バッドエンドの異世界に悪役転生した僕は、全力でハッピーエンドを目指します!

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さよなら世界、こんにちは異世界

6.異世界のお父様との話し合い

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「もう一度聞こう。さっきの話はどういうことなんだい?エンディ・アンディスール・デュトワ、君はアンディスール公爵三男を廃嫡したいと聞こえたが本当なのかい」

 やっぱり、お父様は聞こえなかったふりはしてくれなかったか。16歳と10歳の浅知恵だと、お父様を丸め込むのは無理そうだ。どうすればいいのか。
 まずは、今までの我儘な行動を謝ろう。そして、お互いに少しずつ時間が掛かろうと分かり合えたらいいな。親子なのだから。

「お父様、いきなり廃嫡などと言って申し訳ありませんでした。そして、今までお父様とお母様に愛情深く育てられ、増長してまい我儘に暮らしていたことを謝罪します。申し訳ありませんでした。最近、僕は将来について真剣に考えました……」

 出来る事は、ただ誠実に話をするだけだと思った。記憶の中のエディは木登りしたり、原っぱで遊んだり、川で魚釣りをして釣れた魚をその場で焼いて食べる。そんなことが大好きな子だった。
    
 畏まった話し方も教えてもらったから出来るけど、それよりも嬉しい時は嬉しいと素直に喜んで、間違えた時や失敗したときは頭を下げてごめんなさいと言う。僕からしたら当たり前の事を、好む子だった。けれども、貴族社会は違ったから……。エディ、きつかったろうな。
 
 僕はお父様に、今まで貴族社会に馴染めなかったこと。それが我儘の形で出ていたこと。貴族院中等部には通いたくないこと。公爵家の三男で継ぐ事はないから、下位の爵位の貴族の元へ婿入りをするくらいでしたら、商人として事業を起こしたいなど要望を伝えた。

「エディ、君は本当に小さいエディなのかい?……いつの間にか、そこまで考えているとは。子どもの成長は早いものだな。エディの言い分は良く分かった。ただ、これは公爵家にとって大きな問題だ。少し待っていてくれ」
「はい、分かりました。良しなにお願いします」

 はぁ~、緊張したぁ。これで何もかも了承を得られるとは思ってないけど、細い道筋のようなものが出来たはず。あとは、僕が頑張るだけだ。ばあやに言って、市街地にも行ってこよう。冒険ギルドも興味あったから行ってみたい。いろいろと知りたいものだらけだ。楽しみだなぁ。


♢♢♢♢♢♢

説明回が長いですが、あと2~3回で展開に動きが出ます。
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