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新生活
美容サロン⑤
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私が施術室へ戻って片付けをしているとお母さんがいまいちな表情で凜君を見ていた。
「なんかイマイチ垢抜けないのよね…」
「そうですか?凜ちゃんとても素敵になりましたよ」
「ママもういいよ~」
凜君も長時間の施術で疲れたようだ。
「あ、そうだわ!スミマセンこの子の眉を全部剃り落としちゃってくれます?」
「え?!全部ですか?」
凜君も驚いた表情をしていた。
「どうせ毎日メイクするし、こんなモッサリした眉じゃ可愛くないわよ」
「お、お母様凜ちゃんはまだ学生ですし少し整えるだけに……」
亜美さんがこういうとお母さんは急に激高した。
「いいからやって頂戴!この子の事は全部私が決めてきたんです!」
「ママ……眉毛無くなるのヤダよ…」
「あなたは黙ってなさい!」
私と亜美さんはお母さんの迫力に押されてしまい。凜君の眉を剃る事にした。
「凜ちゃん、今から眉剃るけどすぐ伸びて来るし大丈夫よ…」
「ママ……」
「早くやって頂戴!!」
亜美さんは丁寧に凜君の眉を剃り落とした。
ジョリジョリ………
凜君の眉は綺麗に無くなってしまった。
「大丈夫よ凜、ママが毎日書いてあげるから。じゃあ最後にメイクお願いしていいかしら?」
「はい、わかりました」
亜美さんは学生らしくナチュラルメイクを施した。
「お待たせいたしました、仕上がりましたよ」
「ん~素敵だけどもう少しアイラインしっかり入れてリップも真っ赤なのにしてくださる?」
亜美さんは何かいいたげだったがまた騒がれると困るのでお母さんの言う通りメイクした。
(うわぁ学生のメイクってよりケバくなっちゃったな……)
「そうそう!素敵じゃない!若い頃の私そっくりよ」
「お母様に似ていて素敵ですよ」
私達はお母さんになるべく合わせるようにして、ようやく施術が終わりお母さんは大満足だったみたいだ。
「凜、お疲れ様これに着替えてらっしゃい」
「うん」
お母さんに渡された紙袋を持って更衣室へ向かった。
「それではお会計を…」
そう言いかけた時お母さんは分厚い封筒を渡してきた。
亜美さんは渡された封筒の中を見て見ると100万円以上は入っていた。
「あ、あのこんなに頂けません」
「いいのよ、これからもよろしくお願いしますね」
「は、はい、ありがとうございます」
すると黒い大人なロングワンピースを着た凜君が更衣室から出てきた。
「あら~私のワンピースぴったりね」
「ママなんか恥ずかしよ……」
「大丈夫よ!ちゃんとしなさい。ではこれで失礼します。」
「は、はい、ありがとうございました」
お母さんは嬉しそうな顔で帰って行った。
「はぁ、緊張したわぁ」
「おつかれさまです大変でしたね…」
「はぁ…でも封筒みたら本来の10倍くらい入ってたわよ…」
「え?そんなにですか?」
飛び上がって喜びたい所だったが疲労の方が勝ってしまい手短に片付けをして私達は部屋に戻った。
「なんかイマイチ垢抜けないのよね…」
「そうですか?凜ちゃんとても素敵になりましたよ」
「ママもういいよ~」
凜君も長時間の施術で疲れたようだ。
「あ、そうだわ!スミマセンこの子の眉を全部剃り落としちゃってくれます?」
「え?!全部ですか?」
凜君も驚いた表情をしていた。
「どうせ毎日メイクするし、こんなモッサリした眉じゃ可愛くないわよ」
「お、お母様凜ちゃんはまだ学生ですし少し整えるだけに……」
亜美さんがこういうとお母さんは急に激高した。
「いいからやって頂戴!この子の事は全部私が決めてきたんです!」
「ママ……眉毛無くなるのヤダよ…」
「あなたは黙ってなさい!」
私と亜美さんはお母さんの迫力に押されてしまい。凜君の眉を剃る事にした。
「凜ちゃん、今から眉剃るけどすぐ伸びて来るし大丈夫よ…」
「ママ……」
「早くやって頂戴!!」
亜美さんは丁寧に凜君の眉を剃り落とした。
ジョリジョリ………
凜君の眉は綺麗に無くなってしまった。
「大丈夫よ凜、ママが毎日書いてあげるから。じゃあ最後にメイクお願いしていいかしら?」
「はい、わかりました」
亜美さんは学生らしくナチュラルメイクを施した。
「お待たせいたしました、仕上がりましたよ」
「ん~素敵だけどもう少しアイラインしっかり入れてリップも真っ赤なのにしてくださる?」
亜美さんは何かいいたげだったがまた騒がれると困るのでお母さんの言う通りメイクした。
(うわぁ学生のメイクってよりケバくなっちゃったな……)
「そうそう!素敵じゃない!若い頃の私そっくりよ」
「お母様に似ていて素敵ですよ」
私達はお母さんになるべく合わせるようにして、ようやく施術が終わりお母さんは大満足だったみたいだ。
「凜、お疲れ様これに着替えてらっしゃい」
「うん」
お母さんに渡された紙袋を持って更衣室へ向かった。
「それではお会計を…」
そう言いかけた時お母さんは分厚い封筒を渡してきた。
亜美さんは渡された封筒の中を見て見ると100万円以上は入っていた。
「あ、あのこんなに頂けません」
「いいのよ、これからもよろしくお願いしますね」
「は、はい、ありがとうございます」
すると黒い大人なロングワンピースを着た凜君が更衣室から出てきた。
「あら~私のワンピースぴったりね」
「ママなんか恥ずかしよ……」
「大丈夫よ!ちゃんとしなさい。ではこれで失礼します。」
「は、はい、ありがとうございました」
お母さんは嬉しそうな顔で帰って行った。
「はぁ、緊張したわぁ」
「おつかれさまです大変でしたね…」
「はぁ…でも封筒みたら本来の10倍くらい入ってたわよ…」
「え?そんなにですか?」
飛び上がって喜びたい所だったが疲労の方が勝ってしまい手短に片付けをして私達は部屋に戻った。
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