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本編・入学前

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※今回は少し触る程度です





 いい機会だからと言って僕とマーティは性教育を受けさせられた。結構刺激的な内容で、文字での学習の他にその手のプロが最中の女性はこう感じるとか、言われたら嬉しいこととか、気遣いとか、指の動かし方とか、そういう生々しい体験談を聞かされた。もちろんお父様もセットで。
 マーティは…必死にメモをとっていた。こんなことにも勉強熱心で偉いね♡なんて褒められていたが、勘弁してほしい。

 何故なら相手が僕だから!!!


「お兄様のおしりすべすべ~♡」

「っ!くすぐった…♡」

「…お兄様のせいし、出ませんねえ…」

「…発育の差があるからね」

「じゃあここの中、早く出したいですよね♡」

「ぁうう…♡」


 ふわふわっと陰嚢をくすぐられあられもない声が出てしまう。こんなこと、拒否してしまえば済むことなのに中々できないでいるのは…。言い訳よりも遥かに快感が勝るからだ…♡


 そして弟は精通後、少しずつ身体に変化が訪れた。
 まずは声変わりだ。透き通った小鳥のような声にハスキーさが加えらえた。それから肌質。おでこにふつふつと湧き出た吹き出物。その日からスキンケアを真面目にし始め、今は見る影もない。それでも油断しまいと貴族の中で流行りの美容法を試したり食生活を見直したりと、若いうちからのアンチエイジングを怠らないしっかりした弟だ。

 でも僕の変化は何もなく、ただいたずらに快楽を極めるだけの生活を送っている。


「こんなこと…好きな子の前でしてはいけないからね?」

「…僕の1番はお兄様ですよ?」

「わかったよ、今はそれで良いけど、でも…」

「お兄様も僕が1番ですよね!?」

「わわ…」


 ゲームで遊んでいた時のマーティは恐らく“受け”であったはずだし、こんなケモノじみた遊びは辞めさせたい…。でも突っぱねると泣くし、それがきっかけでお父様に何かを言い出すんじゃないかと気が気じゃない。
 
 僕の精通が迎えられればこの行為は終わるのだろうか?あの授業で教えてもらったのはあくまで男女の性行為の仕方だったけど、まさか男同士でのその先を見据えているわけでは…。いやでもこんなに澄んだ瞳をした無垢な少年から“精子”なんて単語出てくるのだから、なくもない話でもある。恐ろしい。


「今日はもう終わり!マーティも出してスッキリしたでしょ?」

「…ちぇ、お兄様のお尻、気持ちいいからもっと触っていたかったのに」

「ほら、身体をよく拭いて…」


 若いからなのかマーティは少し休めば無限に射精することができるため、僕がきちんと区切りをつけないとまた医者を呼ぶ羽目になる。いくらお互いの手や擦り合いだとしても敏感だし、時代も時代で不衛生なところもあるから気をつけなければ。


「ふぁ…明日は…町に出て…」

「その後少しお稽古でしたね」

「うん…だから…早く…」

「わかりました。おやすみなさい、お兄様♡」


 またぷちゅりと、生ぬるい粘膜同士がくっついた。

 お願いだから抵抗できない時にやらないで…。




○○○○○○




マーティ視点


 このちんちん同士をこすりあわせる行為がどうにも気持ちがいい!ということに気がついて早数ヶ月。
 僕はまたしてもお兄様に救われて、幸せな日々を過ごしています!!

 講師のお姉さんも言っていた。
 「好きな人との夜は特別♡」だと。

 思えば僕の夜はいつだって特別だった。大好きでたまらないお兄様が、寝ても起きてもそばにいてくれる。冷えた身体でも体温を分けて温めてくれる。お気に入りの本も読んでくれる。こんなに幸せにしてくれるお兄様。
 僕は何が返せるだろう?

 そんな僕も、お医者様曰く大人になったらしい。それも“お兄様よりも早く”!!
 年齢の差は一生埋まらないと悲しい気持ちでいたけど、まさか僕が少しだけ『お兄さん』をすることができるなんて。これは手伝うっきゃない!
 

 一緒に白いの出せるよう頑張りましょうね!お兄様♡
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