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団長の章
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そんなある日、ペイストがやってきた。
「ようマオ!」
「ペイスト!!」
ペイストはゲーム通り騎士団長になっていた。
でも、ゲームでは2年だけど、卒業できたペイストは半年足らずで騎士団長にまでなっていた!
今までも、シェールや私とずっと手紙のやり取りをしていたけど、忙しくて中々顔を出せないのを悔しがっていた。
オルドルも副団長にこの間なったばかりだと聞いて驚いた。
ゲームでオルドルが副団長になったのは卒業の5年後だった筈だ!この兄弟恐るべし・・・!
「で、騎士団長がこんなところにいていいの?」
「んー?ダメなのか?」
「え?ダメって言うか・・・良くは
「この先で任務が出たからな!先ずは小さい部隊が来る予定だったんだけど、行きたかったから来た!」
ペイストはニカっと笑った。
「ダメに決まってるでしょ!連絡はしたの!?」
「・・・?直前に伝えてそのまま出て来た」
「え~・・・・・・」
「それ、大丈夫なんですか?」
「ペイスト・・・アンタね・・・」
私もフィック先輩もフォルス先輩も頭を抱えたくなる。この騎士団大丈夫なの!?
「ペイスト!みなさんに迷惑かけてはいけませんわ!!」
「・・・シェールはオレに会いたくなかったのか?」
叱られて、捨てられた子犬みたいにシュンとなる。
「あ、会いたかったに決まってます!」
「ん!」
「・・・っ!ペイスト!」
ペイストは大きく手を広げてシェールが飛びついていった。
あー空気がピンク色に・・・
見るとフォルスやフィックは映画のラストシーンみたいにウルウルしてた。
ま、ずっと会ってなかった恋人だもんね。
しばらくすると
「だ、団長!は、速っ」
「い、いたか?ゲホゲホ」
「あぁ、聞いてた人と・・・」
「一緒に、いる」
「よ、良かっ・・・ぐはっ」
数名の団員が追ってきている。
返事も聞かずに1人で飛び出した団長さんは、見えなくなったら誰も追いつけないと、慌てて数名が後を追ったんだって。
騎士団の皆さんボロボロになってるじゃんか!学生の頃から変わってなさすぎる・・・。
事情はウチの庭で話す事はなった。とりあえず騎士団の人達を休ませてあげないといけないし!
その任務とは、西の国で某君に振る舞う宰相がいて、このまま放っておけば国の中で反乱が起こる。そうなれば、港が使えない。
港が使えないと、貿易が出来ない。貿易が出来ないと、貿易に頼りきっている騎士団のある大都市の自国は、強い痛手になる。
なので、そんな事になる前に、民を難民として保護した方が良いという案が出ている。でもまずは、様子を見に行きたい。
ここまで聞いた団長は俺が見に行く!とだけ残して飛び出した。
しかし、国には強い検問があり、誰も入れないし、そのせいで国民達も外に出ることが出来ないのでどうしようという話だったので、飛び出した団長を止める為に急いで数人の団員達は追って来た。というわけだ。
「はぁ、打つ手無し。訓練になっただけかよ」
ペイストはむくれて頬を膨らませる。団員はボロボロだけど、ペイストは汗どころか息も乱れていない。流石の体力。騎士団長の名は伊達じゃない。
「ようマオ!」
「ペイスト!!」
ペイストはゲーム通り騎士団長になっていた。
でも、ゲームでは2年だけど、卒業できたペイストは半年足らずで騎士団長にまでなっていた!
今までも、シェールや私とずっと手紙のやり取りをしていたけど、忙しくて中々顔を出せないのを悔しがっていた。
オルドルも副団長にこの間なったばかりだと聞いて驚いた。
ゲームでオルドルが副団長になったのは卒業の5年後だった筈だ!この兄弟恐るべし・・・!
「で、騎士団長がこんなところにいていいの?」
「んー?ダメなのか?」
「え?ダメって言うか・・・良くは
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ペイストはニカっと笑った。
「ダメに決まってるでしょ!連絡はしたの!?」
「・・・?直前に伝えてそのまま出て来た」
「え~・・・・・・」
「それ、大丈夫なんですか?」
「ペイスト・・・アンタね・・・」
私もフィック先輩もフォルス先輩も頭を抱えたくなる。この騎士団大丈夫なの!?
「ペイスト!みなさんに迷惑かけてはいけませんわ!!」
「・・・シェールはオレに会いたくなかったのか?」
叱られて、捨てられた子犬みたいにシュンとなる。
「あ、会いたかったに決まってます!」
「ん!」
「・・・っ!ペイスト!」
ペイストは大きく手を広げてシェールが飛びついていった。
あー空気がピンク色に・・・
見るとフォルスやフィックは映画のラストシーンみたいにウルウルしてた。
ま、ずっと会ってなかった恋人だもんね。
しばらくすると
「だ、団長!は、速っ」
「い、いたか?ゲホゲホ」
「あぁ、聞いてた人と・・・」
「一緒に、いる」
「よ、良かっ・・・ぐはっ」
数名の団員が追ってきている。
返事も聞かずに1人で飛び出した団長さんは、見えなくなったら誰も追いつけないと、慌てて数名が後を追ったんだって。
騎士団の皆さんボロボロになってるじゃんか!学生の頃から変わってなさすぎる・・・。
事情はウチの庭で話す事はなった。とりあえず騎士団の人達を休ませてあげないといけないし!
その任務とは、西の国で某君に振る舞う宰相がいて、このまま放っておけば国の中で反乱が起こる。そうなれば、港が使えない。
港が使えないと、貿易が出来ない。貿易が出来ないと、貿易に頼りきっている騎士団のある大都市の自国は、強い痛手になる。
なので、そんな事になる前に、民を難民として保護した方が良いという案が出ている。でもまずは、様子を見に行きたい。
ここまで聞いた団長は俺が見に行く!とだけ残して飛び出した。
しかし、国には強い検問があり、誰も入れないし、そのせいで国民達も外に出ることが出来ないのでどうしようという話だったので、飛び出した団長を止める為に急いで数人の団員達は追って来た。というわけだ。
「はぁ、打つ手無し。訓練になっただけかよ」
ペイストはむくれて頬を膨らませる。団員はボロボロだけど、ペイストは汗どころか息も乱れていない。流石の体力。騎士団長の名は伊達じゃない。
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