
確かに最近髪を切っていない気がする。
「うんっ!じゃあ放課後うちに来てよね」
放課後、春菜の家へ行った。
「いらっしゃいませぇ~♪」
春菜の母親が出てきた。
「あらまぁゆーくん久しぶりじゃない、元気にしてた?」
「はい、なんとか生きてます」
春菜の部屋へ行くと既に椅子に座っていた。
「やあ、よろしく」
「はいはい、任せておいて♪ずいぶん伸びたね」
春菜はハサミを片手に持ち僕の後ろに立った。
シャキンッ!! ジャキジャキッ
「どんな感じにする?」
「お任せー」
「あ、せっかくだから練習させて
もらってもいい?」
「ああいいけど」
春菜は僕の髪を切りながら話しかけてくる。
「あのねゆーくん、私卒業したら学校行きながら美容室で
バイトするんだー」
「知ってるよー」
「ゆーくんも将来ちゃんと考えなよー」
「わかってるよーー」
そんな話をして少し眠ってしまった
ようだ。
「ゆーくん起きて!できたよ」
鏡を見ると女子のようなショートボブになっていた。
「え……
これ本当にぼく!?」
「うん!かわいいよぉ♡」
「え、うん、あ、ありがとう」
運動部の女子みたいなヘアスタイルになってしまった。
「似合ってるから大丈夫だよ♪」
「う、うん……」
次の日から学校で髪型のことをいじられたりしたがあまり気にならなかった。
(あれ?意外といいかも)
数日後
「おいユウ、お前その頭どうしたんだよww」
クラスメイトから笑われた。
「いや、これは別になんでもないんだけどね……」
その日の帰り道
「春菜、やっぱりこの髪型変じゃないかな?」
「え?どうして?」
「だってみんな笑うしさぁ」
「そんなこと無いよ!すごく可愛いと思うよ!」
「う、うん」
「そのまま伸ばしてみようよ♪」
「えーめんどくさいよぉ」
「ダメだよ!絶対伸ばさなきゃ!」
春奈は意外と自分が決めた事は曲げないというか頑固なところがあるからやれやれだ。
こうして僕はしばらく髪を伸ばすことになった。
そして数ヶ月後、卒業式の日が来た。
「ゆーくん!卒業おめでとう!」
春菜は笑顔だ
「ありがと……
春菜も専門学校がんばってね」
「うん!」
「ゆーくん明日時間ある?卒業式終わったあとうちに来れる?」
「うん行けるよ」
「やったー!楽しみにしてるね」
翌日
「いらっしゃい!待ってたよ♪」
春菜の部屋に通された。
「ねぇねぇゆーくん、今度デートしようよ」
「ん?べつにいいよ」
「わぁい!約束だよぉ♪」
そう良いながら春菜は市販のヘアカラーを取り出した。
「それって何に使うやつ?」
「せっかくだし髪色明るくしようよ♪」
「えっ!ちょっとそれはまずいんじゃない?」
「大丈夫!私が染めてあげるからさぁ、バイトも髪自由でしょ?」
「ついでに前髪もつくってあげる♪」
結局僕は言われるまま髪を染められて少し髪を切られてしまった。
「はい!完成!鏡見る?」
僕は自分の姿を見て驚いた。
「これが僕?」
春菜はニコニコしている。
「前髪作ってみたよ♪」
これじゃあ女子みたいでなく女子の髪型だった。
「あ、ありがとう……」
「すごく可愛いよ!さすが♡」
「か、かわいくなんかないよ!恥ずかしいなぁもう……」
「メイクしたら完全に女子
だよねぇ~」
「い、嫌だよ!やめてよ!!」
「あ、この後時間ある?服買いに行こうよ♪」
「えー!なんでそうなるの?」
「いいから行くぞー♪」
「は、離してよー!」
春菜に引きずられて買い物に行った。
「ゆーくんこれに着替えてみて♪」
「えっこれレディースの服じゃん!」
「大丈夫!サイズ合うはずだから」
「えー本当かなあ……」
僕は真っ白で花の刺繍のブラウスとワイドパンツに渋々着替えた。
「おお似合ってるよ!」
僕はしぶしぶ鏡を見た。
「うわぁ……」
自分で言うのもなんだがまるで女の子のようだ。
「ゆーくん!次はこれ着てね」
その後も次々と服を着せられた。
(こいつ僕のこと女だとでも思ってるのか?)
「ゆーくん、うちでお茶飲んでいかない?」
「え、遠慮しとくよ」
「いいからいいから」
家に着くと春菜の部屋へ連れて行かれた。
「はい、これさっき買ったケーキ食べて」
「あ、ありがとう……」
春菜のお母さんが紅茶を入れて持ってきてくれた。
「あら、ゆーくん可愛い服着て
どうしたの?」
「えっと……これは……」
「ママ!余計なこと言わなくていいから!」
「ふふ♪」
「ゆーくん、そういえば眉ボサボサだね」
「ああ、なにもしないからね」
「だめだよぉ!せっかくだから綺麗にしましょう」
そう言うと春菜は
どこからか道具を出してきた。
「えっ、そんな事までするの?」
「もちろん!私に任せなさい♪」
「う、うん……」
春菜は慣れた手つきで顔をいじりはじめた。
「はい、できたよ♪」
僕は恐る恐る鏡を見て驚いた。
「え?誰!?」
「やや細めの大人なアーチ眉にしてみました!」
春菜は笑顔で「大人可愛い」を強調した。
「あ、ありがと……」
春菜は満足そうだ。
「あ、あのさ……この格好で外歩くのはちょっと恥ずかしいんだけど」
「大丈夫!大丈夫!」春菜は嬉しそうにしていた。
「はぁ……わかったよ」
「またやってあげるね♪」
こうして僕はたまに春菜の家に通うことになった。
そして春になり僕は派遣のバイトをしながらその日くらしをしていた。
春菜が専門学校へ入学したある日のこと
「ゆーくん!今日は授業のあと先輩と一緒に遊びに行くけどゆーくんも来るよね?」
「ああ、いいよ」
そして待ち合わせ場所へ行くとそこには春菜とその友人らしき人が待っていた。
「こんにちは、はじめましてリコです」
その人は身長が高くスラッとした美人だ。
「あ、こちらこそよろしくお願いします」
僕を見て
「春菜ちゃんのお姉さんですか?すごい可愛いですね」と言われた。
「あ、いや僕は男です」
「えっ?男の子?本当に?」
「はい、本当ですよ」
すると春菜が口を尖らせて言った。
「ゆーくんは私の彼氏だよ!」
「えっ!そうなんですか?」
「ち、違いますよ!」
リコさんが
ニヤリとして
「へぇ~そうなんだ♪」
と言った。
「もう!ゆーくんは私のものなんだから!」
「はいはい……」
「それじゃあ行こっか♪」
「あぁ、待ってよ……」
3人でカラオケ店へ向かった。
「ゆーくん歌上手いね♪」
「そ、そうかな?」
「春菜ちゃんよりうまいんじゃない?」
「むぅ……」
リコさんが冗談ぽく言ってきた。
「ねぇねぇ、2人付き合っちゃえば?」
「えっ!」
思わず声が出た。
「キャー!ゆーくん顔真っ赤だよぉ」
「もう、やめてくださいよぉ……」
その場をはぐらかし
「次はリコさんの番ですよ」と言ってごまかした。
「えー私はあんまり得意じゃないからなあ」と言いながら歌う準備をはじめた。
「じゃあ、いきますよ」
「え?何を歌うの?」
「これ!」
それは女性アーティストの曲だった。
(うまいなぁ)
リコさんは歌い終わり感想を聞いてきた。
「どうだった?」
「すごく良かったと思いますよ」
「やった♪」
「ゆーくん!私の方がうまかったでしょ!」
「う、うん、同じくらいうまいよ」
「もーう!ゆーくんたら素直に褒めてくれないんだからぁ」
「ハハッ……」
その後
3人でゲームセンターへ行きプリクラを撮った。
「ゆーくんも一緒に写ろうよ!」
「えー恥ずかしいなぁ」
結局みんなで撮ることになった。
「ゆーくんプリクラでも女子にしか見えませんね」
「えー嫌だなぁ」
「えへへ♪」
春菜が嬉しそうにしている。
その後リコさんとライン交換して帰った。
翌日リコさんからメッセージが来た。
「ゆーくん昨日は楽しかったです!ありがとうございます。また今度遊んでください」
「こちらこそありがとうございました。ぜひまた誘って下さい」
しばらくしてまた連絡があった。
「明日暇ですか?」
「はい、特に予定はないですけど」
「よかったら映画見に行きませんか?」
「いいですよ」
そして次の日の昼頃、駅で待ち合わせた。
「お待たせー」
「いえ、僕も来たばかりなので大丈夫です」
「ゆーくんは髪伸ばしてるの?」
「春奈が伸ばしてて欲しいって言うので」
「そういえば春菜ちゃん元気?」
「最近はあまり連絡してないけど、多分元気ですよ」
映画館に到着してチケットを買ったあとポップコーンとジュースを買って席に着いた。
今回はホラー映画で上映中、横を見るとリコさんと目が合った。
「ん?どうかしましたか?」
小声で聞いた。
「あの……手握っても……いいかな?」
リコさんの顔が少し赤くなっていた。
「は、はい、良いですよ」
手を握るとリコさんの手は暖かかった。
しばらくするとスクリーンでは主人公らしき人が殺されてしまった。
僕は恐怖のあまり目を閉じていた。
すると手に暖かい感触が伝わってきた。
僕は恐る恐る目を開けるとリコさんが僕の手を両手で包んでいた。
僕は驚いているとリコさんは小声で言った。
「怖いからもう少しこのままでいていいかな?」
「は、はい……」
その後もずっと手を繋いでいた。
「面白かったですね」
「はい、とても怖かったですけど」
「ふふ♪」
その後
「ゆーくんは春菜ちゃんといつもどんなことするんですか?」
「えっと、春菜の部屋に行ってゴロゴロしたりとかですかね」
「へぇ~」
するとリコさんは何か思いついたように言った。
「ねぇ、ゆーくん!うちに遊びに来ない?」
「え?でも急に迷惑じゃないですか?」
「全然平気だよ!」
「じゃあ、お願いします」
「よしっ!決まり!」
電車に乗ってリコさんの家へ向かった。
駅に着く頃にはすっかり暗くなっていた。
リコさんの家に着き部屋に入るとそこは綺麗に整頓されていた。
「ここに座って!」
言われるままに座ると飲み物を持ってきてくれた。
「あ!」
飲み物を自分の服にこぼしてしまった。
「あ、すみません……」
「大丈夫!気にしないで!」
「着替えは……」
「あ、私の何か貸すからちょっと待ってて」
そう言ってリコさんは自分の部屋に消えた。
(なんか悪いなぁ)
しばらくしてリコさんが出てきた。
「ごめんね、ワンピースしかないけどいいかな?」
「あ、はい、ありがとうございます」
リコさんの服を着てみるとサイズはピッタリだった。
「やっぱりゆーくん女の子みたいだね」
と笑われた。
「あ、今度私にも髪切らせてよ♪」
「えっ!リコさんにですか?」
「うん♪私も将来は美容師さん目指してるから♪………
ダメ?」
「わかりました、じゃあ、よろしくお願いします」
「やったー!じゃあ来週の祝日空いてる?」
「はい、大丈夫です」
「じゃあその日に切ろう!」
「あ、そろそろ帰ります。」
「まだ服乾かないからそのワンピース着てって
いいよ」
「は、はい、ありがとうございます」
「また来てね♪」
「はい、失礼しました」
次の日春菜からラインがきた。
「ゆーくん昨日の夜ワンピース着て歩いてなかった?」
(春奈に見られた………)
「うん、まぁ、色々あって……」
「ふーん」
「どうしたの?」
「別にぃ」
(何怒ってんだ?)
数日後
今日はリコさんとの約束の日だ。
僕はリコさんの家に向かった
。
インターホンを押した。
ガチャッ ドアが開いた。
そこには満面の笑みのリコさんがいた。
「ゆーくん!こっちおいで♪」
言われるままに行くと鏡の前に座らされた。
「ゆーくん髪切ってあげる♪」
リコさんはハサミを持った。
「ちょっ、ちょっと待って下さい!そんないきなり……」
「え?嫌?」
「嫌ではないですけど……」
手早く首にタオルを巻かれケープを掛けられた。
「前下がりのボブにしていいかな?」
「え?…はい、お任せします」
(まさかリコさんにも春奈の時みたいな髪型にされるのか)
リコさんは手際よく切りはじめた。
「こんな感じかな♪」
「すごい……上手なんですね」
「ありがと♪」
(また女の子みたいな髪型に
されてしまった……)
「可愛いよゆーくん♡」
「もう、からかわないでください」
「あ、こないだ借りたワンピースお返しします」
「あれ?返さなくていいのに」
「いやいや」
「せっかくだからまたそのワンピース着てみて!」
「え?は、はい……」
仕方なく着替えることにした。
「ど、どうですか?」
「やっぱり似合うよぉ」
「あ、ありがとうござい……ます」
するとリコさんが近づいてきて僕を抱きしめてきた。
「リ、リコさん!?」
「ゆーくん大好き!」
「あ、ありがとう……」
リコさんは僕を離すと
「キスしてもいいかな?」
「はい……」
僕は目を閉じた。
唇と唇が触れ合った。
長いようで短いような時間が流れた。
リコさんは僕の手を握った。
「ねぇ、ゆーくん、私と付き合ってくれないかな?」
「え?僕とですか?僕でいいんですか?」
「もちろん♪」
こうして僕の彼女ができたのであった。
翌日
春菜から電話が
かかってきた。
「ゆーくん……」
「春菜か、どうかした?」
「彼女できたんでしょ?」
「えっ?どうしてそれを?」
「リコ先輩に聞いたよ………」
「そっかぁ」
「…………」
春菜は元気無さそうだった
「認めない認めない……許さない…」
「え?」
「……ううん、頑張ってね」
そう言って電話は切れた。
夏になりリコさんとの交際は続いてた。
ある日のデートの途中 リコさんが
「洋服買いに行かない?」と言ってきた。
「はい、良いですよ」
ショッピングモールに着くと色々な店を見て回った。
「これとかどう?私に合うかな?」
「はい!凄く似合います!」
試着室から出てきたリコさんは とても可愛かった。
「レースのロングスカート欲しかったんだよねー♪」
そう言うと同じスカートを2着カゴにいれた。
その後もブラウスやキャミソールなど同じ物を2着づつカゴに入れていった。
「なんで2着づつ買うんですか?1つで良くないですか?」
と聞くと
「えーだってペアルックしたいじゃん♪」
「え、僕もこれ着るんですか?」
「もちろん♪」
「僕男ですよ?」
「わかってるよ♪」
(絶対わかってないよなぁ)
結局レジでは合計8万ほど使った。
「あ、あのお金大丈夫ですか?」
恐る恐る聞いてみた。
「全然平気だよ!」
そう言ってお茶をしたあとリコさんの家に行く事になった
。
リコさんの家に行くと
「ゆーくん!こっちおいで!」
と言われてリビングに行くと そこには今日買った服があった。
「今日は一緒に着ようね♪」
「はい……」
(やっぱりこうなるのか)
それから30分後
「ゆーくん可愛いよぉ♪」
「ありがとうございます……」
「次はこれにしよう♪」
「まだやるんですか?」
「当たり前じゃーん♪」
結局この日着た服は全部で20着ほどだった。
(明日バイトなのに…)
「ゆーくんさあメイクしてみない?」
「え?でもやり方わかりませんよ?」
「私が教えてあげる♪」
「え……でも……」
「いいからこっち来て」
リコさんの部屋に連れて行かれると 椅子に座らされた。
そして、まずは化粧水と乳液を塗られた。
その後、ファンデーションを塗ってもらった。
「これでよし!次アイラインいくよ!」リコさんはペンシル型のアイライナーを手に取った。
「目は閉じて」
言われた通り目を閉じると 瞼の上に線を引くように描かれた。
「終わったよ」
目を開け鏡を見るとそこには見慣れぬ顔が映っていた。
「これが……僕?」
「眉少し剃っちゃうねー」
ジョリ……
「あ、ちょっと失敗、まあ書くからいいよね」
そう言ってメイクをつづけた。
「出来たー♪見てみてー可愛いでしょ?」
「う、うん」
「あとはこの口紅つけて完成♪」
そう言ってリコさんは自分の唇に色をつけてから僕の唇に口紅近づける。
(なんかエロいなぁ)
「ほら、ゆーくんも」
言われるまま自分の唇にも色をつける。
「わぁ、ゆーくんすっぴんでも女の子みたいだと思ったけどお化粧したらもう女の子にしか見えないよぉ」
「そんなことないですよ……」
「これから私と会う時はメイクしようね♪」
「はい……」
「お風呂入ろっか♪」
「はい……」
僕は今リコさんと一緒に湯船に浸かっている。
「ゆーくん髪洗わせて♪」
「はい……」
「シャンプーするねー♪」
リコさんは僕の髪を洗いはじめた。
「痒いとこありますかー?」
「耳の後ろ……」
「はーい」
丁寧に洗ってくれた後シャワーで流してくれた。
「流すよー」
ザバーッ
「トリートメントつけるよー」
リコさんの手つきはとても優しく気持ちよかった。
「ゆーくん髪乾かすよー」
ドライヤーをかけてくれた。
「ゆーくん髪アイロンで内巻きにしてあげんね」
シュッシュッ コテで巻かれた僕の髪の毛はふんわりとした仕上がりになった。
「はい、終わり」
「ありがとございました」
「ねぇ、ゆーくん、ベッド行こっか♪」
「え?あ、はい……」
ドキドキしながら寝室に入った。
すると、リコさんがいきなり抱きついてきた。
「ゆーくん大好きだよぉ」
「ぼ、僕も……」
「ゆーくん、キスしよっ」
そう言われて僕は目を閉じた。
長いようで短い時間が流れた。唇を離すと今度は僕から抱きしめた。
「ゆーくん!私我慢できない!」
「え?」
「ゆーくんのこと襲いたくなっちゃった♪」
そう言うとリコさんは服を脱ぎ出した。
「ちょ、ちょっと待って下さい!」
「待たなーい」
あっという間に裸になってしまった。
裸の僕達は重なり合った。
お互い初めてだった。
翌朝目が覚めると隣には誰もいなかった。
(あれ?夢だったのか?)
リビングに行くとキッチンで朝食を作ってるリコさんがいた。
「あ、おはようございます」
「おはよー」
ソファには昨日買ったスカートとブラウスが用意してあった。
「今日はこれ着てデート行こうね」
「え……あ、はい」
「双子コーデだね♪」
「そ、そうですね」
「楽しみだなぁ」
朝食の後着替えるとリコさんに呼ばれた。
「ゆーくん、今日は髪型ふんわりボブにしよっか♪」
そう言って僕を鏡の前に座らせると慣れた手つきで髪をセットしていく。
「はい、出来たよ♪」
鏡を見るといつもより大人っぽい自分が映っていた。
「私もお揃いにするね
♪」
そう言って髪を纏めた。
(可愛い……)
その後2人で家を出た。
「そういえば最近春菜ちゃんと連絡とってるのー?
元気?」
「え?あ、まあ普通にメールとか電話してますけど」
「ふぅん、そうなんだ」
「どうしたんですか?」
「なんか最近春菜ちゃん雰囲気変わったんだよね…前はもっと子供っぽかったんだけど今はなんかね……」
「へぇ、どんな感じに変わったんですか?」
「なんか髪も金髪だしピアスもたくさん開けてるし化粧も濃くなって服装とかも派手なんだよねぇ」
「そうなんですね……」
なんだか心配になった。
その日の帰り駅でばったり春菜と会った。
「ゆうくん久しぶりー♪」
「は、春菜…」
「ゆーくん、女の子になったの?可愛いね♪」
「あ、いやこれは……」
「ちょっとうちでお茶しない?久しぶりに話したいしさぁ」
「あ、うん」
春奈は実家を出てマンションで暮らしていた。
部屋に入ると紅茶を入れてくれた。
「ゆーくん女の子になりたかったの?」
「い、いや……」
返事をしようと思ってたら急に強い眠気に
おそわれた。
(あれ……なんか……眠……)
そのまま眠りについてしまった。
目を覚ましたらそこは見たことのない部屋のベッドの上だった。
寒い……服を着ていない……
「ゆーくん、おはよ♪」
声の方を振り向くとそこには裸にエプロンを着た春菜の姿があった。
「は、春菜?ここはどこだ?」
「さっきの部屋の隣の部屋だよ」
「なんでこんなこと……」
「だって今のゆーくんの髪型と服、メイク私好みじゃないんだもん」
「だからって……」
「大丈夫、ゆーくんもすぐに気に入るから」
そう言うと春菜は僕の上に乗ってきた
「ゆーくん、やっと捕まえたよ♪これからずーっと一緒だよ♪」
カチャ!
そう言うと春奈は僕の首に首輪を着けた。
「ゆーくん、似合ってるよ♪」
「な、何するんだよ!」
「言ったじゃん、ずっと一緒にいるって」
「そんな……僕はただ……」
「ゆーくん、ここに座って」
言われるまま鏡の前に座るとケープを着けられた、そして、春菜は何か準備を始めた。
「な、何を……」
「ゆーくん、その髪型似合わないよねぇ」
そう言いながら髪に何かを塗りはじめた。
「は、春菜何してるの?」
「ブリーチだよ、私と同じミルクティーベージュにしてあげる♪」
1時間後「はい、完成♪」
鏡を見るとそこには見慣れぬ自分の姿があった。
「ゆーくん、すっごく可愛いよ♪」
春菜は、鏡の前で顔を並べて喜んでいる。
「ほら、見てみて、私とお揃いの髪色だよ♪」
「うわ、ホントだ……」
「じゃあ次はブラジャーつけようね」
「え!?ブラジャーなんて無理だよ!」
「だいじょぶ、私がつけてあげるから」
そう言うと春菜は僕の胸に手を添えた。
「はい、出来たよ」
着け終わると今度はスカートとパンツを履かされた。
「ゆーくん、スカート短いよねぇ」
「仕方ないじゃないか……」
「これだと下着見えちゃうよねぇ」
「み、見せたくないよ……」
「ギリギリ見えないから大丈夫!網タイツ履こうか♪」
そう言って春菜は黒い網タイツを履かされた。
「ゆーくん、脚綺麗だね♪」
「そ、そうかな……」
「うん、すごく綺麗だよ♪」
そう言って太腿を撫でてきた。
「ひゃあ……」
思わず変な声が出てしまった。
「ゆーくん可愛い♪」
「も、もういい加減にしてくれよ……」
「ダメ、まだまだだよ♪」
そう言って春菜が持ってきたのはシースルーのトップスだった。
「はい、腕通して」
「え……こ、これで外に出るの?」
「そうだよ」
仕方なく着た。
すると春菜が「じゃあギャルメイクしようか♪」と言って化粧品をたくさん持ってきた。
「ゆーくん目をつぶって」
と言われ目を閉じていると。
剃刀で僕の眉毛を全部剃ってしまった。
「痛かった?」
「少しだけ……」
「金髪なんだから黒い眉は変だからね」
その後、ファンデーションを着けアイライナーで目の周りを黒く塗って眉を書かれた。
次に口紅を引いてグロスをつけてチークを入れて完成した。
「ゆーくん可愛いよぉ♪」
(僕はどうなるんだろ…)
不安しかなかった。
「ゆーくん、大きい鏡の前においで」
そう言われて鏡の前に立つとそこに映っていたのは別人のような自分だった。
「これが僕……?」
「うん、可愛いでしょ?」
「あ、ああ……」
戸惑いながらも返事をした。
「ギャルデビューおめでとう♪」
そう言うと春菜は携帯を取り出した。
「記念に写真撮ろうね」
「ちょ、ちょっと待ってよ……」
「待たないよ♪はいチーズ♪」パシャッ
「でもちょっと物足りないんだよねー」
そう言いながら春菜はまた別のものを持ってきた。
それはピアッサーだった。
「ゆーくん、ピアス開けよっか」
「ピ、ピアス?」
「うん、開けようよ♪」
「で、でも……」
「ゆーくんは私のものっていう証だよ」
「そんな……」
「大丈夫、すぐに終わるから」
そう言うと僕の耳に針を突き立てた。
「いっ……」
「はい、終わったよ」
見ると両耳には小さな丸い穴が空いた。
「ゆーくん可愛い♪」
「大きいフープピアス着けようか♪」
そう言うと大きな輪がついたピアスを着けられた。
「はい、完成♪」
鏡を見るとそこには見たことのない自分がいた。
夜になり春菜にベッドに押し倒された。
「ゆーくん、今日は寝かさないからね」
そう言って僕の胸を揉んできた。
「ゆーくん、おっぱい大きくなってるよ」
「え!?そんなはずは……」
「ふふ♪冗談よ、でもこれから大きくなるかもね………」
そう言いながら乳首を摘まれた。
「や、止めてくれ……」
「なんで?気持ちいいんでしょ?」
春菜は執拗に責めてくる。
「はぁはぁ……」
息遣いが激しくなってきた。
「あれぇ、ゆーくん感じてるの?」
「ち、違う……」
「嘘つき、こここんなにしておいて」
春菜は僕の股間を触ってきた。
「ほら、硬くなってるよ」
恥ずかしくなり顔を背けた。
「ゆーくん可愛い♪」
春菜は服を脱ぎ全裸になった。
「ゆーくん、私を見て……」
言われるまま見てみるとそこには大人の身体があった。
「は、春菜……それ……」
「ん?あ、これ?」
春菜は自分の胸に手を当てた。
「可愛いでしょ?薔薇のタトゥー入れたの」
「ど、どうして……」
「ゆーくんも欲しい?」
そう言って舌を這わせてきた。
「ひゃあ……」
思わず声が出てしまう。
「ねぇ、欲しいでしょ?」
そう言って僕の耳元で囁く。
「い、いや……」
「じゃあ今度入れてあげるね」
「ううぅ……」
「じゃあそろそろ始めよっか」
そう言って僕の上に跨った。
「ゆーくん、入れるね」
ゆっくりと腰を落としてきた。
「ゆーくん、動くよ」
そう言って動き始めた。
「ゆーくん、好き、大好きだよぉ」
「は、春菜…………」
だんだん激しくなっていく。
「は、春菜……も、もう……」
「いいよ、一緒にイこ」
そして同時に果てた。
「ゆーくん、愛してるよ」
翌朝、目を覚ますと春菜は、どこかに電話をしていた。
「もしもし、…………ええ……はい……じゃあ日曜日にお願いしますぅ」
「おはよ、どこに電話してたの?」
「ナイショ♪」
そのまま軟禁状態が続き日曜日になった。
「ゆーくん、デートしようか」
「デ、デート?」
「うん、行こう」
そう言われ着替えさせられた。
「はい、行くよ」
「ま、待ってよ……」
手を引かれ外に出るとそこは美容クリニックだった。
「予約してあるから入るよ」
受付を済ませ待合室で待っていると名前を呼ばれた。
「ゆーくん、行こっか」
「え??何するの??」
手術室に入ると看護師さんがいた。
「こんにちわ、今日はよろしくお願いします」
「サイズはどうします?」
春菜が「Dカップくらいで」
(な、なんの話をしているんだ?)
「わかりました、ではこちらへ」
連れていかれた先は診察台のようなベッドのある部屋だった。
「さぁ、横になってください」
言われるままに横になると手足を固定され動けなくなった。
「ゆーくん、大丈夫だからね」
「え?え?ちょっと………まっ…」
そう言うと麻酔を打たれた。
(なんだか眠くなってきた)
気がつくと別の部屋のベッドで横になっていた。
「ここは……なんか胸が重いような……」
起き上がると春菜がいた。
「おはよ、綺麗だよ鏡を見てごらん」
鏡を見るとそこには自分の姿はなく豊満な胸をした女性が映っていた。
「え?え?なに……これ……」
「これが僕なのか?」
「そうだよ、可愛いでしょ?」
「ああ……」戸惑いながらも返事をした。
「下着は用意してあるよ」
そう言われ着せられ春菜の家に戻った。
家に戻ると春菜が「もう後戻りできなくなったね♪」と言ってきた。
「これでずっと一緒だね♪」
スマホをみたらリコさんからラインが沢山きていた。
『ゆうくん!連絡くれないと心配になるじゃん!』
『ゆーくんに何かあったのかと思ったよ』
そんなメッセージが何通も届いていた。
僕は返信に戸惑ってしまった。
すると春菜は僕の手から携帯を取り上げてしまった。
「ちょっと!」
「私が代わりに返事しとくね」
そう言うと春菜は電話をかけた。
「あ、もしもし私ですけど、ゆーくんなら私の側にいますよ」
そう言うと春菜は僕を押し倒してきた。
「ゆーくんは私のものなので誰にも渡しません」
「ちょ、ちょっと春菜……」
「それじゃまた明日」
ピッ
一方的に通話を切ると僕の方を見てきた。
「ゆーくんは誰のもの?」
「春菜のです……」
「よくできました♪」
頭を撫でられた。
「ゆーくん、キスして……」
言われるまま唇を重ねた。
「ゆーくん、もっと舌出して……」
言われた通り舌を出すと春菜の舌が絡みついてくる。
「ゆーくん可愛いよぉ……」
リコは春奈から送られてきたラインの写真に驚愕した。
「ゆーくん?」
そこにはすっかり変身したユウの写真があった。
「ど、どういうこと?」
「金髪に………胸が……大きい……」
しばらく放心状態だった。
それから1週間、ユウからの連絡はなかった。
リコは毎日のようにユウの家に足を運んだ。
でも会えなかった。
その頃春奈はというと……。
ゆうくん~♪ 今日はどんな格好にしてあげようか考えながら準備をする。
「よしっ♪今日はこれでいこうっと」
服を選ぶと着替えて鏡の前に立たせた。
「やっぱり似合うね」
そう言いつつ写真を撮る。
「次は……」
色々ポーズを取らせてみる。
そして最後に一枚だけツーショット写真を撮影した。
「うん、いい感じ♪」
満足そうな表情を浮かべる。
「ゆーくん♪そろそろ胸にタトゥー
入れよっか」
「タトゥー?」
「うん、薔薇のタトゥー」
「どうして薔薇なの?」
「ん?だって薔薇の花言葉は愛の象徴だから」
そう言って胸元に舌を這わせる。
「ひゃあ……」
思わず声が出てしまう。
「ねぇ、欲しい?」
そう言って耳元で囁いた。
「い、いや、……」
そう言うと
パシン!
頬を平手打ちされた
「痛っ………」
「………欲しいよね?」
「は、はい……」
「じゃあ今から入れに行こうか♪」
そう言うと服を着替えさせられタトゥースタジオに連れていかれた。
「春奈いらっしゃーい♪今日はどうしたのー?」
「やっほー♪」
タトゥースタジオの店主の女性が出てきた。
(す、スゴイタトゥーだらけだなこの人の)
店主の女性は首までビッチリタトゥーがはいっている。
「あら、今日はお友達と一緒?」
「そうそう、彼氏なんだけどねー」
「ん?彼氏?」
「まだ男だから彼氏なのーそのうち彼女になるけどね……」
「あ、前に話してた幼なじみの?」
「そそ、」
そんな話をしていると店主が
「で?今日はどするー?」
「この子に私と同じの入れて欲しいのー」
そう言いながら店主と僕にいれるタトゥーを決めている。
「は、春奈やっぱやめよう‥‥」
そう言うと聞こえない振りをして
「ゆーくん、いよいよ入れるよ!」
店主に
「こちらで横になって上着脱いでねー」
と言われ
「ううぅ……」
ドキドキしながらその時を待つ。
そして……
ジーーー!
機械に電源を入れ店主がタトゥーを入れ始めた。
「いぃぃ……イタイ……」
「まだ始めたばかりだよー我慢してねー」
「あ、店長ー薔薇の横に私の名前
を入れてー」
そして春菜の名前が刻まれていく。
僕の胸には薔薇が刻まれた。
「ゆーくん、綺麗だよ」
そう言って抱きしめてくる。
鏡をみるとそこには自分とは思えない姿がそこにあった。
「ゆーくん、ほら私と一緒♪」
春奈が鏡で僕の隣で自分の胸のタトゥーをだして喜んでいる。
僕は堕ちて行った……
そして春菜の軟禁状態の同棲が始まって数ヶ月経った。
僕は完全に春菜に支配されていた。
「ゆーくん、ご飯できたよ」
朝起きると春菜が作った朝食が用意されている。
夜は春菜の奴隷となり奉仕する日々が続いていた。
「ゆーくん、気持ち良い?」
春菜は僕の股間に顔を埋めている。
「あっ……そこダメぇ……」
「ここが良いの?」
「あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」
僕は絶頂を迎えた。
ある日春奈に内緒でリコさんにメールした。
「僕は大丈夫ですから気にしないでください」という内容だった。
(これで少しは安心してくれるかな?)
そんな事を思いながら眠りについた。
翌朝目を覚ますと春奈が鬼の形相をしていた。
「ゆーくん!何してるの!」
「え?」
「何で他の女に連絡してるの!」
「え……あの……」
「何で?」
そう言うとベッドに押し倒された。
「ごめんなさい……ごめ……ん……なさ……」
「服全部脱ぎな!早く!!」
逆らうことが出来ず全裸になった。
「春奈はニードルを持って僕の乳首に針を突き立てた。
「痛いっ」
「黙れ!お前は私のものだ」
「はい……」
春奈はニードルで乳首にピアス
穴を開けた。
プス…
ズ………
「いっ…ひぃぃぃ!!!」
「ほら!鏡見てみなよ!!」
鏡を見るとそこにはDカップの胸に大きな薔薇と春菜の名前が刻まれた胸にリングピアス
「あはは、最高に似合ってるよ」
「お願いします、許してください」
「ダーメ、まだまだお仕置きは続くからね」
春菜は本気だ。
本気で怒っている。
「ゆーくん、四つん這いになって」
僕は犬のような格好をさせられた。
「もっと尻上げて!」
恥ずかしかったけど言われた通りにした。
「ゆーくんのお尻可愛い」
そう言うと指を入れてきた。
「やめて……」
「嘘つきにはおしおきが必要だよね」
そう言うとバイブを取り出してきた。
「これをゆーくんの中に入れまーす」
ズ…
ズプッ
「ああ……」
「動くよ」
スイッチを入れると動き出した。
「ああん……」
快感に耐えきれず床に突っ伏してしまった。
「ゆーくん、まだ終わってないよ」
春菜は僕のアナルに玩具を入れた。
「も、もう無理……」
「ダメだよ、これはお仕置なんだから」
さらに激しく動かされた。
「ひぃ……イクゥ……」
………
………………
僕は盛大に果ててしまった。
それから春奈に逆らえなくなってしまった……
ある日春菜が外出中リコさんからまたラインが届いた。
『ゆうくん無事で良かった』
でも返信できずにいると春菜が帰ってきた。
「ゆーくん♪ただいま」
「お、おかえり」
僕は慌ててスマホをテーブルに置いた
。
「ゆーくん、さっき誰と連絡取ってたの?」
「誰って……」
「正直に言わないと酷い目にあうよ」
「リ…リコさん」
「ふーん、そう…まだわからないんだね」
そういうと春奈はどこかに電話をした。
「ゆーくん明日一緒に出かけるからね」
翌日、春菜と一緒に街に出た。
「ど、どこに行くの?」
「ん?着いたらわかるよ♪心配しないで」
目的地に着くなり手を引かれて建物に入った。
そこは病院だった。
受付で手続きをして待合室で待つことになった。
「ねぇ、どこが悪いの?心配だよ……」
「大丈夫だよ、すぐに良くなるから」
「え?僕は何もないよ……」
しばらくすると診察室へ呼ばれた。
「今日はどうされましたか?」
「はい、彼は女の子になりたいので去勢して欲しいんです」
「え、え、どういうこと?」
「ゆーくん、いいから任せときなって」
「わかりました」
「ちょ、ちょっと待っ……」
僕の言葉を無視して話が進む。
「それでは手術の準備をするのでこちらの部屋に来ていただけますか」
言われるまま部屋に入るとカーテンで仕切られた。
「ゆーくんコレで完全に女の子になれるよ」
そう言って春菜は僕のペニスを摘み上げた。
「や、やめて……」
「じゃあ頑張ってきてね」
そのまま放置された。しばらくして看護師が来た。
「こんにちは~、今から手術になりますから麻酔していきますねー」
注射器を取りだし僕の腕に刺した。
意識が遠のいていく……
…
……
…………………
目が覚めるとベッドにいた
「な、何これ……」
「あ、起きたみたいですね」
僕の股間にあったものが無くなってた…
かわりに女性器が型作られている。
「うぅ……」
泣きそうになる。
「大丈夫ですよ、そのうち慣れますから」
春菜が
「おめでとう」
と言いながら抱きついてきた。
「ゆーくん可愛いよ」
僕は男としての人生を失った……
僕は諦めて春奈の全ての要求を受け入れる事にした……
「ゆーくん名前も女の子っぽくしようよ」
「え……」
「優衣ちゃんとか良いかも」
「うん……わかった……」
僕は春菜のことを春菜様と呼ぶようになった。
「春菜さまぁ~」
そう言いながら奉仕する毎日が続いた……
「優衣ちゃん、私とセックスしよ」
「は、はい」
春菜は僕の身体に夢中になっていた。
「春菜さま好きぃ」
「あはは、可愛いよぉ」
春菜は僕の胸を揉みしだく。
「ああん、優衣ちゃんもっとおっぱい大きくしようね」
僕はどんどん改造されて行った。
普通の男子だったのに、今は金髪ロング、タトゥー、ピアス、豊胸、去勢、アナル開発、バイブ挿入、貞操帯、女性化などあらプレイを受け入れていた。
「春菜さまぁ~」
春菜に犯される日々が続いていた。
「優衣、私の事好きだよね?」
「はい、好きです」
「じゃあ私のここ綺麗にしてくれるかな」
「はい」
春菜に言われてクンニを始めた。
「ああん、気持ちいいよ」
春菜は僕のアナルに指を入れてきた。
「優衣のお尻可愛いよ」
春菜は僕のアナルにバイブを入れた。
「春菜さま……ダメぇ……」
「ほら、もっと奥まで入れるよ」
ズブズブッ
「ああ……イクゥ……」
僕は盛大に果ててしまった……
「春菜様……」
僕は春菜に服従していた。
そして時は過ぎ春奈は美容師になり自分の店を構えるまでになって、僕はアシスタントとして働いていた。
「優衣ちゃーん、シャンプーお願いね」
「はい」
僕はお客様を洗っていた。
「お痒いとこありませんか?」
「えーっと、耳の後ろと背中の辺りをもう少し強く擦って欲しいな」
「わかりました」
昼間はそれなりに忙しく夜は………
僕はいつも先に帰って家事をして店を閉めた春菜が帰ってくる。
「優衣ただいま♪」
「おかえりなさいませ、春菜様」
春菜は僕にキスをする。
「今日もお疲れ様でした」
「ありがとう、でもまだ終わりじゃないよ」
「はい、わかっております」
僕達は寝室に向かった。
「さて、今日も可愛がってあげるよ」
そう言うと僕の服を脱がせ始めた。
「さすがにもう慣れたよね」
「はい」
全裸になった僕の身体はすっかり女体化してしまっていた。
「こんなに大きくして……」
春菜は僕の乳首を摘んだ。
「ひゃう……」
「ふふふ、敏感なんだね」
さらに舌で舐めら乳首のピアスを引っ張り上げる。
「痛い……」
「ごめんね、我慢できる?」
「はい……」
今度は優しく撫でるように触ってくる。
「んん……」
「感じてるんでしょ?」
「はい……」
「正直でよろしい♪」
春菜は僕の体を見て言った。
「優衣ちゃんは本当に綺麗だよねぇ」
「ありがとうございます……」
「もっと綺麗に飾りたいなぁ」
そういうと僕の身体を縛り上げていった。
「あ、あの……」
「大丈夫だよ、すぐ終わるからね」
春菜は僕の股間に手を伸ばしてきた。
「じゃあ剃っていくね」
「はい」
ジョリ……
ジョリ……
「あ……あ……」
「動くと危ないよ」
「すみません……」
股間がスース―する……
僕の身体にはムダ毛1本も無くなった…
「せっかくツルツルになったここ今度蝶いれようね♡」
「は、はい、ありがとうございます」
そして僕の恥丘には紫の蝶のタトゥーが入った……
僕は春菜様に逆らえない。逆らうと酷い目にあうからだ。
なので春菜様の命令に従うしかなかった。
「優衣ちゃん、私のパンツ履いてみて」
「はい」
「はみ出た蝶のタトゥーが可愛いよ」
「あぅ……」
これで優衣は2つ目のタトゥーを入れられた。
「これからもよろしくね、優衣」
「はい、春菜さま」
………………
あれから数ヶ月経った。私は春菜様に完全に調教されてしまい、今では春菜様の為ならなんでもするようになっていた。
1部完
ここまで読んで頂きありがとうございます。
ここから先はストーリーが分岐します。
リコ編
春奈編
??編
もう三学期なのに進路も決まらず卒業後の予定はなにもない。
「はぁ、今日も学校か」
いつものように登校し、自分の席に着くと隣の女子が声をかけてきた。
「おはよう!ゆーくん!」
彼女は幼馴染で同じクラスの『天川春菜』だ。
「あぁ、おはよ……」
春菜は卒業後美容師の専門学校に行くらしい。
「ねぇねぇ聞いてよぉ~!また昨日お父さんに怒られちゃったよぉ~」
「今度はなにしたんだよ?」
「えっとね、夜中にこっそりコンビニに行ったら見つかっちゃってさぁ」
気楽でいいなあ僕は卒業後の進路も無く憂鬱だと言うのに……
「あ、ゆーくん髪伸びたね、今度切ってあげるよ♪」
「ん?そうかなぁ?」
確かに最近髪を切っていない気がする。
「うんっ!じゃあ放課後うちに来てよね」
放課後、春菜の家へ行った。
「いらっしゃいませぇ~♪」
春菜の母親が出てきた。
「あらまぁゆーくん久しぶりじゃない、元気にしてた?」
「はい、なんとか生きてます」
春菜の部屋へ行くと既に椅子に座っていた。
「やあ、よろしく」
「はいはい、任せておいて♪ずいぶん伸びたね」
春菜はハサミを片手に持ち僕の後ろに立った。
シャキンッ!! ジャキジャキッ
「どんな感じにする?」
「お任せー」
「あ、せっかくだから練習させて
もらってもいい?」
「ああいいけど」
春菜は僕の髪を切りながら話しかけてくる。
「あのねゆーくん、私卒業したら学校行きながら美容室で
バイトするんだー」
「知ってるよー」
「ゆーくんも将来ちゃんと考えなよー」
「わかってるよーー」
そんな話をして少し眠ってしまった
ようだ。
「ゆーくん起きて!できたよ」
鏡を見ると女子のようなショートボブになっていた。
「え……
これ本当にぼく!?」
「うん!かわいいよぉ♡」
「え、うん、あ、ありがとう」
運動部の女子みたいなヘアスタイルになってしまった。
「似合ってるから大丈夫だよ♪」
「う、うん……」
次の日から学校で髪型のことをいじられたりしたがあまり気にならなかった。
(あれ?意外といいかも)
数日後
「おいユウ、お前その頭どうしたんだよww」
クラスメイトから笑われた。
「いや、これは別になんでもないんだけどね……」
その日の帰り道
「春菜、やっぱりこの髪型変じゃないかな?」
「え?どうして?」
「だってみんな笑うしさぁ」
「そんなこと無いよ!すごく可愛いと思うよ!」
「う、うん」
「そのまま伸ばしてみようよ♪」
「えーめんどくさいよぉ」
「ダメだよ!絶対伸ばさなきゃ!」
春奈は意外と自分が決めた事は曲げないというか頑固なところがあるからやれやれだ。
こうして僕はしばらく髪を伸ばすことになった。
そして数ヶ月後、卒業式の日が来た。
「ゆーくん!卒業おめでとう!」
春菜は笑顔だ
「ありがと……
春菜も専門学校がんばってね」
「うん!」
「ゆーくん明日時間ある?卒業式終わったあとうちに来れる?」
「うん行けるよ」
「やったー!楽しみにしてるね」
翌日
「いらっしゃい!待ってたよ♪」
春菜の部屋に通された。
「ねぇねぇゆーくん、今度デートしようよ」
「ん?べつにいいよ」
「わぁい!約束だよぉ♪」
そう良いながら春菜は市販のヘアカラーを取り出した。
「それって何に使うやつ?」
「せっかくだし髪色明るくしようよ♪」
「えっ!ちょっとそれはまずいんじゃない?」
「大丈夫!私が染めてあげるからさぁ、バイトも髪自由でしょ?」
「ついでに前髪もつくってあげる♪」
結局僕は言われるまま髪を染められて少し髪を切られてしまった。
「はい!完成!鏡見る?」
僕は自分の姿を見て驚いた。
「これが僕?」
春菜はニコニコしている。
「前髪作ってみたよ♪」
これじゃあ女子みたいでなく女子の髪型だった。
「あ、ありがとう……」
「すごく可愛いよ!さすが♡」
「か、かわいくなんかないよ!恥ずかしいなぁもう……」
「メイクしたら完全に女子
だよねぇ~」
「い、嫌だよ!やめてよ!!」
「あ、この後時間ある?服買いに行こうよ♪」
「えー!なんでそうなるの?」
「いいから行くぞー♪」
「は、離してよー!」
春菜に引きずられて買い物に行った。
「ゆーくんこれに着替えてみて♪」
「えっこれレディースの服じゃん!」
「大丈夫!サイズ合うはずだから」
「えー本当かなあ……」
僕は真っ白で花の刺繍のブラウスとワイドパンツに渋々着替えた。
「おお似合ってるよ!」
僕はしぶしぶ鏡を見た。
「うわぁ……」
自分で言うのもなんだがまるで女の子のようだ。
「ゆーくん!次はこれ着てね」
その後も次々と服を着せられた。
(こいつ僕のこと女だとでも思ってるのか?)
「ゆーくん、うちでお茶飲んでいかない?」
「え、遠慮しとくよ」
「いいからいいから」
家に着くと春菜の部屋へ連れて行かれた。
「はい、これさっき買ったケーキ食べて」
「あ、ありがとう……」
春菜のお母さんが紅茶を入れて持ってきてくれた。
「あら、ゆーくん可愛い服着て
どうしたの?」
「えっと……これは……」
「ママ!余計なこと言わなくていいから!」
「ふふ♪」
「ゆーくん、そういえば眉ボサボサだね」
「ああ、なにもしないからね」
「だめだよぉ!せっかくだから綺麗にしましょう」
そう言うと春菜は
どこからか道具を出してきた。
「えっ、そんな事までするの?」
「もちろん!私に任せなさい♪」
「う、うん……」
春菜は慣れた手つきで顔をいじりはじめた。
「はい、できたよ♪」
僕は恐る恐る鏡を見て驚いた。
「え?誰!?」
「やや細めの大人なアーチ眉にしてみました!」
春菜は笑顔で「大人可愛い」を強調した。
「あ、ありがと……」
春菜は満足そうだ。
「あ、あのさ……この格好で外歩くのはちょっと恥ずかしいんだけど」
「大丈夫!大丈夫!」春菜は嬉しそうにしていた。
「はぁ……わかったよ」
「またやってあげるね♪」
こうして僕はたまに春菜の家に通うことになった。
そして春になり僕は派遣のバイトをしながらその日くらしをしていた。
春菜が専門学校へ入学したある日のこと
「ゆーくん!今日は授業のあと先輩と一緒に遊びに行くけどゆーくんも来るよね?」
「ああ、いいよ」
そして待ち合わせ場所へ行くとそこには春菜とその友人らしき人が待っていた。
「こんにちは、はじめましてリコです」
その人は身長が高くスラッとした美人だ。
「あ、こちらこそよろしくお願いします」
僕を見て
「春菜ちゃんのお姉さんですか?すごい可愛いですね」と言われた。
「あ、いや僕は男です」
「えっ?男の子?本当に?」
「はい、本当ですよ」
すると春菜が口を尖らせて言った。
「ゆーくんは私の彼氏だよ!」
「えっ!そうなんですか?」
「ち、違いますよ!」
リコさんが
ニヤリとして
「へぇ~そうなんだ♪」
と言った。
「もう!ゆーくんは私のものなんだから!」
「はいはい……」
「それじゃあ行こっか♪」
「あぁ、待ってよ……」
3人でカラオケ店へ向かった。
「ゆーくん歌上手いね♪」
「そ、そうかな?」
「春菜ちゃんよりうまいんじゃない?」
「むぅ……」
リコさんが冗談ぽく言ってきた。
「ねぇねぇ、2人付き合っちゃえば?」
「えっ!」
思わず声が出た。
「キャー!ゆーくん顔真っ赤だよぉ」
「もう、やめてくださいよぉ……」
その場をはぐらかし
「次はリコさんの番ですよ」と言ってごまかした。
「えー私はあんまり得意じゃないからなあ」と言いながら歌う準備をはじめた。
「じゃあ、いきますよ」
「え?何を歌うの?」
「これ!」
それは女性アーティストの曲だった。
(うまいなぁ)
リコさんは歌い終わり感想を聞いてきた。
「どうだった?」
「すごく良かったと思いますよ」
「やった♪」
「ゆーくん!私の方がうまかったでしょ!」
「う、うん、同じくらいうまいよ」
「もーう!ゆーくんたら素直に褒めてくれないんだからぁ」
「ハハッ……」
その後
3人でゲームセンターへ行きプリクラを撮った。
「ゆーくんも一緒に写ろうよ!」
「えー恥ずかしいなぁ」
結局みんなで撮ることになった。
「ゆーくんプリクラでも女子にしか見えませんね」
「えー嫌だなぁ」
「えへへ♪」
春菜が嬉しそうにしている。
その後リコさんとライン交換して帰った。
翌日リコさんからメッセージが来た。
「ゆーくん昨日は楽しかったです!ありがとうございます。また今度遊んでください」
「こちらこそありがとうございました。ぜひまた誘って下さい」
しばらくしてまた連絡があった。
「明日暇ですか?」
「はい、特に予定はないですけど」
「よかったら映画見に行きませんか?」
「いいですよ」
そして次の日の昼頃、駅で待ち合わせた。
「お待たせー」
「いえ、僕も来たばかりなので大丈夫です」
「ゆーくんは髪伸ばしてるの?」
「春奈が伸ばしてて欲しいって言うので」
「そういえば春菜ちゃん元気?」
「最近はあまり連絡してないけど、多分元気ですよ」
映画館に到着してチケットを買ったあとポップコーンとジュースを買って席に着いた。
今回はホラー映画で上映中、横を見るとリコさんと目が合った。
「ん?どうかしましたか?」
小声で聞いた。
「あの……手握っても……いいかな?」
リコさんの顔が少し赤くなっていた。
「は、はい、良いですよ」
手を握るとリコさんの手は暖かかった。
しばらくするとスクリーンでは主人公らしき人が殺されてしまった。
僕は恐怖のあまり目を閉じていた。
すると手に暖かい感触が伝わってきた。
僕は恐る恐る目を開けるとリコさんが僕の手を両手で包んでいた。
僕は驚いているとリコさんは小声で言った。
「怖いからもう少しこのままでいていいかな?」
「は、はい……」
その後もずっと手を繋いでいた。
「面白かったですね」
「はい、とても怖かったですけど」
「ふふ♪」
その後
「ゆーくんは春菜ちゃんといつもどんなことするんですか?」
「えっと、春菜の部屋に行ってゴロゴロしたりとかですかね」
「へぇ~」
するとリコさんは何か思いついたように言った。
「ねぇ、ゆーくん!うちに遊びに来ない?」
「え?でも急に迷惑じゃないですか?」
「全然平気だよ!」
「じゃあ、お願いします」
「よしっ!決まり!」
電車に乗ってリコさんの家へ向かった。
駅に着く頃にはすっかり暗くなっていた。
リコさんの家に着き部屋に入るとそこは綺麗に整頓されていた。
「ここに座って!」
言われるままに座ると飲み物を持ってきてくれた。
「あ!」
飲み物を自分の服にこぼしてしまった。
「あ、すみません……」
「大丈夫!気にしないで!」
「着替えは……」
「あ、私の何か貸すからちょっと待ってて」
そう言ってリコさんは自分の部屋に消えた。
(なんか悪いなぁ)
しばらくしてリコさんが出てきた。
「ごめんね、ワンピースしかないけどいいかな?」
「あ、はい、ありがとうございます」
リコさんの服を着てみるとサイズはピッタリだった。
「やっぱりゆーくん女の子みたいだね」
と笑われた。
「あ、今度私にも髪切らせてよ♪」
「えっ!リコさんにですか?」
「うん♪私も将来は美容師さん目指してるから♪………
ダメ?」
「わかりました、じゃあ、よろしくお願いします」
「やったー!じゃあ来週の祝日空いてる?」
「はい、大丈夫です」
「じゃあその日に切ろう!」
「あ、そろそろ帰ります。」
「まだ服乾かないからそのワンピース着てって
いいよ」
「は、はい、ありがとうございます」
「また来てね♪」
「はい、失礼しました」
次の日春菜からラインがきた。
「ゆーくん昨日の夜ワンピース着て歩いてなかった?」
(春奈に見られた………)
「うん、まぁ、色々あって……」
「ふーん」
「どうしたの?」
「別にぃ」
(何怒ってんだ?)
数日後
今日はリコさんとの約束の日だ。
僕はリコさんの家に向かった
。
インターホンを押した。
ガチャッ ドアが開いた。
そこには満面の笑みのリコさんがいた。
「ゆーくん!こっちおいで♪」
言われるままに行くと鏡の前に座らされた。
「ゆーくん髪切ってあげる♪」
リコさんはハサミを持った。
「ちょっ、ちょっと待って下さい!そんないきなり……」
「え?嫌?」
「嫌ではないですけど……」
手早く首にタオルを巻かれケープを掛けられた。
「前下がりのボブにしていいかな?」
「え?…はい、お任せします」
(まさかリコさんにも春奈の時みたいな髪型にされるのか)
リコさんは手際よく切りはじめた。
「こんな感じかな♪」
「すごい……上手なんですね」
「ありがと♪」
(また女の子みたいな髪型に
されてしまった……)
「可愛いよゆーくん♡」
「もう、からかわないでください」
「あ、こないだ借りたワンピースお返しします」
「あれ?返さなくていいのに」
「いやいや」
「せっかくだからまたそのワンピース着てみて!」
「え?は、はい……」
仕方なく着替えることにした。
「ど、どうですか?」
「やっぱり似合うよぉ」
「あ、ありがとうござい……ます」
するとリコさんが近づいてきて僕を抱きしめてきた。
「リ、リコさん!?」
「ゆーくん大好き!」
「あ、ありがとう……」
リコさんは僕を離すと
「キスしてもいいかな?」
「はい……」
僕は目を閉じた。
唇と唇が触れ合った。
長いようで短いような時間が流れた。
リコさんは僕の手を握った。
「ねぇ、ゆーくん、私と付き合ってくれないかな?」
「え?僕とですか?僕でいいんですか?」
「もちろん♪」
こうして僕の彼女ができたのであった。
翌日
春菜から電話が
かかってきた。
「ゆーくん……」
「春菜か、どうかした?」
「彼女できたんでしょ?」
「えっ?どうしてそれを?」
「リコ先輩に聞いたよ………」
「そっかぁ」
「…………」
春菜は元気無さそうだった
「認めない認めない……許さない…」
「え?」
「……ううん、頑張ってね」
そう言って電話は切れた。
夏になりリコさんとの交際は続いてた。
ある日のデートの途中 リコさんが
「洋服買いに行かない?」と言ってきた。
「はい、良いですよ」
ショッピングモールに着くと色々な店を見て回った。
「これとかどう?私に合うかな?」
「はい!凄く似合います!」
試着室から出てきたリコさんは とても可愛かった。
「レースのロングスカート欲しかったんだよねー♪」
そう言うと同じスカートを2着カゴにいれた。
その後もブラウスやキャミソールなど同じ物を2着づつカゴに入れていった。
「なんで2着づつ買うんですか?1つで良くないですか?」
と聞くと
「えーだってペアルックしたいじゃん♪」
「え、僕もこれ着るんですか?」
「もちろん♪」
「僕男ですよ?」
「わかってるよ♪」
(絶対わかってないよなぁ)
結局レジでは合計8万ほど使った。
「あ、あのお金大丈夫ですか?」
恐る恐る聞いてみた。
「全然平気だよ!」
そう言ってお茶をしたあとリコさんの家に行く事になった
。
リコさんの家に行くと
「ゆーくん!こっちおいで!」
と言われてリビングに行くと そこには今日買った服があった。
「今日は一緒に着ようね♪」
「はい……」
(やっぱりこうなるのか)
それから30分後
「ゆーくん可愛いよぉ♪」
「ありがとうございます……」
「次はこれにしよう♪」
「まだやるんですか?」
「当たり前じゃーん♪」
結局この日着た服は全部で20着ほどだった。
(明日バイトなのに…)
「ゆーくんさあメイクしてみない?」
「え?でもやり方わかりませんよ?」
「私が教えてあげる♪」
「え……でも……」
「いいからこっち来て」
リコさんの部屋に連れて行かれると 椅子に座らされた。
そして、まずは化粧水と乳液を塗られた。
その後、ファンデーションを塗ってもらった。
「これでよし!次アイラインいくよ!」リコさんはペンシル型のアイライナーを手に取った。
「目は閉じて」
言われた通り目を閉じると 瞼の上に線を引くように描かれた。
「終わったよ」
目を開け鏡を見るとそこには見慣れぬ顔が映っていた。
「これが……僕?」
「眉少し剃っちゃうねー」
ジョリ……
「あ、ちょっと失敗、まあ書くからいいよね」
そう言ってメイクをつづけた。
「出来たー♪見てみてー可愛いでしょ?」
「う、うん」
「あとはこの口紅つけて完成♪」
そう言ってリコさんは自分の唇に色をつけてから僕の唇に口紅近づける。
(なんかエロいなぁ)
「ほら、ゆーくんも」
言われるまま自分の唇にも色をつける。
「わぁ、ゆーくんすっぴんでも女の子みたいだと思ったけどお化粧したらもう女の子にしか見えないよぉ」
「そんなことないですよ……」
「これから私と会う時はメイクしようね♪」
「はい……」
「お風呂入ろっか♪」
「はい……」
僕は今リコさんと一緒に湯船に浸かっている。
「ゆーくん髪洗わせて♪」
「はい……」
「シャンプーするねー♪」
リコさんは僕の髪を洗いはじめた。
「痒いとこありますかー?」
「耳の後ろ……」
「はーい」
丁寧に洗ってくれた後シャワーで流してくれた。
「流すよー」
ザバーッ
「トリートメントつけるよー」
リコさんの手つきはとても優しく気持ちよかった。
「ゆーくん髪乾かすよー」
ドライヤーをかけてくれた。
「ゆーくん髪アイロンで内巻きにしてあげんね」
シュッシュッ コテで巻かれた僕の髪の毛はふんわりとした仕上がりになった。
「はい、終わり」
「ありがとございました」
「ねぇ、ゆーくん、ベッド行こっか♪」
「え?あ、はい……」
ドキドキしながら寝室に入った。
すると、リコさんがいきなり抱きついてきた。
「ゆーくん大好きだよぉ」
「ぼ、僕も……」
「ゆーくん、キスしよっ」
そう言われて僕は目を閉じた。
長いようで短い時間が流れた。唇を離すと今度は僕から抱きしめた。
「ゆーくん!私我慢できない!」
「え?」
「ゆーくんのこと襲いたくなっちゃった♪」
そう言うとリコさんは服を脱ぎ出した。
「ちょ、ちょっと待って下さい!」
「待たなーい」
あっという間に裸になってしまった。
裸の僕達は重なり合った。
お互い初めてだった。
翌朝目が覚めると隣には誰もいなかった。
(あれ?夢だったのか?)
リビングに行くとキッチンで朝食を作ってるリコさんがいた。
「あ、おはようございます」
「おはよー」
ソファには昨日買ったスカートとブラウスが用意してあった。
「今日はこれ着てデート行こうね」
「え……あ、はい」
「双子コーデだね♪」
「そ、そうですね」
「楽しみだなぁ」
朝食の後着替えるとリコさんに呼ばれた。
「ゆーくん、今日は髪型ふんわりボブにしよっか♪」
そう言って僕を鏡の前に座らせると慣れた手つきで髪をセットしていく。
「はい、出来たよ♪」
鏡を見るといつもより大人っぽい自分が映っていた。
「私もお揃いにするね
♪」
そう言って髪を纏めた。
(可愛い……)
その後2人で家を出た。
「そういえば最近春菜ちゃんと連絡とってるのー?
元気?」
「え?あ、まあ普通にメールとか電話してますけど」
「ふぅん、そうなんだ」
「どうしたんですか?」
「なんか最近春菜ちゃん雰囲気変わったんだよね…前はもっと子供っぽかったんだけど今はなんかね……」
「へぇ、どんな感じに変わったんですか?」
「なんか髪も金髪だしピアスもたくさん開けてるし化粧も濃くなって服装とかも派手なんだよねぇ」
「そうなんですね……」
なんだか心配になった。
その日の帰り駅でばったり春菜と会った。
「ゆうくん久しぶりー♪」
「は、春菜…」
「ゆーくん、女の子になったの?可愛いね♪」
「あ、いやこれは……」
「ちょっとうちでお茶しない?久しぶりに話したいしさぁ」
「あ、うん」
春奈は実家を出てマンションで暮らしていた。
部屋に入ると紅茶を入れてくれた。
「ゆーくん女の子になりたかったの?」
「い、いや……」
返事をしようと思ってたら急に強い眠気に
おそわれた。
(あれ……なんか……眠……)
そのまま眠りについてしまった。
目を覚ましたらそこは見たことのない部屋のベッドの上だった。
寒い……服を着ていない……
「ゆーくん、おはよ♪」
声の方を振り向くとそこには裸にエプロンを着た春菜の姿があった。
「は、春菜?ここはどこだ?」
「さっきの部屋の隣の部屋だよ」
「なんでこんなこと……」
「だって今のゆーくんの髪型と服、メイク私好みじゃないんだもん」
「だからって……」
「大丈夫、ゆーくんもすぐに気に入るから」
そう言うと春菜は僕の上に乗ってきた
「ゆーくん、やっと捕まえたよ♪これからずーっと一緒だよ♪」
カチャ!
そう言うと春奈は僕の首に首輪を着けた。
「ゆーくん、似合ってるよ♪」
「な、何するんだよ!」
「言ったじゃん、ずっと一緒にいるって」
「そんな……僕はただ……」
「ゆーくん、ここに座って」
言われるまま鏡の前に座るとケープを着けられた、そして、春菜は何か準備を始めた。
「な、何を……」
「ゆーくん、その髪型似合わないよねぇ」
そう言いながら髪に何かを塗りはじめた。
「は、春菜何してるの?」
「ブリーチだよ、私と同じミルクティーベージュにしてあげる♪」
1時間後「はい、完成♪」
鏡を見るとそこには見慣れぬ自分の姿があった。
「ゆーくん、すっごく可愛いよ♪」
春菜は、鏡の前で顔を並べて喜んでいる。
「ほら、見てみて、私とお揃いの髪色だよ♪」
「うわ、ホントだ……」
「じゃあ次はブラジャーつけようね」
「え!?ブラジャーなんて無理だよ!」
「だいじょぶ、私がつけてあげるから」
そう言うと春菜は僕の胸に手を添えた。
「はい、出来たよ」
着け終わると今度はスカートとパンツを履かされた。
「ゆーくん、スカート短いよねぇ」
「仕方ないじゃないか……」
「これだと下着見えちゃうよねぇ」
「み、見せたくないよ……」
「ギリギリ見えないから大丈夫!網タイツ履こうか♪」
そう言って春菜は黒い網タイツを履かされた。
「ゆーくん、脚綺麗だね♪」
「そ、そうかな……」
「うん、すごく綺麗だよ♪」
そう言って太腿を撫でてきた。
「ひゃあ……」
思わず変な声が出てしまった。
「ゆーくん可愛い♪」
「も、もういい加減にしてくれよ……」
「ダメ、まだまだだよ♪」
そう言って春菜が持ってきたのはシースルーのトップスだった。
「はい、腕通して」
「え……こ、これで外に出るの?」
「そうだよ」
仕方なく着た。
すると春菜が「じゃあギャルメイクしようか♪」と言って化粧品をたくさん持ってきた。
「ゆーくん目をつぶって」
と言われ目を閉じていると。
剃刀で僕の眉毛を全部剃ってしまった。
「痛かった?」
「少しだけ……」
「金髪なんだから黒い眉は変だからね」
その後、ファンデーションを着けアイライナーで目の周りを黒く塗って眉を書かれた。
次に口紅を引いてグロスをつけてチークを入れて完成した。
「ゆーくん可愛いよぉ♪」
(僕はどうなるんだろ…)
不安しかなかった。
「ゆーくん、大きい鏡の前においで」
そう言われて鏡の前に立つとそこに映っていたのは別人のような自分だった。
「これが僕……?」
「うん、可愛いでしょ?」
「あ、ああ……」
戸惑いながらも返事をした。
「ギャルデビューおめでとう♪」
そう言うと春菜は携帯を取り出した。
「記念に写真撮ろうね」
「ちょ、ちょっと待ってよ……」
「待たないよ♪はいチーズ♪」パシャッ
「でもちょっと物足りないんだよねー」
そう言いながら春菜はまた別のものを持ってきた。
それはピアッサーだった。
「ゆーくん、ピアス開けよっか」
「ピ、ピアス?」
「うん、開けようよ♪」
「で、でも……」
「ゆーくんは私のものっていう証だよ」
「そんな……」
「大丈夫、すぐに終わるから」
そう言うと僕の耳に針を突き立てた。
「いっ……」
「はい、終わったよ」
見ると両耳には小さな丸い穴が空いた。
「ゆーくん可愛い♪」
「大きいフープピアス着けようか♪」
そう言うと大きな輪がついたピアスを着けられた。
「はい、完成♪」
鏡を見るとそこには見たことのない自分がいた。
夜になり春菜にベッドに押し倒された。
「ゆーくん、今日は寝かさないからね」
そう言って僕の胸を揉んできた。
「ゆーくん、おっぱい大きくなってるよ」
「え!?そんなはずは……」
「ふふ♪冗談よ、でもこれから大きくなるかもね………」
そう言いながら乳首を摘まれた。
「や、止めてくれ……」
「なんで?気持ちいいんでしょ?」
春菜は執拗に責めてくる。
「はぁはぁ……」
息遣いが激しくなってきた。
「あれぇ、ゆーくん感じてるの?」
「ち、違う……」
「嘘つき、こここんなにしておいて」
春菜は僕の股間を触ってきた。
「ほら、硬くなってるよ」
恥ずかしくなり顔を背けた。
「ゆーくん可愛い♪」
春菜は服を脱ぎ全裸になった。
「ゆーくん、私を見て……」
言われるまま見てみるとそこには大人の身体があった。
「は、春菜……それ……」
「ん?あ、これ?」
春菜は自分の胸に手を当てた。
「可愛いでしょ?薔薇のタトゥー入れたの」
「ど、どうして……」
「ゆーくんも欲しい?」
そう言って舌を這わせてきた。
「ひゃあ……」
思わず声が出てしまう。
「ねぇ、欲しいでしょ?」
そう言って僕の耳元で囁く。
「い、いや……」
「じゃあ今度入れてあげるね」
「ううぅ……」
「じゃあそろそろ始めよっか」
そう言って僕の上に跨った。
「ゆーくん、入れるね」
ゆっくりと腰を落としてきた。
「ゆーくん、動くよ」
そう言って動き始めた。
「ゆーくん、好き、大好きだよぉ」
「は、春菜…………」
だんだん激しくなっていく。
「は、春菜……も、もう……」
「いいよ、一緒にイこ」
そして同時に果てた。
「ゆーくん、愛してるよ」
翌朝、目を覚ますと春菜は、どこかに電話をしていた。
「もしもし、…………ええ……はい……じゃあ日曜日にお願いしますぅ」
「おはよ、どこに電話してたの?」
「ナイショ♪」
そのまま軟禁状態が続き日曜日になった。
「ゆーくん、デートしようか」
「デ、デート?」
「うん、行こう」
そう言われ着替えさせられた。
「はい、行くよ」
「ま、待ってよ……」
手を引かれ外に出るとそこは美容クリニックだった。
「予約してあるから入るよ」
受付を済ませ待合室で待っていると名前を呼ばれた。
「ゆーくん、行こっか」
「え??何するの??」
手術室に入ると看護師さんがいた。
「こんにちわ、今日はよろしくお願いします」
「サイズはどうします?」
春菜が「Dカップくらいで」
(な、なんの話をしているんだ?)
「わかりました、ではこちらへ」
連れていかれた先は診察台のようなベッドのある部屋だった。
「さぁ、横になってください」
言われるままに横になると手足を固定され動けなくなった。
「ゆーくん、大丈夫だからね」
「え?え?ちょっと………まっ…」
そう言うと麻酔を打たれた。
(なんだか眠くなってきた)
気がつくと別の部屋のベッドで横になっていた。
「ここは……なんか胸が重いような……」
起き上がると春菜がいた。
「おはよ、綺麗だよ鏡を見てごらん」
鏡を見るとそこには自分の姿はなく豊満な胸をした女性が映っていた。
「え?え?なに……これ……」
「これが僕なのか?」
「そうだよ、可愛いでしょ?」
「ああ……」戸惑いながらも返事をした。
「下着は用意してあるよ」
そう言われ着せられ春菜の家に戻った。
家に戻ると春菜が「もう後戻りできなくなったね♪」と言ってきた。
「これでずっと一緒だね♪」
スマホをみたらリコさんからラインが沢山きていた。
『ゆうくん!連絡くれないと心配になるじゃん!』
『ゆーくんに何かあったのかと思ったよ』
そんなメッセージが何通も届いていた。
僕は返信に戸惑ってしまった。
すると春菜は僕の手から携帯を取り上げてしまった。
「ちょっと!」
「私が代わりに返事しとくね」
そう言うと春菜は電話をかけた。
「あ、もしもし私ですけど、ゆーくんなら私の側にいますよ」
そう言うと春菜は僕を押し倒してきた。
「ゆーくんは私のものなので誰にも渡しません」
「ちょ、ちょっと春菜……」
「それじゃまた明日」
ピッ
一方的に通話を切ると僕の方を見てきた。
「ゆーくんは誰のもの?」
「春菜のです……」
「よくできました♪」
頭を撫でられた。
「ゆーくん、キスして……」
言われるまま唇を重ねた。
「ゆーくん、もっと舌出して……」
言われた通り舌を出すと春菜の舌が絡みついてくる。
「ゆーくん可愛いよぉ……」
リコは春奈から送られてきたラインの写真に驚愕した。
「ゆーくん?」
そこにはすっかり変身したユウの写真があった。
「ど、どういうこと?」
「金髪に………胸が……大きい……」
しばらく放心状態だった。
それから1週間、ユウからの連絡はなかった。
リコは毎日のようにユウの家に足を運んだ。
でも会えなかった。
その頃春奈はというと……。
ゆうくん~♪ 今日はどんな格好にしてあげようか考えながら準備をする。
「よしっ♪今日はこれでいこうっと」
服を選ぶと着替えて鏡の前に立たせた。
「やっぱり似合うね」
そう言いつつ写真を撮る。
「次は……」
色々ポーズを取らせてみる。
そして最後に一枚だけツーショット写真を撮影した。
「うん、いい感じ♪」
満足そうな表情を浮かべる。
「ゆーくん♪そろそろ胸にタトゥー
入れよっか」
「タトゥー?」
「うん、薔薇のタトゥー」
「どうして薔薇なの?」
「ん?だって薔薇の花言葉は愛の象徴だから」
そう言って胸元に舌を這わせる。
「ひゃあ……」
思わず声が出てしまう。
「ねぇ、欲しい?」
そう言って耳元で囁いた。
「い、いや、……」
そう言うと
パシン!
頬を平手打ちされた
「痛っ………」
「………欲しいよね?」
「は、はい……」
「じゃあ今から入れに行こうか♪」
そう言うと服を着替えさせられタトゥースタジオに連れていかれた。
「春奈いらっしゃーい♪今日はどうしたのー?」
「やっほー♪」
タトゥースタジオの店主の女性が出てきた。
(す、スゴイタトゥーだらけだなこの人の)
店主の女性は首までビッチリタトゥーがはいっている。
「あら、今日はお友達と一緒?」
「そうそう、彼氏なんだけどねー」
「ん?彼氏?」
「まだ男だから彼氏なのーそのうち彼女になるけどね……」
「あ、前に話してた幼なじみの?」
「そそ、」
そんな話をしていると店主が
「で?今日はどするー?」
「この子に私と同じの入れて欲しいのー」
そう言いながら店主と僕にいれるタトゥーを決めている。
「は、春奈やっぱやめよう‥‥」
そう言うと聞こえない振りをして
「ゆーくん、いよいよ入れるよ!」
店主に
「こちらで横になって上着脱いでねー」
と言われ
「ううぅ……」
ドキドキしながらその時を待つ。
そして……
ジーーー!
機械に電源を入れ店主がタトゥーを入れ始めた。
「いぃぃ……イタイ……」
「まだ始めたばかりだよー我慢してねー」
「あ、店長ー薔薇の横に私の名前
を入れてー」
そして春菜の名前が刻まれていく。
僕の胸には薔薇が刻まれた。
「ゆーくん、綺麗だよ」
そう言って抱きしめてくる。
鏡をみるとそこには自分とは思えない姿がそこにあった。
「ゆーくん、ほら私と一緒♪」
春奈が鏡で僕の隣で自分の胸のタトゥーをだして喜んでいる。
僕は堕ちて行った……
そして春菜の軟禁状態の同棲が始まって数ヶ月経った。
僕は完全に春菜に支配されていた。
「ゆーくん、ご飯できたよ」
朝起きると春菜が作った朝食が用意されている。
夜は春菜の奴隷となり奉仕する日々が続いていた。
「ゆーくん、気持ち良い?」
春菜は僕の股間に顔を埋めている。
「あっ……そこダメぇ……」
「ここが良いの?」
「あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」
僕は絶頂を迎えた。
ある日春奈に内緒でリコさんにメールした。
「僕は大丈夫ですから気にしないでください」という内容だった。
(これで少しは安心してくれるかな?)
そんな事を思いながら眠りについた。
翌朝目を覚ますと春奈が鬼の形相をしていた。
「ゆーくん!何してるの!」
「え?」
「何で他の女に連絡してるの!」
「え……あの……」
「何で?」
そう言うとベッドに押し倒された。
「ごめんなさい……ごめ……ん……なさ……」
「服全部脱ぎな!早く!!」
逆らうことが出来ず全裸になった。
「春奈はニードルを持って僕の乳首に針を突き立てた。
「痛いっ」
「黙れ!お前は私のものだ」
「はい……」
春奈はニードルで乳首にピアス
穴を開けた。
プス…
ズ………
「いっ…ひぃぃぃ!!!」
「ほら!鏡見てみなよ!!」
鏡を見るとそこにはDカップの胸に大きな薔薇と春菜の名前が刻まれた胸にリングピアス
「あはは、最高に似合ってるよ」
「お願いします、許してください」
「ダーメ、まだまだお仕置きは続くからね」
春菜は本気だ。
本気で怒っている。
「ゆーくん、四つん這いになって」
僕は犬のような格好をさせられた。
「もっと尻上げて!」
恥ずかしかったけど言われた通りにした。
「ゆーくんのお尻可愛い」
そう言うと指を入れてきた。
「やめて……」
「嘘つきにはおしおきが必要だよね」
そう言うとバイブを取り出してきた。
「これをゆーくんの中に入れまーす」
ズ…
ズプッ
「ああ……」
「動くよ」
スイッチを入れると動き出した。
「ああん……」
快感に耐えきれず床に突っ伏してしまった。
「ゆーくん、まだ終わってないよ」
春菜は僕のアナルに玩具を入れた。
「も、もう無理……」
「ダメだよ、これはお仕置なんだから」
さらに激しく動かされた。
「ひぃ……イクゥ……」
………
………………
僕は盛大に果ててしまった。
それから春奈に逆らえなくなってしまった……
ある日春菜が外出中リコさんからまたラインが届いた。
『ゆうくん無事で良かった』
でも返信できずにいると春菜が帰ってきた。
「ゆーくん♪ただいま」
「お、おかえり」
僕は慌ててスマホをテーブルに置いた
。
「ゆーくん、さっき誰と連絡取ってたの?」
「誰って……」
「正直に言わないと酷い目にあうよ」
「リ…リコさん」
「ふーん、そう…まだわからないんだね」
そういうと春奈はどこかに電話をした。
「ゆーくん明日一緒に出かけるからね」
翌日、春菜と一緒に街に出た。
「ど、どこに行くの?」
「ん?着いたらわかるよ♪心配しないで」
目的地に着くなり手を引かれて建物に入った。
そこは病院だった。
受付で手続きをして待合室で待つことになった。
「ねぇ、どこが悪いの?心配だよ……」
「大丈夫だよ、すぐに良くなるから」
「え?僕は何もないよ……」
しばらくすると診察室へ呼ばれた。
「今日はどうされましたか?」
「はい、彼は女の子になりたいので去勢して欲しいんです」
「え、え、どういうこと?」
「ゆーくん、いいから任せときなって」
「わかりました」
「ちょ、ちょっと待っ……」
僕の言葉を無視して話が進む。
「それでは手術の準備をするのでこちらの部屋に来ていただけますか」
言われるまま部屋に入るとカーテンで仕切られた。
「ゆーくんコレで完全に女の子になれるよ」
そう言って春菜は僕のペニスを摘み上げた。
「や、やめて……」
「じゃあ頑張ってきてね」
そのまま放置された。しばらくして看護師が来た。
「こんにちは~、今から手術になりますから麻酔していきますねー」
注射器を取りだし僕の腕に刺した。
意識が遠のいていく……
…
……
…………………
目が覚めるとベッドにいた
「な、何これ……」
「あ、起きたみたいですね」
僕の股間にあったものが無くなってた…
かわりに女性器が型作られている。
「うぅ……」
泣きそうになる。
「大丈夫ですよ、そのうち慣れますから」
春菜が
「おめでとう」
と言いながら抱きついてきた。
「ゆーくん可愛いよ」
僕は男としての人生を失った……
僕は諦めて春奈の全ての要求を受け入れる事にした……
「ゆーくん名前も女の子っぽくしようよ」
「え……」
「優衣ちゃんとか良いかも」
「うん……わかった……」
僕は春菜のことを春菜様と呼ぶようになった。
「春菜さまぁ~」
そう言いながら奉仕する毎日が続いた……
「優衣ちゃん、私とセックスしよ」
「は、はい」
春菜は僕の身体に夢中になっていた。
「春菜さま好きぃ」
「あはは、可愛いよぉ」
春菜は僕の胸を揉みしだく。
「ああん、優衣ちゃんもっとおっぱい大きくしようね」
僕はどんどん改造されて行った。
普通の男子だったのに、今は金髪ロング、タトゥー、ピアス、豊胸、去勢、アナル開発、バイブ挿入、貞操帯、女性化などあらプレイを受け入れていた。
「春菜さまぁ~」
春菜に犯される日々が続いていた。
「優衣、私の事好きだよね?」
「はい、好きです」
「じゃあ私のここ綺麗にしてくれるかな」
「はい」
春菜に言われてクンニを始めた。
「ああん、気持ちいいよ」
春菜は僕のアナルに指を入れてきた。
「優衣のお尻可愛いよ」
春菜は僕のアナルにバイブを入れた。
「春菜さま……ダメぇ……」
「ほら、もっと奥まで入れるよ」
ズブズブッ
「ああ……イクゥ……」
僕は盛大に果ててしまった……
「春菜様……」
僕は春菜に服従していた。
そして時は過ぎ春奈は美容師になり自分の店を構えるまでになって、僕はアシスタントとして働いていた。
「優衣ちゃーん、シャンプーお願いね」
「はい」
僕はお客様を洗っていた。
「お痒いとこありませんか?」
「えーっと、耳の後ろと背中の辺りをもう少し強く擦って欲しいな」
「わかりました」
昼間はそれなりに忙しく夜は………
僕はいつも先に帰って家事をして店を閉めた春菜が帰ってくる。
「優衣ただいま♪」
「おかえりなさいませ、春菜様」
春菜は僕にキスをする。
「今日もお疲れ様でした」
「ありがとう、でもまだ終わりじゃないよ」
「はい、わかっております」
僕達は寝室に向かった。
「さて、今日も可愛がってあげるよ」
そう言うと僕の服を脱がせ始めた。
「さすがにもう慣れたよね」
「はい」
全裸になった僕の身体はすっかり女体化してしまっていた。
「こんなに大きくして……」
春菜は僕の乳首を摘んだ。
「ひゃう……」
「ふふふ、敏感なんだね」
さらに舌で舐めら乳首のピアスを引っ張り上げる。
「痛い……」
「ごめんね、我慢できる?」
「はい……」
今度は優しく撫でるように触ってくる。
「んん……」
「感じてるんでしょ?」
「はい……」
「正直でよろしい♪」
春菜は僕の体を見て言った。
「優衣ちゃんは本当に綺麗だよねぇ」
「ありがとうございます……」
「もっと綺麗に飾りたいなぁ」
そういうと僕の身体を縛り上げていった。
「あ、あの……」
「大丈夫だよ、すぐ終わるからね」
春菜は僕の股間に手を伸ばしてきた。
「じゃあ剃っていくね」
「はい」
ジョリ……
ジョリ……
「あ……あ……」
「動くと危ないよ」
「すみません……」
股間がスース―する……
僕の身体にはムダ毛1本も無くなった…
「せっかくツルツルになったここ今度蝶いれようね♡」
「は、はい、ありがとうございます」
そして僕の恥丘には紫の蝶のタトゥーが入った……
僕は春菜様に逆らえない。逆らうと酷い目にあうからだ。
なので春菜様の命令に従うしかなかった。
「優衣ちゃん、私のパンツ履いてみて」
「はい」
「はみ出た蝶のタトゥーが可愛いよ」
「あぅ……」
これで優衣は2つ目のタトゥーを入れられた。
「これからもよろしくね、優衣」
「はい、春菜さま」
………………
あれから数ヶ月経った。私は春菜様に完全に調教されてしまい、今では春菜様の為ならなんでもするようになっていた。
1部完
ここまで読んで頂きありがとうございます。
ここから先はストーリーが分岐します。
リコ編
春奈編
??編
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