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「ワッサ!」
エリルはワッサに走り寄ると抱きついた!
「姫さま……」
とろけるように微笑むとワッサはエリルを抱き上げ、今までエリルが座っていた椅子に腰掛ける。
エリルは、そのワッサの膝の上に座らされた。
「姫さま、美味しいですか?」
「うん、美味しい」
ケーキを食べるフォークを持っているのは……ワッサのゴツい手である……
ワッサが私に甘いのは分かっている…甘すぎるのも………
コレはいけないと思ったこともある
実際12才の時、今から2年前 ワッサに言ったことがある。
もう、そこまでしなくて良いと………
「……何故……何故そのような事を………」
と、何故そのような事を仰るのですか?姫さま……何か至らない所がありましたでしょうか?直します!気をつけます!ですからお願いです…側に、姫さまののお側に居させてください!
と、言って大きな体を震わせ泣き崩れたのだ……
挙句…
それでも側に置けないと仰るのなら、どうか、姫さまに私の魔石を渡し消え失せろと命じてください!!!
なんて事を言うのよ!
だからもう、こう言うしか無かったの!
「違うのよ!私も、もう12才になったし、おトイレとお風呂は恥ずかしいの!!
だから、おトイレとお風呂はの世話はしなくてもいいから、他は………今までのままで………いい………」
私も涙が出そうよ………
「………そうですね……そうですよね……気付くのが遅くなり申し訳ありません。
姫さまの言う通りに致します……」
よし!少しだけでもワッサ離れは出来たわ!!
エリルはワッサに走り寄ると抱きついた!
「姫さま……」
とろけるように微笑むとワッサはエリルを抱き上げ、今までエリルが座っていた椅子に腰掛ける。
エリルは、そのワッサの膝の上に座らされた。
「姫さま、美味しいですか?」
「うん、美味しい」
ケーキを食べるフォークを持っているのは……ワッサのゴツい手である……
ワッサが私に甘いのは分かっている…甘すぎるのも………
コレはいけないと思ったこともある
実際12才の時、今から2年前 ワッサに言ったことがある。
もう、そこまでしなくて良いと………
「……何故……何故そのような事を………」
と、何故そのような事を仰るのですか?姫さま……何か至らない所がありましたでしょうか?直します!気をつけます!ですからお願いです…側に、姫さまののお側に居させてください!
と、言って大きな体を震わせ泣き崩れたのだ……
挙句…
それでも側に置けないと仰るのなら、どうか、姫さまに私の魔石を渡し消え失せろと命じてください!!!
なんて事を言うのよ!
だからもう、こう言うしか無かったの!
「違うのよ!私も、もう12才になったし、おトイレとお風呂は恥ずかしいの!!
だから、おトイレとお風呂はの世話はしなくてもいいから、他は………今までのままで………いい………」
私も涙が出そうよ………
「………そうですね……そうですよね……気付くのが遅くなり申し訳ありません。
姫さまの言う通りに致します……」
よし!少しだけでもワッサ離れは出来たわ!!
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