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新生活

美容サロン⑥

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翌日……

凜君のお母さんから連絡があり凜君は学校へ行かず家にいるということだった。


私と亜美さんは心配になり凛くんの家を訪ねる事にした。


「あの~凛くんは大丈夫でしょうか?」

「あ~わざわざすみません、どうぞお入りになって」


家に上がらせてもらうと早速お母さんは凛くんの部屋の扉をノックして凛君を呼び出した。


「ママ……僕もうやめたいよ……戻りたい……」

「あら、あなたなにいってるの?せっかく可愛くなったんだから楽しまないと損でしょ?」

「そ、そうだけど……」

(凜君……恥ずかしそうだな……)



凛くんはワンピースの可愛いピンクのパジャマを着せられていた。(確かに可愛い……)


「凜、せっかくお世話になった亜美さん達が来てくれたんだから挨拶しなさい」

「は、はい……あの、こんにちわ……」


凜君は恥ずかしそうに挨拶をした。
(確かに可愛いけど少し恥ずかしいかも……)



「凛、着替えてからリビングにいらっしゃい」

「う、うん……」


私達はリビングに案内され、しばらくするとレースのブラウスにロングスカートを履いた凛くんがリビングへ来た。

「凛、ここに座りなさい。ほらブラウスのボタンちゃんとして」
「うん………」


すると早速亜美さんが。


「お母様、凛さんはメイク映えしますし服装は少しボーイッシュな感じにしてもいいと思いますよ…」


するとお母さんは少し怒っていた。


「私はあの子が女の子になる事を望んでいるのよ!もう男の格好なんてさせないわ!」

(あちゃー地雷踏んじゃったか)

「す、すみません…ただ凛さんもまだ慣れて無いみたいですし……」


私はなんとか取り繕って凜君のお母さんをなだめた。


「じゃあ学校に行くときだけ髪を1つに結んで今まで通りの制服で行きなさい」

「うん……わかった……」

そう言うと、お母さんは凛君の髪をヘアゴムでまとめた。
すると中性的な雰囲気になった。

(この子やっぱり美少女だな……ん?美少年か?)


「もう、これでいいよね?」


凜君は早く解放されたそうに言った。


「いいわ、でもメイク落としちゃダメよ!学校行くときはちゃんとしなさい」

「はい……」


凜君は少し複雑な顔をしていた。


「あ、あの、お母様私達そろそろ……」


亜美さんが気を使ってお母さんに帰ろうと言った。


「あら、そうよね……今日はありがとうございました」

「いえいえ…また何かありましたらお声掛け下さい」


私は丁寧にお礼を言って家を出た。

(凜君のお母さんの威圧感半端なかったな……)

すると亜美さんが一言呟いた。


「これからエスカレートしなければいいけど…」


私はその言葉で不安になりながら帰宅した。
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