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第1章 繰り返す女
提出
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鮫島李花は黒塗りのタクシーの中でこれから提出する書類のことを考えていた。
バッグに入っているのは婚姻届。妻の欄はもちろん鮫島梨花の名前、夫の欄は本城幹彦。
婚姻届は24時間365日いつでも受け付けてもらえる。しかし、時間外は役所の守衛さんなどが代わりに受け取ってくれるが、処理は役所の業務時間内に行われる。元旦に入籍することも勿論可能である。
役所業務が効率化されても戸籍に関する事柄は不正防止の観点からいまだに対人での受付業務のままだ。デジタル化が進み始めた段階で遺産相続関係で成り済ましの被害が多発したため現在システムを再構築中らしい。世の中便利になるとそれに伴い犯罪者も賢くなるようだ。鼬ごっこは果てしなく続くのだ。
鮫島李花は婚姻届が問題なく受理されるように本城の本籍地を前もって調べていた。なぜなら夫婦になろうとする2人の本籍地が違う場合は、婚姻届と一緒に双方の戸籍謄本が必要になるからだ。当然のことだが書類が不足していれば婚姻届は受理されない。
彼女は会社のお抱え行政書士に仕事をさせるために自分の妄想をまことしやかに話した。
「実は本城から内密に依頼されているの。相続の件で戸籍謄本が必要だけど仕事が忙しくてそこまで手が回らなので戸籍謄本を取り寄せて欲しいのよ」
依頼の際に本城からの委任状を渡された行政書士は妙な違和感を感じていた。それでも自筆だという委任状の存在と鮫島グループ会長令嬢からの依頼であることからその場で断ることは出来なかった。
後にこの行政書士が真実を知り良心の呵責から鮫島グループ人事統括本部に依頼内容を秘密裏に伝えていたことは彼女に伏せられている。
そのきっかけは鮫島李花に不信感を覚えた行政書士が委任状がを筆跡鑑定したことから始まった。鑑定の結果委任状はやはり鮫島李花によって偽装されたものだと分かった。勘の良いところはさすがプロである。しかしあのお嬢様に面と向かって拒否することもできず依頼を受けてしまうところは雇われの身と言う立場の少々残念なところだ。
数日後、鮫島李花は取り寄せた戸籍謄本を確認すると、本籍地は偶然にも二人とも同じ場所だった。手にした戸籍謄本には忌々しい妻の名前があった。しかしそれも二人が結婚する前の過去に行き、先に自分との婚姻届を提出してしまえば、鮫島李花と本城幹彦は法的に夫婦になる。彼女の半分お花畑のような頭の中ではそう判断されていた。
そしてそれがとても良い考えだと思った鮫島梨花は、どうしても本城を手に入れたくて自分の欲望のためだけに実行に移すべく過去へとやってきたのだ。そのために日本海溝よりも深い執念と表の世界にも裏の世界にも太いパイプのある鮫島グループの情報網、そして尽きることのない金の力を使って九条の店であるディメンションを探し出したのだった。
婚姻届の夫の欄の記入にも鮫島李花は抜かりが無かった。彼女は彼がリームへの入社時に提出した誓約書に記入した直筆のサインを不正に入手し、それを見本として練習したのだった。何度も何度も本城のサインを練習し、納得のいくものが書ける様になってから婚姻届に記入した。あたかも自分が本城になり代わったつもりで、妻になったつもりで。
走る車の中から外を眺めるとホテルからは遠くに見えていたタワーやビル群はすでに通り過ぎた後だった。ホテルを出発して20分程で目的の場所に到着した。夜も遅い時間なので、他に人の姿はなくゆっくりとタクシーを降り夜間通用口へと向かった。帰りも同じタクシーを使うので、10分ほどで戻ることを伝え運転手にそのまま待機してもらうことにした。
役所にしては綺麗すぎる建物の通用口を入り守衛に婚姻届を提出したいことを伝えた。すぐに通路の突き当りまで進む様に言われ薄暗い通路を進んだ。
言われた場所に着いて目の前にあるブザーを押すと、カウンター内側にあるカーテンが開きガラス戸が開いた。そこから顔を出した係員が差し出された書類を受け取った。
「一旦預かりますが、手続きは明日以降になります」
係員はにこりともせず、すぐにガラス戸とカーテンが閉まった。
「やったわ、これであの女に勝ったわ! 私は、幹彦さんの妻になったのよ! そうよ絶対にあの女から幹彦さんを取り戻してやるんだから。待っていてね、幹彦さん。」
手続きは明日以降になるはずなのに、既に新妻気分のようだ。
「今日はもう疲れたし、シャワーを浴びたいから早くホテルに帰らなくちゃ、お祝いにシャンパンでも飲んじゃおうかしら、ウフフッ」
気持ちの悪い独り言をこぼしながら鮫島李花は来た道を戻り、待たせていたタクシーに乗り込んだ。
しかし未だかつてこの二人、鮫島李花と本城幹彦が恋人同士になったという事実はどこにも存在しなかった。それなのに偽造の婚姻届を記入しているうちに、『本当は自分が本城の恋人なのだ』と思い込むようになっていったのだ。
鮫島李花はこう考えていた。彼は本当は自分と結婚したいはずだから本城を少しでも早くあの女から救ってあげたいという歪んだ使命感にも似た思いを持つようになって行った。逞しい妄想力である。思い込みもそこまでいくと狂気であり危険すら孕んでいる。
シーンと静まり返った役所からは黒塗りのタクシーから発せられるエンジン音だけが響いていた。タクシーは鮫島李花が気分良く乗り込むとすぐに発車した。
20分程でホテルに到着し、タクシーのドアが開くと鮫島李花がホテルの中へと入っていった。そんな様子を天ヶ瀬と蒼井は少し離れた場所から見ていた。
「さっき役所に提出していた書類、あれは何ですか?」
「うーん……本城幹彦くんと鮫島李花の婚姻届だったようだね」
それを聞いた蒼井は、いつもは涼しげで切長な目をこれでもかというくらいに縦に大きく見開いた。
「あの人、『あの女に勝った』とか言っていましたけど何の勝ち負け競ってるつもりなんでしょうか。それにちっとも目出たくないのに、お祝いにシャンパン飲むとか言っていましたよ。本当にどういう神経しているんでしょうね。勝手にあんなことして大丈夫なんですか?」
「大丈夫じゃないだろうね。多分あれは、本城くんの了承もなく作成されているだろうから有印私文書偽造罪、提出までしてしまったから偽造有印私文書行使罪になるんじゃないかな。良いか悪いかで言ったら、完全に悪いよね。立派な犯罪だから」
「監視対象が罪を犯しても僕たちは見ているだけなんですか? ちょっと納得できないんですが……」
「私たちは警察官ではないし、ましてやあの書類が絶対に偽造されたものだとあの場所に行って立証する事もできない。今婚姻届を受け取った人だって戸籍課の人じゃないだろうしね。私たち監視者は何が起きているかを見ていることが仕事であって、それ以上でもそれ以下でもないんだ」
「そんな………………」
「まぁそれより、今日は疲れたでしょ?真面目に働いた事だしご褒美に何か食べに行こうか、私の奢りで」
「……はい、ありがとうございます。天ヶ瀬さんの奢りってどこに連れて行ってくれるんですか? でも、もう監視はしなくて大丈夫なんでしょうか……」
不安そうな顔の蒼井に天ヶ瀬は大きく頷いた。
「何か起こりそうだったら、これが教えてくれるから大丈夫」
そう言って、チェーンにぶら下がっている銀色のゴツいリングを指差していた。
「じゃあ、一旦帰ろうか」
「えっ、帰るってどこに帰るんですか?」
「もちろん九条さんのいる現在に」
天ヶ瀬が言葉を発した途端に、行きに通った時と同じ青い扉が突如として現れた。
少しはこの次元で起きることに慣れてきたつもりだった蒼井は、青い扉の前で監視者の身分証明書だと言われたリングを手にしてこんなことを考えていた。
『このゴツいリングが何を教えてくれるんだろう、それに九条さんて何者なんだろう。ピアノの演奏であんなに澄んで綺麗な音を奏でる人が悪い人であるとは思えないし…… それに九条さんも天ヶ瀬さんも常識って言葉が通じない感じだしな…………。でも、さっきの彼女のことも気になるな……』そんなことを考えていた蒼井だったが、すぐに天ヶ瀬が奢ってくれると言ったことを思い出し彼の後に続いて青い光のドアを潜った。
この不思議な6次元に来た時と同じように、澄んだ青い光はまるで自動ドアの様にスーッと道を作るように動くのだった。それはまるで青い光に意思があるかのように。
バッグに入っているのは婚姻届。妻の欄はもちろん鮫島梨花の名前、夫の欄は本城幹彦。
婚姻届は24時間365日いつでも受け付けてもらえる。しかし、時間外は役所の守衛さんなどが代わりに受け取ってくれるが、処理は役所の業務時間内に行われる。元旦に入籍することも勿論可能である。
役所業務が効率化されても戸籍に関する事柄は不正防止の観点からいまだに対人での受付業務のままだ。デジタル化が進み始めた段階で遺産相続関係で成り済ましの被害が多発したため現在システムを再構築中らしい。世の中便利になるとそれに伴い犯罪者も賢くなるようだ。鼬ごっこは果てしなく続くのだ。
鮫島李花は婚姻届が問題なく受理されるように本城の本籍地を前もって調べていた。なぜなら夫婦になろうとする2人の本籍地が違う場合は、婚姻届と一緒に双方の戸籍謄本が必要になるからだ。当然のことだが書類が不足していれば婚姻届は受理されない。
彼女は会社のお抱え行政書士に仕事をさせるために自分の妄想をまことしやかに話した。
「実は本城から内密に依頼されているの。相続の件で戸籍謄本が必要だけど仕事が忙しくてそこまで手が回らなので戸籍謄本を取り寄せて欲しいのよ」
依頼の際に本城からの委任状を渡された行政書士は妙な違和感を感じていた。それでも自筆だという委任状の存在と鮫島グループ会長令嬢からの依頼であることからその場で断ることは出来なかった。
後にこの行政書士が真実を知り良心の呵責から鮫島グループ人事統括本部に依頼内容を秘密裏に伝えていたことは彼女に伏せられている。
そのきっかけは鮫島李花に不信感を覚えた行政書士が委任状がを筆跡鑑定したことから始まった。鑑定の結果委任状はやはり鮫島李花によって偽装されたものだと分かった。勘の良いところはさすがプロである。しかしあのお嬢様に面と向かって拒否することもできず依頼を受けてしまうところは雇われの身と言う立場の少々残念なところだ。
数日後、鮫島李花は取り寄せた戸籍謄本を確認すると、本籍地は偶然にも二人とも同じ場所だった。手にした戸籍謄本には忌々しい妻の名前があった。しかしそれも二人が結婚する前の過去に行き、先に自分との婚姻届を提出してしまえば、鮫島李花と本城幹彦は法的に夫婦になる。彼女の半分お花畑のような頭の中ではそう判断されていた。
そしてそれがとても良い考えだと思った鮫島梨花は、どうしても本城を手に入れたくて自分の欲望のためだけに実行に移すべく過去へとやってきたのだ。そのために日本海溝よりも深い執念と表の世界にも裏の世界にも太いパイプのある鮫島グループの情報網、そして尽きることのない金の力を使って九条の店であるディメンションを探し出したのだった。
婚姻届の夫の欄の記入にも鮫島李花は抜かりが無かった。彼女は彼がリームへの入社時に提出した誓約書に記入した直筆のサインを不正に入手し、それを見本として練習したのだった。何度も何度も本城のサインを練習し、納得のいくものが書ける様になってから婚姻届に記入した。あたかも自分が本城になり代わったつもりで、妻になったつもりで。
走る車の中から外を眺めるとホテルからは遠くに見えていたタワーやビル群はすでに通り過ぎた後だった。ホテルを出発して20分程で目的の場所に到着した。夜も遅い時間なので、他に人の姿はなくゆっくりとタクシーを降り夜間通用口へと向かった。帰りも同じタクシーを使うので、10分ほどで戻ることを伝え運転手にそのまま待機してもらうことにした。
役所にしては綺麗すぎる建物の通用口を入り守衛に婚姻届を提出したいことを伝えた。すぐに通路の突き当りまで進む様に言われ薄暗い通路を進んだ。
言われた場所に着いて目の前にあるブザーを押すと、カウンター内側にあるカーテンが開きガラス戸が開いた。そこから顔を出した係員が差し出された書類を受け取った。
「一旦預かりますが、手続きは明日以降になります」
係員はにこりともせず、すぐにガラス戸とカーテンが閉まった。
「やったわ、これであの女に勝ったわ! 私は、幹彦さんの妻になったのよ! そうよ絶対にあの女から幹彦さんを取り戻してやるんだから。待っていてね、幹彦さん。」
手続きは明日以降になるはずなのに、既に新妻気分のようだ。
「今日はもう疲れたし、シャワーを浴びたいから早くホテルに帰らなくちゃ、お祝いにシャンパンでも飲んじゃおうかしら、ウフフッ」
気持ちの悪い独り言をこぼしながら鮫島李花は来た道を戻り、待たせていたタクシーに乗り込んだ。
しかし未だかつてこの二人、鮫島李花と本城幹彦が恋人同士になったという事実はどこにも存在しなかった。それなのに偽造の婚姻届を記入しているうちに、『本当は自分が本城の恋人なのだ』と思い込むようになっていったのだ。
鮫島李花はこう考えていた。彼は本当は自分と結婚したいはずだから本城を少しでも早くあの女から救ってあげたいという歪んだ使命感にも似た思いを持つようになって行った。逞しい妄想力である。思い込みもそこまでいくと狂気であり危険すら孕んでいる。
シーンと静まり返った役所からは黒塗りのタクシーから発せられるエンジン音だけが響いていた。タクシーは鮫島李花が気分良く乗り込むとすぐに発車した。
20分程でホテルに到着し、タクシーのドアが開くと鮫島李花がホテルの中へと入っていった。そんな様子を天ヶ瀬と蒼井は少し離れた場所から見ていた。
「さっき役所に提出していた書類、あれは何ですか?」
「うーん……本城幹彦くんと鮫島李花の婚姻届だったようだね」
それを聞いた蒼井は、いつもは涼しげで切長な目をこれでもかというくらいに縦に大きく見開いた。
「あの人、『あの女に勝った』とか言っていましたけど何の勝ち負け競ってるつもりなんでしょうか。それにちっとも目出たくないのに、お祝いにシャンパン飲むとか言っていましたよ。本当にどういう神経しているんでしょうね。勝手にあんなことして大丈夫なんですか?」
「大丈夫じゃないだろうね。多分あれは、本城くんの了承もなく作成されているだろうから有印私文書偽造罪、提出までしてしまったから偽造有印私文書行使罪になるんじゃないかな。良いか悪いかで言ったら、完全に悪いよね。立派な犯罪だから」
「監視対象が罪を犯しても僕たちは見ているだけなんですか? ちょっと納得できないんですが……」
「私たちは警察官ではないし、ましてやあの書類が絶対に偽造されたものだとあの場所に行って立証する事もできない。今婚姻届を受け取った人だって戸籍課の人じゃないだろうしね。私たち監視者は何が起きているかを見ていることが仕事であって、それ以上でもそれ以下でもないんだ」
「そんな………………」
「まぁそれより、今日は疲れたでしょ?真面目に働いた事だしご褒美に何か食べに行こうか、私の奢りで」
「……はい、ありがとうございます。天ヶ瀬さんの奢りってどこに連れて行ってくれるんですか? でも、もう監視はしなくて大丈夫なんでしょうか……」
不安そうな顔の蒼井に天ヶ瀬は大きく頷いた。
「何か起こりそうだったら、これが教えてくれるから大丈夫」
そう言って、チェーンにぶら下がっている銀色のゴツいリングを指差していた。
「じゃあ、一旦帰ろうか」
「えっ、帰るってどこに帰るんですか?」
「もちろん九条さんのいる現在に」
天ヶ瀬が言葉を発した途端に、行きに通った時と同じ青い扉が突如として現れた。
少しはこの次元で起きることに慣れてきたつもりだった蒼井は、青い扉の前で監視者の身分証明書だと言われたリングを手にしてこんなことを考えていた。
『このゴツいリングが何を教えてくれるんだろう、それに九条さんて何者なんだろう。ピアノの演奏であんなに澄んで綺麗な音を奏でる人が悪い人であるとは思えないし…… それに九条さんも天ヶ瀬さんも常識って言葉が通じない感じだしな…………。でも、さっきの彼女のことも気になるな……』そんなことを考えていた蒼井だったが、すぐに天ヶ瀬が奢ってくれると言ったことを思い出し彼の後に続いて青い光のドアを潜った。
この不思議な6次元に来た時と同じように、澄んだ青い光はまるで自動ドアの様にスーッと道を作るように動くのだった。それはまるで青い光に意思があるかのように。
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