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変化
異国……
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搭乗手続きを済ませ出発を待っていると社長からラインが届いた。
[向こうに着いたら白上さんが待ってるからヨロシクね。タイは美意識が高いから少し勉強してきなさい]
(美意識の勉強か……)
そう思いながら飛行機に乗り込んだ。
5時間ほどしてバンコクに到着した。
空港に到着すると白上さんが待っていた。
「あ~ユウちゃんこっち!こっち!」
「すみません遅くなって」
「急に呼び立ててゴメンねーとりあえず今日はホテルとってあるからタクシーで向かおう」
そして荷物を受け取りタクシーに乗った。
「なんだか今日のユウちゃん可愛いね、素敵なワンピース着ちゃって」
「あ、これはそのたまたま持ってただけで」
「ふぅ~ん」
(香水も社長のいつも着けてるのとおなじだし……)
「なんだかユウちゃんは社長に気に入られてるみたいね」
「そうでしょうか?あ、これ渡しときます。」
「ありがとーこれが無いと話が進まないのよー」
そしてタクシーで都会な街に到着し予約していたホテルにチェックインをした。
「ここが私の泊まってるホテルよ」
「うわぁ~凄い広い」
「でしょ?ユウちゃんは隣の部屋ね」
「はい」
そして僕はスーツケースを部屋に運び入れてベッドに横になった。
(疲れた……)
シャワーを浴びて、しばらくすると部屋のチャイムが鳴った。
ドアを開けるとそこにはワインを持った白上さんがいた。
「どう?疲れたでしょ?一杯付き合わない?」
「あ、ありがとうございます」
そう言うと僕はソファーに座ってグラスを受け取った。
「じゃ、おつかれ~」
「おつかれさまです」
そう言うと二人で乾杯をして飲み始めた。
「社長に美を研究してこいって言われちゃったんですよ」
「あ~やっぱりね」
「やっぱりとは?」
「ユウちゃんはさーあくまで仕事として女の子みたいになってるじゃん?
だからプライベートでも女性らしさとか追求しろっていう意味で言ってたんだと思うよ」
「なるほど……」
「たぶんさー社長はユウちゃんに見も心も女の子になって欲しいのよ」
「う、うーん……慣れてきたとはいえ、いつか戻ろうと思ってるので……難しいですよね」
「でもたぶん社長は本気だよ、まぁあまり考えないで明日は美を追求しにエステサロン行こっか」
「はい、お願いします」
「よしっ!決まり!明日の朝8時にロビー集合ね」
そして次の日になり白上さんに連れられてスパに行った。
そこで全身マッサージを受けたあとオイルを使ったリンパを流していった。
施術が終わると体が軽くなっていた。
「ユウちゃんちょっと細くなったんじゃない?」
「え~ホントですか?!嬉しい♪」
「じゃあ、ちょっとバーでも行こうかー」
そう言って二人で繁華街の人気のバーへ行った。
接客している店員はみんな綺麗でモデルみたいだった。
「なんだか店員さんみんな綺麗な女の子ばかりですね」
「でしょ?でもね皆元男の子だよ」
「えっ?!ホントですか?」
「うん、ユウちゃんはもっともっと綺麗になれる素質があるんだよ。社長はそれを見抜いてるんだね」
「そ、そうなんですかね?」
「うん、もっと自信持ちなよ」
そう言われると複雑だけど嬉しかった。
働いている店員さんはみんな明るくて元男の子だなんて信じられなかった。
そしてその日の夜は白上さんと夜の街を散策しホテルへ戻り翌日になった。
空港まで白上さんが送ってくれる事になった。
「ユウちゃん急に来てもらってありがとね」
「いえ、こちらこそ楽しかったです。色々と教えてくれてありがとうございました」
搭乗時間も近くなった時だった。白上さんは聞こえるか聞こえないか小さな声で言った。
「……社長が……ライバル…なければ……ユウちゃんと……にな……」
「え?なんですか?」
「ううん…………何でもない」
「それじゃあまた日本に帰ったら連絡します」
「うん、待ってるね♪」
そして僕はタイから日本に帰り会社に向かった。
[向こうに着いたら白上さんが待ってるからヨロシクね。タイは美意識が高いから少し勉強してきなさい]
(美意識の勉強か……)
そう思いながら飛行機に乗り込んだ。
5時間ほどしてバンコクに到着した。
空港に到着すると白上さんが待っていた。
「あ~ユウちゃんこっち!こっち!」
「すみません遅くなって」
「急に呼び立ててゴメンねーとりあえず今日はホテルとってあるからタクシーで向かおう」
そして荷物を受け取りタクシーに乗った。
「なんだか今日のユウちゃん可愛いね、素敵なワンピース着ちゃって」
「あ、これはそのたまたま持ってただけで」
「ふぅ~ん」
(香水も社長のいつも着けてるのとおなじだし……)
「なんだかユウちゃんは社長に気に入られてるみたいね」
「そうでしょうか?あ、これ渡しときます。」
「ありがとーこれが無いと話が進まないのよー」
そしてタクシーで都会な街に到着し予約していたホテルにチェックインをした。
「ここが私の泊まってるホテルよ」
「うわぁ~凄い広い」
「でしょ?ユウちゃんは隣の部屋ね」
「はい」
そして僕はスーツケースを部屋に運び入れてベッドに横になった。
(疲れた……)
シャワーを浴びて、しばらくすると部屋のチャイムが鳴った。
ドアを開けるとそこにはワインを持った白上さんがいた。
「どう?疲れたでしょ?一杯付き合わない?」
「あ、ありがとうございます」
そう言うと僕はソファーに座ってグラスを受け取った。
「じゃ、おつかれ~」
「おつかれさまです」
そう言うと二人で乾杯をして飲み始めた。
「社長に美を研究してこいって言われちゃったんですよ」
「あ~やっぱりね」
「やっぱりとは?」
「ユウちゃんはさーあくまで仕事として女の子みたいになってるじゃん?
だからプライベートでも女性らしさとか追求しろっていう意味で言ってたんだと思うよ」
「なるほど……」
「たぶんさー社長はユウちゃんに見も心も女の子になって欲しいのよ」
「う、うーん……慣れてきたとはいえ、いつか戻ろうと思ってるので……難しいですよね」
「でもたぶん社長は本気だよ、まぁあまり考えないで明日は美を追求しにエステサロン行こっか」
「はい、お願いします」
「よしっ!決まり!明日の朝8時にロビー集合ね」
そして次の日になり白上さんに連れられてスパに行った。
そこで全身マッサージを受けたあとオイルを使ったリンパを流していった。
施術が終わると体が軽くなっていた。
「ユウちゃんちょっと細くなったんじゃない?」
「え~ホントですか?!嬉しい♪」
「じゃあ、ちょっとバーでも行こうかー」
そう言って二人で繁華街の人気のバーへ行った。
接客している店員はみんな綺麗でモデルみたいだった。
「なんだか店員さんみんな綺麗な女の子ばかりですね」
「でしょ?でもね皆元男の子だよ」
「えっ?!ホントですか?」
「うん、ユウちゃんはもっともっと綺麗になれる素質があるんだよ。社長はそれを見抜いてるんだね」
「そ、そうなんですかね?」
「うん、もっと自信持ちなよ」
そう言われると複雑だけど嬉しかった。
働いている店員さんはみんな明るくて元男の子だなんて信じられなかった。
そしてその日の夜は白上さんと夜の街を散策しホテルへ戻り翌日になった。
空港まで白上さんが送ってくれる事になった。
「ユウちゃん急に来てもらってありがとね」
「いえ、こちらこそ楽しかったです。色々と教えてくれてありがとうございました」
搭乗時間も近くなった時だった。白上さんは聞こえるか聞こえないか小さな声で言った。
「……社長が……ライバル…なければ……ユウちゃんと……にな……」
「え?なんですか?」
「ううん…………何でもない」
「それじゃあまた日本に帰ったら連絡します」
「うん、待ってるね♪」
そして僕はタイから日本に帰り会社に向かった。
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