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第2章
おやつを作ろう(改稿5/19)
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朝、目が覚めた時、暖かかった。シロガネを抱いていたようだ。シロガネは気にならなかったようで、横でクークーと寝ている。
「さてお仕事、お仕事」
シロガネはどうしよう?手伝わせるわけにもいかないし…。このまま寝かせておこう。
朝食を食べる頃合いに、シロガネを迎えに行く。シロガネは、まだ寝ていた。
「シロガネ、起きて。ご飯だよ」
『起きているぞ』
「いや、ねてたよね?」
『このオレがゆっくりねていたなど、ありえん』
なにやら、ぶつぶつ言ってるけど…?
「下、行くよ」
シロガネを連れて、下へ行く。今日は、目玉焼きをのせたトーストと野菜がたくさん入ったクリームシチューだ。
シロガネは鼻をクンクンいわせている。
『なんだ、この白い汁は?』
「クリームシチューだよ」
『この四角いパンの上にのっているのは、なんだ?』
「目玉焼きだよ。クックルーの卵を焼いたの」
『ほー』
そう言って、ハグハグと食べ始めた。
『目玉焼きもシチューとやらも旨い』
「シロガネちゃん、かわいいね」
ミリアが言う。
「魔獣だって小さいうちは、かわいいもんさ。小さくても恐いヤツもいるがな」
おじさんが言った。
パンの配達に来たドリーも
「シルバーウルフって、可愛いのねー。もっと恐いかと思ってたんだけど」
なんて言ってた。
「普通は恐いからね?」
「わかってるわよ」
「シロガネは召喚獣なの」
「召喚獣…?」
「私、魔力持ちだったみたい」
「やっぱり?そうでしょ、そうこなくちゃ!」
ドリー、すごいうれしそうなんですけど…?
「魔力検査にいくのね?」
「うん」
「私も一緒に行ってもいい?」
「いいの?」
先日の件がある。二人で行くのも、抵抗があったんだけど…。
シロガネが、
『問題ない。オレがいるから、大丈夫だ』
って言うんだ。
「本当に大丈夫?」
いざという時、元の大きさになればいいのかな?
『なにを言う。アリサの魔力を分けてもらったから、力がみなぎっているさ』
魔力を分けてって…?いつの間に?
シロガネによると、召喚獣は主の魔力を分けてもらうことで、力となるらしい。それなら、食べなくてもいいんじゃないと思うのだが…?
『それとこれとは別だ。旨いもんを食べたくなるのが、本能だろう?』
それはそうなんだけど…。グランハニービーたちだって、餌となるものを食べてるくらいだからね。わかるけど…。
「だって、シロガネ食べすぎなんだもん!」
『ふん!』
+++++
アルクトラスの子供たちは、働き者だ。遊びたい盛りだろうに、家のために、一所懸命に働いている。ミリアを見ていると、すごいと思う。なにか、ミリアにしてあげたいけど、なにがいいかな?なにか作ってミリアにあげようか。別にシロガネの小腹をみたす訳じゃないからね?
今日はクッキーを作ってみよう。みんなで食べれるし。
バターをボウルに入れ、湯せんにかける。バターが溶けたら湯から外し、そこへ砂糖の代わりに蜂蜜を入れて、よく混ぜる。卵を少しずつ入れ、よく混ぜる。小麦粉を入れ、よく混ぜる。
型抜きがないので、少しずつ千切って、手で形を作る。手でも意外と作れるんだよ。手間かかるけど。ここは少し丸みをつけ、こっちは尖らせ…、ハートの出来上がり!
今度は5つ角を作り、星型できた!
「アリサ、今度は何を作っているんだい?」
おばさんがのぞきこむ。
「クッキーです。おやつに食べようと思って」
「おやつ?」
「えーと、食事と食事の間に、食べるものかな?」
「軽食みたいなものかい?」
「まあ、そんなものです」
「どうして、クッキーをそんな形にするんだい?」
「かわいいから?」
こちらにもクッキーはあった。普通は、木の実などを入れた丸い手作りクッキーだ。だから、丸くないクッキーって珍しいのかな?
「かわいいから作る?おかしなことを考える娘だねえ」
おばさん、あきれてる?
「お姉ちゃん、手伝うよ」
「ミリア、ありがとう」
かなり、出来たね。あとは焼くだけ。オーブンに入れて、時々様子を見る。
おー、良い感じにキツネ色になった。完成だ。1個味見してみよう。いいねえ、上手くできたよ。
「ミリアも味見してみて」
「ありがとう。美味しいよ、お姉ちゃん」
ん?視線を感じる。
「うわ!おじさん、なんですか?」
「もう、食べれるのか?いいニオイがするからよ」
「試食してたんですよ」
「俺にもくれ」
「どうぞ」
「ポリポリ。旨い」
「トムスばっかり、ずるいじゃないか」
「おばさんまで…」
「アタシは小腹が空いたのさ。それはおやつに、食べるんだろう?さあ、食べようじゃないか」
「そうですね、食べましょう」
クッキーをお皿に盛り、テーブルへ置く。
「さあ、どうぞ」
「普通のクッキーより、甘くて美味しいねえ」
「蜂蜜を入れましたからね」
『オレにも、クッキーをよこせ!』
「シロガネ、食べすぎ注意だからね」
~~~~~~~~~~~~
更新が遅くなりました。
5/19変更しました。
バターを湯せんに入れて、溶かす→ バターをボウルに入れ、湯せんにかける。バターが溶けたら湯から外し に変更いたしました。
ご指摘ありがとうございました。
「さてお仕事、お仕事」
シロガネはどうしよう?手伝わせるわけにもいかないし…。このまま寝かせておこう。
朝食を食べる頃合いに、シロガネを迎えに行く。シロガネは、まだ寝ていた。
「シロガネ、起きて。ご飯だよ」
『起きているぞ』
「いや、ねてたよね?」
『このオレがゆっくりねていたなど、ありえん』
なにやら、ぶつぶつ言ってるけど…?
「下、行くよ」
シロガネを連れて、下へ行く。今日は、目玉焼きをのせたトーストと野菜がたくさん入ったクリームシチューだ。
シロガネは鼻をクンクンいわせている。
『なんだ、この白い汁は?』
「クリームシチューだよ」
『この四角いパンの上にのっているのは、なんだ?』
「目玉焼きだよ。クックルーの卵を焼いたの」
『ほー』
そう言って、ハグハグと食べ始めた。
『目玉焼きもシチューとやらも旨い』
「シロガネちゃん、かわいいね」
ミリアが言う。
「魔獣だって小さいうちは、かわいいもんさ。小さくても恐いヤツもいるがな」
おじさんが言った。
パンの配達に来たドリーも
「シルバーウルフって、可愛いのねー。もっと恐いかと思ってたんだけど」
なんて言ってた。
「普通は恐いからね?」
「わかってるわよ」
「シロガネは召喚獣なの」
「召喚獣…?」
「私、魔力持ちだったみたい」
「やっぱり?そうでしょ、そうこなくちゃ!」
ドリー、すごいうれしそうなんですけど…?
「魔力検査にいくのね?」
「うん」
「私も一緒に行ってもいい?」
「いいの?」
先日の件がある。二人で行くのも、抵抗があったんだけど…。
シロガネが、
『問題ない。オレがいるから、大丈夫だ』
って言うんだ。
「本当に大丈夫?」
いざという時、元の大きさになればいいのかな?
『なにを言う。アリサの魔力を分けてもらったから、力がみなぎっているさ』
魔力を分けてって…?いつの間に?
シロガネによると、召喚獣は主の魔力を分けてもらうことで、力となるらしい。それなら、食べなくてもいいんじゃないと思うのだが…?
『それとこれとは別だ。旨いもんを食べたくなるのが、本能だろう?』
それはそうなんだけど…。グランハニービーたちだって、餌となるものを食べてるくらいだからね。わかるけど…。
「だって、シロガネ食べすぎなんだもん!」
『ふん!』
+++++
アルクトラスの子供たちは、働き者だ。遊びたい盛りだろうに、家のために、一所懸命に働いている。ミリアを見ていると、すごいと思う。なにか、ミリアにしてあげたいけど、なにがいいかな?なにか作ってミリアにあげようか。別にシロガネの小腹をみたす訳じゃないからね?
今日はクッキーを作ってみよう。みんなで食べれるし。
バターをボウルに入れ、湯せんにかける。バターが溶けたら湯から外し、そこへ砂糖の代わりに蜂蜜を入れて、よく混ぜる。卵を少しずつ入れ、よく混ぜる。小麦粉を入れ、よく混ぜる。
型抜きがないので、少しずつ千切って、手で形を作る。手でも意外と作れるんだよ。手間かかるけど。ここは少し丸みをつけ、こっちは尖らせ…、ハートの出来上がり!
今度は5つ角を作り、星型できた!
「アリサ、今度は何を作っているんだい?」
おばさんがのぞきこむ。
「クッキーです。おやつに食べようと思って」
「おやつ?」
「えーと、食事と食事の間に、食べるものかな?」
「軽食みたいなものかい?」
「まあ、そんなものです」
「どうして、クッキーをそんな形にするんだい?」
「かわいいから?」
こちらにもクッキーはあった。普通は、木の実などを入れた丸い手作りクッキーだ。だから、丸くないクッキーって珍しいのかな?
「かわいいから作る?おかしなことを考える娘だねえ」
おばさん、あきれてる?
「お姉ちゃん、手伝うよ」
「ミリア、ありがとう」
かなり、出来たね。あとは焼くだけ。オーブンに入れて、時々様子を見る。
おー、良い感じにキツネ色になった。完成だ。1個味見してみよう。いいねえ、上手くできたよ。
「ミリアも味見してみて」
「ありがとう。美味しいよ、お姉ちゃん」
ん?視線を感じる。
「うわ!おじさん、なんですか?」
「もう、食べれるのか?いいニオイがするからよ」
「試食してたんですよ」
「俺にもくれ」
「どうぞ」
「ポリポリ。旨い」
「トムスばっかり、ずるいじゃないか」
「おばさんまで…」
「アタシは小腹が空いたのさ。それはおやつに、食べるんだろう?さあ、食べようじゃないか」
「そうですね、食べましょう」
クッキーをお皿に盛り、テーブルへ置く。
「さあ、どうぞ」
「普通のクッキーより、甘くて美味しいねえ」
「蜂蜜を入れましたからね」
『オレにも、クッキーをよこせ!』
「シロガネ、食べすぎ注意だからね」
~~~~~~~~~~~~
更新が遅くなりました。
5/19変更しました。
バターを湯せんに入れて、溶かす→ バターをボウルに入れ、湯せんにかける。バターが溶けたら湯から外し に変更いたしました。
ご指摘ありがとうございました。
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