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さよなら世界、こんにちは異世界
39.異世界でアフタヌーンティー
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あれから、どうなったのかと言うと……。
昼食の時間はとうに過ぎて、気付けばアフタヌーンの時間になっていた。
ばあやがアフタヌーンティーの支度をしている間、サウにいちゃんはソファーに座って、僕の髪の毛をいじり倒していた。いじくり回していた……の方が正しいかも。
「エディたんの髪質って、柔らかいですね。けれどもボリュームがあって豪奢に光り輝く……」
「サウにいちゃん、それ止めてよぉ」
さっきから、僕の髪を両手で大切そうに捧げ持ち、くんくん匂いを嗅いではウットリとして頬に髪をすりすりしてる。
その度に、僕はげっそりとしながら、目を閉じて……サウにいちゃんはヘンタイじゃない。ヘンタイじゃない。と、心の中で呪文のように唱えている。
いったい、ぜんたい、どうして?サウにいちゃんは、こんな性格になっているのだろう。
「精霊と勇者と滅びの国」の元の世界では、サウにいちゃんは冷酷でエディを虫ケラのように扱っていた。弟とは認められなかった。血の繋がりがない、身元不明の子供だと何度も言われた。
それが、今では……エディたん!!
「エディたんは、うさたんは好きですか?きっと、うさたんの髪型がすごい似合うと思います。髪を結わせて貰えませんか?」
「い、いいよ。サウにいちゃん。でも、痛くしないでね」
「ぐはっ!エディたんが、痛くしないでねって!ああ……精霊様、ありがとうございます。エディたんが痛くしないでって、この私に言って下さいました!」
跪いて両手を合わせて、今にも美しいその瞳から涙がポロリとこぼれ落ちそう。そんなサウにいちゃんの背中を、ガディにいちゃんの下段の踏み蹴りが炸裂した!!
「サウズロード、いい加減にしろよ。エディはお前の……みう?みゅう?何だっけ?とにかく、うさぎのぬいぐるみじゃねぇぞ。おもちゃにするのは禁止!あと、いちいち反応が気持ち悪いぞ」
「ひどいっ!ガングリオン兄さんは酷過ぎる!私がどれだけ、ミャウミャウのことを好きか知っているのに、何でうさぎのぬいぐるみ何て酷い事を言うんですか?」
ガディにいちゃんは思いっきり、ため息を吐いた。
「いや、誰がどうみても、あれはうさぎのぬいぐるみだろう」
「違いますっ!ミャウミャウです」
「いや、うさぎのぬいぐるみだって」
2人が言い合っている間に、ばあやのお手伝いをしよっと。ばあやと僕は、アフタヌーンティーの準備をした。
ハイティースタンドには、下段からローストビーフサンドイッチとフルーツサンドイッチ、中段には温かい料理のミートパイと飲茶やミニグラタン、上段にはイチゴのタルトとチョコレートケーキ、パウンドケーキやシュークリームをのせて。
うわぁー、美味しそう!
ローストビーフサンドイッチはボリュームがあって食パンは軽くトーストしてある。
フルーツサンドイッチは、キウイとイチゴとバナナとたっぷりの生クリームを、食パンではなくてシフォンケーキでサンドしてる。シフォンケーキだから口当たりが柔らかくて、ふわりとして中身の果物と生クリームとの相性もいい。
飲茶やミートパイ、ミニグラタンなんて絶対に美味しいよね!
イチゴタルトのイチゴはゼリーコーティングして真っ赤で艶々として、すごい美味しそうだ。生チョコレートケーキも、上質のチョコを使ってるから口に入れたらほろりと溶けそう。
パウンドケーキやシュークリームは小さめで何個も食べられそう。
さっくりと焼けたスコーンをかごに入れて、側にはストロベリージャム、ブルーベリージャム、クロテッドクリームをたっぷりと小皿に盛る。
温かいスープに、つまめるようにチョコレートやクッキーも用意して、アミューズも準備万端。ポットに茶葉を入れて、熱々のお湯を注いでポットカバーをする。
その間に、僕は席に付いてファーストティーを味わうんだ。ふわりと鼻を通る紅茶の香りを軽く吸い込んで、ひと口、ふた口と飲み込む。
その後はたっぷりのミルクを入れて飲むのが好きなんだ。
にいちゃん達、早くおいでよ。一緒に食べよう!
昼食の時間はとうに過ぎて、気付けばアフタヌーンの時間になっていた。
ばあやがアフタヌーンティーの支度をしている間、サウにいちゃんはソファーに座って、僕の髪の毛をいじり倒していた。いじくり回していた……の方が正しいかも。
「エディたんの髪質って、柔らかいですね。けれどもボリュームがあって豪奢に光り輝く……」
「サウにいちゃん、それ止めてよぉ」
さっきから、僕の髪を両手で大切そうに捧げ持ち、くんくん匂いを嗅いではウットリとして頬に髪をすりすりしてる。
その度に、僕はげっそりとしながら、目を閉じて……サウにいちゃんはヘンタイじゃない。ヘンタイじゃない。と、心の中で呪文のように唱えている。
いったい、ぜんたい、どうして?サウにいちゃんは、こんな性格になっているのだろう。
「精霊と勇者と滅びの国」の元の世界では、サウにいちゃんは冷酷でエディを虫ケラのように扱っていた。弟とは認められなかった。血の繋がりがない、身元不明の子供だと何度も言われた。
それが、今では……エディたん!!
「エディたんは、うさたんは好きですか?きっと、うさたんの髪型がすごい似合うと思います。髪を結わせて貰えませんか?」
「い、いいよ。サウにいちゃん。でも、痛くしないでね」
「ぐはっ!エディたんが、痛くしないでねって!ああ……精霊様、ありがとうございます。エディたんが痛くしないでって、この私に言って下さいました!」
跪いて両手を合わせて、今にも美しいその瞳から涙がポロリとこぼれ落ちそう。そんなサウにいちゃんの背中を、ガディにいちゃんの下段の踏み蹴りが炸裂した!!
「サウズロード、いい加減にしろよ。エディはお前の……みう?みゅう?何だっけ?とにかく、うさぎのぬいぐるみじゃねぇぞ。おもちゃにするのは禁止!あと、いちいち反応が気持ち悪いぞ」
「ひどいっ!ガングリオン兄さんは酷過ぎる!私がどれだけ、ミャウミャウのことを好きか知っているのに、何でうさぎのぬいぐるみ何て酷い事を言うんですか?」
ガディにいちゃんは思いっきり、ため息を吐いた。
「いや、誰がどうみても、あれはうさぎのぬいぐるみだろう」
「違いますっ!ミャウミャウです」
「いや、うさぎのぬいぐるみだって」
2人が言い合っている間に、ばあやのお手伝いをしよっと。ばあやと僕は、アフタヌーンティーの準備をした。
ハイティースタンドには、下段からローストビーフサンドイッチとフルーツサンドイッチ、中段には温かい料理のミートパイと飲茶やミニグラタン、上段にはイチゴのタルトとチョコレートケーキ、パウンドケーキやシュークリームをのせて。
うわぁー、美味しそう!
ローストビーフサンドイッチはボリュームがあって食パンは軽くトーストしてある。
フルーツサンドイッチは、キウイとイチゴとバナナとたっぷりの生クリームを、食パンではなくてシフォンケーキでサンドしてる。シフォンケーキだから口当たりが柔らかくて、ふわりとして中身の果物と生クリームとの相性もいい。
飲茶やミートパイ、ミニグラタンなんて絶対に美味しいよね!
イチゴタルトのイチゴはゼリーコーティングして真っ赤で艶々として、すごい美味しそうだ。生チョコレートケーキも、上質のチョコを使ってるから口に入れたらほろりと溶けそう。
パウンドケーキやシュークリームは小さめで何個も食べられそう。
さっくりと焼けたスコーンをかごに入れて、側にはストロベリージャム、ブルーベリージャム、クロテッドクリームをたっぷりと小皿に盛る。
温かいスープに、つまめるようにチョコレートやクッキーも用意して、アミューズも準備万端。ポットに茶葉を入れて、熱々のお湯を注いでポットカバーをする。
その間に、僕は席に付いてファーストティーを味わうんだ。ふわりと鼻を通る紅茶の香りを軽く吸い込んで、ひと口、ふた口と飲み込む。
その後はたっぷりのミルクを入れて飲むのが好きなんだ。
にいちゃん達、早くおいでよ。一緒に食べよう!
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