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僕と社長
僕と社長
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「お疲れ様です、ただいま戻りました」
「お帰りなさい。昨日のサンプルと資料データ、間に合ってクライアントに好評で良かったわ」
「ありがとうございます」
「あ、ユウちゃんちょっと仕事の話じゃないんだけど良いかしら?」
「はい、大丈夫ですよ」
「あのね、この前の休みに取引先の社長さんから食事会に誘われたんだけど一緒に行ってくれないかな?」
「私なんかで良ければ全然構いませんけど」
「ほんと?よかった~苦手な人でね一人じゃ嫌だったのよね~、じゃあ来週の土曜日お願いね」
「はい、わかりました」
「ありがとーお礼にその日に着ていく服買ってあげるね」
「そんな悪いです!」
「いいのいいの!私がそうしたいから!それに、ちゃんとしていかないとね」
「はい、ありがとうございます」
(なんだか社長って優しいのか厳しいのかよくわからない人だな)
そして食事会の前日の終業前。
「社長お呼びですか?」
「ユウちゃん、これから明日着ていく服買いに行こっか?」
「え?あ、はい、ありがとうございます」
そして社長の車に乗り高級なお店が並ぶ街へ向かった。
「あ、これ可愛いかも」
(わ、すごい派手なワンピースだ)
「これも似合いそう」
(値段が……)
そう言いながら楽しそうに沢山の服を選んでくれた。
「社長楽しそうですね」
「そりゃそうよ~こんな可愛い子と買い物できるなんて幸せよ」
「もう、調子いいことばっかり言って…」
「ふふふっ」
結局何件か回って色々な服を買った。
「ねーユウちゃんこの後ネイルサロン行きましょ」
「え?ネイルですか?」
「そそ、ユウちゃんあまりネイルしてないから、さっ行こ」
そう言うと僕は手を引かれて社長の行きつけのサロンへ連れて行かれた。
「どーもー予約していた仁科です」
「あ、お待ちしておりました。どうぞこちらへ」
僕は初めてネイルサロンに来て少しドキドキしていた。
「緊張しなくても平気よ」
「は、はい」
「今日はどんな感じにしましょうか?」
「明日パーティだから少し目立つようにして欲しいの、長さも足したいかなー」
「かしこまりました、お連れ様はどういたしますか?」
「あ、私とお揃いにしてあげて」
「はい、ではデザインなどはお任せください」
そう言って担当してくれたネイリストさんは僕の爪を磨いていった。
「綺麗な手ですね~」
「あ、ありがとうございます」
そして僕の爪は少し長くなくなりジェルネイルによりグラデーションした真っ赤なネイルに仕上がった。
「はい完成しました。お二方ともとても素敵ですよ」
「見て見てユウちゃんめっちゃ綺麗だよーお揃いだね♪」
「ふふ♪社長可愛いですね」
「え?!ちょっと急にやめてよー」
なんだか仕事外の社長は普通の女の子みたいで可愛かった。
「そうだ!ユウちゃん今日はうちに泊まりなよ」
「え?!社長の家にですか?」
「うん、いろいろユウちゃんコーディネートしたいしさー」
「あ、はい、じゃあお願いします」
そしてその日の夜は社長の家で沢山ファッションショーをした。
「ユウちゃん次はコレ着よっか」
「は、恥ずかしいです……」
「ほら、早くしないと次の服用意しちゃうよー」
「あわわわわ」
「ユウちゃんて肌白くて羨ましいなぁ……あとはバスト欲しいとこよね……」
「い、いや~バスト大きくしたらさすがに元に戻れなくなっちゃいそうですよね……」
「え?……いや?美しいプロポーションになるのいや?」
(ど、どうしよう……)
「えっと……社長がお望みなら……が、頑張ります」
「言ったね♪約束だよ」
(な、なんか社長って意外とSなのな?)
その後社長が夕飯を作ってくれて一緒に食べた。
「んーー♪美味しいです!」
「でしょ~♪頑張って作ったかいあったわ」
「社長って料理上手なんですね」
「まあね、仕事で忙しくても自炊くらいはね」
「ぼ、あ…私は料理全然できなくて…」
「今、僕って言いそうになった?」
「あ、いや、そんなことありません」
(危ない危ない……)
「ふぅん……ならいいけど……じゃあさ今度私が教えてあげるから練習しなよ」
「はい、是非お願いします」
夕食を食べ終わって、二人でリビングでソファーに座りテレビを見ながら少しお酒を飲んでいた。
「ねぇ、ユウちゃんこの後にホラー映画やるから見ようよ」
「えぇ?!社長ホラーとか好きなんですか?」
「うん、実は私って怖がりだけど見たくなるんだよねー」
「へーそうなんですね」
そして映画が始まった。
「せっかくだから部屋暗くしてみましょうか?」
僕は怖がりの社長にちょっとイジワルを言ってみたくなった。
「え、あ、いいよー」
「あれ?怖いですか?」
「べ、べつに……怖くないし」
そう言いながらもソワソワしている社長が可愛くてつい意地悪を言ってしまった。
「じゃあ電気消しますね」
パチッ
やはり社長は怖いのかワインをグビグビ飲みながら僕のすぐ隣に来た。
「きゃああああ!!」
「わっ!!びっくりしたー」
「もぉー社長飲み過ぎですよー」
映画もクライマックスに差し掛かった頃ふと隣を見ると社長はうとうとして眠りそうになっていた。
グラスが手から落ちそうになり、そっと社長の手からグラスを取りテーブルへ置いてあげた。
すると社長は僕の右肩に頭を乗せてきた。
(あらら、酔い潰れちゃったかな?)
このままだと風邪を引くと思い社長の右側にあるブランケットを起こさないよに取ろうとした。
(社長の寝息が顔にかかる…)
と思ったその時。
ガバッ!
社長に押し倒され唇を奪われてしまった。
「んんんんん…………!」
「ユウちゃん我慢できない!」
「ちょっ!ちょっと待ってくださいよ」
「もう無理!」
激しくキスをされ強く上から抱きしめられた。
僕もそっと社長の背中へ腕を回した。
しかしその後社長は動かなかった。
「すーすー」
(ね、寝ている……)
そして僕もそのまま眠ってしまった。
「お帰りなさい。昨日のサンプルと資料データ、間に合ってクライアントに好評で良かったわ」
「ありがとうございます」
「あ、ユウちゃんちょっと仕事の話じゃないんだけど良いかしら?」
「はい、大丈夫ですよ」
「あのね、この前の休みに取引先の社長さんから食事会に誘われたんだけど一緒に行ってくれないかな?」
「私なんかで良ければ全然構いませんけど」
「ほんと?よかった~苦手な人でね一人じゃ嫌だったのよね~、じゃあ来週の土曜日お願いね」
「はい、わかりました」
「ありがとーお礼にその日に着ていく服買ってあげるね」
「そんな悪いです!」
「いいのいいの!私がそうしたいから!それに、ちゃんとしていかないとね」
「はい、ありがとうございます」
(なんだか社長って優しいのか厳しいのかよくわからない人だな)
そして食事会の前日の終業前。
「社長お呼びですか?」
「ユウちゃん、これから明日着ていく服買いに行こっか?」
「え?あ、はい、ありがとうございます」
そして社長の車に乗り高級なお店が並ぶ街へ向かった。
「あ、これ可愛いかも」
(わ、すごい派手なワンピースだ)
「これも似合いそう」
(値段が……)
そう言いながら楽しそうに沢山の服を選んでくれた。
「社長楽しそうですね」
「そりゃそうよ~こんな可愛い子と買い物できるなんて幸せよ」
「もう、調子いいことばっかり言って…」
「ふふふっ」
結局何件か回って色々な服を買った。
「ねーユウちゃんこの後ネイルサロン行きましょ」
「え?ネイルですか?」
「そそ、ユウちゃんあまりネイルしてないから、さっ行こ」
そう言うと僕は手を引かれて社長の行きつけのサロンへ連れて行かれた。
「どーもー予約していた仁科です」
「あ、お待ちしておりました。どうぞこちらへ」
僕は初めてネイルサロンに来て少しドキドキしていた。
「緊張しなくても平気よ」
「は、はい」
「今日はどんな感じにしましょうか?」
「明日パーティだから少し目立つようにして欲しいの、長さも足したいかなー」
「かしこまりました、お連れ様はどういたしますか?」
「あ、私とお揃いにしてあげて」
「はい、ではデザインなどはお任せください」
そう言って担当してくれたネイリストさんは僕の爪を磨いていった。
「綺麗な手ですね~」
「あ、ありがとうございます」
そして僕の爪は少し長くなくなりジェルネイルによりグラデーションした真っ赤なネイルに仕上がった。
「はい完成しました。お二方ともとても素敵ですよ」
「見て見てユウちゃんめっちゃ綺麗だよーお揃いだね♪」
「ふふ♪社長可愛いですね」
「え?!ちょっと急にやめてよー」
なんだか仕事外の社長は普通の女の子みたいで可愛かった。
「そうだ!ユウちゃん今日はうちに泊まりなよ」
「え?!社長の家にですか?」
「うん、いろいろユウちゃんコーディネートしたいしさー」
「あ、はい、じゃあお願いします」
そしてその日の夜は社長の家で沢山ファッションショーをした。
「ユウちゃん次はコレ着よっか」
「は、恥ずかしいです……」
「ほら、早くしないと次の服用意しちゃうよー」
「あわわわわ」
「ユウちゃんて肌白くて羨ましいなぁ……あとはバスト欲しいとこよね……」
「い、いや~バスト大きくしたらさすがに元に戻れなくなっちゃいそうですよね……」
「え?……いや?美しいプロポーションになるのいや?」
(ど、どうしよう……)
「えっと……社長がお望みなら……が、頑張ります」
「言ったね♪約束だよ」
(な、なんか社長って意外とSなのな?)
その後社長が夕飯を作ってくれて一緒に食べた。
「んーー♪美味しいです!」
「でしょ~♪頑張って作ったかいあったわ」
「社長って料理上手なんですね」
「まあね、仕事で忙しくても自炊くらいはね」
「ぼ、あ…私は料理全然できなくて…」
「今、僕って言いそうになった?」
「あ、いや、そんなことありません」
(危ない危ない……)
「ふぅん……ならいいけど……じゃあさ今度私が教えてあげるから練習しなよ」
「はい、是非お願いします」
夕食を食べ終わって、二人でリビングでソファーに座りテレビを見ながら少しお酒を飲んでいた。
「ねぇ、ユウちゃんこの後にホラー映画やるから見ようよ」
「えぇ?!社長ホラーとか好きなんですか?」
「うん、実は私って怖がりだけど見たくなるんだよねー」
「へーそうなんですね」
そして映画が始まった。
「せっかくだから部屋暗くしてみましょうか?」
僕は怖がりの社長にちょっとイジワルを言ってみたくなった。
「え、あ、いいよー」
「あれ?怖いですか?」
「べ、べつに……怖くないし」
そう言いながらもソワソワしている社長が可愛くてつい意地悪を言ってしまった。
「じゃあ電気消しますね」
パチッ
やはり社長は怖いのかワインをグビグビ飲みながら僕のすぐ隣に来た。
「きゃああああ!!」
「わっ!!びっくりしたー」
「もぉー社長飲み過ぎですよー」
映画もクライマックスに差し掛かった頃ふと隣を見ると社長はうとうとして眠りそうになっていた。
グラスが手から落ちそうになり、そっと社長の手からグラスを取りテーブルへ置いてあげた。
すると社長は僕の右肩に頭を乗せてきた。
(あらら、酔い潰れちゃったかな?)
このままだと風邪を引くと思い社長の右側にあるブランケットを起こさないよに取ろうとした。
(社長の寝息が顔にかかる…)
と思ったその時。
ガバッ!
社長に押し倒され唇を奪われてしまった。
「んんんんん…………!」
「ユウちゃん我慢できない!」
「ちょっ!ちょっと待ってくださいよ」
「もう無理!」
激しくキスをされ強く上から抱きしめられた。
僕もそっと社長の背中へ腕を回した。
しかしその後社長は動かなかった。
「すーすー」
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