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9月 9
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最初の工程。お米に水を入れて、いざ洗おうとしたら・・・
「ボタンちゃ~ん!」
「え?」
ボウルの中に水滴がポチャンと落ちた。 ボタンが不思議に思って振り返る。
「誰か呼びましたか?」
「・・・なんでさ」
「どうかしたの?ボタン」
確かに、ヤマブキやヒイラギはボタンをちゃん付けで呼ばない。なら、あの声は?
「そ、そうですか・・・。あ!」
ボウルの中に水滴がどんどん入っていく。ボタンは慌ててお米を片付ける。
「最悪・・・雨降ってきた・・・」
「とりあえず調理は中止だね。食材と一緒に屋根のあるテントへ行こう!」
「は、はい!」
ヤマブキが目を擦りながら悪態をつく。理事長に促されてボタンと調味料の準備をしていたヒイラギは片付けて、今にも寝そうなヤマブキを連れて屋根に入る。
「最近雨が多いね?」
「台風でもないのにイベントに限って降るのやめてほしいんだけど!」
「たしかに、7月の海はウチがわざと台風の日を指定しましたけど、8月のお祭りも、この9月の収穫祭もだなんて・・・」
テントで雨宿りしながらヒイラギのぼやきにヤマブキがイライラしているように愚痴り、ボタンも不思議そうにする。
「ついてないね・・・」
ヒイラギがため息をつくと・・・
「・・・せっかく1位でゴールしたのに」
「松茸ご飯食べたかったですか!?」
ヤマブキは睡眠も邪魔されて完全に拗ねている。そこにボタンが嬉しそうに聞く。
「・・・おにゃかすいただけ!変な香りはホントに思うもん」
「ふふっ!食わず嫌いかもしれないし、また食べてみると良いよ」
「天ぷらにしてもおいしいですよ」
「すき焼きとかパスタもおすすめだね」
2人でここまで勧めてくると気になってくる。ボタンはキノコ全部が好物だし、あまり悪く言うものでもない。
「・・・日本人は松茸好きだしね ・・・・・・考えとく」
「はい!」
ボタンは嬉しそうに笑った。
雨が止みそうにないのでオリエンテーリングは早めに切り上げる事にした。
フクジュ先生のところに着いていたルピナス達。正解のリフトに乗ろうとしていたら、雨が降ってきて、話していたフクジュ先生に正解の最短ルートを教えられる。
しかし、ルピナスが入った事で3人乗りのリフトに乗れず、どうしようかと考えてしまう。
その時、アネモネがポトスをさらって2人で乗っていってしまい、追いかけるように女の子とジシバリが乗り、ルピナスはカスミとアスターと3人で乗る事になった。
カスミが怯えてアスターの足のジャージを引っ張る
「アスター・・・カスミ、リフトこわい」
「平気だって!伸びるからやめろ~」
「・・・でも!」
泣きそうなカスミを見てアスターはガシガシと頭をかいた。
「しゃーないカスミ、だっこしてやる」
「うん・・・!」
アスターはカスミを抱っこすると振り返る。
「よし、行くぞ!ルピナス」
「う・・・うん」
「あの・・・」
「どうした?」
珍しく歯切れが悪い。
「手にぎってくれない・・・かな」
「なんだ~!オマエも怖いのかよ」
アスターは思わず吹き出してからかう。
「だ、だってスキーだって数回しかした事無いし、向きが逆じゃんか!」
「・・・流石に2人抱えるのは危ないしな。じゃ、お前がカスミ抱えてくれ」
「わかった・・・」
「ほら、行くぞ!カスミはしっかり捕まってろ」
『う・・・うん・・・!』
ルピナスとカスミは青い顔をしながら神妙に頷いた。
「たっだいまー!」
「カスミちゃんごきげんだね~!」
理事長が中腰になり、両手のひらを膝小僧に着けて微笑む。カスミは見せてあげると言わんばかりにドヤ顔をしてからねだる。
「えへへーふふふ~!ねっもっかい!」
「はいはい」
アスターはカスミの左手をルピナスはカスミの右手を繋ぎ、
「よいしょー!」
「ぴょーんっ!」
ルピナスの声に合わせてアスターと2人で上に引っ張る。カスミは大きくジャンプするように足が地面から離れて、また戻った。
「えへへっこれ楽しい」
「そうかよ・・・・・・」
「何?あの仲良し親子」
少し離れたところからヤマブキが毒づく。アスターは呆れ顔だが嫌がってはいない。
「ジャマする気にもならないんだけど・・・」
「た、楽しそうですね」
「微笑ましいね」
ボタンがフォローになっていないフォローをし、ヒイラギも同意する。ヤマブキが別の方向に視線を送る。
「アッチはアッチで・・・ 」
「だからお前はひっつくな!」
「あら、別にいいじゃないの。それとも、雨に濡れた私が見たい?なら濡れてくるわ」
「んな事誰が言った!?」
ポトスとアネモネだ。しっかり振り回されている。真面目な性格を見破られているのだろう。
「あーもー!イチャイチャしないでよ!!」
『してない!!』
ヤマブキが怒鳴り、ルピナスとアスター、ポトスは顔を真っ赤にして否定したが、アネモネはにっこり笑って言った。
「あら、ごめんなさいね」
ポトスが更に真っ赤になったのは言うまでもない・・・。
「にしてもみんな一斉に降りてきたね・・・」
ヤマブキが呟くとアネモネやポトスが不機嫌そうに続ける。
「雨が降ってきたから先生に正解を教えられたのよ」
「もう少しで自力でゴールできたというのに悔しいぞ」
「みんなどんどん降りてくるからバスに乗ってろって先生言ってました」
「じゃあ帰ろうか、バスを近づけるね!」
ルピナスが答えて、理事長が連絡する。
「たしかに、調理だけなら 学校で出来るしな」
アスターがウンウンと頷く。
みんながバスに乗り、数十分が過ぎた。
雨はどんどん強くなっていく。SクラスとCクラスは全員揃い学校に戻っているが、Zクラスはまだそろっていない。
ローズ先生は、あれから見ているが、オリーブ先生もフクジュ先生も見ていないのだ。
カエデ君・・・モミジちゃん・・・
ルピナスが不安そうにバスから窓の外を見る。
双子が、まだ戻っていない・・・・・・。
さて、ここで時間を戻そう。
最初の栗拾いでの騒動があり、ルピナスはポトスのチームと先へ進んだ。ようやく落ち着いた双子は休憩所にいるローズ先生からルピナスの事を聞き、ゆっくりと足を進める。
早く行きたいモミジと違い、カエデの足は重い・・・・・・色んな生徒に抜かれていく。
「もう!早く行きましょ?カエデ」
「・・・そんなに急がなくていいよ」
「何で?」
「とにかく嫌なんだよ・・・ゆっくり行こう」
「もう!それじゃあルピナスに追い付けないわよ!?」
カエデは下を向いて白状するように答える。
「・・・見たくないんだよ」
「何を?」
モミジは無邪気に聞き返す。カエデはイライラしてきた。感情がぐちゃぐちゃしている。
「ルピナスが、アイツと、一緒にいる所を・・・!どんどんアイツに似てきてる。アイツの影響を受けてる!そんな言動にドキドキする自分も嫌だ!」
「カエデ・・・?」
「 俺だってアイツの事好きだよ!?明るくて、バカなくせにみんなの事よく見てるし!」
捲し立てるカエデに気づいてモミジはただ聞く。
「うん・・・」
「常識無いくせに、 あったかくて、うるさくて、優しくて・・・!」
カエデは苦し気にこぼす。この気持ちが何なのか、知りたいけど知りたくない・・・!
「ボタンちゃ~ん!」
「え?」
ボウルの中に水滴がポチャンと落ちた。 ボタンが不思議に思って振り返る。
「誰か呼びましたか?」
「・・・なんでさ」
「どうかしたの?ボタン」
確かに、ヤマブキやヒイラギはボタンをちゃん付けで呼ばない。なら、あの声は?
「そ、そうですか・・・。あ!」
ボウルの中に水滴がどんどん入っていく。ボタンは慌ててお米を片付ける。
「最悪・・・雨降ってきた・・・」
「とりあえず調理は中止だね。食材と一緒に屋根のあるテントへ行こう!」
「は、はい!」
ヤマブキが目を擦りながら悪態をつく。理事長に促されてボタンと調味料の準備をしていたヒイラギは片付けて、今にも寝そうなヤマブキを連れて屋根に入る。
「最近雨が多いね?」
「台風でもないのにイベントに限って降るのやめてほしいんだけど!」
「たしかに、7月の海はウチがわざと台風の日を指定しましたけど、8月のお祭りも、この9月の収穫祭もだなんて・・・」
テントで雨宿りしながらヒイラギのぼやきにヤマブキがイライラしているように愚痴り、ボタンも不思議そうにする。
「ついてないね・・・」
ヒイラギがため息をつくと・・・
「・・・せっかく1位でゴールしたのに」
「松茸ご飯食べたかったですか!?」
ヤマブキは睡眠も邪魔されて完全に拗ねている。そこにボタンが嬉しそうに聞く。
「・・・おにゃかすいただけ!変な香りはホントに思うもん」
「ふふっ!食わず嫌いかもしれないし、また食べてみると良いよ」
「天ぷらにしてもおいしいですよ」
「すき焼きとかパスタもおすすめだね」
2人でここまで勧めてくると気になってくる。ボタンはキノコ全部が好物だし、あまり悪く言うものでもない。
「・・・日本人は松茸好きだしね ・・・・・・考えとく」
「はい!」
ボタンは嬉しそうに笑った。
雨が止みそうにないのでオリエンテーリングは早めに切り上げる事にした。
フクジュ先生のところに着いていたルピナス達。正解のリフトに乗ろうとしていたら、雨が降ってきて、話していたフクジュ先生に正解の最短ルートを教えられる。
しかし、ルピナスが入った事で3人乗りのリフトに乗れず、どうしようかと考えてしまう。
その時、アネモネがポトスをさらって2人で乗っていってしまい、追いかけるように女の子とジシバリが乗り、ルピナスはカスミとアスターと3人で乗る事になった。
カスミが怯えてアスターの足のジャージを引っ張る
「アスター・・・カスミ、リフトこわい」
「平気だって!伸びるからやめろ~」
「・・・でも!」
泣きそうなカスミを見てアスターはガシガシと頭をかいた。
「しゃーないカスミ、だっこしてやる」
「うん・・・!」
アスターはカスミを抱っこすると振り返る。
「よし、行くぞ!ルピナス」
「う・・・うん」
「あの・・・」
「どうした?」
珍しく歯切れが悪い。
「手にぎってくれない・・・かな」
「なんだ~!オマエも怖いのかよ」
アスターは思わず吹き出してからかう。
「だ、だってスキーだって数回しかした事無いし、向きが逆じゃんか!」
「・・・流石に2人抱えるのは危ないしな。じゃ、お前がカスミ抱えてくれ」
「わかった・・・」
「ほら、行くぞ!カスミはしっかり捕まってろ」
『う・・・うん・・・!』
ルピナスとカスミは青い顔をしながら神妙に頷いた。
「たっだいまー!」
「カスミちゃんごきげんだね~!」
理事長が中腰になり、両手のひらを膝小僧に着けて微笑む。カスミは見せてあげると言わんばかりにドヤ顔をしてからねだる。
「えへへーふふふ~!ねっもっかい!」
「はいはい」
アスターはカスミの左手をルピナスはカスミの右手を繋ぎ、
「よいしょー!」
「ぴょーんっ!」
ルピナスの声に合わせてアスターと2人で上に引っ張る。カスミは大きくジャンプするように足が地面から離れて、また戻った。
「えへへっこれ楽しい」
「そうかよ・・・・・・」
「何?あの仲良し親子」
少し離れたところからヤマブキが毒づく。アスターは呆れ顔だが嫌がってはいない。
「ジャマする気にもならないんだけど・・・」
「た、楽しそうですね」
「微笑ましいね」
ボタンがフォローになっていないフォローをし、ヒイラギも同意する。ヤマブキが別の方向に視線を送る。
「アッチはアッチで・・・ 」
「だからお前はひっつくな!」
「あら、別にいいじゃないの。それとも、雨に濡れた私が見たい?なら濡れてくるわ」
「んな事誰が言った!?」
ポトスとアネモネだ。しっかり振り回されている。真面目な性格を見破られているのだろう。
「あーもー!イチャイチャしないでよ!!」
『してない!!』
ヤマブキが怒鳴り、ルピナスとアスター、ポトスは顔を真っ赤にして否定したが、アネモネはにっこり笑って言った。
「あら、ごめんなさいね」
ポトスが更に真っ赤になったのは言うまでもない・・・。
「にしてもみんな一斉に降りてきたね・・・」
ヤマブキが呟くとアネモネやポトスが不機嫌そうに続ける。
「雨が降ってきたから先生に正解を教えられたのよ」
「もう少しで自力でゴールできたというのに悔しいぞ」
「みんなどんどん降りてくるからバスに乗ってろって先生言ってました」
「じゃあ帰ろうか、バスを近づけるね!」
ルピナスが答えて、理事長が連絡する。
「たしかに、調理だけなら 学校で出来るしな」
アスターがウンウンと頷く。
みんながバスに乗り、数十分が過ぎた。
雨はどんどん強くなっていく。SクラスとCクラスは全員揃い学校に戻っているが、Zクラスはまだそろっていない。
ローズ先生は、あれから見ているが、オリーブ先生もフクジュ先生も見ていないのだ。
カエデ君・・・モミジちゃん・・・
ルピナスが不安そうにバスから窓の外を見る。
双子が、まだ戻っていない・・・・・・。
さて、ここで時間を戻そう。
最初の栗拾いでの騒動があり、ルピナスはポトスのチームと先へ進んだ。ようやく落ち着いた双子は休憩所にいるローズ先生からルピナスの事を聞き、ゆっくりと足を進める。
早く行きたいモミジと違い、カエデの足は重い・・・・・・色んな生徒に抜かれていく。
「もう!早く行きましょ?カエデ」
「・・・そんなに急がなくていいよ」
「何で?」
「とにかく嫌なんだよ・・・ゆっくり行こう」
「もう!それじゃあルピナスに追い付けないわよ!?」
カエデは下を向いて白状するように答える。
「・・・見たくないんだよ」
「何を?」
モミジは無邪気に聞き返す。カエデはイライラしてきた。感情がぐちゃぐちゃしている。
「ルピナスが、アイツと、一緒にいる所を・・・!どんどんアイツに似てきてる。アイツの影響を受けてる!そんな言動にドキドキする自分も嫌だ!」
「カエデ・・・?」
「 俺だってアイツの事好きだよ!?明るくて、バカなくせにみんなの事よく見てるし!」
捲し立てるカエデに気づいてモミジはただ聞く。
「うん・・・」
「常識無いくせに、 あったかくて、うるさくて、優しくて・・・!」
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